深淵の者
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「CLAYMOREの登場人物」の記事における「深淵の者」の解説
歴代ナンバー1戦士の覚醒という、組織において最悪の事態によって生まれた最強の覚醒者たちの通称。作中では、後述する3体の深淵の者が島の西・北・南をそれぞれのテリトリーとし、お互いに睨み合うことで力の均衡を保っている。 西のリフル 声 - 水樹奈々 元攻撃型 女戦士の初代ナンバー1にして、歴代最年少でナンバー1の座に上り詰め、そして歴代最年少で覚醒した深淵の者。西の地をテリトリーにしていることから、組織からは「西のリフル」と呼ばれている。 普段は長い黒髪をなびかせた小柄な少女の姿をしており、いたずらっ子のような無邪気な振る舞いを見せているが、本性は冷酷かつ残忍。仲間を増やすという名目で戦士を捕えては拷問し、強制的に覚醒させるも弱ければ即処分という非情な行いを繰り返していた。 ダフを自分の男として添え、時々彼の頭の足りなさに呆れつつも自分を「受け止めることができる」存在として重宝しているようである。人間の姿は長い黒髪の小柄な少女。アニメ版ではあっけらかんとした明るい口調で喋るのが特徴。 覚醒体は黒い触手の集合体のような体で、人型の上半身から無数の帯状の触手が生えている。巨体に係わらず動作は極めて素早く、柔軟な動きとは裏腹の硬い皮膚を備える。また、戦士の技及び特性を一瞬にして見破るなど優れた洞察力を持つ。 覚醒から長らく目立った動きを見せなかったが、イースレイの動きに触発され彼に対抗するべく動き出す。ジーン率いる覚醒者討伐隊を捕らえ、ダフの激しい拷問によって強引に覚醒させて手駒にしようとするが、クレアとガラテアの介入を受けて一時見逃すことにした。北の戦乱後、南下するイースレイの真意を看破し、ルシエラとの戦いで消耗したイースレイを仕留めるべく南の地へ赴くが、プリシラの実力を見抜き戦わずして引き返す。その時ラファエラとルシエラの融合体を発見・確保し、プリシラとイースレイに対抗する為の戦力とする為、妖気感知・操作能力に長けたルネを捕える。ルシエラ×ラファエラが覚醒した後、遠方より様子を伺っていたところを深淵喰い、及びアリシア、ベスの襲撃をうけ混戦。ルシエラ×ラファエラの覚醒者射出の際、重傷を負ったダフを運びながら何とか逃走するが追いつかれてしまう。その後アリシアがベスのところへ向かったため難を逃れたかのように思われたが、アリシア、ベスを瞬殺したプリシラの手により殺される。 イースレイ 声 - 遊佐浩二 元攻撃型 かつての男時代のクレイモアNo.1で「白銀の王」の二つ名を持っていた最初の「深淵の者」。極寒の北の地アルフォンスを支配していることから「北のイースレイ」と呼ばれていた。人間の姿では長髪の美形の青年。 戦士時代からNo.2以下を大きく上回る実力者で、責任感も強く、次々と覚醒していく仲間たちを始末するために自らの意思で覚醒。しかし覚醒後は他の覚醒者と同様の道を歩んだ。No.2リガルドと戦い圧勝、以後彼を始め多くの覚醒者を束ねて北の地に潜むが、群れるのは実はあまり好きではない、とのこと。 覚醒体はギリシア神話のケンタウロスを彷彿させる半人半馬の姿。両腕を槍、斧、盾、弓矢、鉤爪など様々な武具に変形させる事ができ、大剣や矢等の武器を生成することも可能。また、かなりの巨躯であるにも拘らず、リガルドを上回る素早さを有する。 北の地で好き放題に暴れていたプリシラの元へ向かうが、その時の一戦でプリシラには勝てないことを悟りプリシラの軍門に降る。プリシラの軍門に降った時期から行動が活発になり、手駒の覚醒者を使って南下を開始する。プリシラが倒される僅かな可能性を絶つべく南下しルシエラと激突、地形が変わるほどの激戦の末、敗走に追いやる。 また、北の地でプリシラに懐かれたラキを引き取り剣術を教えていた。当初はプリシラを利用するための打算だったが、やがて利用は不可能と察したのか、プリシラを殺すためにラキを利用しようとする。しかし日毎に成長するラキや、深層意識で死を望んでいるプリシラと長年過ごすうちに本気で二人を家族と考えるようになり人間のような穏やかな生活を望むようになる。 ルシエラとの戦いで組織が彼の肉片を手に入れた為、以降深淵喰いに付きまとわれることとなる。その頃からラキにプリシラを託し、実質的に自分がおとりになって二人を逃がしている。別れ際、ラキにプリシラを倒す秘策を授けた。南の地で単独行動をしていたが深淵喰いとの対決を避ける為、人間体で町に潜んでいた時に現れたヘレン達と戦闘になり、深淵喰いに居場所を気付かれてしまう。その後深淵喰いとの戦闘になるが長年による断続的な深淵喰いの攻撃に疲弊が大きく奮戦虚しくラキやプリシラと共に生きることを切望しながら命を落とす。アニメでの設定 クレアとプリシラの戦いを見物していたが、決着を確認後プリシラを取り戻す。また、最初の登場時にはエンドロールに『長髪の男』とクレジットされていた。 南のルシエラ 元攻撃型 南の地を支配している女性覚醒者。普段はひらひらとした豪華なドレスを着たツインテールの女性の姿をしている。 覚醒体は二本の尻尾と二つの口を持った人型の獣の姿で、身体の任意の場所に口を生成させ触れたもの全てを飲み込んでしまう力を持つ。 No.5ラファエラの実の姉で、かつて精神共有実験中にラファエラの妖気同調から離脱し、覚醒状態で暴走。組織を壊滅寸前にまで追い込んだ後に南の地に居つく。北の戦乱後、リフル同様に南下するイースレイの真意を看破し、南の地の覇権をめぐってイースレイと対決するも、覚醒体を維持出来ないほどに力を使わされたことで敗走し、追跡してきたラファエラの手で止めを刺された。その瞬間にラファエラが自身の生命力を彼女に注ぎ込み、結果二人の身体は融合し外部からの刺激に全く反応しない程の深い眠りについた。再び意識が戻ればルシエラとは違う深淵クラスの力を持った「何か」が誕生するとリフルは推測していたが、後にその推測をはるかに上回る力をもった融合体として覚醒する。なお、覚醒直前のクレア・ラファエラのやり取りから、「ルシエラ」としてはラファエラに止めを刺された時点で死亡していた模様。 ルシエラ×ラファエラ ルシエラとラファエラの融合体。人間形態は不明。テレサ・クレア像のような姿をしており、妖気ではリフルやイースレイを軽く越える。感情等は一切なく、口から自らの杭状の断片を打ち出すことを命が尽きるまで繰り返す。断片は射出後、杭状から、ルシエラの覚醒体に酷似した姿になり、周辺にあるものを破壊し続ける。本質は生命体ではないため、頭部を失っても活動し続けることが可能である。また、他の生命体に杭状の物質を射出し、寄生することによって、エネルギーを奪うことができる。プリシラから逃げるためデネヴが3度目の断片放出を試みた際にプリシラの手により瞬殺されたかに思われたが、その後触れたものの命を喰らう「生命の捕食者」として完全覚醒し、クレアとプリシラを取り込んでしまう。その後復活したプリシラとの内なる闘いを繰り広げていたが、「西の深淵に近い別の何か」が現れ、襲撃を受ける。「深淵を超える者」を2体同時に相手するには、力及ばず闘いに破れ、プリシラの体から、吐き出されてしまう。その後、「西の深淵に近い別の何か」に吸収される。 西の深淵に近い別の何か プリシラと同じく「深淵を超える者」。見た目は人間体のリフルに似ているが、幼い口調(ダフのように台詞表記に漢字が使われていない)で話す。覚醒体のリフルとダフの能力を併せ持っている。死んだリフルの下半身から突如現れ、ラボナ周辺でプリシラと闘う。プリシラの攻撃すらも吸収し、一時は優勢を保っていたが、結局は敵わずに切り刻まれた。 雑誌掲載時の見出しには「深淵の嬰児(みどりご)」と表記されていた。
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深淵の者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 09:46 UTC 版)
組織の歴史の中では過去3度、No.1が覚醒した事例がある(男戦士が1人、女戦士が2人)。彼らは他の覚醒者を遥かに凌ぐ力を持ち、滅多に表立った行動をとらないことから「深淵の者」と呼ばれている。
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