中等部・3年4組生徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 22:23 UTC 版)
「GTO (漫画)」の記事における「中等部・3年4組生徒」の解説
物語開始の1年前、諸事情(各媒体で異なる)が理由で「担任イジメ」を行っている問題クラス。通称「モトヨン」。 相沢 雅(あいざわ みやび) 声 - 野田順子 / 豊口めぐみ 本作のキーパーソン。担任ハズシを始める発端を握っている。 父親は銀行の重役であるため、裕福な家庭で暮らしている。性格は明るく友達は多いが、それは表面的な演技に等しく、心の奥底では人間的でない家庭(主に父親)に恨みを抱き、気に入らないクラスメイトを潰すために周囲を扇動しては攻撃させており、3年4組を率いる黒幕である。親友の冴子と智佳子と行動をともにすることが多いが、美少女コンテストで朋子に敗北して冴子や智佳子に八つ当たりしたため、愛想を尽かされたことがある。 かつての担任・扇からのレイプ事件が原因で大人に対する復讐を企てるが、それは扇に恋愛感情を抱いていた雅が自分に婚約者を紹介した彼を困らせるために出した大胆な狂言であった。家庭問題の解決後は、元の素直な性格に戻っていった。髪の色を中盤から青を経て金髪に染め、最後は元の黒髪になっている。その後、自身が起こしたケジメをつけるために校舎の屋上から飛び降り自殺を図ろうとしたが、途中で藤吉をはじめとするクラスメイトたちや鬼塚、そして石田に「ケジメは皆で付ける」と説得され、考えを改め生きて贖罪することを決意。その直後、自殺を助長する言動をとった渋谷を止めようとした鬼塚の事故で屋上から転落し、鬼塚は助けようとするも絶体絶命の状態に陥ってしまうが、内山田の捨て身の行動で一命を取り留め、入院先の病院にて心配してきたクラスメイト達の心情を理解して本当の意味で改心する。 アニメ版では冷徹さとドライな部分が強調されており、復讐の動機もかつての教師の裏切りによってアニメ版キャラクターの横山瑞樹が自殺したこととなっている。最終回では、自分の代わりに罪を被って逮捕された鬼塚に謝罪した。修学旅行の直後にストーリーが終了するため、髪は黒髪のままだった。 浅倉 恵(あさくら めぐみ) 声 - 白鳥由里 転校生の少女。過去に転入してきた時にうまくクラスに馴染めず、落ち込んでいたところを内山田教頭に励まされ、内山田に敬愛を抱く。内山田のような先生になることが夢。 浅野 麻由子(あさの まゆこ) 声 - 浅井清己 杏子や尚子と行動をともにすることが多い。容姿はショートカットでボーイッシュ、意外に巨乳(尚子との会話より)。目立った活躍は少ない。 基本的に杏子と手を組む悪友であるが、沖縄の修学旅行では問題や事故が発生する度に杏子に責任を擦り付ける言動が見られた。沖縄において、原作では麗美とともに鬼塚の「宝探し」の巻き添えになってしまうが、アニメ版では巻き添えにならない。 飯島 冴子(いいじま さえこ) 声 - 本田貴子 雅の取り巻きの1人。初登場時は天然ボケな言動が目立ったものの、再登場以降はサバサバした性格に変更される。 雅への友情は厚く、クラスメートと仲良くしたい気持ちを持ちながらも、孤独な雅とともにいることを選んだが、朋子に敗北した雅が智佳子に悪口を言った際には彼女と共に雅とは一時期距離を置いていた。しかし、修学旅行での写真を雅に見られ、一方的に裏切り者呼ばわりされてしまう。 石田 拓海(いしだ たくみ) 元生徒。色黒で喫煙者。当時の担任・扇を「雅が扇にレイプされた」と聞いて早とちりして暴行したことで退学(表向きは転校)となって沖縄の施設に送られる。これが担任イジメの発端となった。その後は、ネット上で「砂クジラ」というハンドルネームで菊地(キクジロー)に接触し、秘密裏に学苑内の様子を探っていた。 実は、扇から雅の事件の真相を聞かされて真実(狂言)を知っていたが、雅が嘘つき呼ばわりされないよう、皆には黙っていた。雅が自殺をしようとしていた時は沖縄から駆け付け、クラスメートとともにもう一度やり直すことを約束し、のちに復学する。 菊地同様にコンピューターの技術に優れており、板垣の依頼で大門が関わった情報を入れたCD-ROMの作成や、最終話では和久井の父の不正の証拠をハッキングして入手した。 4組生徒の台詞で「もう一人いたクラスメイト」として序盤からその存在が示されていたが、映像化の際は2度のドラマ版、アニメ版いずれも既に故人の別キャラクターがそれにあたる。 泉 尚子(いずみ なおこ) 声 - 川澄綾子 杏子や麻由子と行動をともにしている。容姿は横分けのロングヘア。当初は気性の荒さが目立ったものの、沖縄編では天然ボケな面が強調された。 上原 杏子(うえはら あんこ) 声 - 岡村明美 / 阿澄佳奈 有名な教育評論家で学園のPTA会長でもある母親(声 - 谷育子)に持つ少女。昔気質の不良(スケバン)のような性格をしており、気に食わない者は徹底的に攻撃するが、信頼した相手は決して裏切らない。また根は仲間想いなようで、雅がつるんでいた藤吉までも利用して鬼塚を嵌めたことは許せなかったらしく、鬼塚に藤吉の居場所を教えるなど協力している。雅とは対照的な性格だが、アニメでは雅とつるんでいる場面がある。 麻由子や尚子と結託し、2年4組時代から昇に対して残酷なイジメを行っていた。鬼塚の赴任後、「担任と仲良くしてはならない」というクラスの決まりを破った昇を全裸にして写真を撮影したことで鬼塚にリベンジされ、麻由子や尚子ととも尻に落書きされて写真を撮影された。その後、一度はイジメをやめるが、鬼塚が林間学校の旅費を使い込んだ際、ゲームソフトを売って作った金と親が貯めてくれた金を鬼塚に渡そうとした昇に腹を立て、沖縄の修学旅行での最中に再びイジメを行う。だが、昇とともに遭難し、命を助けられたことから恋心を抱くようになり、当初は自身の気持ちを認めようとしなかったがのちに鬼塚らが肝試しの際に仕組んだドッキリを機に敵役を演じていた鬼塚・草野・藤吉の3人(アニメでは村井も加えた4人)の前で、昇に対する秘めた想いを告白する。他人の彼氏と比べると変わっている自分の趣味に悩みながらも、おとなしくも精神的なたくましさのある昇に強く惹かれ、彼の良き恋人になって更生。 幼少時、兄・雄一(ゆういち)から虐待同然のイジメを受けた過去を持つ。 神崎 麗美(かんざき うるみ) 声 - 三石琴乃 / 喜多村英梨 金髪にオッドアイを持つ15歳の少女。雅や朋子とは幼馴染。IQは200を超え、文部省認定の特別待遇児である。 証拠を一切残さずに授業を妨害する「授業テロ」を行い、過去に何人もの教師を恐怖のどん底に追い詰めた。小学生時代の担任や母親のせいで人間不信になり、登場するまで不登校だった。普段は冷淡かつ尊大な態度で周囲を遠ざけている。その反面、授業テロをしなくなった後も甘えに似たワガママで鬼塚を振り回したり嫉妬心を露わにするなど、幼稚な一面も見せる。怒ると鉛筆を折る癖がある。鬼塚の仕掛けた「特別課外授業」で「教師という存在」に対する自分の考えを改め、以降は村井や菊池とともに高い知能を駆使して鬼塚に助力する。また、母の会社が倒産したことを機に不仲だった母と和解して事業の手伝いをしている。 実は精子バンクを利用して造られた試験管ベビーで、天才的な頭脳や容姿はそのためであり、この事実は自身の秘密としている。小学校時代、担任だった藤森(声 - 渡辺美佐)からクラス全員の前でその秘密を暴露されてから、教師の無知を徹底的に嫌悪するようになった。後に藤森と再会した際には、フランス語で過去の恨みを吐いて藤森の髪を燃やした。ちなみに、フランス語で話したのは周囲の人間に聞かれたくなかったからである。 鬼塚と接していく中で、その中にある真直ぐな性格と優しさに好意を抱く。鬼塚と打ち解けてからは彼に対して大胆な言動を取ることもあり、駆け落ちを提案したこともある。二度も自殺未遂を起こしており、その一つの要因は渋谷達の襲撃で起きた鬼塚の死(正確には植物状態)によるもの。 『SHONAN 14DAYS』では、未成年にも関わらず「子作り」を要望してきた。後日、鬼塚の所在を知って菊池とともに湘南を訪れ、「ホワイトスワン」に関わる。 ガンダムは無知であり、ガンダム三兄弟の話が理解出来ていなかった。 ガンダム三兄弟 ガンダムオタクの少年三人組。白井木馬(しらい もくば、声:古谷徹)、時田晴男(ときた はるお、声:関智一)、三島軍人(みしま ぐんじ、声:緑川光)の通称。 修学旅行では、麗美と部屋(部屋番号は「0080」号室)や肝試しの班などが一緒になった。ガンダムをよく知らない麗美にガンダムについて語りまくった。セイラ・マスに髪型が似ている麗美のことを「セイラさん」と呼んでいることなどから、彼女に気がある模様。好きな作品は『0080ポケットの中の戦争』。 文化祭での出し物を決めるが、話し合いの際に発言がすべて無視されていることから、クラスメートからは軽く扱われていることが窺える。 彼らの声を演じた声優陣は全員、ガンダムシリーズの主人公の声を担当している。 菊地 善人(きくち よしと) 声 - 緑川光 / 柿原徹也 担任イジメにおけるクラスのリーダー格(参謀役)の1人で、鬼塚の理解者の1人となる少年。心の闇を抱えている生徒が鬼塚に解決してもらったことで信頼・協力関係になる生徒が多い中、唯一鬼塚の本質を直感して自らの意思で協力者になった希有な存在でもある。 メガネをかけ、IQ180の天才児兼空手の有段者。常に冷静沈着で異性に人気があるものの、本人はあまり興味を示していない。天才肌で誰とも打ち解けたがらないという共通点からか、麗美と多少の交流がある。イジメられっ子の昇の理解者でもあり、昇が「なんとかして鬼塚を助けたい」と聞いたことで、ともに鬼塚のクビを止めるための工作を行う。昇が杏子らへの報復として鬼塚が行った脅迫行為が問題になった時のためにあらかじめ現場を密にレコーダーで録音していた音声を編集した合成カセットテープで校内全体に放送し、同時に昇が訴え出た際に傲慢な態度をとっていた杏子の母が自分の立場に危機が迫ったことで昇の要求を聞き入れ、鬼塚のクビを止めることに成功した。 パソコンの扱いが得意で、合成写真作成やクラッキング技術にも詳しい。趣味でチャットをしており、HNはキクジロー。また、学力に関しては大学入試のセンター試験を受験できるほどで、語学にも優れている(北京語、タイ語、少々だがフランス語を理解している)。 直接助けられた昇を除けば、エロ本を元にした冬月のエロ合成写真の作成を頼まれたことをきっかけに鬼塚の本質に気づき、「鬼塚がこの学校で何をやらかしてくれるのか見たいだけ」という名目で最も早く協力することになる。村井のように表にこそ出さないが、鬼塚を信頼しており、嫌がらせを仕掛ける生徒を陰で牽制している。 東学模試では鬼塚に学年1位を取らせるため、自らの学力で援護したり、移動教室の必要資金を手早く集める方法を即座に見つけ出したりと、多大な力を発揮。年相応のことを行っていないところがあり、上記の昇が捨て身で録音した杏子らの会話と自分がカラオケボックスで録音した音声を合わせたテープを校内放送で流した後、勝ち誇ったように喫煙したり(この現場を森高に目撃されている)、鬼塚と麗美の元に駆けつけようと、村井らとともに内山田のクレスタを盗んで無免許運転(クレスタは海中に没した)するなど、大胆な行動を働いている。常盤の暴走を得意の空手で渡り合いながら説得して阻止しているが、鬼塚の悪ノリで常盤とキスさせられている。 アニメ版では、原作よりもややクールで真面目。喫煙や無免許運転(教頭のクレスタを持ち出した際)の描写もない。 草野 忠明(くさの ただあき) 声 - 柳知樹 村井の悪友。担任イジメにおけるクラスの参謀の1人で、後に鬼塚の理解者の1人となる少年。 鬼塚への担任いじめでは目立った場面はない。後に村井や藤吉と同様の理由で教師いじめを辞退。母親が極端な肥満体型(通称「白ブタ」)であることが唯一悩みの種らしく、母親の話題が出る度に傷ついている。また、鬼塚にしばしば「スカ野」もしくは「スカトロ」呼ばわりされている。なかなか素直になり切れないが、気が良く明朗な性格である。 転校生の常盤に一目惚れして、何かにつけて彼女を「天使」と表現して見とれている。常盤が菊池と親交を持つようになったことを知らない模様。 作中によく登場するが、登場人物の生徒の中で彼に纏わるエピソードは常盤登場後のくだり以外はほとんどない。 渋谷 翔(しぶや しょう) 物語後半から登場する転入生。一見大人しそうな少年で、顔にそばかすがある。不良に万引きを強要されたところで鬼塚と出会い助けられる。また、転校まもなくイジメられていたところを昇と宮森に助けられて親友となる。しかし、その正体は大門の直属である「天使部隊」のリーダーで、本性は残忍。精神状態が不安定になると錯乱しやすく、嘔吐したり爪を噛む描写が多い。 前の学校では同級生や担任の教師によるイジメを受け、さらには実母から児童性的虐待を受け続け、四面楚歌の生き地獄に耐えかねた末に殺傷事件を引き起こし、自身も自殺未遂を起こした。これが原因で、重度のトラウマと激しい被害妄想を抱える。その後、当時カウンセラーを務めていた大門に出会い、「母」として精神的に依存。テコンドーを叩き込まれ、天使部隊のメンバーの中でも最も凶悪な人格の持ち主となってしまった。 物語終盤にて、雅を自殺に追い込む情報を流し、その際に調子に乗って周囲の目も気にせず、自殺を助長する発言をしたことで本性が露呈される。学校経営者としての不手際を責められた大門の怒りを買い、突き離されたことで次第に狂気に取りつかれる。自身が起こした問題の責任を天使部隊のメンバーに押し付けて理不尽な暴力を振るい重傷を負わせた上、天使部隊以外の不良仲間とともに鬼塚を襲撃して植物状態にさせるが、これが原因で大門から完全に見放されて暴走し、学苑に放火するという凶行に及ぶ。しかし、責任を感じた大門や鬼塚、同じ境遇を持つ昇などに救われ、最終話では鬼塚とその仲間達の根回しによって保護観察処分を受けた。そのためか、処分後は憑き物が落ちたかのように穏やかな表情を見せていた。 白井 知佳子(しらい ちかこ) 声 - 小林恵美 雅の取り巻きの1人。大人しい性格で眼鏡をかけている。芸能オーディションでの一件以来、雅や冴子と一緒に行動することが多い。自らもオーディションに応募したが写真審査落になり、朋子に敗北した雅からそのことを悪く言われ、雅とは一時距離を置いていた。 常盤 愛(ときわ あい) 渋谷と同時期に転校してきた女子生徒。ツインテールが印象的なロリ系美少女で可愛いものが好きだが、天使部隊の一員という裏の顔を持つ。主に柿沼や井崎と行動をともにする。 付き合った男に騙されて輪姦された経験があり、激しい男性不信に陥っている。渋谷には劣るもののテコンドーに長けており、校外内で次々と男性に対してのテコンドーを使った暴力事件を起こし、正体に気づき始めた菊池やあずさにも容赦ない暴力を振るった。ただし、対象のほとんどは、格闘技に精通せず喧嘩慣れしていない者や、女性相手に無闇に暴力を振るえない者ばかりであり、喧嘩慣れしている正真正銘の不良相手には全く太刀打ち出来ない状態であった。しかし、いつまでも悪事が続けられる訳が無く、なりふり構わず暴力行為を続けた結果、被害者達を連れた鬼塚に暴露された挙句、自らが壊滅させた問題児達が不良グループを引き連れた事で逆襲を受ける羽目になり、身の危険に陥るが、鬼塚の教育指導と菊池との対決によって歪んだ信念を捨て、天使部隊から離脱した(その際、鬼塚の悪ノリで菊池とキスしている)。 終盤は鬼塚と菊池に協力するようになるが、徐々に情緒不安定に陥っていく渋谷のことも心配していた模様。柿沼や井崎とともに再び天使部隊に赴いて渋谷への説得を試みるが、逆に渋谷の怒りを買って仲間達とともに重傷を負わされてしまう。事件後は容態が回復していたようで、最終話では鬼塚の影響からか、教育実習生のバストサイズを手で判定した。また、クラスメイト達ともそれなりに仲良くなっている様子。 野村 朋子(のむら ともこ) 声 - 川澄綾子 / 成田紗矢香 1985年9月25日生まれ。血液型はO型。T157 B87 W59 H85と、中学生にしてFカップという並外れたスタイルの持ち主。実家はラーメン屋「ミンメイ」。家族には両親と、姉(ミチコ)と弟がいる。 愛称は「トロ子」で、愛称の由来は非常にトロいことから。感受性が強く友達思いで、優しい心を持つ純粋な性格。体育祭のダンスでは1人だけ盆踊りになってたり、100m走に1分かかったり、スクランブルエッグをホットケーキみたいなものにするほど料理が下手だったり、偏差値1桁という成績を取ったりと、天然ボケでドジっ娘。何でも真面目に悩んでしまう優柔不断な性質もあり、それが判断の遅さに拍車をかけている模様。鬼塚を「しぇんしぇ〜」と呼ぶことが多い。 引っ込み思案な性格を変えるため、鬼塚により芸能オーディションに参加させられる。最初は緊張で自分の名前もろくに言えないほどだったが、普段砂場でしていた人形遊びで知らず知らずのうちに磨かれていた演技力・表現力(アニメ版では雅へ送ったメッセージ)を評価され、特別審査員賞を受賞して芸能界入りを果たす。芸能プロダクション・ピンクエレファントに所属し、当初はマイナーな仕事がほとんどだったが、敏腕マネージャー・宗方(アニメでは鬼塚)によって全国区に売り出されることになる。将来の夢は「日本一のアイドルになること」と「先生のお嫁さん」。トップアイドルになったら、鬼塚に告白しようと思っている。 作中外伝的な「GTO(ぐれえと・とろこ・おっぱい)」では、主役を務めた。 引田 留々香(ひきた るるか) 呪いや白魔術が好きなロマンチスト少女。 白魔術でかけた恋愛成就の相手が手違いで鬼塚になってしまい、友人の円(まどか)や美子(みこ)と協力し、黒魔術の力で中和しようとした。3人で鬼塚の陰毛を採取して黒魔術の力がかかった(作中で語られている)怪しげなクッキーで鬼塚を殺害しようとしたが、不運にも好きな相手が食べそうになったため、自分が食べることで処理してしまい、あまりの悲しさにえもいわれぬ顔でむせび泣いた挙句、失神した。 かなりの被害妄想を持っており、その後も懲りずに鬼塚を呪い殺そうと目論んでいる。 鬼塚とぶつかって倒れ込んだ時に鬼塚とキスした上に胸を揉まれてしまう。 原作では麗美の次という早い段階で登場したが、アニメには未登場。 藤吉 晃二(ふじよし こうじ) 声 - 諏訪部順一 村井の悪友。担任イジメにおけるクラスの参謀の1人で、後に鬼塚の理解者の1人となる少年。黒髪のロン毛が特徴。将棋部所属。5人兄弟の次男(兄は未登場)で弟や妹の世話に汲々としているために冷静な部分があり、村井が鬼塚を陥れようとして失敗して感情的になって暴走しかけた際には諫めたり(その癇癪には草野とともに腹に据えかねていた部分もある)、村井の母・樹里亜が鬼塚と関係が発展するのを恐れていた時にもフォローしている。 鬼塚に対し、兄から聞いた「素人参加番組でゴキブリを食べて1ヵ月後にゴキブリの卵が孵化したことによる侵食で突然死した噂」を試そうと鬼塚の給食にゴキブリを混入させる狡猾な手で陥れようとするも、失敗に終わった上、そのゴキブリは鬼塚の事故で村井の口に入ってしまったが逃げ出している。その後、村井や草野とともに改心し、雅たちには「鬼塚はいじめるより一緒に遊んでいるほうが楽しい」という理由をつけて、教師イジメの辞退を宣言。雅に惚れており、クラスで孤立化しても親密に接し続けた上、雅と分かり合おうとして彼女から要求された赤色のオープンカーを、当たり屋をしてまで入手するなど無茶な行動をしている。家が貧乏であるため(ただし、塾には通っている)、欲に負けて集金を使い込み事件を起こすが、責任を感じて自らのアルバイトを行うなど、行動力もある。 アニメでのEDクレジットおよび原作初登場時では、「藤吉コージ」となっている。 宮森 勇気(みやもり ゆうき) ひきこもりの少年で、極道一家の息子。中性的な顔立ちが特徴で、長髪を結んでいる。過激派だが、根は心優しい性格の持ち主。ただし不良でもあり、喫煙している。 優しかった母親を亡くして以来、友情の軽薄さに痛感して心を閉ざし、トカレフで武装して長らく自室にひきこもり(立て篭もり)だった。だが、鬼塚と昇の説得を受け、再び外に出て登校するようになる。 ひきこもり以前に、学校の教師達から厄介者扱いされていたようである。昇とは親友(時刻表友達)になってから充実した日々を送っている。また、渋谷とも親友として仲良くなるが、渋谷の裏の顔を知らずにいた。 村井 國男(むらい くにお) 声 - 関智一 / 江口拓也 担任イジメにおけるクラスの参謀の1人で、後に鬼塚の理解者の1人となる少年。よく藤吉や草野とともに行動しており、そのリーダー的存在。 中学生にして金髪で色黒のヤンキーで、直情的で一本気。当初は鬼塚を陥れようとするが、逆に失敗して墓穴を掘って自身が危うくなったところを鬼塚に助けられる。その後も幾度となく衝突するが、文句を言いながらも世話になり、後にクラス内で最も鬼塚を信頼して手助けをするようになる。また、その過程で本人も義憤と優しさを併せ持つ好漢に成長する。出自による事情で母子家庭であり、極度のマザコンである。若く美人な母・樹里亜に気があるらしい鬼塚を警戒しており、樹里亜が鬼塚と再婚する妄想を膨らませては不安を募らせている。直接の描写はないが、喫煙者であり、鬼塚にライターを貸したりタバコを与える描写がある。こっくりさんによる「クラスで一番足の裏の臭い男であり、インキンにかかっている」という言いがかりを付けられたこともあった。 前年度の東学模試において全国で下から100番の成績を取るほどの勉強嫌いで、高等部の内部進学が危ない状況であり、そのことから「サル」呼ばわりされている(ただし、アニメでは全国で167位に入っている)。学苑のスーパーアイドル・深田に想いを寄せているが、鯨川に対してもまんざらでもないようである。しかし、それとは裏腹にサメ顔女・鱶田に好意を持たれる破目となり、本人は困惑している。 吉川 昇(よしかわ のぼる) 声 - 岡野浩介 / 阿部大樹 ひ弱なイジメられっ子の少年。3年4組の生徒で最初に鬼塚と打ち解け、鬼塚の理解者の1人となる。手先が器用で、ゲームやアニメのオタクであると同時に、射的も得意であるため、「縁日のゴルゴ13」とも呼ばれている。思春期であるにも関わらず、陰毛は生えていないうえに包茎(アニメ版では鬼塚によって発言されたのみ)。背は低いが、足のサイズは26センチもある。 友達ができず、気弱な性格が災いして男女どちらからも酷いイジメを受け、自殺未遂まで起こす。しかし、初めての友達となった鬼塚との出会いと手助けを通じて、物語中盤から終盤にかけて大きな成長を遂げた。その頼もしさと優しさは、陰惨なイジメを執拗に繰り返していた上原を改心させ、遅まきの恋心を抱かせた。物語後半は宮森や渋谷と友好関係を築いたが、渋谷の裏の顔が発覚した時は愕然としていた。それでも渋谷を友達として心配しており、彼の暴走を止めようとしていた。 初期は目も小さめに書かれたモブキャラクター的な外見だったが、次第に美少年に変化していった。上原との恋愛話の時点では、初期と比べると性格も合わせてほとんど別人である。 和久井 繭(わくい まゆ) 理事長の孫で、モデルのような美少年。姿を現すまでは不登校だった(物語終盤近くの回想によれば、扇の事件当時は登校していた)。アゲハという恋人がいる。 飄々とした態度を取っているが、家庭問題などで重度のトラウマを持っており、大量の精神安定剤を服用している。周囲を徹底的に見下し、「大人」を忌み嫌っており、学園では理事長の孫という立場を使って好き勝手に振舞い、騒動を起こしていた。他にも様々な策を練り、教師を憎む人間達を呼び集めて教師達を吊るし上げにし、追い込もうとする。鬼塚との「腕相撲100人抜勝負」によって次々と猛者達が打ち倒された挙句、常に自分だけは安全圏にいようとする姿勢が災いして、鬼塚に「最後の100人目は当然お前だろマユゲ」と言われ、今度は自身が呼び集めた者から「自分が始めたんだから責任取れ」と追及されることになってしまい、鬼塚と自分の格の違い(体を張る者と影で扇動する者の差)を思い知らされる結果となった。事件後は考えを改め、鬼塚を認めて菊池らと和解した。以後はよく菊池と行動し、手助けをさせている場面がある(菊池の格闘の師匠を務めることもある)。 途中で芸能界デビューする。最終話で薬害ドラマの主演が決まり、その会見で自分の持病を暴露するような描写があった。また、父の不正を世間に公表した。 西脇との関係性は不明 柿沼 美穂(かきぬま みほ)、井崎 慶子(いざき けいこ) 天使部隊のメンバー。常盤の親友。 常盤とともに暴力事件を起こしていたが、追放処分に追いやった問題児グループが不良グループを引き連れて来る形で逆襲を受ける事になり、かなりの怪我を負う。その後は常盤についていく形で天使部隊から離脱し、鬼塚への協力を行うようになる。のちに再び天使部隊に赴いて渋谷への説得を試みるが、仲間達とともに重傷を負った。 横山 瑞樹(よこやま みずき) 声 - 村井かずさ アニメ版オリジナルキャラクター。雅の親友。 かつて、2年4組の担任だった斎藤に好意を寄せており、恋人関係になっていった。しかし、そのことがマスコミに露見してしまい、当時彼女に目をかけていた教育委員会の策略と斎藤の裏切り、そして自らが彼の子を身籠っていたことが発覚し、転校後に自殺してしまう(これがアニメ版における担任イジメの発端)。 ポジション的には、原作の石田に当たる。原作・アニメともに劇中で雅が「元2年4組にはもう1人の仲間がいた」と言うが、アニメ版では彼女のこと。
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