中等部生徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 07:56 UTC 版)
鈴原 花音 (すずはら かのん) 声 - 辻あゆみ / こやまきみこ(ドラマCD版) 煉の同級生。身長約155cm。 煉にベタ惚れしている美少女。原作とアニメで髪と瞳の色が異なる。煉とは5ミリも身長が変わらないが、女の手管で煉を籠絡しようとするなど、精神は子供とは言えない。さらに、強力な格闘センスを持ち、恋のライバルである芹沢達也を圧倒する。煉の能力を目の当たりにする経緯が原作とアニメでは異なっており、原作では小学生時代に吸血鬼と戦った時、アニメでは後述の高松兄弟との戦いの時になる。 平時は天使のような可愛らしい女の子だが、上記の通り悪魔のような腹黒さも持ち合わせている。煉を独占したがる傾向にある。そのため煉と仲良くする者に対しては異性同性問わず敵意を剥き出しにし、あの手この手で追い払う。中学生になるとこのことは早々にクラス中に知れ渡り、煉に近づく者はいなくなってしまったほど。自分をナンパして来る者に対しても微塵の興味も湧かない。 和麻の人間性を賞賛しており、「どんな時でも余裕を見せられる冷めた態度」を物凄く気に入っている。煉の兄だから、というわけではなく純粋に彼の性格を好んでいる模様。「煉くんも将来、和麻さんみたいになるかもしれないじゃない」とまで言ってしまうほど。飛浪に操られた際はたまたま和麻と遭遇し、火竜鏢を武器に戦った。煉の友達だったことが幸いし「殺したら煉が怒るだろう」という理由で無事助け出された。その際は「芹沢はどうでもいいから煉は助けてほしい」と懇願している。 原作では3巻から登場したがストーリーには絡まない立ち位置となっている。主に短編集で活躍。綾乃から芹沢との仲を勘繰られた時は「獣姦趣味はない」とキッパリと否定しており、綾乃を赤面させた。さすがに綾乃や和麻の前では上記の腹黒さは隠している。 飛浪事件の後、聖陵学園に転入した朧が煉と仲良くしているのが気に入らず、策を弄するがどれも看破され芹沢と相談していたところ、その朧から「芹沢か花音かどちらかしか助けられない状況で煉がどちらを助けるか? という状況を作り煉の愛を確かめよう」という提案をされる。朧がただの人間ではないことと、提案内容が気に入ったこともあり敵対するより味方にした方がいいと態度を一変させる。結局、煉は花音を救ったが、それは「芹沢くんは体が大きいから、兄さまに任せて自分が花音を助けた方がいい」という恋愛感情とは無縁のものからだった。その後、煉から「大切な人がいる」と告げられるが、花音は「恋する乙女を舐めないで」と笑顔で一蹴し、「煉が自分を好きになってくれそうだから好きになったわけじゃない」と抱きしめ、煉の思いを受け入れた上で自分の思いを貫こうとする姿勢を見せた。しかし直後に芹沢に邪魔されたのでやり返している。 アニメ版では平時は可愛らしい女の子として描写されているが、芹沢の妨害などに対して怒りを見せた時は、目が釣り上がり三白眼のように豹変するなど演出がある。またアニメ18話では、携帯電話の待ち受けを煉の顔にしていたり、大きな熊のぬいぐるみを抱いているなど乙女チックな部分を見せている。 芹沢 達也 (せりざわ たつや) 声 - 福山潤 / 赤石広樹(ドラマCD版) 煉の同級生。大柄で屈強な体格の少年。3巻までは小学生、4巻からは中学生となった。当初は地の文では「達也」と表記されていたが後に「芹沢」と書かれるようになった。 自称・煉の親友。花音と煉の奪い合いを繰り広げる。12歳で身長180cmを超え、それに見合った筋力を持つ。その体躯は、大人三人がかりでやっと持ち運べるほど。力も強く、後述の高松隆志を片手で持ち上げたばかりか放り投げてしまった。このシーンはアニメではカットされ、花音とのコンビネーションでつっ転ばせる展開になっている。 原作では3巻に登場したがストーリーには絡まない立ち位置となっている。主に短編集で活躍。本編4巻では煉、花音と一緒に妖魔憑依実験の騒動に巻き込まれてしまう。 体育以外は問答無用の劣等性だったが、必死の勉強で煉と共に「聖凌学園」への入学を叶えた。一部では「愛の奇跡」と呼ばれている。 花音とは対照に、和麻のことを「軽薄で気合の感じられないナンパな兄ちゃん」と思っている。 当初は煉に対し、必要以上に反発していたが、それは思春期の男子が好きな女の子をいじめるようなもの。内心では煉と親友になりたいと願っていた。 吸血鬼の根城となっていたボロ屋敷に探検しに行った際、洗脳され操り人形とされてしまう。そして、新たな犠牲者を呼び込む命令を授かり花音と煉を屋敷に招き入れる。その後、吸血鬼は討伐され、芹沢も正気に返る。煉を危険な目にあわせてしまったことを悔やむと同時に、自分の本心をさらけ出し、それをきっかけに煉と(自称)親友となる。同時に花音とは煉を取り合う宿敵という関係を築き上げた。このことから花音にはたびたび「ホモ」扱いされているが芹沢は飽くまで「友情」と述べている。 朧の宝貝を盗み出した楊によって洗脳され、朧を倒すための操り人形にされてしまう。宝貝の両刃の直刀を授けられ、接近戦で朧をひきつけるという囮役にされた。朧には敵わず、戦闘シーンすら省かれて入院確実のダメージを負わされて気絶してしまった。翌日にはほぼ完治しており、普通に動いていた(この回復力は高位の地術師並みとのこと)。 アニメでは煉の力のことは知らず、初めて知ったのは後述の高松兄弟との戦いから。最初は驚いたがすぐに「すげえ奴だぜ!」と称賛に代わった。 高松 隆志(たかまつ たかし) 声 - 飯田浩志 煉の同級生。原作では4巻、アニメでは18話のみに登場。 兄である清志と同じく、尊大でやや中二的な性格。芝居がかった仕草など変に格好つけたりしている。アニメでは迫られて嫌がる花音の反応を「素直になれない」と解釈するなど勘違いが酷い。振る舞いについては花音曰く「品性がない」「性根の卑しさをカバーできる顔じゃない」とのこと。 美少女である花音に目を付け、なれなれしく「かのんー」と迫ったがまったく相手にされず、中指を思いきり反られて痛い目に遭わされ、腹いせに彼女から寵愛を受ける対象である煉に嫌味を言ってしまう。そのせいで花音からコキ下ろされて逆上。花音に殴りかかったため煉の怒りを買ってしまい、胸倉を掴み上げられた恐怖によってクラスメイトたちの前で失禁するという醜態をさらす。その後、超能力者(実際は妖魔に憑依されているに過ぎない)である兄・清志にすがり付いて復讐を開始。しかし兄はあっさりと煉に敗北し、兄に見放され、結果的に兄弟揃って逃げ出してしまう。以後、登場しなくなる。 アニメでは花音に迫るという状況はほぼ同じだが細かい部分で展開が代わっている。教室ではなく商店街の帰り道で花音を強引にナンパするが、見咎めて止めに入った煉を侮辱。それに怒った花音と芹沢のコンビネーションでつっ転ばされ、逆上して花音に殴り掛かったところを煉に睨まれその怒気で腰を抜かす、という流れ。また原作では兄に見放されたが、アニメでは逆に兄を見捨てて逃げている。
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