大きな成長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 02:40 UTC 版)
そして、トーラス社の存在がアメリカ市場において無視出来ない程の大きな物へと成長する決定的な出来事が二つ起こる。 一つ目は1997年のレイジングブル・リボルバーの販売である。本銃の使用弾薬である.454カスール弾は強力な威力に比例して反動も強烈で、とても常人の手には負えない非現実的な弾薬とすら言われていたが、それを現実的なレベルでの射撃を可能にする高い安全性と実用性を誇るこのリボルバーの登場は、当時のアメリカ市場に衝撃を与えたという。 二つ目は1999年のトーラス・チタニウム・シリーズの販売である。これは、既存の自社製リボルバーのシリンダーやフレームにチタニウムを多用し、口径バリエーションを増やした物で、同時期に同様にチタニウム製シリンダーの装備によって軽量化を果たしたエアライトTiシリーズを発表したスミス&ウェッソン社に大きな打撃となった。 かつては既存製品を臆する事なくコピーした価格優先の粗悪モデルメーカーというイメージしか無かったトーラス社は、前述の二つの出来事を切っ掛けに21世紀に入ってからは斬新なアイデアと、それを形とする大胆な経営戦略によって、決してコピー品メーカーから完全に脱却した訳では無いが、銃社会であるアメリカ市場においても大きな存在へと大成長を遂げる。
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