中国の反日教育とは? わかりやすく解説

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中国の反日教育

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 00:30 UTC 版)

反日教育」の記事における「中国の反日教育」の解説

六四天安門事件後に最高指導者鄧小平は、「この10年最大失敗教育であった、これは思想政治教育について言っている」と語っており、中国共産党指導のもと愛国主義教育強化され中国の「和平演変」を企む敵対勢力存在前提に、アヘン戦争以降帝国主義列強による陵辱強調するものへと教育変化する1991年江沢民総書記は、「小学生中学生から大学生まで、中国近代史現代史及び国情教育を行うべき」であり、「1840年アヘン戦争以降百年にわたり、中国人民が列強から陵辱受けたことを、史実挙げて説明」し、「五四運動以降中国共産党誕生し、各族人民を指導して土地革命戦争抗日戦争解放戦争経験し中華人民共和国建国し、中国人民が立ち上がったこと」を教育するよう要求した。これを受けて国家教育委員会は「小中学校の中国近代現代史及び国情教育強化のための全体綱要」を作成し歴史地理、語文、思想政治関連科目として指定し各科に対してそれぞれ近現代史国情教育強化指示出した。こうして実施され近現代史教育において中国共産党は「日本は、日中戦争独立存亡の危機中国直面させ、他方その日戦争の中から中国共産党覇権握っていく」という「『正し歴史』に密接にかかわる必要不可欠キャラクター」であり、日本政府明治維新から終戦まで一貫して資源乏しい中で近代化実現するため中国侵略する計画持ち戦争周到に計画されていたとする戦争必然論」の立場を取るようになり、こうした思想教科書にも貫かれ1990年代入りこうした観点から近現代史教育強化された。江沢民は、「教育部門のみならず思想宣伝部門、政治法律部門、全党、全社会も努力しなければならない」と述べており、1990年代以降教科書のみならずテレビ新聞映画などの全分野において、青少年に対して愛国主義教育展開されるようになり、教科書要求され内容基礎とする報道ドラマ映画などの製作が求められ教科書要求され内容報道ドラマ映画などベース提供するようになった中国共産党江沢民総書記は、自分父親がかつての大日本帝国傀儡政権である汪兆銘政権官吏だったことを隠すために、「自分がいかに反日か」を示そうと、愛国主義教育基地として「抗日戦争記念の地」を選び1994年に「愛国主義教育実施要綱」を制定し、「抗日戦争勝利50周年」に当たる1995年から、徹底した反日教育」を推進していった。江沢民は、歴史問題対日外交圧力の重要カード位置付けており、『江沢民文選によれば1998年8月外国駐在する特命全権大使など外交当局者を集めた会議で、「日本に対して歴史問題永遠に言い続けなければならない」「日本軍国主義者極めて残忍で、(戦時中の)中国死傷者3500万人にも上った戦後日本軍国主義はまだ徹底的に清算されていない軍国主義思想頭が一杯連中はなお存在している。我々はずっと警戒しなければならない」と述べ日本軍国主義はなお健在との認識示した。また台湾問題については、「日本台湾を自らの『不沈空母』と見なしている」「日本に対しては、台湾問題とことん言い続けるとともに歴史問題終始強調し、しかも永遠に言い続けなければならない」と指示出した1989年六四天安門事件起き国民制御するため今まで活用してきたマルクス主義階級闘争社会主義などのイデオロギー通用しなくなったことを悟った江沢民総書記は、国内政治の不満を逸らすべく、そして、マルクス主義階級闘争社会主義などの代替イデオロギーとして反日教育利用し始めた1994年中国共産党中央委員会によって「愛国主義教育実施綱要」が制定され抗日戦争記念館への見学や、教科書南京大虐殺三光作戦万人坑731部隊などに関する記載大幅に増加されそれまで日本軍侵略に関する記載小学校では10%中学校では20%であったが、中学校教科書中学歴史第四冊』(2001年)では総161頁のうち、41頁が該当しており、大幅に追加されている。 1991年愛国主義教育運動反日教育運動)を開始したが、中国政府は、その中核的な要素として全国一万件以上の記念史跡建造または修造した。 井沢元彦と金文学は「反日教育」について、日本過小に位置づけ、いかに残虐でいかに悪いことばかりやってきたかということ強調することによって、中国共産党イメージアップさせることを目的としていると指摘している。 拳骨拓史は、「中国反日教育初め着手したのは1928年5月中国国民党南京において排日教育方針決議したことに始まる」「中国反日運動狂奔する理由としては、中華思想と、日本対す嫉妬心多面的な視点がなく他人視点思想共有できないこと、などがある」と述べている。中国国民党決議した排日教育方針は以下である。 国恥教材を十分中小教科書中に編入すること 学校機会ある毎に国恥事実宣伝し我が国第一仇敵が何国なるかを知らしめ、これを反覆すること 国恥図表設備し学生対し機会ある毎にこれを示し、その注意を促すこと 第一仇敵打倒する方法関し学校において教師学生共同研究すること ここで日本活動武力的政治的侵略であるとし、馬関条約義和団の乱対華21カ条要求撤回、さらに沖縄台湾朝鮮関東租借地返還主張経済的侵略として日貨排斥国貨使用提唱し日本中国侵略するのは人口増加しているためであり、日本が行中国での文化事業までも文化的侵略であると教えている。 佐々木秀一時局教育的対策』(明治図書1938年11月)は、戦前中国国民党による反日教育は「彼等は、自己都合よき場合には歴史上因果関係肯定し、然らざる場合にはこれを否定する」とし、自分たちが多民族領土略奪したものを当然とする一方アヘン戦争以降喪失した領土については不当であると主張するのは自己矛盾であると指摘している。佐々木秀一時局教育的対策』(明治図書1938年11月)によると、当時反日教育は以下の内容である。朝鮮沖縄台湾領有権言及しているが、日本帝国主義によって奪われたと主張する尖閣諸島領有権について、何ら触れていないのが興味深い。 <地理>割譲地日本中国侵略は約五〇年前、我藩属琉球を奪ひ、沖縄県改称したるに始まる。日清役後、我が台湾、膨湖列島を奪ひ、福建に近遍す。日露役後、また我が藩属高麗併呑し、両国境に境を接す。 <小学唱歌集>国恥記念高麗国琉球国、興台湾少なからざる地すべて彼に併呑せらる(…)奴隷となり僕婢となるの日、眼前に迫る此国辱何れの時か消え中国政府は、中国の歴史教科書歴史教育行っているのは「愛国主義教育」であり、「反日教育」ではないと主張しているが、鳥海靖は、第二次世界大戦後の日本による中国へのODA供与紹介がない現状では、「反日教育」と受け止めざるを得ない述べている。 家近亮子は、1990年代入り中国の教科書において日中戦争強調されるようになったのは、日中戦争中国の「政治カード」となり、中国共産党正統性一党独裁制堅持理論的根拠となったことを指摘している。 木下恵二(常磐大学)は中国教科書対日記述について、戦争被害日本限定されたものではなく反日目的したものではなかったが、歴史的事実における日本占め重さ1980年代以降の歴史認識問題をめぐり、中国蓄積され日本による被害事実は、愛国主義教育における日本比重高め日本中国共産党正統性主張する最も効果的な存在となり、現在では、日本対す悪感情利用しようとする中国共産党意図否定することはできない指摘している。 茨木智志(上越教育大学)は、歴史認識問題現在の問題として教科書化されはじめ、中国中学歴史教科書には日本中学生宛に南京大虐殺に関する手紙を書かせ、日本軍国主義罪状をあばき、中国侵略反対し、平和を熱愛していることを説明するよう求め記載があり、戦争中日本残虐行為認めない現在の日本という取り上げ方が始まっていると指摘している。 松田麻美子は、中国教科書は、中国共産党抗日戦争戦って中華人民共和国建国したという中国共産党の「正し歴史観」を強調し正統性維持するための思想工作であるため、日本は重要キャラクターであり、日中戦争記述分量多く日本対す悪感情利用しようとする中国共産党意図のもとに、日本悪く描いており、中国教科書は、中国共産党コントロールの下で作成され価値観形成される多感な青少年時期に学ぶ教科書日本記述は、中国人対日観形成大きな影響力を持つ、と結論付けている。 中国では「中国歴史」の教師用指導書には次のように書かれている。 「日本帝国主義心より恨み蔣介石無抵抗心より恨み国土喪失悲しみ憂国憂民の感情を心に持たなければならない」 「教室雰囲気気を配って思想教育実質的効果上がるように心がけなければならない」 「『石井部隊被害者の死体を焼却した焼人炉』と、『日本侵略者中国人用いて行った細菌実験』の二枚画像組み合わせ生徒思い刺激して日本帝国主義中国侵略罪状に対して強い恨みを抱くように仕向けるべきである」 『南京大虐殺』については「残虐性野蛮性を暴露せよ」「教師日本軍残虐行為部分生徒に真剣に読ませて、日本帝国主義への深い恨み激し怒り生徒の胸に刻ませよう」「南京大虐殺時間的経過人数生徒覚えさせよ」 1986年版の国家教育委員会作成した教科書は、全ての教科含めて小学校用が全体10%中学用が全体20%日本中国侵略に関する記述であり、「中国共産党日本軍戦って今の中国作ったんだ、だから全て上手くいっているんだ」という中国共産党の「正し歴史観」は、中国の教育において非常に重要なファクターとなっている。 中国中学歴史教科書には、「日本の大資本封建制軍事制を有して武士道貫き天皇忠誠皇軍増強により対外侵略路線進み出し、軍事封建制を持つ帝国主義へと発展していった。天皇制支え大地主や大資本家階級は、帝国主義発展とともに中国征服支配層政策目標にしていった中国征服には、まず朝鮮征服跳躍台にするという考え方であった」として、日清戦争日露戦争も、日本が非常に緻密に練っていた謀略であり、中国対す侵略戦争であると記述している。 日本は、日清戦争結果国際条約基づいて台湾得たが、中国教科書は「間違いなく日本侵略だ」「それ以後日本台湾統治略奪占領のひどい時代だった」と厳しく断罪している。 中国小学校高学年向けの読本の『小学生が知らねばならない中国の十の話』には、産業、自然、歴史など中国全体のことが書いてあるが、その十のうちの一つが「南京大虐殺」であり、「日本侵略軍は古い城壁都市南京一つ虐殺場にしてしまいました。日本軍狂ったように人間を殺すことで、自分達の勝利を誇って見せました日本軍司令官公然と部下悪事許しました。日本将兵我が同胞中国人銃撃し、銃剣刺し軍刀首を切り腹を切り裂き溺れさせ、焼き殺し生き埋めにし、色々な残忍な方法殺しました殺人ゲームを楽しみ、恥をすっかりなくして婦女暴行し12歳の幼い女の子から60歳上のおばあさんまで逃しませんでした」と記述している。 中学歴史学習指要領には「生徒にとにかく日本帝国主義軍国主義対す憎悪憤怒持たせることが目的だ」と記述しており、中国教科書は、戦後の日本について何も教えず、戦後50年上の日中関係史や、日本が「平和憲法」を持ち国際紛争武力解決しない内外誓っているとか、戦後一度外国に対して武力行使したとがないとか、中国ODA供与しているなどの記述全くないことから、中国の歴史教育では、戦前戦中日本イメージだけが残存するため、戦前戦中日本帝国主義軍国主義対す憎悪怒り煽ると、それが現代日本にまでその憎悪怒り向けられるうになる中国当局は、中学生・高校生まで1年に4本から5本ずつ見なければならない指定している愛国主義映画100本ほど指定しているが、このうち15程度が、日本はいかに残虐であるという内容である。 中国メディアは「日本侵略をしてけしからん」「色々な残虐なことをした」という反日抗日報道を常に行っており、小渕恵三内閣総理大臣1999年7月訪中時には日本人らしい兵隊鉄兜被って中国人らしい生首2つ持ってにっこり笑っている写真中国紙に半ページ掲載され中国共産党人民教育する為に日本が悪いのだ」「抗日戦争神聖だったのだ」と言い続けねばならず、「日本謝っていない」「南京についても何も教えていない」というのが中国認識である。 マーティン・ファクラーは、中国過去歴史問題日本叩き続けるのは、「中国共産党統治正統性証明する為に言い続けなければならないことだからだ」と述べている。 『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』のイギリス人記者のマーク・オニールは、「歴史問題での大部分中国人意見間違った情報基づいている。中国人民は、日本側で自国戦争犯罪に関する映画や本が、元兵士学者左翼活動家らによって膨大出されていることを知らされていない日本の戦後歴代首相天皇自国戦時行動対し謝罪表明したが、中国側指導者はあえてそれを認めず日本側がなお不誠実だ非難する」「それはこの反日政策大成功であることだ。日本間断なく攻撃して中国側には何の不利な結果もないことだ。日本の企業中国依然投資続け観光客訪中依然続け政府援助資金依然として提供し続けてきている。だから中国にとってこれほど便利な外交戦略はない」と記している。 2013年7月14日CCTV日本での現地取材内容とする報道番組放送し中国人記者街を歩く日本人中学生つかまえて、「日中戦争中に多く中国人死んだことを知っていますか」「南京大虐殺知っていますか」などの質問投げかけ、とっさのことで中学生が「知らない」と回答すると、番組解説者が「なるほど、日本の歴史教科書歴史改竄し子供たち侵略歴史教えていないから、こうなったのですね」と、日本の歴史教育批判繰り広げた。この報道番組について『人民日報』のウェイボーには、「中国人民は皆知っている。よく嘘をつくメディア人民日報、よく捏造する教科書中国教科書だ。お前らこそ、毎日のように中国人民をだましているのではないか」「文化大革命以来、一体誰が多く中国人民を惨殺してきたのか。日本人ではないぞ」「自国歴史さえ正視できないこの国が他国正し歴史認識求めることができるのか。嘘ばかりをつくこの政府は、他人に真実語れ要求できるのか」などのコメント殺到しており、文化大革命以来多く中国人惨殺してきたのは日本人ではない、中国教科書嘘つきだと考え中国人もおり、「反日教育」の崩壊指摘されている。 王東洋大学)は、中国の歴史教科書日本中国侵略説明について、1980年代まで資本主義封建制勢力結合した権力集団責任を持つとしてきたが、1990年代以降階級分けて日本国内矛盾説明する内容なくなり戦争責任日本という国家全体帰するようになり、一部軍国主義者一般国民区別する方法をやめたことによって、反日デモ矛先日本政府資産階級のみならず一般国民にも向けられるようになった分析している。 シドニー・ギューリックは『日本寄せる書』において、「支那における排日運動極めて徹底したのである一般民衆排日思想ふき込む許りでなく子供排日教育にも力を注ぎこのためには歴史上の事実さへも歪め虚偽歴史教えて子供敵愾心をそそり、憎悪の念を植え付けていった」「例え満州支那本土一部であるにもかかわらず日本がそれを奪った教える。しかし歴史上満州支那一部であった事実未だ一度もなく、逆に支那本土満州属国であった歴史上の事実がある位である。これなどは全然逆な事実教えるものであるが、その目的一に満州から日本勢力駆逐しようするところにあったわけである」と述べている。 中国人気歴史講師イアン・ション・フェイは、「毛沢東共産党主席会いたいのならば、天安門広場毛主席紀念堂行けばいい。しかし、その場所は、数多く人民を血に染めた虐殺者を敬拝する『中国版靖国神社』であることを忘れるな」「1949年以後毛沢東主席唯一うまくやったことは、死んだことである。蔣介石一党統治行った独裁者だったが、毛沢東もやはり独裁者だ」「日本の歴史教科書中国教科書より、歴史の歪曲少ない。中国の歴史教科書記述されている内容は、真実が5%程度残り純然たるデタラメだ」「チベット中国建国以後特定の独立状態を維持して来た。チベット国旗持っている」「ダライ・ラマ14世中国侵攻対抗した功績で、ノーベル平和賞与えられた」と述べ中国学校教えられている歴史否定している。 2006年12月日中歴史共同研究スタートし歴史教科書抗日戦争記念館展示物などの「反日教育に関する議論は、日中歴史共同研究ゆだねられた。2010年報告書発表されたが、戦後部分非公開となり、中国側愛国主義教育には反日意図はないとするが、結果として反日効果を持つという日本側の意見公開されず、日中歴史共同研究外部執筆委員として参加した川島真は、日中歴史認識は「戦後部分にもより根源的な問題残されている」との感想述べている。 日中歴史共同研究日本座長務めた北岡伸一は、「『日中歴史共同研究』の成果今後の課題」として、「総じていえば、歴史認識に関する日中問題中国側被害について誇張しているという点にある。(中略反日感情助長する愛国主義教育若者多大な影響与えている。日本は、『たしかに侵略虐殺もあった』という常識的立場に立つことによって、中国側誇張した非科学的主張あぶりだし議論において優位に立てのである」と述べている。 「愛国主義教育」(=「反日教育」)は、教科書のみで行われているわけではなくメディアによる報道ドラマ映画雑誌新聞インターネットなど、様々な媒体通じて行われており、最近は特に、日本対するマイナスの報道抗日神劇といわれるドラマ映画問題視されている。 中国政府は、「屈辱的な近現代史」を政治利用してきた。1991年以降全国的な愛国主義教育キャンペーン」を通じてイデオロギー教育指揮し、「屈辱的な近現代史」という国民トラウマ体験中国人歴史意識過去歴史刺激することにより、中国国民的なアイデンティティ形成著し影響及ぼしている。おおかたの研究者中国の政治において歴史とその記憶顕著な役割果たしていることを認めており、ピーター・グリース(英語版)は、「中国ではおおかたの国々とは比べようもないほどに、現在の中に過去生きている。それはもちろん否定しようがない…中国人自分たちの歴史奴隷になっているように思えることが多いのだ」と述べており、ジョナサン・アンガー(英語版)は、「歴史今日にも当てはまる倫理的な基準道徳的な逸脱映し出す鏡であると、中国では昔からほかのたいていの国々よりもいっそう強く考えられてきた」と述べており、Anne Thurstonは、「個人レベル心理に関するこれまでのどんな知見照らしてみても、過去十数年、三〇年、五〇年、一〇〇年、一五〇年の間に膨大な数の中国人体験してきたトラウマは、際立って悲痛なのである同時に克服することが非常に困難なのであることがわかる」と述べている。 汪錚(シートン・ホール大学)は、愛国主義教育反日教育推進は、この20年ばかりの中国ナショナリズム勃興多大な効果発揮してきた、と指摘しており、天安門事件冷戦終結後時代において、一党支配という政治体制支配正当性疑問符突きつけられた中国共産党が、歴史教育利用して中国共産党賛美し国民アイデンティティ強化することで、今日中国にはナショナリズムフィードバック仕組み出来上がっており、ナショナリスティック歴史教育ナショナリズム高揚刺激し、そのナショナリズム高揚がさらにナショナリスティック議論への関心膨らませており、さらに、中国民主化により、「中国人多様な思考の中からナショナリズム的な神話自然と解毒』してくれる」「歴史的な論争に関してもっと柔軟にしてくれる」という見方正しくなく、「ナショナリズム奉じる政治リーダーたちは、歴史的神話トラウマといった根強いコンプレックスから国民解放するではなく、むしろそうした歴史記憶関わる問題利用して国民を動かすこともできる中国人は心に傷を負った忘れがたい国民的体験に対して集合的な歴史意識持っている。そして政府はそうした過去とその記憶政治的に利用してきた」と指摘している。

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