仇敵とは? わかりやすく解説

仇敵

読み方:きゅうてき

怨みがあって敵対している相手仇讐怨敵などとも言う。

あだ‐がたき【×仇敵】

読み方:あだがたき

古くは「あたかたき」》憎い相手きゅうてき


きゅう‐てき〔キウ‐〕【×仇敵】

読み方:きゅうてき

恨み憎しみいだいている相手。かたき。「年来の—」


仇敵

作者生島治郎

収載図書上海無宿
出版社中央公論社
刊行年月1997.7
シリーズ名中公文庫


仇敵

作者池井戸潤

収載図書仇敵
出版社実業之日本社
刊行年月2003.1

収載図書仇敵
出版社講談社
刊行年月2006.1
シリーズ名講談社文庫


仇敵

作者逢坂剛

収載図書陰の声重蔵始末 5 長崎
出版社講談社
刊行年月2007.7


仇敵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/06 02:21 UTC 版)

仇敵
著者 池井戸潤
発行日 単行本:2003年1月17日
文庫本:2006年1月13日
文庫本:2016年4月5日
発行元 単行本:実業之日本社
文庫:講談社文庫
文庫:実業之日本社文庫
ジャンル 経済小説サスペンス
日本
言語 日本語
形態 四六判上製
ページ数 単行本:308
文庫本:384
文庫本:384
公式サイト www.j-n.co.jp
コード 単行本:ISBN 978-4-408-53431-2
講談社文庫:ISBN 978-4-06-275284-8
実業之日本社文庫:ISBN 978-4-408-55284-2A6判
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

仇敵』(きゅうてき)は、池井戸潤経済小説連作短編集。『週刊小説』(実業之日本社)1999年11月26日号から2001年12月28日号、『月刊J-novel』(実業之日本社)2002年7月号から同年10月号にかけて表題作を含む8篇が連載され、2003年1月17日に同社より単行本が刊行された[1]

2006年1月13日に講談社文庫版が発売され、2016年4月5日には実業之日本社文庫版が刊行された[2][3]

幹部行員の裏金工作を追及し組織を弾き出され、大手都市銀行のエリート行員から地方銀行の庶務行員となった恋窪商太郎がかつてのライバルの謎の死を知り、「仇敵」への復讐を誓う銀行ミステリー。

2015年に日本テレビ系水曜ドラマ枠『花咲舞が黙ってない』で収録作の2篇が原作としてテレビドラマ化された。

あらすじ

庶務行員
地方銀行・東都南銀行の庶務行員である恋窪商太郎は、若手行員の松木啓介から取引先・大園ハードフェイシングの買掛金の明細がおかしいと相談を持ち掛けられる。
貸さぬ親切
有望な企業・橋本メディカル写真への融資の稟議が否決されたと恋窪は松木から再び相談を持ち掛けられる。
仇敵
恋窪は会う約束を持ち掛けてきた東京首都銀行時代のライバル行員・桜井寛が自殺したと連絡を受ける。
漏洩
融資課長・門田征二が紛失した更科建設のクレジット・ファイルから財務情報が業界に漏洩し、横田電機の情報漏洩は融資担当の松木に嫌疑の目が向けられる。
密計
IT企業・デジタルブルーを営む恋窪の高校時代の同級生・諸井省一が、東都南銀行で多額の融資を依頼する。
逆転
事務機器メーカー・橘キャビネットの社長・橘繁俊は、裏金をもたらす葉山興産を守ろうとする峰岸駿平の圧力で東京首都銀行への売り込みを阻まれる。
裏金
大毎建設の経理課長・納谷美津男は秘書室から中島容山が代表を務める白山総業への小切手1億円の振込を偶然知るが、投身自殺で亡くなる。
キャッシュ・スパイラル
セントラル研究所による東京首都銀行株のインサイダー取引疑惑が浮上するなか、東都南銀行の駐車場で接触事故を起こした佃圭一の事故死の一報が入る。

登場人物

恋窪 商太郎(こいくぼ しょうたろう)
主人公。東都南銀行武蔵小杉支店の庶務行員。42→43歳。大手都市銀行・東京首都銀行の元企画部次長。
松木 啓介(まつき けいすけ)
東都南銀行武蔵小杉支店・融資課→新規開拓係の若き行員。身長190センチメートの長身。
河野 直之(こうの なおゆき)
東京首都銀行企画部の行員。恋窪の元部下。大学時代はアメフト部で大仏顔。
桜井 寛(さくらい ひろし)
恋窪が東京首都銀行時代のライバル行員。総務部長代理 → 人事リスク担当。レンタカーで睡眠薬を服用し、排ガスを引き込み自殺したとされる。
峰岸 駿平(みねぎし しゅんぺい)
東京首都銀行の常務。銀行を私物化し私腹を肥やし、悪事を追及しようとした恋窪に不祥事の濡れ衣を着せ東京首都銀行から追放する。
中島 容山(なかじま ようざん)
不動産コンサルタント会社・白山総業の代表。財務や経理に精通した経済ヤクザ。

書籍情報

タイトル 初出 備考
庶務行員 『週刊小説』1999年11月26日号
貸さぬ親切 『週刊小説』2000年4月28日号[4]
仇敵 『週刊小説』2000年9月8日号[5]
漏洩 『週刊小説』2001年3月9日号[6]
密計 『週刊小説』2001年7月27日号[7]
逆転 『週刊小説』2001年12月28日号[8]
裏金 月刊ジェイ・ノベル』2002年7月号[9] 「経理マンの夢」より改題
キャッシュ・スパイラル 『月刊ジェイ・ノベル』2002年10月号[10]

文庫を元にオーディオブック化されていて、西山慎哉の朗読により、2019年12月にAudibleからデータ配信された[11]

テレビドラマ

2015年7月期に、日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送された『花咲舞が黙ってない』(はなさきまいがだまってない)の第2シリーズの原作として収録作の「密計」が第5話で、「漏洩」が第7話でテレビドラマ化された[12]

脚注

  1. ^ a b 池井戸潤仇敵』実業之日本社、2003年。ISBN 978-4-408-53431-2https://www.j-n.co.jp/books/978-4-408-53431-2/ 
  2. ^ a b 池井戸潤仇敵』講談社、2006年。ISBN 978-4-06-275284-8https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000204003 
  3. ^ a b 池井戸潤仇敵』実業之日本社、2016年。ISBN 978-4-408-55284-2https://www.j-n.co.jp/books/978-4-408-55284-2/ 
  4. ^ 週刊小説l2000年4月28日号”. 実業之日本社. 2024年6月30日閲覧。
  5. ^ 2000年9月8日号”. 実業之日本社. 2024年6月30日閲覧。
  6. ^ 2001年3月9日号”. 実業之日本社. 2024年6月30日閲覧。
  7. ^ 2001年7月27日号”. 実業之日本社. 2024年6月30日閲覧。
  8. ^ 2001年12月28日号”. 実業之日本社. 2024年6月30日閲覧。
  9. ^ 月刊J-novel2002年7月号”. 実業之日本社. 2024年6月30日閲覧。
  10. ^ 月刊J-novel2002年10月号”. 実業之日本社. 2024年6月30日閲覧。
  11. ^ Audible版『仇敵 』|池井戸 潤”. Audible.co.jp. 2025年4月6日閲覧。
  12. ^ 花咲舞が黙ってない 原作”. 日本テレビ. 2024年6月30日閲覧。

外部リンク


仇敵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/14 23:32 UTC 版)

乱飛乱外」の記事における「仇敵」の解説

冠木 星眼(かぶき せいがん雷蔵たちの宿敵。刀家を滅ぼした戦国武将見た目長髪の青年だが、どことなく禍々しい雰囲気醸し出す。かがりに興味持ち味方引き入れよう幾度か誘いかけたり直接戦い以外でも雷蔵一行罠にかける自分の血を使って他の人間施した刺青その人間を傀儡として操る「血印」(けついん)や、桜の花使った怪し技などを使う。 女性に関して10歳から80歳までとかなり守備範囲広く、かがりだけでなくみずちにも興味を持つが、自分部下くノ一用済みになれば躊躇なく切り捨てもする。 以前神体合念者だったこともあり、かがりには特に惹かれている節がある明智十兵衛光秀(あけち じゅうべえ みつひで) 星眼謀臣で、「乱世を呼ぶ男」を名乗る青年策士だが作戦失敗したとみれば、それ以上傷を広げないうちに素早く撤退する臨機応変さも持つ。 実在明智光秀同姓同名で、没落した美濃名族出身であるが、同一人物であると明言されてはいない。 百花忍び軍ひゃっか しのびぐん) 星眼配下中でも上位位置するくノ一部隊くノ一多く星眼の命によりさらわれてきた挙句血印により操り人形とされた女性達。 特に血印傀儡にされた者は倒される死体残さず桜の花びら化して消えていく。 刈羽(かりは) 星眼配下の女武者最初に雷蔵襲った刺客で、一度はかがりを追い詰めたが、雷蔵会い神体合会得したかがりの前では敵ではなく部下の兵ともどもまとめて倒された。 那蛇(なじゃ) 星眼仕えくノ一人間の腱で作った2つの鞭を自在に操る。 楼那(るな) 百花忍び軍一人フリルのついた着物に傘を差した女性京言葉で話す。 破(やぶれ) 百花忍び軍一人短髪女性で、強い相手戦いたがる単細胞性格。だが楼那には頭が上がらない神体合を使うかがり同様の怪力肉弾格闘を得意とする。 ころ 星眼仕え女性ふくよか気さくな女性で、見た目そのまま大食漢。かがりに天下布女という星眼旗印について嬉々として説明していた。「ころ」という名前は「っころ」の「ころ」であるらしい。 「百花忍び軍お歴々」が集合した場に彼女もいたが、忍び軍の一人なのかどうか不明律花(りっか) エズミ編で十兵衛とともに行動しているくノ一黒髪コルセットのような衣装上着まとった女性。 胸を中心に施した刺青血印かどうか明言されていない)を相手触れさせることで、その相手意のままに操る「傀儡移し」(くぐつうつし)という技を持つ。また、所持している大きな扇子で風を起こすなどの技も扱う。 探女(さぐめ) 雷蔵放たれ刺客毒舌家。その舌で雷蔵トラウマこれまでの失恋をつついて「鏡地獄」に落とした復活した雷蔵太刀に斬られ、外術のみを解除できる実例となった以後雷蔵たちと異天城攻略同行する

※この「仇敵」の解説は、「乱飛乱外」の解説の一部です。
「仇敵」を含む「乱飛乱外」の記事については、「乱飛乱外」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「仇敵」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「仇敵」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「仇敵」の関連用語

仇敵のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



仇敵のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの仇敵 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの乱飛乱外 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS