不沈空母
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不沈空母(ふちんくうぼ、英語: unsinkable aircraft carrier、沈まない航空母艦)は、軍事力の戦力投射を拡張的に展開できる、すなわち、仮想敵により近い場所にある自軍が支配している陸地[1]、特に、地理上の島、ないしは、政治的意味で周囲から孤立した地域を指す比喩表現。こうした場所は、軍用飛行場として機能させることができ、また、物理的に破壊することが困難な陸地であり、事実上、動かないものの沈むことのない航空母艦と同様のものとなる。
- ^ デジタル大辞泉『不沈空母』 - コトバンク
- ^ “米“超重爆”建造に専念 不沈空母の陸上基地を急造 谷萩陸軍報道部長講演”. 読売新聞. (1942年10月2日). "...彼等は空母の損害が莫大で特に陸上基地のあるところに航空母艦中心の艦隊を進めることが非情に不利であることを知つたのである、すなわち空母から飛んだ飛行機よりも陸上基地から飛び出した飛行機の方が戦闘には有利である、こゝにおいて米國は不沈空母即ち逐条基地の建設に躍起となり、北はアリューシャンからミツドウエー、ハワイ群島並に西南太平洋のソロモン諸島及びニユーギニヤ島を連ねる線上に陸上飛行基地を建設すべく..." - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ “風塵録”. 読売新聞. (1943年1月8日). "航空作戦にとつて航空母艦は缺くべからざるものであるが、その航母がわが果敢な攻撃から安全ならざるを知つたアメリカは、不沈航母としての島嶼基地に目をつけたのである。" - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ ICELAND. SOME HISTORICAL REMARKS
- ^ Blystone, Richard. “Europe learning lessons of Greenham Common”. CNN. オリジナルの2008年7月26日時点におけるアーカイブ。 2007年12月18日閲覧。
- ^ “An unsinkable aircraft carrier”. Time. (1950年9月4日) 2007年12月18日閲覧。
- ^ 西村特派員 (1952年1月14日). “米軍の超大空母沖縄 眼もくらむ飛行機群 日本への慕情、悩む現地人”. 読売新聞・朝刊. "軍事に暗い記者にとって不沈空母の内臓を空から観取することはできなかったが、それにしてもこのおびたゞしい飛行機の数はどうだ、…" - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ Smith, William E; McGeary, Johanna; Reingold, Edwin M. (1983年1月31日). “Beef and Bitter Lemons”. Time 2007年12月18日閲覧。
- ^ Sanger, David E (1995年5月14日). “The Nation: Car Wars; The Corrosion at the Core of Pax Pacifica”. The New York Times 2007年12月18日閲覧。
- ^ a b “第098回国会 予算委員会 第3号 昭和五十八年二月三日(木曜日)”. 国会. 2015年10月31日閲覧。 “私があの言葉を使いましたのは、もし万一、日本に対して侵略があった場合には外国機の侵入も許さぬ、また本土は自分たちで守る、わが日本の国土は日本人が守る、そういう意味のことを自分の決意としてこれを述べたので、不沈空母という言葉は、たまたまそういう形容詞、比喩として用いたのであります。いわば幻の不沈空母を追っかけても余りせんがないので、やはり本質的なお話をぜひお願いいたしたいと思っております。” - 中曽根康弘内閣総理大臣の答弁における発言
- ^ “訪米時の中曽根康弘元首相「不沈空母」発言を記録”. 産経新聞. (2017年1月12日) 2017年1月13日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “歴史問題、永遠に言い続けよ」江沢民氏、会議で指示”. 読売新聞. (2006年8月10日). オリジナルの2006年8月11日時点におけるアーカイブ。
- ^ 高坂哲郎 (2015年4月23日). “ニュースこう読む 中国の南シナ海「不沈空母」、狙う日米引き離し”. 日本経済新聞
- ^ Perutz, Max F. (2002). I Wish I'd Made You Angry Earlier: Essays on Science, Scientists and Humanity. Oxford University Press. pp. 86–87. ISBN 0-19-859027-X
- ^ “航空母艦大鳳の魚雷一本の命中による沈没”. 畑村創造工学研究所. 2015年10月31日閲覧。
- ^ “第098回国会 予算委員会 第3号 昭和五十八年二月三日(木曜日)”. 国会. 2015年10月31日閲覧。 “日本の空母は一隻残らず米空母機か潜水艦のために撃沈されたが、例外として、そのうち一隻「赤城」だけが空母機により徹底的に損害を与えられた後、水上艦、友軍の駆逐艦によりとどめを刺された。かくてここに不沈空母「赤城」かく戦えり、「亦城」の最期とくる。これは皆さんのところの、私の大先輩源田さんがここにお書きになっている。ついに一隻残らず、最後の一隻は僚艦が撃沈した。” - 大出俊議員の質問における発言
- ^ 森本忠夫「第三章 幻の不沈空母」『マクロ経営学から見た太平洋戦争』PHP研究所〈PHP新書〉、2005年。
- 1 不沈空母とは
- 2 不沈空母の概要
- 3 比喩ではない「不沈空母」の構想
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