不沈空母発言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:54 UTC 版)
1983年1月、ワシントン・ポストが、同紙会長キャサリン・グラハム会長宅で行われた朝食会にて、中曽根が日本列島を空母に見立てて津軽海峡を封鎖しソ連の進出を防ぐ趣旨の発言をしたとする旨を報じた。日本政府は同行記者団にこの発言を紹介していなかったため、記者団が政府側に確認を求め、専守防衛からの逸脱であるとして議論を呼ぶ騒動となった。 当時ワシントン・ポストで本記事を担当していたドン・オーバードーファーによれば、この「不沈空母」発言は、中曽根が日本語で「大きな船」と述べたのを通訳が過大な言葉に訳していたものであり、中曽根も発言後にその趣旨の説明をしている。 一方、2017年1月12日に日本の外務省が公開した外交文書では、中曽根がこのインタビュ内において確かに日本列島について「不沈空母のように強力に防衛する」と述べていたことが記録されていた。
※この「不沈空母発言」の解説は、「中曽根康弘」の解説の一部です。
「不沈空母発言」を含む「中曽根康弘」の記事については、「中曽根康弘」の概要を参照ください。
- 不沈空母発言のページへのリンク