「weibo」とは、中国企業のブログサイト名・ソーシャルメディアサービスのことを意味する英語表現である。
「weibo」とは・「weibo」の意味
中国語において、ミニの意味がある「微」と、ブログを示す「博」を組み合わせた単語は「微博」と言われるが、英語では「weibo」と呼ばれる。中華人民共和国の上海市に本社があるIT企業、「新浪公司(シンランこうし)」によって提供される、ソーシャルメディアサービス並びにミニブログサイト名を指す。中国本土では、運営企業の「新浪」と「微博」が合わさった、「新浪微博」の名称で呼ばれるケースが多い。中国国内で発展した、代表的なソーシャルメディアサービスであるものの、日本やアメリカ合衆国でも「weibo」のサービス名で展開している。運営会社の新浪公司は、「新浪博客」と呼ばれる、中国国内で人気のあるブログサービスを2005年に開始。フォントサイズや画像等も含めて、記事1件あたりの最大文字数は20,000文字、漢字のみだと10,000文字という制約がある。にもかかわらず、サービス開始から2年後に、国内におけるブログ読者が61.7%に達し、その後も人気の高いブログサービスとなっている。一方、「Twitter」のようなマイクロブログサービスが世界規模で流行しているが、中国国内では通信制限により、外資系のマイクロブログサービスが利用できない。
自社ブログサービスの「新浪博客」をベースとして、マイクロブログサービスの要素を取り入れた、ミニブログサービス「新浪微博」を、2009年に開始。サービス開始後は、メッセージ機能やコメント機能等、ベースとなる機能を実装、充実させながら、着実にユーザー数を増やす。2011年、中国国内のユーザー数が1億人を突破するとともに、「Find Japan株式会社」をオフィシャルパートナーに加えて、日本国内での事業を開始。2012年になると、「新浪微博」の登録数ユーザー数は、日本人を含めて5億人超にまで達する。
2014年には、アメリカ合衆国のNASDAQ市場に上場、同時にアメリカ国内での展開も行っている。国際的な事業展開の結果、2016年に世界全体で6億人が利用する、ソーシャルメディアサービスの一つに成長。また、「新浪微博」並びに新浪公司のサービスを管轄する子会社、新浪日本総合ネットワーク株式会社並びに新浪日本微博株式会社を、日本国内に設立。従来から行っていた公式アカウント発行業務に加え、日本国内での広告やPRの販売権も取得する。
2021年時点で、登録ユーザー数は8億人となっているものの、そのうち大多数に相当する7億人は中国人が占める。開始当初の最大投稿文字数は、「Twitter」と同じ140文字だったが、2016年には2,000文字にまで拡大。指定されたフォーマットを使用して、他のユーザーにコメント、ハッシュタグを追加できる上、投稿文章をタイムラインに表示する機能がある。さらに、画像の投稿や、チャット機能も搭載されているため、「Twitter」や「Instagram」の要素を含む、ソーシャルメディアサービスとしての性格を持つ。
ユーザーが投稿したメッセージやコメントを閲覧するだけなら、公式サイトに訪問するだけでよい。ただし、メッセージの投稿やコメントへの返信をする場合は、公式アカウントを登録する必要がある。公式サイト「新浪微博」への訪問やアカウント登録は、中国語だけではなく日本語や英語でも可能。
「weibo」の発音・読み方
「weibo」は、中国語における「微博」の英語読みだが、日本語では「ウェイボー」とカタカナで呼ばれている。「weibo」の語源・由来
中国語でミニを表す「微」と、ブログの意味を持つ「博」を合わせた造語であると同時に、「weibo」の語源となっている。「weibo」の使い方・例文
中国のマイクロブログサービス、「新浪微博」を英語で説明する際に、「weibo」という単語が用いられる。「『ウェイボー』は、中国語におけるマイクロブログサービスである」の日本語を英訳する場合は、「"Weibo" is the Chinese translation for "microblog".」のように表す。ウェイボー【微博】
微博
別名:新浪微博,シナ・ウェイボー
【英】weibo.com, weibo
微博とは、中国の新浪公司が提供しているミニブログ(簡易ブログ)の呼称である。本来「微博」はミニブログ全般を指す呼び名であるが、すでに「微博」と言えば普通は「新浪微博」を指すようになっている。
中国では、TwitterやFacebook、YouTubeといった海外発のソーシャルメディアが政府の規制によって市場参入を許されておらず、その代わりに、よく似たサービスが中国企業によって立ち上げられるということが一般的に行われている。微博も、ミニブログの元祖ともいえる「Twitter」によく似たインターフェースを持ち、しばしば「中国版ツイッター」と呼ばれる。
微博は2009年8月にサービスの提供が開始され、2010年12月までに登録ユーザー数が1億人を突破、2011年8月までに2億人を超えたと言われる。新浪公司のCEOである曹国偉は米国Time誌が発表した2011年版「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれている。2011年6月には、日本から公式アカウントの取得が可能となっている。
2011年7月に中国浙江省で発生した、いわゆる「中国高速鉄道事故」では、中国政府の対応に対する不満などが微博へリアルタイムに投稿され、中国政権がこれまで続けてきた言論統制へ変化の兆しをもたらした事件としても注目された。
参照リンク
新浪微博 - (中国語)
新浪微博
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