擬人化怪獣
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「ウルトラ怪獣擬人化計画」の記事における「擬人化怪獣」の解説
メフィラス星人 少女時身長151センチメートル / 少女時体重41キログラム モデルは『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」に登場した「悪質宇宙人 メフィラス星人」。主人公で初登場は第1話「禁じられたこ・と・ば☆」(第1巻)。 ウルトラ兄弟分析部の討伐部長でダークネスブラックのプロデューサー(裏での侵略担当)。 怪獣墓場に来ているが「私はウルトラマンに負けていないぞ」と主張している。 当初は「怪獣墓場で女子高生」という事実に戸惑っていたが、なじむことができてエレキングと一緒にスイーツを楽しんだり、少女らしい振る舞いが多くなった。自分の少女姿もなかなか気に入っており、鏡の前でかわいいポーズをとったりもする。プライドが高く自信家なぶんだけ短気で負けず嫌い。 暴力を嫌い紳士を称するがゆえに、「悪質宇宙人」という異名で呼ばれたくない。暴力的な解決を嫌い、破壊工作を「古いタイプの侵略」と否定して地球人の心を、奪うことを狙ってアイドルグループを立ち上げる。 ウルトラマンとの戦闘終了時に呟いた「よそう…」というセリフを、紳士が争いを避けた名文句として気に入っており多用している。サトル少年とのやり取りで発した「そうだろうねえ…」という紳士的振る舞いのセリフが、怪獣墓場学園では茶化されてしまっている。コミカル路線のメフィラス星人二代目の存在は黒歴史扱いで触れられたくない。 ルームメイトのエレキングに対しては好意を抱いているようで、レッドキングとの仲の良さに嫉妬することがある。敵対したイカルス星人からは「他の擬人化怪獣たちとは違う」、「半溶解種だな」と言われた。 「禁じられた言葉」での地球侵略時に配下としていたバルタン星人三代目、ザラブ星人二代目、ケムール人二代目はハッタリ映像であった。このことについて、バルタン星人からは「お前の手下になった覚えなどない」と完全否定されてしまい、逆ギレして怪獣デュエルへの参戦を名乗りを上げる(バルタン星人の対戦相手はゼットンとなり、直接対決は実現していない)。ケムール人とは口裏を合わせることに成功している。丸の内を訪れた際には逆の立場で、この3宇宙人の姿をビル群に幻視している。 夢で小鳥を飼う少女の姿を見るなど記憶に混乱が生じている。エレキングに「りんちゃん」と呼ばれて、自分でもわからないまま「エリちゃん」と呼び返す。擬人化が内包する綻びに勘付き、真相を探ろうとする。 原典同様にグリップビームやワープなどの能力を使用できる。メフィラス星人二代目やアーマードメフィラス同様に、「腹部への攻撃に弱い」という弱点も健在である。巨大化できるがパワーをサイズと戦闘力に配分することになるため、適度な身長は60メートルである。 エレキング モデルは『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」に登場した「宇宙怪獣 エレキング」。初登場は第1話(第1巻)で怪獣墓場に来たばかりのメフィラス星人を案内していた。 ウルトラ兄弟分析部の部員でダークネスブラックのアイドル。メインヒロイン的存在。元々水中で生まれ育ったためか風呂が大好き。ほんわかかつおっとりした天真爛漫な明るい性格。天然気味でマイペースな所もある。 面倒見がよく誰に対しても優しく接して、学園での交友関係が広い。相手に感謝を表すときにキスをしたり、抱き着くようなかたちで尻尾を巻き付ける。料理が得意でスイーツも自作している。 地球でのアイドル活動中はメンバーで最も精力的に働く。しかし、グループの進退をかけた大舞台でイカルス星人に操られて暴走して、図らずも作戦失敗の原因となってしまう。強制的に操作された弊害で、その間の記憶は失っており、怪獣墓場に帰還する船内で目を覚ます。外出中に落雷に打たれて混濁した意識で、メフィラス星人を「りんちゃん」と呼んだ。後になってもそのことは思い出せない。 原典でみられた強力な発電能力は健在である。頭部の角は電話アンテナの機能がある。体を巨大化縮小することが可能で、もし本人が意識を失っていたとしても角を決められた手順で回したり、電力を供給することで調整ができて細かい手順はピット星人監修の「エレキング取扱説明書」に記載されている。 テンペラー星人 少女時身長150cm / 少女時体重42kg モデルは『ウルトラマンタロウ』第33話「ウルトラの国大爆発5秒前!」と第34話「ウルトラ6兄弟最後の日!」に登場した「極悪宇宙人 テンペラー星人」。初登場は第5話「怪獣墓場学園だいばくはつ5秒前」(第1巻)。 ウルトラ兄弟分析部の必殺部長でダークネスブラックのプロデューサー(裏での侵略担当)。語尾に「だわよ」をつけて喋る。怪獣墓場に来てから腑抜けてしまった怪獣達にはよく怒っており活動的。「怪獣は暴れるのが仕事」、「宇宙人は侵略するのが仕事」、「ウルトラ兄弟を必殺」を掲げて同志を募る。 侵略方針は破壊活動路線と考えていたが、地球への遠足にて擬人化少女の姿が持つ力を認めてアイドル活動による侵略方針を選ぶようになる。メフィラス星人とは共同で地球侵略の計画を、進めてケンカすることも多いが良き相棒関係を築いている。 アントラーからは「お姉様」と呼ばれて懐かれており、本人も満更ではない。メフィラス星人とエレキングが一時行方不明になり、安否がわかったときには涙ぐむなど仲間想い。新たな侵略方針としてアントラー、スノーゴン、サラマンドラを配下している。 作者いわく「怒ると足を上げる癖があり」、シリアスギャグを問わず怒りに伴って足や膝を上げるアクションが描写されている。 原点同様にビームウィップやウルトラ兄弟必殺光線などの能力が使用できる。終盤ではキングジョー対策にウルトラ兄弟「以外」必殺光線も使用した。 強怪獣ゆえにウルトラ6兄弟から徹底的にやっつけられた最期を迎えているためにトラウマが多い。 レッドキング 少女時身長:162センチメートル / 少女時体重51キログラム モデルは『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」に登場した「どくろ怪獣 レッドキング」。第1話で顔見せして第2話「湖のひ・み・つ☆」(第1巻)で本格登場している。 ウルトラ兄弟分析部の部員でダークネスブラックのアイドル。怪獣寮に住んでいる。一人称は「オレ」。原典では凶暴で手のつけられない暴れん坊だったが、擬人化されたことでかなり性格が丸くなった。 無鉄砲な言動はあるが、常識的で友達思いな気っ風のいい性格になっている。頭を使わず細かいことは気にせずおおざっぱ。手先が器用で部屋は片付いている。 身体能力は屈指で怪力は健在である。脳筋なので、たとえ物理法則の通じない異次元空間内だろうが、「バカには法則が通用せず」強引に行動する。元が地球生まれの怪獣であるため、宇宙船に乗るのは苦手で途端にしおらしくなり、しかも乗り物酔いで生前に飲み込んでいた水爆を吐き出す危険がある。 遠足の際に円盤に乗り遅れそうになったエレキングを投げ上げて円盤へ送り届けるが、そのせいで地球に取り残されてしまう。その後、野生化して富士山付近の湖で魚を取りながら生活をしていた際に大工である棟梁の夫婦と知り合い、東京へ移住して怪獣墓場からの迎えを待ちながら建設現場で働いていた。棟梁夫妻とは親子のような関係を築いており、怪獣墓場に帰還せざるを得ない状況に追い込まれた際には別れを悲しみ涙を流していた。 怪獣墓場学園に帰還後、ジェロニモンに擬人化計画の真相を明かされ、自分の正体と棟梁夫妻から迎えられた理由に気付いている。 メトロン星人 モデルは『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」に登場した「幻覚宇宙人 メトロン星人」。第1話で顔見せした後、第3話「街、狙っちゃえ☆」(第1巻)で本格登場している。 ダークネスブラックのアイドルで事実上の参謀。マイペースかつつかみ所のない性格。物知りだが校内では不思議ちゃんとして見られている。遠回しな策略や無駄に凝った仕込みを好む。 独自のこだわりを優先させるも、詰めが甘く隙だらけになりがちである。宇宙船を私有しているが性格面での隙が、不備を生んでまともに着地したためしがない。 自宅アパートと怪獣墓場学園内の部屋を茶室に改造して、ちゃぶ台と冷蔵庫を完備している。茶室を訪れた者には「狙われた街」の「ようこそ君の来るのを待っていたのだ」の口上を、かけて「狙われない街」の眼兎龍茶でもてなすというパターンに持ち込む。 メンバー内では地球に潜伏していた期間が、最も長いことから侵略計画の知恵袋として頼りにされているが、その知識は若干オタク方面に偏っている。 アイドル活動中はアイドル部隊でありながら計画立案も担当して実質的に参謀を務めて、ビラ配りからライブ会場やバイト先の手配まで幅広く作戦を支えた。レッドキングが世話になっている建設現場の棟梁とは侵略当時からの知り合い。 生前から「モロボシ・ダン=ウルトラセブン」に好意を抱いており、ウルトラセブンへ好意を抱く、ゴドラ星人とは非常に仲がいい。 ジャミラ モデルは『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」に登場した「棲星怪獣 ジャミラ」。元人間の怪獣。初登場は第7話「故郷はち・き・ゅ・う♡」(第1巻)。 ダークネスブラックのアイドル候補だが、地球に行けなかったため幽霊メンバー状態である。擬人化怪獣になるのではなく、人間に戻りたかったと嘆いている。気弱な性格で生前の記憶やトラウマに引きずられた行動が多い。水を浴びると死んでしまうという弱点は克服されているが、未だに水への恐怖心が根強い。基本的に温厚な性格だがネガティブかつ泣き虫。 実はかなり戦闘能力が高く、口から高温の炎を吐くことができる。人間時代の宇宙飛行士の訓練で強烈なGを受けていたため、遠心力にはかなり強い。ときたま宇宙飛行士時代の記憶を、思い出すことがあるが人間の記憶としてではなく、「変な映画を思い出した」と認識している。 地球に戻りたいという強い思いからメフィラス星人たちの侵略計画に加わったが、地球行きのチャンスがあるたびにトラブルに遭っては怪獣墓場に取り残されてしまうという展開がパターン化している。とにかく登場する度に不幸な目に見舞われるが、めげずに地球行きに備えてトレーニングを続けている。アイドル活動で怪獣墓場学園を不在にしていた期間中に新しくやって来たゴモラと仲良くなる。 バルタン星人襲来時にはよく話を聞かないまま怪獣デュエルに参加することになってしまい、2回戦でスノーゴンと対戦して逃げてばかりだったが、地球行きをダシにされて奮起して水攻撃にも耐えて火球の一撃でスノーゴンを撃破している。その後、イカルス星人の円盤で地球に行けることになったが、浮かれて脱出ポッドに乗り込んでしまい誤って怪獣墓場へ帰還してしまう。その後、ケムール人と共に地球に向かうが、宇宙船が墜落して他の星に行ってしまう。 最終的には努力が実り、地球への帰還に成功して同時に仲間たちを、対キングジョー戦の舞台たる地球に連れていくという大役を担う。あとがきでは地球に戻った彼女の後日談が示唆されており、『ウルトラマンパワード』第6話「宇宙からの帰還」に登場した「棲星怪獣 パワードジャミラ」の設定を踏まえた内容が想定されている模様である。 彼女が登場する度に災難に見舞われるのは作者曰く「好きすぎてついイジメてしまう」からだと語っている。 アントラー モデルは『ウルトラマン』第7話「バラージの青い石」に登場した「磁力怪獣 アントラー」。『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』に登場した亜種「閻魔分身獣 ゴーグアントラー」のように背中に羽が生えており空も飛べる。第12話(第1巻)で怪獣墓場にやって来たがゼットンに校長室へ連れて行かれて、遠足編後の第19話「おねえさまの青いハサミ」(第2巻)で再登場している。 ダークネスブラックのアイドル。人懐っこい性格。自分同様にハサミを持つテンペラー星人を「お姉様」と呼んで懐いている。抱き着いてくることもあるが、ハサミ(大顎)が相手の喉元に突き付けられる姿勢となり危険である。 お姉様のお仲間になりたいと言い、メフィラス星人からもウルトラマンのスペシウム光線に耐えたタフさと、見た目の可愛らしさを気に入られてダークネスブラックに加入している。 かなり天然なうえに致命的なまでに記憶力がない(ゼットンに記憶を消されたのかと思われたが素の記憶力も虫並であった)。好物は蟻で屋外で蟻を見つけるとすぐに食べようとする。玉葱が嫌い。 生前通りに強力な磁力で物を引き寄せる能力を持つが、強弱の調節が出来ないため、機械類を引き寄せると生身の体にぶつかって負傷してしまう。 ゴドラ星人 モデルは『ウルトラセブン』第4話「マックス号応答せよ」に登場した「反重力宇宙人 ゴドラ星人」。初登場は第20話「波打ち際で応答せよ」(第2巻)。 ダークネスブラックのアイドル。お嬢様口調で喋る。学園にはほとんど通わず、カジノを兼ねた豪邸に住み優雅な暮らしを送っている。 捕獲カプセルと変身能力を持ち、特に変身は擬人化怪獣の真似からモルフォ蝶にいたるまでどんな生物でも自由自在。空中を自由自在に飛行できるが鈍い。性格的には詰めが甘いと言われ隙も大きい。 生前の才能、残忍性、高い変身能力をメフィラス星人に評価されて、ダークネスブラックへの勧誘を受けて、最初は乗り気ではなかったが、生前から「モロボシ・ダン=ウルトラセブン」に好意を抱いており、「地球に行ったらダンに会わせる」という条件でダークネスブラックに加入している。ウルトラセブンへ好意を抱く、メトロン星人とは非常に仲がいい。 ウルトラセブンとの戦いで背を向けて逃げ出したのは「後ろから追いかけてほしかった」からである。 ヤプール人 モデルは『ウルトラマンA』に登場する敵勢力「異次元人 ヤプール人」であり、第23話「逆転! ゾフィ只今参上」に登場した集合体「異次元超人 巨大ヤプール」が外見上のモチーフ。第2話で顔見せして第6話「本物のあ・く・ま☆」(第1巻)で本格登場している。一人称は「オレ様」。 巨大ヤプールの三日月型の鎌を用いて切断技を得意としている。切断技の応用で料理も得意としている。『ウルトラマンA』第23話「逆転! ゾフィ只今参上」と第24話「見よ! 真夜中の大変身」に登場した「ヤプール老人」の「信じなさい」を口癖としている。不思議ゾーンにビルを持ち歯医者(『ウルトラマンA』第48話「ベロクロンの復讐」に登場した「異次元人 女ヤプール」の設定)を営んでいる。 時々殺意立った雰囲気を漂わせることがあり、メフィラス星人からは苦手意識を抱かれている。メフィラス星人から侵略メンバーとして勧誘を受けた際には「エースの打倒だけが目的で、他のウルトラ兄弟には興味はない」と断る。「ウルトラマンエース=北斗星司」に憎悪と好意を抱いていることが判明している。超獣製造器にもウルトラマンエースへの執着が反映されて、超獣を作ろうとしてもウルトラマンエースにそっくりな人形が出来てしまう。 バキシムとエースキラーを連れて、ウルトラマンエースを倒すべく地球を訪れている。那須川にあるウルトラマンのモニュメントや『ウルトラマンフェスティバル』を観光していた。 ゼットン モデルは『ウルトラマン』第39話「さらばウルトラマン」に登場した「宇宙恐竜 ゼットン」。第9話で後ろ姿のみ登場していたが、第12話(第1巻)で本格登場している。 目的など一緒不明の謎めいた少女で本作のキーパーソン。校長から直接命令を受けて行動しており、能力を使って怪獣墓場にやってきたばかりの怪獣と宇宙人を怪獣墓場学園へと誘導している。シリアスな性格。 学校に通っている様子は無く、怪獣墓場霊園でほとんど待機か昼寝をしている。怪獣墓場学園最初の1人らしい。 無口で感情表現も貧しく、空気が読めず言葉による意志疎通に難がある。殺気立っており、戦闘の際には何のためらいもなく、冷酷な攻撃を行う。怪獣墓場における自分の使命を強く自覚しており、校長に対してのみ敬語で接している。霊園の秘密を探っていたテンペラー星人を倒して、続いてメフィラス星人をも撃退している。 バルタン星人とは因縁があり、擬人化して怪獣墓場にやって来たバルタン星人が半溶解種であったため、誘導に失敗して取り逃がしてしまい、侵略のために再来したバルタン星人と再会を果たす。怪獣墓場の墓守としての使命感を抱いてバルタン星人と試合を行い、ルール無用の猛攻を受けるも反撃して勝利している。 学園の秘密を探るメフィラス星人を気絶させて記憶を消している。最終章ではメフィラス星人らと共に地球へキングジョーを倒しに赴く。 その正体はかつてウルトラマンを殺害したゼットンと、ゼットンに殺害された孤児の少女・沙織の魂が融合した存在。初代ウルトラマンが両者の命を救いたいと考えたことが怪獣墓場学園誕生のきっかけになった。 校長に恋心を抱いており、復活した校長にカラータイマーを手渡した際に劇中初めての笑顔を見せた。 原点同様に一兆度の火球を胸部分から放出して、テレポーテーション、バリヤー、光線を吸収して打ち返す能力の他に、「ピポポポポポポ」という音で相手を洗脳したり、手のひらから波状の光線を放つことができる。 バキシム モデルは『ウルトラマンA』第3話「燃えろ! 超獣地獄」に登場した「一角超獣 バキシム」。初登場は第21話「萌えろ☆超獣地獄」(第2巻)。 ヤプール人に生み出された超獣で、怪獣墓場に来てからも小間使いのように従っている。空間を割って登場する能力を持つことで、普通に部屋に入るときにさえ窓ガラスを割りまくるという悪癖になっている。細かいことは気にしない大ざっぱな性格。 イモムシをベースに作られた超獣で、ヤプール人からは「イモムシ界の出世頭だぞ」と褒められるも、本人はもっとかっこいい素材がよかったとショックを受けていた。 イカルス星人 モデルは『ウルトラセブン』第10話「怪しい隣人」に登場した「異次元宇宙人 イカルス星人」。語尾に「イカ」をつけて喋ることがある。第32話で顔見せして第33話「怪しいり・ん・じ・ん☆」(第2巻)で本格登場している。 メフィラス星人たちが間借りすることになったアパートの隣家の住人。表札は「伊刈」。元々は怪獣墓場学園の生徒だったが、密かに学園から脱走して地球に侵入して異次元からの地球侵略を企てていた。 原典同様に四次元コントロールマシンを使って都心部で、破壊活動を行い東京タワーを破壊したが、基地に乗り込んだメフィラス星人とレッドキングの妨害を受けて計画を台無しにさせられる。逆上から巨大化してメフィラス星人たちを踏み潰そうとしたが、巨大化したメフィラス星人に妨害され乱戦となり、放ったアロー光線を自分自身で浴びることとなり敗北している。 彼女らの「アイドルで地球人の心を奪う」という侵略方針を「侵略ごっこ」と否定して逃走している。それからは隣家に住みながら彼女たちの隙をうかがい、ついに一世一代のデビューステージでエレキングを操り巨大化暴走させる。ダークネスブラックのチームワークに最終的には負けるも、アイドル計画を頓挫させることには成功している。 メトロン星人から対話という名の脅迫を受けてダークネスブラックの帰還用に自分の宇宙船を貸し出す羽目になる。帰ってきた宇宙船に乗り込んでいたゴモラと同居することになる。ゴモラと共に万博記念公園を訪れて、ひかりの塔(太陽の塔がモデル)にある生命の樹を目にして、「懐かしい何か」を感じとっていた。侵略をあきらめておらず、神戸港からキングジョーを蘇らせる。 ゴモラ モデルは『ウルトラマン』の第26話「怪獣殿下(前編)」と第27話「怪獣殿下(後編)」に登場した「古代怪獣 ゴモラ」。第31話(第2巻)で怪獣墓場にやって来たがゼットンに校長室へ連れて行かれて、第40話「城ガールときずなの尾」(第3巻)で再登場している。 コテコテの大阪弁の口調が特徴。切り替えが早く押しが強い性格でゼットン、ジャミラ、イカルス星人など誰に対しても物おじせずに話しかける。城好きで城を破壊するのはもっと好き。尻尾は自切と再生が可能で「珍味」と焼いてご馳走にふるまう。 ジャミラと親しくなり、地球への帰還を切望する彼女の手助けをすることになる。怪獣デュエルの褒賞で地球行きが決まったジャミラと一緒にイカルスの宇宙船で地球に向かうが、道中のミスでジャミラが怪獣墓場に戻ってしまったため、1人で地球に到着している。 地球ではイカルス星人の家に押しかけて同居している。イカルス星人と共に万博記念公園を訪れてゴモラの剥製を観光している。 バルタン星人 モデルは『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」に登場した「宇宙忍者 バルタン星人」。第48話で顔見せして第49話「侵略者?を撃って!」(第3巻)で本格登場している。 普段は冷静で時代がかった口調の魂(初代バルタン星人)が表に出ているが、穏健派や歴代バルタン星人を多重人格として持っている。 怪獣墓場に初めて現れた際に半溶解種だったことでゼットンからの洗脳を免れて、そのまま怪獣墓場を後にしていた。宇宙船6隻に40億6千万の同胞を引き連れ怪獣墓場に降り立ち侵略を宣言している。 校長の提案で3対3の怪獣デュエルに臨むこととなり、3回戦で因縁のゼットンと対戦して劣勢に陥ると『ウルトラマンマックス』第33話「ようこそ!地球へ 前編 バルタン星の科学」と第34話「ようこそ!地球へ 後編 さらば! バルタン星人」 に登場した「超科学星人 ダークバルタン」の魂に入れ替わり、ルール無用の猛攻を加えるも攻撃を跳ね返されて敗北している。 同胞をバクテリアサイズで金魚鉢の中に入れるという形で移住が認められたため、新たに発見した80億1万2千の同胞の元へ旅立った。 地球でメフィラス星人が配下としていたバルタン星人三代目はメフィラス星人が独断で流したハッタリ映像であり、そのことを振られかけると「メフィラスの手下になった覚えなどない」とバッサリ否定していた。 原点同様に分身、ハサミからの破壊光線、光波バリヤーなどの能力が使用できる。アリと同じ多数の個体からなる組織生命体のため生命という概念が理解できず、複数の魂が入れ替わり代表者が行動している。 スノーゴン モデルは『帰ってきたウルトラマン』第40話「まぼろしの雪女」に登場した「雪女怪獣 スノーゴン」。第48話(第3巻)でバルタン星人の隣におり、第49話でバルタン星人、サラマンドラと共に本格登場している。 バルタン星人の部下になっており、サラマンドラとは対抗意識からケンカばかりしている。宇宙船の操縦を担当していたが、着陸に失敗して校舎に衝突させてしまった。 怪獣墓場をかけた怪獣デュエルでは2番手で出場して華麗な勝利を予告するも、逃げ回るジャミラにペースを乱されて、サラマンドラに兆発されたこともあって、冷酷に変貌して勝負を決めるためにジャミラにとっては凶器となる「水」を使用するも、地球行きの許可で奮起したジャミラに火球を浴びせられて敗北している。 バルタン星人が旅立つ際には怪獣墓場学園に残された。その後、テンペラー星人の部下になる。 原点同様に口や両手から出す「冷凍ガス」で吹雪を起こす。 サラマンドラ モデルは『ウルトラマン80』第13話「必殺! フォーメーション・ヤマト」に登場した「再生怪獣 サラマンドラ」。第49話(第3巻)でバルタン星人、スノーゴンと共に登場している。 鼻から出す1300℃の火炎が武器で、高い再生能力を持っている。バルタン星人の部下になっており、スノーゴンとは対抗意識からケンカばかりしている。バルタン宇宙船から怪獣墓場学園に伝令に遣わされたが、宇宙語がヘタなため意図を伝えることに失敗している。 怪獣墓場をかけた怪獣デュエルでは1番手で出場している。メフィラス星人を相手に2回大ダメージを受けたが再生して立ち上がる。なおも生前からの弱点である「のど」を狙って攻撃されるも、あらかじめ固い首輪で防御するという対策をしており、反撃にメフィラス星人の弱点の腹部に強烈な蹴りを浴びせて勝利している。 バルタン星人が旅立つ際には怪獣墓場学園に残された。その後、テンペラーの部下になっている。 ケムール人 モデルは『ウルトラQ』第19話「2020年の挑戦」に登場した「誘拐怪人 ケムール人」。初登場は第62話「2020年のちょ・う・せ・ん」(第4巻)。 怪獣墓場学園に来たばかりのころに生徒数名を消失させてしまったため、危険人物として昔ゾーンの自宅で勉強することになった。時折学園に忍び込んでは、擬人化怪獣たちの絡みをこっそり観察しては百合妄想を蓄えて新作小説の構想を練っている。 地球でメフィラス星人が配下としていたケムール人二代目はハッタリ映像だったため、メフィラス星人から「かつて主従だった」と口裏を合わせて欲しいと言われて、独自の腐女子思考で承諾している。その後、学園に復帰している。 GLやTLにもどっぷりハマった雑食系の重度の腐女子。癖のあるヲタ口調と腐乙(ふおっ)という奇妙な笑い声があり、特徴的な走り方をする。興奮すると頭部の触角からゼリー状の「消去エネルギー源」を噴射する。 宇宙船を手に入れてジャミラと共に地球に向かうが、宇宙船が墜落して他の星に行ってしまう。 ピグモン モデルは『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」と第37話「小さな英雄」に登場した「友好珍獣 ピグモン」。初登場は第71話「怪獣む・ほ・う地帯」(第5巻)。 容姿端麗の美少女。レッドキングとは生前から因縁があり、怪獣墓場に来てからは気にかけられているも、近づかれただけで死ぬ。他にもちょっとしたことですぐ死ぬ。メンタルが曇るとすぐ死にたいとつぶやくが、その本心は構って欲しい乙女心なのでめんどくさい。 ツインテール モデルは『帰ってきたウルトラマン』第5話「二大怪獣東京を襲撃」と第6話「決戦! 怪獣対マット」に登場した「古代怪獣 ツインテール」。初登場は第73話「二大怪獣学園を襲撃」(第5巻)。 気弱なですます口調で喋る。ダークネスブラックが地球侵略で不在中に怪獣墓場学園に来ていたらしいが、暗すぎてずっと気づかれていなかった。グドン犬に襲われていたところをメフィラス星人、エレキング、ピグモンに発見されて友人となる。笑顔になるとツインテール美少女ということもあり映える。エビの味がするらしく、グドン犬のみならずガッツ鳥にも狙われている。 エースキラー モデルは『ウルトラマンA』第14話「銀河に散った5つの星」に登場した「異次元超人 エースキラー」。初登場は第75話「銀河に散ったエースの星」(第5巻)。 ヤプール人が作ったカンオケ型の超獣製造機γから出現している。原料にイモムシは使われず、ヤプール人のウルトラマンエースを憎む心の具現化である。殺意の塊で語彙も乏しく話が通じない。 ヤプール人、バキシムと共に地球を訪れるも独り歩きを始めて、「Aの文字」、「大宮にある鉄道博物館で展示されていた北斗星」、「須賀川にあるウルトラマンエースのモニュメント」など、とにかくウルトラマンエースらしき反応を見つけては反射的に攻撃している。 ジェロニモン モデルは『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」に登場した「怪獣酋長 ジェロニモン」。初登場は第93話「case.エリ」(第6巻)。 一人称と語尾が「うが」で、漢字無の口調で喋る。異次元空間の研究所で擬人化怪獣を作っている。 原点同様に蘇生能力が擬人化計画に応用されており、擬人化怪獣たちの「おかあさん」を自称している。 ベムスター モデルは『帰ってきたウルトラマン』第18話「ウルトラセブン参上!」に登場した「宇宙大怪獣 ベムスター」。初登場は第95話「取り戻すい・の・ち」(第6巻)。 生まれたての擬人化怪獣。自分が死んだことすら理解しておらず、イヤイヤ期の幼女の性格が強く出ており、帰らせろと暴れだす。レッドキングに抱き止められて落ち着いて眠りにつく。 キングジョー モデルは『ウルトラセブン』の第14話「ウルトラ警備隊西へ(前編)」と第15話「ウルトラ警備隊西へ(後編)」に登場した「宇宙ロボット キングジョー」。第99話「世界の終わりが始まる日」(第6巻)で顔見せする。 最強最悪の擬人化怪獣で心を持たない。戦闘力は突出して強く、単独でどの擬人化怪獣をも上回る。ペダニウム装甲で防御して全身の武装と怪力で攻撃する。 とっくに滅んだペダン星人侵略部隊の旧コマンドに忠実に則り、地球の各都市を破壊するためだけに行動している。
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