擬人化作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 03:42 UTC 版)
二足歩行をし衣服を纏うなど人間と変わらぬ姿に擬人化された動物が登場する作品は、ディズニーなどの欧米作品に数多く存在する。日本では、古くは日本のストーリー漫画の始まりと言われる『鳥獣戯画』があるが、近代日本において動物漫画の開拓者となったのが田河水泡である。田河は欧米の「フィリックス」などのコミック・ストリップの影響を受けた動物漫画を数多く描いた。中でも代表作は1931年(昭和6年)に発表された『のらくろ』である。この作品では、擬人化された野良犬くろが軍隊に入隊して奮闘する姿を描いている。田河に影響された吉本三平(急逝後に芳賀まさおが引き継ぐ)が描いた『コグマノコロスケ』と並び、日本の戦前を代表する動物漫画である。 また主に幼児向けとなる絵本ふうの漫画にも、こうした擬人化された動物を主人公とする作品がみられる。小学館漫画賞の創成期には、第2回(1956年)にカバの男の子を主役に描いた『おやまのかばちゃん』、第5回(1959年)ではリスの女の子が主役の『こりすのぽっこ』など温厚な絵柄の幼児向け漫画が受賞している。
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