擬人法とは? わかりやすく解説

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ぎじん‐ほう〔‐ハフ〕【擬人法】

読み方:ぎじんほう

人間以外のものを人間見立てて表現する修辞法。「が歌う」「風がささやく」の類。→活喩法(かつゆほう)


擬人法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/04/29 06:30 UTC 版)

擬人法(ぎじんほう、または活喩法、(ギリシャ語προσωποποιία, Prosopopoeia, 「面」「人」「作ること」の意味)とは、狭義には、動物あるいは生命のない物体に人間の特性を持たせる、または、擬人観の言葉で語る修辞技法のこと。クインティリアヌスは擬人法の力について、「神々を天上から下ろし、死者を蘇らせ、町や国に声を与える」と述べている[1]

  • Th' expense of spirit in a waste of shame
Is lust in action; and, till action, lust
Is perjured, murd'rous, bloody, full of blame,
Savage, extreme, rude, cruel, not to trust;
Enjoyed no sooner but despised straight;
Past reason hunted, and no sooner had,:
Past reason hated, as a swallowed bait.
-- ウィリアム・シェイクスピアソネット集』129(太字部分では「lust(情欲)」が擬人化されている)

目次

広義のProsopopoeia

Prosopopoeiaは物だけに限らない。本来のProsopopoeiaの定義は、「話者・筆写が他人または物として語ることで聴き手・読み手に伝達する修辞技法[2]」となる。

Prosopopoeiaはおもに、叙述する行為について別の見方を与えるのに用いられる。たとえば、キケロは『カエリウス弁護(Pro Caelio)』の中で厳格な老人アッピウス・クラウディウス・カエクスになって語っている。これは原告の行為について「古い時代の」見方を与えることに役立っている。擬人法はさらに架空の人・物の視点から語ることで、話し手の責任をいくらか軽減することもできる。聴き手は話し手自身よりもこの架空の人・物に向かう傾向があるからである。

具体的な例を挙げれば、検察官が陪審員に対して、殺された被害者が「証拠を通して我々に語っている」とほのめかすことがある。アメリカ合衆国上院議員になる前のジョン・エドワーズはそれで有名な人物だが、エドワーズはある事件で、欠陥プール配水管のせいで死んでしまった少女の家族になって論じた。

脚注

  1. ^ クインティリアヌス『雄弁家の教育』
  2. ^ prosopopoeia at Wiktionary

関連項目

外部リンク


擬人法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:23 UTC 版)

修辞技法」の記事における「擬人法」の解説

詳細は「擬人法」を参照 比喩中でも特に、人でないものを人格化し、人に例える手法を擬人法(ぎじんほう、活喩)という。その場合、読み手対し例えられる「人でないもの」に対す近しさ抱かせる効果生まれる。擬人化擬人観参照のこと。 「海に出て木枯帰るところなし」(山口誓子) 木はわたしに向かって手を振った。 風が私を優しく撫でた

※この「擬人法」の解説は、「修辞技法」の解説の一部です。
「擬人法」を含む「修辞技法」の記事については、「修辞技法」の概要を参照ください。

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擬人法

出典:『Wiktionary』 (2021/08/19 13:05 UTC 版)

名詞

擬人 ぎじんほう

  1. 人間でないものを人間見立てて表現する修辞法

発音(?)

ぎ↗じんほー

翻訳




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