表札とは? わかりやすく解説

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ひょう‐さつ〔ヘウ‐〕【表札/標札】

読み方:ひょうさつ

居住者の名を記して、家の門や入り口などに掲げ

「表札」に似た言葉

表札

作者井伏鱒二

収載図書かきつばた無心
出版社新潮社
刊行年月1994.7
シリーズ名新潮文庫


表札

作者壺井栄

収載図書戦後出発女性文学 第1巻 昭和2021年
出版社ゆまに書房
刊行年月2003.5


表札

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/14 00:12 UTC 版)

店舗に並ぶ見本名字だけのものと、姓名両方のものがある。

表札(ひょうさつ、英語: Nameplate)は、居住者のを記して、玄関などに掲げて示す札。団体、施設、建物の名前などを記した同様のものを指す場合もある。

日本

歴史

日本では郵便配達の際の便宜などから居宅には表札が掲出されていることが多い[1]

日本で表札が一般的に使われ始めたのは明治初期に戸籍法の制定や郵便制度の導入が行われてからである[2]。江戸時代まで多くの庶民は公的な苗字を持たず、遠くに転居することも少なかったため、武家屋敷にはみられたが一般的ではなかった[2]。日本の郵便制度では郵便物は単に「住所」にではなく宛名の「個人」に対して配達する義務を負うものとして整備されたという指摘がある[1]

1892年6月、陶器製の標札が、新案特許を得て発売された[3]

本格的普及が進んだのは関東大震災以降とされ、家屋の倒壊で移転した後の住居において住人がわかるよう表札が利用された[2]

住宅地図メーカーのゼンリンなどでは、この表札や郵便ポストに記載された人名を、公開情報として記載している。

職業資格を証明するための表札も存在する(日本赤十字社特別社員食品衛生責任者アマチュア無線技士など)。

迷信

『日本のヘンな風習』[1]で家の表札の横に猿のお面が飾られていることが、サルは木から落ちないという受験のゲン担ぎもあるが、表札を盗む受験祈願の行為の1つ「4件の家の表札を盗めば『試験』を制する」という駄洒落から4軒盗るで、しけんとおるが試験通るというように、「4軒の家の表札を盗むと試験に合格する」そして合格した暁にはお礼の品と手紙を共に玄関先に届ける、つまり表札を集めると受験に合格するという都市伝説がある。井伏鱒二などがさんざんやられており、あげくに紙の表札にしたと手記に残している[4]将棋棋士石田和雄九段も受験シーズンに家の表札を取られたことがあり、この迷信でやられたのではないかとみている[5]

欧米

住所表記

欧米では住所は重要な個人情報でわざわざ掲げる必要はないと考えられており日本のような表札の文化はない[2]。イギリスやアメリカでは住所表記はアベニュー(通り名)ごとの番地を利用している[2]

イギリス

イギリスでは個人の居宅に表札を掲げることは一般的ではない[1]。郵便配達人は指定された宛先に記載された「住所」に対して配達する義務を負っていると考えられており、住所が一致していれば過去に住んでいた住人宛の郵便物など実際の居住者とは無関係に届くことも多い[1]

材質

食堂、浴室などのアクリル製サインプレート

脚注

  1. ^ a b c d ヘンリー・F.マクブライト『日本再見録―ヘンリー君の現代日本ウォッチング!』PHP研究所、2002年
  2. ^ a b c d e 上江洲規子「欧米にはない? 日本における表札事情とその歴史を知る」 - LIFULL HOME'S PRESS(2016年6月26日)2021年11月20日閲覧。
  3. ^ 明治文化史生活編 開国百年記念文化事業会
  4. ^ 井伏鱒二さんの思い出 その6・「井伏鱒二」の表札 ある日の井伏さんの話から〜特集・井伏鱒二 生誕120年記念
  5. ^ 『将棋世界』1984年4月号 144ページ

関連項目


表札

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/16 07:49 UTC 版)

誉の家」の記事における「表札」の解説

表札は材質意匠統一されていたわけではなく記される文字にも多様性があり、以下のような例があった。 「譽の家菊の紋章木製 「譽之家」と波の意匠鉄製遺族の家菊の紋章アルミ製、5cm×16cm また、ステッカー様のものが用いられることもあったとされる

※この「表札」の解説は、「誉の家」の解説の一部です。
「表札」を含む「誉の家」の記事については、「誉の家」の概要を参照ください。

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