中央大学 社会との関わり

中央大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/27 09:22 UTC 版)

社会との関わり

法曹養成

高等文官試験司法科

法科の中央」と呼ばれ[1]、行政科・司法科・外交科に分かれていた高等文官試験において、行政科では東京大学京都大学に次ぐ3番目の合格者数、司法科では東京大学に次ぐ2番目の合格者数であった。当時から司法分野で特に優れた結果を残していた。

旧司法試験

旧司法試験での出身大学別司法試験合格者数は、1951年(昭和26年)から1970年(昭和45年)まで20年連続で1位であった。しかし、いわゆる神田カルチェ・ラタン闘争にみる学生運動の激化や多摩キャンパス移転の影響もあって低迷期を迎え、1970年代から1980年代にかけて東京大学と1位を争うようになった。この間、法曹界における中央大学法学部東京大学法学部との主導権争いは「中東戦争」とまで形容された[注釈 11]1990年代半ば以降は3位 - 5位の間の順位に固定していたものの、トップ5の常連としての地位を確立していた。

新司法試験

第1回目(2006年度)の司法試験では、中央大学法科大学院出身者(受験者数239名、最終合格者数131名)が合格者数1位であった[PR 27]。その後は、2012年度及び2015年度に1位の座を獲得している[17]

合格率では、68.07%と、全法科大学院中、第6位(平成17年-平成29年)[18]

令和4年度司法試験では、合格率26.18%、全法科大学院中、第22位、また、合格者数は50名、全法科大学院中、第8位となった[19][20]

職業会計人養成

公認会計士試験合格者数は、試験開始年から1970年頃まで1位であった。しかし1970年代に慶應義塾大学、80年代前半に早稲田大学に抜かれ低迷期が訪れることとなる。1980年代後半から1990年代には東京大学や一橋大学にも抜かれ、5位 - 7位まで順位を下げていたものの、経理研究所の強化(専任講師の増員、WEB授業の導入)や試験制度変更により、2000年代以降は3位前後をキープしている。
また、税理士試験に関しては合格者数1位を維持している。

白門

多摩キャンパス 100周年記念ステージ
後楽園キャンパス 正門(白門)

『タイムトラベル中大125:1885→2010』 コラム(21) 「白門の由来」も参照

「白門(はくもん)」という異称が大学の文献に初めて登場するのは、1928年(昭和3年)に学生サークルである政治学会と辞達学会(弁論部)が共同主催で募集した、学生歌の一節であるという。後に中大職員となる同歌の作者は、朝日新聞の取材に対して、「(正確には記憶していないが)大学の徽章が白かった(から白門では)」と回顧している[21]

「白門」の考案者は実はその職員で、東大の赤門、早大の稲門、日大の桜門などからヒントを得たとも語っている[PR 28]

ただし、実際に「白門」が多用されるようになったのは戦後からで、戦前世代にはそれほど浸透していなかったとの証言もある。

老教授は(OB会を)錦会、中堅クラスは南甲クラブといって“白門”はピッタリこないといいますね。いずれも古い時代の校舎のあった町の名です。 — 中央大学職員、1961年(昭和36年)3月1日付朝日新聞夕刊4面

実際の建造物としての白門は、1959年(昭和34年)7月に当時の駿河台校舎に幅1.2m、高さ3.6mの白御影つくりの正門が建設されている(現存せず)。また、白門の一部(かつての駿河台校舎の門柱・玄関)をイメージしたものは、多摩キャンパス内に移設され「100周年記念ステージ」として保存されている。また、後楽園キャンパス正門の色も白であり、「白門」と呼ばれている。徽章や門が白い理由は通信教育課程で教授等の話[要出典]によると「何ものにも染まらないという意思の表れ」であるという[注釈 12]

その他

李登輝元台湾総統講演会

2003年(平成15年)12月12日、中央大学の学内施設の貸出許可が取消されたことにより、中央大学の学生団体が急遽「よみうりランド会館」に会場を変更、台湾とを繋いだ李登輝台湾総統によるインターネット講演会が行われた。

企業・社会からの評価

  • ダイヤモンド社の2006年年9月23日発行のビジネス誌『週刊ダイヤモンド』94巻36号(通巻4147号)「出世できる大学」と題された特集の出世力ランキング(日本の全上場企業3,800社余の代表取締役を全調査[22][23][24])で、中央大学は、2006年時点で存在する744大学[25]中、第23位[26]にランキングされた。
  • 週刊エコノミスト』(2010年8月31日号)に掲載された、「卒業生数の割に役員・管理職の人数が多い度合い」で、中央大学は、2010年時点で存在する全国の778大学[27]中、第24位(全私立大学中では第5位)にランキングされた[28]

注釈

  1. ^ 同討論会は1890年7月まで13回開催された[3]
  2. ^ 民法・商法をめぐる論争のため実現しなかった。[PR 1]
  3. ^ 代言業が多忙になったのと、東京学院連合構想が頓挫したことなどが理由とされる[PR 2]
  4. ^ 同科は7人の卒業生を出しただけで間もなく閉鎖された[4]
  5. ^ 美濃部は中央大学では評議員を兼ねていた[PR 9]
  6. ^ この時点で駿河台校舎は夜間部校舎として残す方針だった[7]
  7. ^ 2017年度より、都市環境学専攻の名称を変更した。[PR 16]
  8. ^ a b 博士後期課程は2017年入学生より募集停止し、電気・情報系専攻に統合。[PR 16]
  9. ^ 2017年入学生より募集停止し、電気・情報系専攻に統合。[PR 16]
  10. ^ 中央大学野球部が正式に発足したのは1930年4月である[PR 17]
  11. ^ 当時激化していた「中東戦争」に掛けた語呂合わせ
    「東大首位に返り咲く 司法試験の合格者中大抜き20年ぶり」朝日新聞 1971年10月2日付朝刊、第23面
  12. ^ 「白」は中立公正である証。

出典

  1. ^ a b c 「東大首位に返り咲く 司法試験の合格者中大抜き20年ぶり」朝日新聞 1971年10月2日付朝刊、第23面
  2. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、510頁
  3. ^ 専修大学出版局 『専修大学百年史』 上巻、1981年、607-621頁
  4. ^ タイムトラベル中大125:1885→2010』 56-57頁
  5. ^ 『官報』 1924年5月22日
  6. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、508-509頁
  7. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、522-525頁
  8. ^ a b 朝日新聞(2015年10月27日朝刊)38ページ
  9. ^ 国際情報学部_iTL_での学びにより、「基本情報技術者試験」と「情報処理安全確保支援士試験」の一部が免除されます | 中央大学
  10. ^ IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験:午前試験免除 基本情報技術者試験(FE)
  11. ^ 認定免除対象講座の一覧(PDF)”. 独立行政法人 情報処理推進機構. 2021年7月31日閲覧。
  12. ^ 明治大学百年史編纂委員会 『明治大学百年史』 第三巻 通史編Ⅰ、学校法人明治大学、1992年、565頁
  13. ^ 大和球士 『真説 日本野球史 《昭和篇 その1》』 ベースボール・マガジン社、1977年、297頁
  14. ^ 中央大学海外拠点”. 2018年7月13日閲覧。
  15. ^ 国際教育寮”. 2022年4月8日閲覧。
  16. ^ 『東京朝日新聞』 1939年3月3日
  17. ^ 大学別の司法試験合格者数データ”. 2019年3月28日閲覧。
  18. ^ 法科大学院別司法試験累計合格者数等(累計合格率順)|文部科学省
  19. ^ 2022年 法科大学院別 司法試験合格者率ランキング/2022年 法科大学院別 司法試験合格者数ランキング(スタディング司法試験・予備試験講座)
  20. ^ 令和4年司法試験法科大学院等別合格者数等(法務省)
  21. ^ 1961年(昭和36年)3月1日付朝日新聞夕刊4面
  22. ^ 小樽ジャーナル
  23. ^ 週間ダイヤモンド「大学出世ランキング」
  24. ^ 週刊ダイヤモンド「出世できる大学」 神戸商科大学は5位、大阪市立大学は27位 大阪府立大学は14位
  25. ^ 大学数・学生数|国立大学協会
  26. ^ 週刊ダイヤモンド 出世できる大学ランキング
  27. ^ 日本の人口推移と大学数の推移|大学改革 参考資料 平成30年2月 内閣官房人生100年時代構想推進室 14/17頁
  28. ^ 「有名大学卒ほど出世しやすい」はもはや昔の話?小樽商科、滋賀、大阪市立――地方の意外な実力校|週刊エコノミスト(2010年8月31日号)より
  1. ^ 中央大学のあゆみ | 中央大学
  2. ^ 『中央大学百年史』 通史編上巻、220-221頁
  3. ^ 会史|中央大学文化連盟所属 中央大学辞達学会
  4. ^ 『中央大学百年史』 通史編上巻、386頁
  5. ^ タイムトラベル中大125:1885→2010』 292ページ
  6. ^ 『中央大学百年史』 年表・索引編、166頁
  7. ^ 『中央大学百年史』 通史編上巻、386頁
  8. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、49-52頁
  9. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、71頁
  10. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、122頁
  11. ^ 中央大学中長期事業計画「Chuo Vision 2025」を策定”. 中央大学. 2018年10月14日閲覧。
  12. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、52-53頁
  13. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、53-54頁
  14. ^ 中央大学の歌-白門に栄光あれ-』 中央大学広報部、2017年(初版1995年)、7-11頁
  15. ^ 中央大学の近況 創刊号 (PDF)”. 中央大学 (2009年2月23日). 2014年6月22日閲覧。
  16. ^ a b c d 2017年4月、大学院理工学研究科の専攻を改編します”. 2018年12月26日閲覧。
  17. ^ 『中央大学百年史』 年表・索引編、166頁
  18. ^ 中央大学学員会 学員会の目的・沿革
  19. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、344頁
  20. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、320-321頁
  21. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、72-76頁
  22. ^ 『中央大学百年史』 通史編上巻、324-325頁
  23. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、24頁
  24. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、24頁
  25. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、76-77頁
  26. ^ 『中央大学百年史』 通史編下巻、96頁
  27. ^ 平成18年新司法試験の結果 法務省
  28. ^ タイムトラベル中大125:1885→2010』 292ページ






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