リ【Re:】
り
り
[助動][ら|り|り|る|れ|れ]《四段・サ変動詞の連用形に「あり」の付いた語、例えば「行きあり」「しあり」の音変化形「行けり」「せり」の「り」から》四段動詞の已然形、サ変動詞の未然形に付く。ただし、上代では四段動詞には命令形に付く。
「舟(ふな)子、かぢとりは、舟唄うたひて何とも思へらず」〈土佐〉
2 動作・作用が完了して、その結果が存続している意を表す。…ている。…てある。
「雪のうちに春は来にけりうぐひすのこほれる涙今やとくらむ」〈古今・春上〉
3 動作・作用が完了したことを表す。…た。…てしまった。→たり →つ →ぬ
[補説] 上代から用いられたが、しだいに衰えて「たり」に代わるようになった。「り」の接続については、平安時代を中心に、四段動詞の已然形とサ変動詞の未然形に付くと説かれる。それに対して、奈良時代では活用語尾に甲・乙2類のかなの区別のある四段動詞の場合、已然形は乙類のかな、命令形は甲類のかなであって、「り」は甲類のかなに接続していたので命令形に付くとされる。しかし、これは、「り」の前にある甲類のかなは「書きあり(kaki+ari→kakeri)」「しあり(si+ari→seri)」などのようにもともと連用形活用語尾のイ段の音と「あり」の「あ」との音変化によって生じたのであって上接動詞の活用形は便宜的に扱っているにすぎない。また、平安時代以降は甲類・乙類の区別がなくなり、四段動詞も已然・命令の両形が同一の形となったため、助詞などを下接しうる已然形に接続するものと説かれたのである。なお、上代には上一段やカ変の動詞に接続した例もある。
り【▽人】
読み方:り
[接尾]助数詞。人を数えるのに用いる。「一(ひと)—」「二(ふた)—」
[補説] 和語の数詞に付くが、「ひとり」「ふたり」の場合だけであって、三人以上は「みたり」「よたり」などのように、「たり」を用いる。なお、「ふたり」の場合も、「ふ」に「たり」の付いたものとする説がある。
り【×俚】
り【利】
読み方:り
[音]リ(呉)(漢) [訓]きく とし
2 頭の回転がはやい。さとい。かしこい。「利口・利根・利発」
4 物事が都合よく運ぶ。好都合であること。「利害・利己・利点・利便・利用/功利・私利・勝利・水利・党利・不利・福利・便利・有利」
5 うまく事を運んで得たもの。もうけ。「利益(りえき)・利子・利潤・利率/営利・元利・巨利・金利・実利・純利・戦利・低利・薄利・複利・暴利」
[名のり]かが・かず・さと・と・とおる・のり・まさ・みち・みのる・よし・より
り【利】
り【吏】
り【吏】
り【履】
読み方:り
[常用漢字] [音]リ(呉)(漢) [訓]はく ふむ くつ
1 一歩一歩踏みしめる。着実に行う。「履行・履修・履践・履歴」
2 はきもの。くつ。「草履(ぞうり)・弊履・木履(ぽくり・ぽっくり)」
[名のり]ふみ
り【×李】
り【▽梨】
り【×浬】
り【×狸】
り【理】
読み方:り
[音]リ(呉)(漢) [訓]おさめる きめ ことわり
1 玉石を磨いたときに現れる筋のある模様。広く、筋の通った模様。「肌理(きり)・地理・文理・木理・連理」
2 物事に備わった筋道。「理性・理想・理非・理由・理論/一理・義理・窮理・原理・合理・事理・条理・情理・心理・真理・生理・定理・道理・背理・物理・無理・倫理・論理」
4 きちんと整える。おさめる。「理事・理髪・理容/管理・経理・受理・修理・処理・審理・整理・総理・代理・調理・料理」
り【理】
り【璃】
り【痢】
り【×罹】
り【裏】
り【×詈】
り【里】
り【里】
読み方:り
1 尺貫法の距離の単位。1里は36町で、3.927キロ。令制では300歩(ぶ)をいい、6町すなわち654メートルにあたる。
2 律令制で、地方行政区画の最小単位。大化の改新によって設置されたもので、養老令の規定では、50戸を1里として里長(さとおさ)を置き、2里以上20里以下で1郡とし、数郡で1国とした。霊亀元年(715)に敷かれた郷里制(ごうりせい)では、それまでの里を郷(ごう)と改称。
り【離】
読み方:り
[常用漢字] [音]リ(呉)(漢) [訓]はなれる はなす
別々になる。はなれる。わかれる。はなす。「離間・離合・離婚・離散・離脱・離島・離反・離別・離陸/乖離(かいり)・解離・隔離・距離・背離・剝離(はくり)・分離・別離・遊離・流離」
り【離】
り【×鯉】
り 【理】
り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 23:02 UTC 版)
平仮名 | |
---|---|
文字 |
り
|
字源 | 利の草書体 |
JIS X 0213 | 1-4-74 |
Unicode | U+308A |
片仮名 | |
文字 |
リ
|
字源 | 利の旁 |
JIS X 0213 | 1-5-74 |
Unicode | U+30EA |
言語 | |
言語 | ja, ain |
ローマ字 | |
ヘボン式 | RI |
訓令式 | RI |
JIS X 4063 | ri |
アイヌ語 | RI |
発音 | |
IPA | ɺʲi |
種別 | |
音 | 清音 |
かな | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仮名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
濁点つき
半濁点つき
|
り、リは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第9行第2段(ら行い段)に位置する。
概要


- 現代標準語の音韻: 1子音と1母音からなる音 /ri/。舌の先で上歯茎付近をはじくことによる有声子音/r/といからなる音。母音「い」に引かれて子音/r/は口蓋化し、舌が後ろに引かれる。国際音声記号で口蓋化された語中の/r/は歯茎はじき音[ɾʲ]で記述される。語頭の/r/は接触の持続時間がやや長く歯茎側面はじき音[ɺʲ]で記述される。
- 五十音順: 第40位。や行い段とえ段のいとえを数に加えると42位。
- いろは順: 第9位。「ち」の次、「ぬ」の前。
- 平仮名「り」の字形: 「利」の(全体の)草体
- 片仮名「リ」の字形: 「利」の旁
- ローマ字: ri
- 点字:
- 通話表: 「りんごのリ」
- モールス信号: --・
- 手旗信号:12
り に関わる諸事項
- 平仮名の「り」は、
のように上が離れる字体と
のように続く字体がある。草書体と多くの明朝体は後者。ゴシック体にはどちらも見られる(MS ゴシック・ロダン・小塚ゴシックなどは前者、ゴナ・新ゴ・源ノ角ゴシックなどは後者)。
- 片仮名の「リ」は漢字の部首である「刂」(りっとう)の変形で、「りっとう」の部首名も「リ」に因んでいる(元は「利」の旁から来ている)。
- チャットなどにおいて、「り」が「了解」という意味で使われることがある(略語)。これは「りょうかい」が「りょ」、さらに略され「り」になったものである[1]。
- 李は、中華圏で多い姓(漢姓)のひとつ。リー、韓国ではイとも発音する。
脚注
- ^ “若者言葉「り」の意味するものとは?”. ITmedia Mobile. 2021年1月5日閲覧。
関連項目
- Wikipedia:索引 り
- 平仮名「り」と片仮名「リ」は相似している。
り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 22:58 UTC 版)
「イラストレーター一覧」の記事における「り」の解説
エドワード・リア(イギリス 1812年 - 1888年。『ナンセンスの絵本』) エドゥアール・リウー(フランス 1833年 - 1900年。ジュール・ヴェルヌの諸作品)
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り
「り」の例文・使い方・用例・文例
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- 彼がそんなに急ぐにはそれなりの理由があった
- 彼女が秋祭りを一番うまくまとめることができる
- 乗り込む;乗船する,乗車する,搭乗する
- 皆さん,お乗りください;発車オーライ
- 「ご搭乗ありがとうございます」と客室乗務員が言った
- 子どもたちが公園のあたりを走り回っている
- 見知らぬ人が銀行のあたりをうろついていた
- 湖の周りに高層ビルが建っている
- すみません,今は手元にお金がありません
- きみのことはあまり知らないけど,うまくやっていけそうだ
- 周りを歩いてみたいだけだ
- 君と出かけるつもりはない
- 私の点数は平均よりちょっといいぐらいだ
- それは当初の見積もり額を超えている
- とりわけ経済を向上させなければならない
- 耳ざわりな声
- 彼は外国から帰ったばかりだ
- 7年ぶりに帰省しました
- まったく君の言うとおりだ
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