阿闍梨とは?

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あざり 【阿

あじゃり(阿闍梨)」に同じ。 「願なども立てさせむとて-ものせよと言ひやりつるは/源氏 夕顔

あじゃり [1][0] 【阿

ācārya音写軌範師教授正行などと訳す。「あざり」とも〕
〘仏〙
密教で、修行一定の段階達し灌頂かんじよう)を受けた僧。
日本で、真言天台両宗の僧に与えられた職位
修法執り行う僧。 「修法始めむと仕れば、-にまうでくる人もさぶらはぬを/大鏡 道隆
密教系の僧に対す敬称一種

阿闍梨

読み方:アザリ(azari)

密教で、修行一定の段階達し潅頂を受けた僧


阿闍梨

読み方:アジャリajari

師、師匠の意。

別名 阿舎梨阿闍梨耶


阿闍梨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/19 23:52 UTC 版)

阿闍梨(あじゃり、あざり、ācārya アーチャーリヤ、阿舎梨・阿闍梨耶とも音写)とは、サンスクリットで「軌範」を意味し、漢語では師範・軌師範・正行とも表記するが、その意味は本来、正しく諸戒律を守り、弟子たちの規範となり、法を教授する師匠や侶のことである。




  1. ^ 教えを代々継承することを、不断の灯明に譬えて「伝灯」という。
  2. ^ その例を挙げると、中国密教では阿闍梨になる基準の一つとして、「護摩供養法」を一万座も行じるというのがある。単純に計算すると、一日に一座(一回)を行じて約28年、一日に三座を行じて約9年かかることになる。
  3. ^ ここでいう密教ヨーガ(密教瑜伽)とは、通常の意識である「粗雑な意識」ではなく、無意識や心の本性を構成する「微細な意識」をコントロールするための身体技法や、呼吸法・瞑想法からなる教えを指す。チベット密教や現在の中国密教には、『初会金剛頂経』や『大幻化網タントラ』をはじめとする各宗派の依経となる主要なタントラ等に基づく体系的な密教ヨーガの技法が伝えられている。その起源は8世紀に体系化が始まると見られ、今日世界的に普及しているヒンドゥー教文化に属する、起源は古いが16世紀以降に体系化されたとされる「ハタ・ヨーガ」よりも古層に属するヨーガと考えられる。例として、サキャ派には『喜金剛タントラ』に基づく「憤怒相四臂金剛手のヨーガ」、カギュ派には『勝楽タントラ』に基づく「勝楽輪のヨーガ」等々が挙げられる。
  4. ^ 例えば、ニンマ派の故ペノル・リンポチェが設立した仏教大学だと、「密教学部」は顕教の学習を5年行い、その後2年間にわたって密教を専門的に学習し、卒業試験を受けて合格すれば阿闍梨となる。伝統のトゥルクの場合、3歳でお寺に入って3人〜6人の個人教授が付き、通常のラマの3倍から10倍の量の学習を行い、20歳で得度をうけて正式の出家僧となり、30歳までには阿闍梨となる。伝統での英才教育の凄まじさは現代の比ではなく、かの偉大なる故ペノル・リンポチェをして自殺を考えさせ、崖っぷちから飛び込む寸前に教授達がその学習の進度を遅らせることを了承したために思いとどまったのは、チベット僧のあいだでは今だから話せる有名なエピソードである。
  5. ^ 洞窟やお堂、決められた寺院の外には出ることが許されない「お篭り」の修行のこと、一定の目標やプログラムを終了することで外に出られる。チベットにはこれと似た行法として、暗闇の状態で篭る「ヤンティ」(黒関成就法)などもある。
  6. ^ 「四帰依」とは、帰依仏、帰依法、帰依僧伽(そうぎゃ:20名以上の出家者からなる僧団のこと)、帰依上師(じょうし:根本ラマもしくは師僧のこと)の四つをいうだけでなく、三宝の全てが自身の根本ラマの上に象徴され、体現されていることを意味する。密教では根本ラマや師僧の役割は非常に重要で、両者が無ければその信仰生活だけでなく、教えや修行は成立しない。
  7. ^ 後期密教における重要な訓戒。その内容は、自身の師僧(根本ラマ)に師事し、生涯仕えるために弟子や修行者として守るべき50項目の注意事項となっている。なお、中国密教(チベット密教を翻訳し伝えた教え)では戒律とほぼ同等の意味を持つ。
  8. ^ 『阿闍梨戒』には六つの条項以外に、詳しい解説と「口伝」とがある。
  9. ^ ここでは「出家戒」(具足戒)と、密教の灌頂によって授かる段階的な戒律である「通戒」・「菩薩戒」・「三昧耶戒」の全てを指す。
  10. ^ 密教の阿闍梨が「通戒」・「菩薩戒」・「三昧耶戒」等を守る必要があるのは、灌頂の儀式の際にこれらの戒律を授ける立場にあるからである。単純にいえば、授ける立場にある者がこれらの戒律を保つことが出来なければ、形式は別として、実質的な灌頂の儀式を取り行うことが出来なくなってしまう。
  11. ^ この戒は、三昧耶戒における『四重禁戒』の四番目、つまりは『十四根本堕』(戒)の七番目の戒律である「未熟な者には、密教の教えを説いてはならない」に関係する。また、基本的には灌頂(ワン)と、口唱(ルン:口で唱えて節や秘訣を伝えること。口授や口伝ともいう場合がある)と、講伝(ティ:伝統の講義と解説による伝授)の三つを得ていない人には、修法や真言を教えてはならないし、真言を唱えさせてもいけない。なお、このことは授ける側と授かる側も、両者が出家(侶)であるか在家であるかは関係ない。
  12. ^ このことは、伝統における密教の流派の存続を託すことを意味する。阿闍梨は、「断種の罪は、最も重し」とされる所以でもある。





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