女神とその宿主達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 04:31 UTC 版)
「神のみぞ知るセカイの登場人物」の記事における「女神とその宿主達」の解説
ウルカヌス、アポロ、ディアナ、ミネルヴァ、マルス、メルクリウスの「ユピテルの姉妹」の6姉妹とそれを宿した宿主の少女たち。 女神と宿主の娘は別々の記憶を保有することで、駆け魂攻略後の地獄側の記憶改ざんを免れており「桂馬との恋に落ち、キスをした」記憶を持つ。また、自らの意志で天理に入ったディアナを除き、何者かの意志で意図的に桂馬の周囲にいる女子に「ダミーの駆け魂をつけられた上で」宿っていた。 駆け魂同様に古悪魔<ヴァイス>封印時に消耗し回復していないせいで本来の力には程遠いが、宿主が「愛の力」を得ることでそれぞれの持つ女神の力を発揮することが出来る。 過去編では桂馬とエルシィを過去に送り、入れ替わりにやってきた「7歳の桂馬」を3時間交代で保護している。これには女神たちの「子供の内に自分の宿主の印象を刷り込んでおけば、戻ってきた桂馬を惚れさせることができる」という思惑があったが、当の桂馬はゲームのことしか頭になく(しかも自分の入れ替わりに気づいていない)自分の知らないゲームにずっと没頭していたため、徒労に終わってしまうのがお約束。 鮎川 天理(あゆかわ てんり) 声 - 名塚佳織 【ジョブ:一方通行幼なじみ / 誕生日:1月3日 / 年齢:16歳 / 血液型:A型 / 身長:157cm / 体重:47kg / スリーサイズ:B84-W57-H84 / 出典:】 桂馬の幼なじみ(桂馬本人は「幼馴染属性の条件を満たしていない」と主張)。舞島市立美里東高校の2年生。三つ編みをリング状にまとめてピンクのリボンをつけた髪型がトレードマーク。桂馬の性格・言動を問題視しない唯一の人物。幼いころから、桂馬に恋をしている(より正確に言うと、小1の時の校内キャンプ以前から)。 対人恐怖症であり、いつもおどおどしており極度の引っ込み思案でとても内気な性格。そのため赤面しやすい。無口で人と話すことが苦手なため友達はいないと桂馬から思われているが、七香は天理と友達になりたいと思っており(実際、日常生活での二人のかかわりを見ていると、友達としか思えない)、天理自身、「ディアナは私の一番の友達」と思っている。桂馬とは幼稚園の入園式が初対面だが、地味で存在感が希薄なせいで再会時には忘れられていた。プチプチつぶしが好きで桂馬と再会した時にもしていたほど。特技は手品。将棋はディアナと入れ替わらなくても七香と対局できる腕前。 昔は近所(桂木家の斜め横の家)に住んでおり、二人は小学1年生まで同じ小学校に通っていた。10年前の地震で両家周辺が倒壊したため遠くに引っ越した。桂木家隣がエルシィのせいで突如家が潰れ、空き家になったため、そこに引っ越してきた。 小学校1年生のときに桂馬と同じクラスになり、校内キャンプで桂馬と共に船で遭難。孤立無援の状況にも全く動じない冷静な桂馬に自分にはない「強さ」を感じた。洞窟の中で大量の駆け魂に襲われ、桂馬を助けるためにディアナをその身に宿すことになる。 女神編では、ちひろに心にも無いひどい言葉をかけてしまったせいで傷ついた桂馬を励ました。 無欲でどこか達観した部分を持ち、桂馬との仲が一向に進展しないことに焦りを感じている様子もなく、家が隣り合い、時々話をするだけの現状を「幸せ」と語るが、それを良しとしないディアナにいつも振り回されている。キスや体の接触といった行為には緊張が勝ってしまうが、桂馬に自分の存在や想いを受け入れて貰えることに喜びを感じる。再会時に桂馬と自身のファーストキスを交わすことになる(ただし本人はその時に気絶)。 実は、10年前の時点で過去にやってきた桂馬から駆け魂や女神に関する情報を与えられており、同時に「お前とのエンディングはない」と事実上振られていたが、それでも彼への想いを絶やすことなく、自らの意思でディアナを宿す、他の協力者と連絡を取り合うなど、協力者の一人として10年間備え続けてきた。 作者主催による「神のみ」関連のTwitterイベントではディアナと共に司会を務めるのが恒例となっている。ディアナ 声 - 名塚佳織 鮎川天理に宿る「ユピテルの姉妹」の三女で、桂馬と最初に接触した女神。「アルマゲマキナ」において新悪魔に協力し、人柱となって古悪魔を他の姉妹と共に過去の地獄もろとも封印した。 性格は知的で古風かつ生真面目。ヤンデレの気質がある。「キスは生涯これと決めた一人としかしないもの」と語るなど貞操観念は極めて固く、上記の性格と共にモデルのアルテミスを彷彿とさせる。また、彼女が表に出た場合、瞳が赤く輝き、目付きが鋭くなる。冷静沈着な反面、直情的でもあり、引っ込み思案の天理の代わりに桂馬を押し倒す、キスを迫るなど天理の意に反した強引な手も使う。 しかし、天理が眠っているときなどに桂馬と二人きりになると極端に動揺するなど、実は男性に対する免疫がほとんどない。桂馬と天理がキスしてからは口汚く罵る一方で、次第に自分自身も桂馬を愛するようになっていることに気付く(本人はこの気持ちになったのは天理の引っ込み思案のせいだとこぼしている)。極度のヤキモチ焼きで同じく桂馬を密かに慕うハクアとは同レベルで張り合うが、桂馬からは二人とも情報源および相談役で(少なくともエルシィよりは)役に立っているという程度にしか思われていない。 かつては海を割ったり、天候を操る能力を持っていたという。また、七香編では、将棋などの「読み」を必要とするゲームに極端に強く、落とし神モードの桂馬に勝利する(本人曰く「一応神なので人間には負けない」)という能力を披露した。 桂馬と天理が大量の駆け魂に襲われるところを助け、それ以来十年近く天理の中にいる。夏休み直前頃から自分を駆け魂と誤認したノーラに追われ、天理が当てにしていた桂馬に助けを求める。最初は本意ではなかったが、どんな非日常的なことが起きようと全く動じない桂馬を見て考えを改める。 天理と桂馬のキスで愛が増大したことから、天使の輪が顕現するまで力を回復。天理の愛をさらに増大させるため桂馬と結婚させようと目論むが、天理自身は彼女の強引さに少し辟易している。そのため、桂馬が駆け魂に憑かれた女性を恋に落とし、駆け魂を出す方法には否定的で、エルシィから初めてその方法を聞いたときは、憤激して桂馬を激しく痛めつけたほどだった。 かのん(アポロ)襲撃後は桂馬の女神探索に協力し指示に従い潜伏する。ウルカヌス(月夜)登場後は力を併せかのんに刺さった短剣を引き抜いたが翼まで取り戻すほど愛の力を得ていた姉に嫉妬し、天理と「愛の営み」をするよう桂馬に迫り、ハクアとケンカになる。その後、桂馬が天理に詫びたことで結果的に翼もやっと一時的に取り戻した(ただし、まともに翼を取り戻したのは桂馬がメルクリウスを覚醒させた後だった)。 中川 かのん(なかがわ かのん) 声 - 東山奈央 【ジョブ:ローラーコースターアイドル / 誕生日:3月3日 / 年齢:16歳 / 血液型:AB型 / 身長:161cm / 体重:45kg / 右利き / スリーサイズ:B86-W58-H85 / 出典:】 私立舞島学園高等部2年B組に在籍しており、現役の新人アイドル。桂馬の現実世界の3人目の攻略相手。仕事が多忙で滅多に登校できないが、登校時に大勢の生徒がカメラなどを用意して待っていることからかなりの人気がうかがえる。学校やプライベートでは眼鏡を使用。泳げないらしい。 始めは3人アイドルユニット「Citron」の端メンバーとしてデビューしたが、眼鏡を取ったことで容姿の魅力がハッキリして真ん中になり、髪を切ったことで魅力が倍増してソロとなっている。その他後頭部に黄色い大きなリボンをチャームポイントとしてつけている。 昔は外見も性格も地味で目立たず、周囲から忘れられていたことがトラウマになっている。そのため、普段の明るい表情や性格とは裏腹に非常にネガティブな思考の持ち主で些細なことですぐに落ち込み、トップアイドルになったにもかかわらず自分のことを知らない人がいると情緒不安定になりスタンガンで攻撃する。駆け魂の影響により、落ち込むと体が透けていってしまう。そのような過去から常に「無視されること」「他者にとって透明な存在となること」を恐れており、これこそが彼女の「心のスキマ」である。 かつては目立たなかったため、現在ではトップアイドルとして他者が近寄り難い存在となってしまったため、学校での(同年代での)友人は皆無。ほぼ初めての友人となった桂馬にはそれまでの孤独からの反動から、画面を「ヨロシクネ」で埋め尽くされたメールを送ったり、1日に36回もメールするなど、かなり「イタいヒト」と化す。そのため読者から「病んでるアイドル」略して「ヤンドル」と評価されていた。 ペットとして「キタロー」という名の小さい亀を飼っている。アイドル活動で忙しく、今までまともに男の子と付き合ったことはなくアポロにもその事を指摘されている。 攻略後は他のヒロインと同じくその記憶を忘れていたが、後に彼女の中で眠っていたアポロが目覚めたことで桂馬との記憶と彼への想いを取り戻し、クラスの皆の前で桂馬に告白。しかし、アポロの存在を察知したヴィンテージの刺客フィオーレ(アニメではリューネ)の襲撃を受け、地獄の呪いがかけられた短剣で刺されて昏睡状態に陥ってしまう。ウルカヌスの助力によって呪いは解かれるが、アポロが呪いに対抗するために意識を沈める「水化術」を使ったため、他の姉妹5人全てが覚醒し水化術を解除するまで昏睡状態を強いられた。復活後は、2B PENCILSのライブに飛び入り参加した。 アイドルという設定もあり、アニメ公式サイト内に専用のファンサイトが設けられている他、かのん役の東山奈央によるキャラクター名義の楽曲リリースやイベント開催など、多岐にわたる展開を行っている。 なお、舞台から照明まで一人で組むことができる。 「かのん100%」では主人公。漫画版でははぐれ魂の魔法で6歳児の子供の姿にされてしまったため、かのんの親戚・中川まろんを名乗って小学校へ通いながら魔法少女に変身しはぐれ魂を倒していくことになる。はぐれ魂のボスを倒したことで完全に元の姿に戻る。OVAでは、かのんの妹オーディションの時に子供の姿になり、子供の姿で魔女っ子に変身し歌を歌うと元の年齢にまで2段変身する。漫画版とは違い小学生のままでは生活していない。アポロ 声 - 東山奈央 中川かのんに宿る「ユピテルの姉妹」の次女。自分を馬鹿と自認するほどの能天気かつマイペースな性格であり、語尾に「〜ぞよ」とつける古めかしい話し方をする。彼女の人格が表に出ると顔に紋様が現れる。本人の言によれば神話におけるアポロの子孫であり、音楽を始めとした芸術を司る女神であるとのこと(かつては、歌うと山ができるなどの天変地異が起こったらしい)。また、ディアナ曰く天界の巫女。ウルカヌス曰く、医術の専門である。 桂馬がかのんを攻略した際の愛の力によって覚醒。かのんの歌に込められた愛(本人談)で徐々に力を回復し、ディアナ同様に鏡などの反射物越しにかのんと会話できるようになった。その後自分をつけ狙う敵の存在を察知し、精神的に追い詰められたかのんが桂馬に想いを吐露した結果天使の輪が現れ、かのんと入れ替われる程にまでに力を取り戻した。しかしその直後にフィオーレ(アニメではリューネ)の襲撃を受けて瀕死の重傷を負ってしまい、倒れる直前に残された力を振り絞って天界の古い文字で他の姉妹たちに「地獄に裏切られた。誰も信用するな。」の警告文を発した。ウルカヌスとディアナによって呪いは解かれるが、呪いに対抗するためにかのんと自分の意識を沈める「水化術」を使ったため、昏睡状態に陥ってしまう。昏睡状態になりながらも舞島市の未来を占い続けており、未覚醒だったメルクリウスを除く姉妹たち4人の呼びかけにはあえて応じず桂馬を自分の意識に引きずり込み、「あと三日しかない」と言い聞かすと、桂馬を元の世界に戻した(この時、翼が出るまでに力が戻っていた)。昏睡状態は水化術の解除方法を知るメルクリウスが覚醒するまで続いた。 汐宮 栞(しおみや しおり) 声 - 花澤香菜 【ジョブ:雄弁図書委員 / 誕生日:12月26日 / 年齢:16歳 / 血液型:B型 / 身長:157cm / 体重:41kg / 右利き / スリーサイズ:B78-W54-H80 / 出典:】 私立舞島学園高等部2年C組の図書委員。桂馬の現実世界の4人目の攻略相手。 無口でほとんど話さず頭の中では常に色々なことを考えているが、それらを口に出して他人に伝えることが苦手(「…」が大量に出てくる)である。言いたいことがあっても言葉にならずコミュニケーションがとれない不器用な女の子。話し始めが苦手でトチったり噛んだりする上、手にしている本の登場人物の口調がうつってしまうクセがある。 そうした自分のコミュニケーション障害に絶望するあまり本の世界に傾倒して心を閉ざすようになり、図書館を「現実の喧騒から守ってくれる紙の砦」と思うようになる。しかし本心では他人と話をしたいと思っており、それが本人の「心のスキマ」となっている。駆け魂の影響により、図書館の本を全て読み記憶するという能力が発現した。 性格は生真面目で博識だが、本の感想を聞かれて原稿用紙100枚分書いてしまうなど度を超したところがある。また、本を大事にしない人やルールや約束を守らず常識に欠ける人を嫌うなど保守的で正義感が強い。反面、ヒロイン体質で日常の出来事を自分中心に考えている節があり、考え方が古風でお堅くやや理屈っぽい。また、自分に自信がないせいで自虐的でマイナス思考。性格的な問題で男の子と付き合ったことはなく、桂馬がファーストキスの相手。 駆け魂から解放されてからは、僅かながらも話が出来るようになった(ただし長文は苦手)。また僅かに残った攻略中の記憶を頼りに自作の小説を書き始めた模様だが、本人曰く「他の人には見せられない恥ずかしい部分がある」とのこと。 その後、桂馬とハクアによる女神探しで再攻略対象になるが、かのんの噂の影響で桂馬にだけは話しかけられても答えず無視していた。だが、閉館後の図書館での桂馬とのコミュニケーションから、桂馬に小説の感想を言ってもらうようになる。しかし、結を再攻略するために女装した桂馬を偶然目撃してしまい、一転して桂馬を「倒錯女装変態男」と認識し始めた。また栞本人も結と同様、女装した桂馬の姿を見て「かわいい」と(頭の中で)発言していた。 妄想力が凄まじく、自分の作品を書くにあたりスケールが壮大で設定が細かい割にドラマが自分の少ない体験に基づいた内容で、時折場面や状況が連続せず荒唐無稽なSFを書いていたせいで桂馬を閉口させていた。果てはあまりにも多くの作品に接しているせいで、パクリや模倣を恐れるあまりに執筆不能に陥った。結局、自分の思ったこと感じたことを綴った自分の物語「私について」を完成させた。 好きなものの対象が「ゲーム」から「本」に変わっているだけで桂馬とは似た者同士とも言える。 作者の脳内感覚としては、攻略対象者や悪魔の中では最も胸が小さいとのこと。 番外編「Once Upon A Time in Maijima」では彼女が主人公の物語が描かれている。ミネルヴァ 声 - 花澤香菜 汐宮栞に宿る「ユピテルの姉妹」の四女。体格は栞を幼児にしたような姿で身長も桂馬の腰辺りまでしかなく、服のサイズが合わないためか袖からは指先が見える程度になっている。また、他の女神と違って宿主の栞から分離して行動でき、図書館や栞の自室で本を両手に抱えて徘徊している姿もあった(桂馬や栞と言った特定の人物しか見ることができない)。性格も口調も栞に似ていておどおどしたような口調で、自身の名前を呼ぶ時は「みねるば」とかな文字で言うなど、幼さが顕著に見られる。アポロの警告を唯一尊重し、協力者の桂馬にも少なからず抵抗していた。桂馬の栞再攻略での終盤で桂馬と対面、その後に栞に自己紹介した(この時、翼を取り戻していた)。結界を張ることができたり、姉妹達と輪を描くように手をつなぐことで女神達の力を何倍にも増幅させる能力を持っている。栞と似てコミュニケーションが苦手なようで、喧嘩の際には結界の中で座り込みをして、他の姉妹に抵抗する。 九条 月夜(くじょう つきよ) 声 - 井口裕香 【ジョブ:美意識過剰天文部員 / 誕生日:7月22日 / 年齢:17歳 / 血液型:A型 / 身長:142cm / 体重:35kg / 左利き / スリーサイズ:B69-W51-H70 / 出典:】 私立舞島学園高等部2年A組の天文部部長。桂馬の現実世界の8人目の攻略相手。 デザイナー九条陽子の娘。非常に小柄だが歴とした高校2年生。「…なのですね」という口調が特徴。「美しいものしか認めない」のがポリシー。人形の「ルナ」を唯一の友として常に肌身離さず持ち歩いている。 自分から人に心を開こうとしないため友達はおらず、授業も休みがち。学校の屋上で望遠鏡を覗いていつも月を見ており、ベンチに敷物と望遠鏡を備えて専用の天文台としている。敷物の内側はルナ以外の進入を許さない。 両親の不和から醜い現実世界を嫌い、美しい人形のようになりたいと願望を抱く。人との関わりあいを拒絶しており、“憎しみ・汚い欲望など感情むき出しで見たくないものばかり見せる人達。人はいらない、人なんて関わりあっても汚くなるだけ”という人間への嫌悪が「心のスキマ」となってしまい、駆け魂の影響で人形サイズに体が(服も含めて)縮んでしまう。駆け魂の影響で小さくなったあとは何をするにも桂馬に抱っこして貰って依存気味になっていた。 攻略後は月を眺める時の観賞セットの一つで自分のテリトリーを示す敷物を使用しなくなり、時折桂馬のことを遠方から眺めていた。しかし、かのんの告白騒動の後、再び敷物の使用を始め、桂馬のことも無視するようになった。その後、かのんの告白騒動や栞へのアプローチに怒ったウルカヌスがルナを使って桂馬の前に現れ、月夜に近づくなと警告し対峙するが、痛めつけられながらも「月夜を守る」と宣言した桂馬の必死な説得に心が揺らぎ、失神していた桂馬に自らキスした。 ウルカヌスの意向で女神や悪魔のことは知らされておらず、月夜本人はルナが動き出したようだと喜んでいる。 作者によると、「〜なのですね」という口調は『北の国から』の凉子先生が出自。ウルカヌス 声 - 井口裕香 九条月夜に宿る「ユピテルの姉妹」の長姉。桂馬が月夜を攻略したことで覚醒し、再攻略時点で人格交代と輪が出るまでに力を取り戻していた。神話同様運動能力が低いばかりか耳も目も弱く身体も弱く、周りから年寄り扱いされることもある(本人としては非常に不服であり月夜や姉妹相手でも年寄り扱いすると怒っている)。その代わりに固有の能力として物を自在に操り、魂を吹き込む力を持つ。物を吹き飛ばす、物を動かすなどの物理的な攻撃や防御の他に視聴覚の補助にもなり、人形の「ルナ」に意識を吹き込んで分身としている(他の女神達からはルナが本体であるとしばしば間違われる。なお、アニメでは「ウルカヌス本人がしゃべる時の声」と「ルナがしゃべる時の声」とで声のトーンが変わるような演じ分けを井口はしている)。鏡がなくてもルナを用いて月夜と会話可能で月夜からは「ルナ」と呼ばれている。宿主である以上に友として月夜を守ることに固執している。 性格は基本的には理知的だがかなりの激情家でもあり、記憶が残った月夜の桂馬に対する恋心とその心の傷を重く受け止めていたため、再攻略時には桂馬を警戒・監視し、栞に再攻略を仕掛けている姿を確認したことで激怒。桂馬に対し能力を派手に使い月夜に近づかないように桂馬を脅しつけた。しかし桂馬の必死の説得で月夜の愛の力がさらに増したことで翼が復活するまでに力を取り戻した。桂馬からアポロの危機を知り、桂木家に連れられてフィオーレをあっという間に拘束。ディアナと共にかのんとアポロにかけられた呪いがかけられた短剣を抜き呪いを解くことには成功するが、アポロが呪いに対抗するために「水化術」を使ったため、意識を取り戻させることは出来なかった。 桂馬のことはそれなりに信頼しているが月夜以外の多数の女性にも近づいていることは快く思っておらず、「クズ」「月夜の想い人でなければ殺している」「忘れたほうがいい」と妹たちに語っている。 五位堂 結(ごいどう ゆい) 声 - 高垣彩陽 【ジョブ:ドラムスメ / 誕生日:10月10日 / 年齢:17歳 / 血液型:AB型 / 身長:160cm / 体重:50kg / スリーサイズ:B85-W59-H87 / 出典:】 私立舞島学園高等部2年A組に在籍する女子高生。桂馬の現実世界の12人目の攻略相手。清楚で古風な 旧家の次女で、いわゆる箱入り娘。長い髪をリボンで結っている。自宅等では和服を着用。母親からは学校生活にまで干渉されるなど過保護に扱われているが、「自由になりたい」という密かな願望を持ち、「家」に支配される自分の人生に不満を感じている。 それまで所属していた吹奏楽部(担当はパーカッション)を意に反してやめることになってしまい落ち込んでいたが、攻略を開始したことで接触してきた桂馬に強い印象を与えられ、彼のことを考えていたところ、駆け魂の影響により桂馬とお互いの体の中身が入れ替わってしまう。 性格は引っ込み思案で大人しく、かなり依存体質。礼儀正しく真面目で常識的。一人称は「私(わたくし)」。また男子には免疫がなく奥手。豪勢な食事ばかりしているせいで一般的な家庭料理には飢えている。その一方で順応性は高く、短期間で自分の状況を受け入れるようになる。音楽をこよなく愛しておりドラムスティックを常に手放さず人目がない所ではなんでもかんでも叩いたり、フラストレーションが溜まったり感情が高ぶると踊り出してしまう。 セレブつながりで青山美生とは顔見知り。 彼女のエピソードは映画「転校生」がモデルとなっている。 攻略後は、前述の入れ替わりの影響の副作用により性格や趣向が著しく変化し、男子の制服を着用するようになり、長い髪をポニーテールにし、表情も凛々しく言葉遣いも態度も男っぽくなり、一人称も「ボク」になった。この変化は本当に男になりたいわけではなく、男の格好をすることで女として楽しく(=家に縛られることなく)生きたいという思いの表れである。過保護で支配的な母親から解放されたことで自分の願望に忠実かつ積極的に行動するようになり、 桂馬と入れ替わっていた時と同様に2B PENCILSにドラムスとして加入した。 外見・内面共に攻略後の変化が著しく、マルスが復活して以降は桂馬の攻略時の記憶が断片的に蘇るようになり、マルスと精神を入れ替われるようになったことで攻略時の記憶を完全に取り戻した。 攻略後の性格は明るく強引かつ能天気な超マイペースで、自分の都合のいいことしか考えておらず人の話を全く聞かない。人目を恥じらうことなく桂馬に迫って愛を囁き、桂馬を女装させたがるなどその思考も傾向もアブノーマルかつ非常識化してしまった(自覚は皆無)。 あまりに自然に堂々と男として振る舞いすぎたせいで、初対面の人間からは女だと気付かれていない場合がほとんどであり、女として生きたいという思いから完全に遠ざかってしまっていることに本人はまだ気付いていない。マルス 声 - 高垣彩陽 五位堂結に宿る「ユピテルの姉妹」の五女。神話同様の軍神であり、男っぽい口調で話す。しかし人の話を真面目に聞かない結に注意したり、ちぐはぐな格好をしている結と桂馬に呆れてツッコミを入れるなど、結とは異なり根は常識人であることを伺わせる。鏡の中に現れた際、髪の色は金髪となり、後ろ髪が三つ編みになっている。また、1本の紐を額当てのように頭に結んでいる。 桂馬達がかのん(アポロ)の危機を回避した後、結に女神が宿っている可能性が極めて高いと考えたため、接触を続けた結果としてデゼニーシーでのデート中に覚醒した。 目覚めた直後、結と桂馬がそれぞれ男装・女装をしているのを理解できず、「世の中も変わったものだ」と本音を漏らしていた。また、戦士の女神の力の影響か精神が入れ替わっていなくともマルスの力が結の状態でも発動されているようで、女装した桂馬をナンパした男二人組を結が押し退けようとした際に無意識に力が発動し、男を吹き飛ばしていた。その後、反射物越し以外では結の影を通じて結と会話していたが、ヴィンテージを演じたハクアと桂馬の自作自演がきっかけで精神を入れ替えることが出来る程にまで回復。直後に結が桂馬とキスしたことで、翼が生えるほどにまで力を取り戻した。 高原 歩美(たかはら あゆみ) 声 - 竹達彩奈 【ジョブ:陸上部 / 誕生日:5月2日 / 年齢:17歳 / 血液型:O型 / 身長:158cm / 体重:50kg / 右利き / スリーサイズ:B84→88-W60-H85 / 出典:】 私立舞島学園高等部2年B組に在籍する女子高生。桂馬の現実世界での1人目の攻略相手で、クラスメイトでもある。ちひろとは小学校からの友達で、2B PENCILSにはギター(SG)として参加している。 明るく活発な女の子で人付き合いも面倒見も良いが、少々短気で怒りっぽいのが玉に瑕。陸上部に所属しており、種目はハードル走。本気で走る際には競技前にほぼ必ず髪をくくる癖がある。エルシィほどではないが、勉強は苦手。偶然先生の前でいいタイムが出た(と本人は思っている)ために選手に選ばれたが、その後タイムが伸びず思い悩んでいたところを駆け魂にとり憑かれてしまう。陸上大会前日に仮病で辞退しようとしたが、桂馬に攻略された後に大会に参加し優勝した。 桂馬やエルシィのクラスメイトという立場柄攻略後も登場回数が多く、ちひろとともに準レギュラーとなっている。攻略後は桂馬のことを名字で呼んだり、ちひろ編では行き倒れていた桂馬に手を差し伸べたりするなど以前よりも彼に対して好意的になっている。しかし、それは彼女がメルクリウスの宿主として攻略時の記憶を取り戻していたためであり、かのんの桂馬への告白騒動があった後には蹴り飛ばす等、嫉妬心から冷たい態度をとるようになった。 舞校の中でも人気が高く、プリプリ舞校には2-B代表の姫候補として(無理矢理)エントリーされた。桂馬が風邪で倒れた時に呼び出され、ちひろの告白を聞く。自分の恋心を抑えて友情を選び、一度は桂馬のことを諦めたが、彼がちひろを手酷く振った所を目撃したため、怒りのあまり殴った。そのせいで桂馬を避けるようになるが、事情を知ったちひろの助けもあり、紆余曲折の末にあかね丸で桂馬とキスした。 作者から「舞高の非誘導陸上ミサイル・歩美ちゃん」と呼ばれる弾丸娘で、なにかにつけて全力で走ってはブレーキが利かず人や壁に激突していて、桂馬のPFPや壁までも破壊したことがある。 作者の脳内感覚としては、攻略対象者の中で彼女の胸は現在発育中とのこと。メルクリウス 声 - 竹達彩奈 高原歩美に宿る「ユピテルの姉妹」の末妹。ディアナやウルカヌスによると様々な術を知っている模様。彼女の人格が出ると肌が褐色になり、髪の色が銀髪に変わり、右目が髪の毛で隠れている。怠慢な性格でいつも眠そうな表情をしており、寝ていることが多い。人間の感情に興味を持っており、歩美を通して観察している。 ウルカヌス同様に女神編以前から覚醒しており、舞校祭二日目の夜に桂馬と歩美がキスしたことで精神が入れ替わって翼を取り戻した。そして、翼が生えたディアナに抱えられて岩場へ移動し、アポロの水化術を解除した。
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