(ℓ)とは? わかりやすく解説

l

別表記:エル

「l」の意味・「l」とは

「l」は英語のアルファベット12番目の文字であり、ラテン文字の「L」に由来している。この文字は、多く英単語中に存在し、その音価通常、「エル」と発音される例えば、「love」(愛)や「life」生命)といった単語には、「l」が含まれている。

「l」の発音・読み方

「l」の発音は、国際音声記号IPA)では /l/ と表記されカタカナでは「エル」と読む。日本人発音するカタカナ英語では「ル」や「ラ」、「リ」、「レ」、「ロ」といった音に変換されることが多い。例えば、「love」「ラヴ」「life」は「ライフ」と発音される。ただし、単語位置前後の音によって発音微妙に変わることもあるため、注意が必要である。

「l」の定義を英語で解説

「l」は、英語のアルファベット一部であり、その定義は "the 12th letter of the English alphabet" となる。この表現は、英語のアルファベット順番数えて12番目に位置することを示している。

「l」の類語

「l」の類語としては、他のアルファベット文字考えられる例えば、「k」や「m」などがそれにあたる。これらの文字また、英語の単語構成する要素であり、それぞれ独自の音価持っている

「l」に関連する用語・表現

「l」に関連する用語表現としては、「letter」文字)、「linguistics」(言語学)、「literature」(文学)などがある。これらの単語は、「l」を含むだけでなく、言語文字関連する概念表している。

「l」の例文

1. English example: "I love you."(日本語訳:「私はあなたを愛してます。」)
2. English example: "Life is beautiful."(日本語訳:「人生美しい。」)
3. English example: "She is a lovely girl."(日本語訳:「彼女は魅力的な女性だ。」)
4. English example: "He is a loyal friend."(日本語訳:「彼は忠実な友人だ。」)
5. English example: "The lion is the king of the jungle."(日本語訳:「ライオンジャングルの王だ。」)
6. English example: "I lost my keys."(日本語訳:「私は鍵をなくした。」)
7. English example: "She lives in London."(日本語訳:「彼女はロンドン住んでいる。」)
8. English example: "He likes to play the guitar."(日本語訳:「彼はギターを弾くのが好きだ。」)
9. English example: "The lake is very large."(日本語訳:「その湖はとても大きい。」)
10. English example: "I learned a lot from this book."(日本語訳:「私はこの本から多く学んだ。」)

エル【L/l】

読み方:える

英語のアルファベットの第12字。

〈L〉ローマ数字50

〈L〉《large衣服サイズL判。→S →M

〈L〉《left》左を表す記号野球では左翼手を表す。⇔R。

l〉《line》文の行や行数を表す記号

l〉《(フランス)litre体積の単位リットル記号

〈L〉《literature文学部文学科を示す記号学生襟章などに用いた

〈L〉《low天気図で、低気圧を表す記号。→H10


リンデンドル

別名:L$
【英】Linden Dollar

リンデンドルとは、オンライン仮想世界セカンドライフ」(Second Life)で流通している仮想通貨のことである。「L$」と表示される

リンデンドルの最大特徴として、リアルマネートレードRMT)が正式に行われているという点を挙げることができる。従来MMORPGのような参加型の仮想世界でも貨幣流通していたが、サイトの運営側からは(実情どうあれ現実世界貨幣価値交換することが厳に禁止されていた。これに対してセカンドライフでは、リンデンドルと米ドルとの為替レートが公式に用意されており、公式サイトはじめとして様々なサイト換金を行うことが可能となっている。

セカンドライフ世界ではユーザーによって衣服家具工業製品など(「オブジェクト」と呼ばれる)のデザイン自由に設計し直すことができる。ユーザーはリンデンドルを支払って商品として提供されているオブジェクト購入したり、自分所有しているオブジェクト売ってリンデンドルを得たりすることができる。

米ドルからリンデンドルを買うこともできれば逆にリンデンドルを米ドル換金するともできるセカンドライフ内で収益上げ現実世界生計立てることさえ可能である。ちなみに2007年9月現在では、1ドル=およそ270リンデンドル前後交換できる


参照リンク
LindeX Market Data - (英文
電子商取引のほかの用語一覧
仮想通貨:  モバゴールド  モバコイン  Mobageモバコインカード  リンデンドル  ドリコイン
暗号通貨:  アルトコイン  ウォレット

ロイシン

英訳・(英)同義/類義語:Leu, L , Leu , leucine, leucine

タンパク質構成するαアミノ酸一つで、中性略号Leu, L

L

L → ロイシン(アミノ酸), Leu


ロイシン

Leucine, Leu, L

疎水性側鎖を持つ必須アミノ酸ヘモグロビン合成重要なアミノ酸一つである。

Name L-Leucine1)
MeSH 68007930
CAS No.61-90-5
Molecular Weight 131.17292 g/mol
Molecular Formula C6H13NO2
XLogP -1.4
pK1(25)2.33
pK2(25)9.74
呈味苦味
L

<jmol leu.pdb.gz 250 250></jmol>

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読み方:える

  1. 男女学生間にて、恋文のことをいふ。英語のlove-letterラヴレター)「恋文」の頭字l(エル)を取つたものである。〔情事語〕
  2. 男女学生間にて、恋人又は愛人のことをいふ。英語のloverラヴアー)「恋人」の頭字l(エル)を取つたものである。〔情事語〕
  3. 男女学生間で恋人或は恋文のことに用ひる。即ちLover恋人)の頭字の意味と、love-letter恋文)の頭字の意味である。〔学生
  4. 〔学〕学生間などにてエルちやんと言ふ、英語の「ラヴアー」の頭文字にして、愛人の意。
  5. 英語Letter頭文字手紙の事。恋文を指す、ラブレター。〔女学生の用語〕
  6. 男女学生間にて、一、恋文のことをいふ。英語のlove-letter恋文」の頭字lを取つたものである。二、恋人又は愛人のことをいふ。英語のLover恋人」の頭字を取つたものである
  7. 〔隠〕①レターLetter)の略義。手紙のこと。②恋人又は愛人のこと。英語のlove恋人)の頭文字をとつたもの。
  8. 男女学生間で恋人恋文のことをいふ。
  9. Lover愛人)の頭文字愛人を云ふ。又Letter手紙)の頭文字より艶書を云ふ。
  10. 恋文Letter手紙)の頭文字より、又恋人をも云ふ(Lover愛人)の頭文字から。
  11. レターLetter)の略義、手紙の事。専ら女学生間に用ひらるる言葉にして、友人オメ同志若くは男学生との間に交換する手紙を特に言ふ。例、「あの人から毎日エルが来るわ」と言ひ。又、極めて特殊の場合には「今私の室にエルがゐてよ」等と言ふ如し後者場合は、平常手紙取替しつつある愛人が己れの室に居ることを意味する
  12. 男女学生間での恋人、又は恋文Love Letter艶文)の頭文字Lを取つたもの。特に恋人場合は「エル」さんと云ふ。
  13. ⑴英語のラヴアーLover)の略で愛人恋人のこと。⑵英語のラヴ・レターLove-letter)の略で恋文のこと。
  14. ラバー又はラブレターのこと。〔香具師不良
  15. 恋人Love頭文字。〔学〕 ②恋文Letter頭文字。〔学〕
  16. 恋文手紙「Letter」頭文字をいう。又恋人をいう。「Lover」の頭文字から。

分類 女学生、学、学生学生語、学/学生情事語、男女学生香具師不良

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L

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/04 18:54 UTC 版)

Ll Ll
ラテン文字
Aa Bb Cc Dd    
Ee Ff Gg Hh    
Ii Jj Kk Ll Mm Nn
Oo Pp Qq Rr Ss Tt
Uu Vv Ww Xx Yy Zz
  • 各行左側のAEIOUは母音である。

Lは、ラテン文字アルファベット)の12番目の文字。小文字lギリシア文字Λ(ラムダ)に由来し、キリル文字Лに相当する。

字形

筆記体
ジュッターリーン体

大文字は、縦棒の下端から右に横棒が出た形である。フラクトゥール 信号旗 手旗信号 点字

注釈·出典

注釈

  1. ^ 中学理科教科書ではリットルの記号として「 ℓ 」を使わないという記載がある(「新版理科の世界1年」大日本図書、2020年2月5日発行<276ページ>)
  2. ^ 国税庁は、酒類の内容量の表示について「ℓ」、「mℓ」の表示を許容している(リットル#酒類の表示)。

出典

  1. ^ 計量単位規則 別表第2(第2条関係) 体積・リットルの欄、「l又はL」となっている。
  2. ^ 【アップデート情報】パッケージ・ドライバー関連 12月19日窓の杜、2014年12月19日 12:15。

関連項目


カール・フォン・リンネ

((ℓ) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 16:02 UTC 版)

カール・フォン・リンネ
カール・フォン・リンネ
アレクサンダー・ロスリン画、1775年)
生誕 Carl Nilsson Linnæus
1707年5月23日
スウェーデン・バルト帝国、スモーランド、ステンブルーフルト
死没 (1778-01-10) 1778年1月10日(70歳没)
スウェーデン・バルト帝国ウプサラ
国籍 スウェーデン・バルト帝国
研究分野 博物学生物学植物学
出身校 ルンド大学ウプサラ大学
主な業績 生物分類の体系化、学名の体系化
影響を
受けた人物
ギャスパール・ボアン[1]
影響を
与えた人物
カール・フォン・リンネ (子)カール・ツンベルク
主な受賞歴 叙爵
命名者名略表記
(植物学)
L.
署名
プロジェクト:人物伝
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カール・フォン・リンネCarl von Linné スウェーデン語発音: [ˈkɑːɭ ˈfɔnː lɪˈneː] ( 音声ファイル)1707年5月23日 - 1778年1月10日)は、スウェーデン博物学者生物学者植物学者[2]カール・フォン・リネーラテン語名のカロルス・リンナエウスCarolus Linnaeus)、同名の息子と区別するために大リンネとも。「分類学の父」と称される[3][4]

生涯

幼少期からオランダ留学まで

カール・フォン・リンネ(1735-1740頃)
リンネソウをもつリンネ

スウェーデン南部のスモーランド (Småland) のステンブルーフルトにニルス・インゲマション (Nils Ingemarsson) の子として生まれた。幼少期から花が大好きで、8歳の頃には「小さな博物学者」と呼ばれていた[5]。若い頃には、父親や母方の祖父と同様に聖職者となる予定であったが、入学したギムナジウムでは神学など聖職者系の教科に興味を持たなかった。その一方で彼は町の内科医から教えられた植物学に興味を持ち、1727年には医学を学ぶためにルンド大学へ入った。1年後、さらに医学や自然科学を学ぶためにウプサラ大学(ウップサーラ大学)へと移った[6]

この間に、リンネは植物の分類の基礎が花の雄蕊雌蕊にあると確信するようになり、短い論文を書いて助教授となった。

1732年に、ウプサラ(ウップサーラ)の科学アカデミーは彼の、当時は未知であったラップランド探検のために融資をした。 この結果が1737年Flora Lapponicaラップランド植物誌英語版』として発行された。

1735年、学位を取得するためにオランダへと向かい、ハルデルウェイクで医学博士号を授与される[7]。その後、ライデンでヤン・フレデリック・グロノヴィウス (Jan Frederik Gronovius) に会い、分類学における彼の研究の草稿を見せた。それを見たグロノヴィウスは感銘を受け、印刷費の援助を申し出た。さらにスコットランドの医師アイザック・ローソン (Isaac Lawson) が追加で資金を提供し、1735年6月、Systema Naturae自然の体系英語版』の初版を出版した[8][9][10]。ライデンでは高名な医師であるヘルマン・ブールハーフェとも親交を結んでいる。その後、同年8月に銀行家で博物学好きのジョージ・クリフォード3世に出会い、ヘームステーデのハルテカンプ邸にある彼の植物園の研究を依頼された。この結果は1737年と1738年に、『クリフォード氏庭園誌』ならびに『クリフォード氏植物園誌』として出版されている[11]。またこの時期、1736年にはイギリスを訪れ、オックスフォードチェルシーを回っている[12]

1737年にはライデンGenera Plantarum植物属誌英語版[13]を著した[14]。北半球の亜高山帯高山帯に生えるスイカズラ科の常緑低木リンネソウLinnaea borealis L.)は、ヤン・フレデリック・グロヴィウスがこの植物を愛好していたリンネにちなみ命名しこの『植物属誌』で公表した[14]。のちにリンネも1753年の『植物種誌』でこれを採用し学名とした[14]

ウプサラ大学教授

リンネは1738年にライデンを出発し、パリに立ち寄って多くの学者と交流したのち、スウェーデンへと帰国してストックホルムで開業医となった。病院は順調で多くの患者が押し寄せるようになり、まもなくスウェーデン海軍の軍医を兼任するようになった。またこの時期にカール・グスタフ・テッシン英語版をはじめとする多くの有力者と知り合いになり、彼らの推挙で1739年にはスウェーデン王立科学アカデミーの初代総裁に就任している[15]

1741年に、リンネは医師の娘、サラ・モレア(Sara Elisabeth Moraea)と結婚した[16]。同年、ウプサラ大学の医学教授に就任した。当時ウプサラ大学にはもう1人、ニルス・ローゼン・フォン・ローゼンシュタイン英語版(ニルス・ルセーン)も医学教授となっていたが、両者の間で担当科目の論争があり、結局翌1742年の初めにリンネが植物学や薬物学、ローゼン(ルセーン)が臨床医学解剖学生理学を担当することで決着した[17]。これによりリンネは大学付属の植物園の管理も担当することとなり、彼はその維持と拡充に意を注いだ。リンネは植物園の中にある園長公邸にその死まで居住し、公邸と植物園はリンネ庭園として現存している[18]

リンネは植物だけではなく、動物に分野を拡げて分類を研究し続けた。鉱物についても研究した。現代では鉱物を生物と同列に扱うことはないが、当時の博物学では自然に存在するものを植物・動物・鉱物に分けており、リンネはこれらを植物界動物界鉱物界の三界に分類した[19]

1752年乳母の弊害に関する論文(Linnaeus, Carolus (1752). “Nutrix noverca”. Les chef-d'oeuvredse Monsieurd e Sauvages 2: 215-244. )を執筆し、雌の生殖について「母親になること」が自然であり、乳母は自然の法則に反するとして、乳母の習慣へ反対運動を行った[20]

1753年Species Plantarum植物種誌[1](植物の種[21]』を出版した[21]。植物の学名は現在でもここが起点とされる[22]。リンネは『植物種誌』において植物界を「」・「」・「」・「および変種)」の4つの階級を用いて組織化した[19]。またここで、属名の後に一語からなる "trivial name" (nomen triviale) をつなげて二語名からなる学名を厳格に用いることを体系づけた[23]。リンネは当時、多くの分類法に使用されていた扱いにくい記述法(多名法) 、例えば "Physalis annua ramosissima, ramis angulosis glabris, foliis dentato-serratis" のような冗長な名前を好まず、"Physalis angulata"(ヒロハフウリンホオズキ)のように簡潔で、現在身近な種名に変えた[24]。なお、二語名自体はリンネの1737年の著作、 Critica Botanica にてすでに現れている。また、リンネが二名法を用いる約100年前に、ギャスパール・ボアンは、兄ジャン・ボアンの記述をもとに Pinax theatri botanici 『ピナクス』 (1620)を著したが[1]、ここではラテン語での長い記述を削り、2単語で記述することが多かった[25]。ボアンによって集大成された植物のについての情報と相違点を羅列した簡素な記載による情報処理が、リンネの『植物種誌』に与えた影響は少なくないと考えられている[1]。イギリスのジョン・レイ (1627-1705)も体系的には用いていないながらも、二名法を用いたと言われている[20]

スウェーデンアドルフ・フレドリク王は1757年にリンネを貴族に叙し、枢密院が叙爵を確認した後にリンネは姓のフォン・リンネを得、後にしばしばカール・リンネとサインした(出身地にちなんでカロルス・リンネウス・スモランデル (Carolus Linnaeus Smolander) とも署名している)。この姓は、彼の父がルンド大学の大学入学許可のときに牧師に相応しいラテン語の姓リンネを採用したのである。これはスモーランドの Stegaryd に生えていた大きなフユボダイジュ Tilia cordataスウェーデン語: Lind)からとったものである[26]。また、彼の親戚は同じくフユボダイジュのラテン語名にちなむティランデル (Tiliander)、リンデリウス (Lindelius) という姓を名乗った。当時のスウェーデン人の多くは姓を持たず、父称を用いていた。リンネの祖父はインゲマル・ベングトソン(Ingemar Bengtsson 「ベングトの子」)と名乗り、同じく父はインゲマション、つまり「インゲマルの子」と名乗っていたわけである。

1758年には『自然の体系』の第10版を著した[27]。これはのちに『国際動物命名規約』において、1758年1月1日に出版されたとみなし、動物命名法の起点の日付として用いる[27]。リンネは1735年の『自然の体系』初版では哺乳類を「四足綱 Quadrupedia」としていたが、ヒトを四足動物に入れたことで自然主義[要曖昧さ回避]者たちから批判を受けた[20]。リンネはこれを受けて「ヒトがもともと四つん這いで歩いていなかったとしても、女性から生まれるヒトは母乳で成長することは認めざるを得ないだろう」と、第10版では雌の乳房 (female mammae)をその象徴として、「乳房の mammae」に由来する「哺乳類 Mammalia」とした[20]。今日では、哺乳類の定義を乳腺mammary gland)を持つこととし、これは乳汁を分泌しない雄や乳頭を持たない単孔類にもうまく当てはまる[20]

リンネの講義は人気があり、多くの聴講者を呼び寄せた。また彼は、その業績と外向的性格、面倒見の良さから多くの弟子に慕われた[28]。リンネは弟子たちに世界各地での博物標本の収集を依頼し、これに応えて多くの弟子が世界中で生物収集に従事し膨大な標本を師の元へと送った。彼らはリンネの使徒たち英語版と呼ばれ、北アメリカへ向かったペール・カルム、西アフリカのアーダム・アフセリウスケープ植民地日本での収集を行ったカール・ツンベルク広東に向かったペール・オスベックオーロフ・トレーンジェームズ・クックの第2回航海に参加し南太平洋を回ったアンデシュ・スパルマンロシアで収集を行ったヨハン・ペーテル・ファルク北アフリカに向かったヨーラン・ロートマンなどが知られている。こうした採集旅行はしばしば探検となり、過酷なものとなることも多く、なかには南アメリカに向かったペール・レーフリングエジプトからイエメンに向かったペール・フォッスコール英語版のように、採集行の途中で命を落とすものもいた[29]

1778年に死去。リンネの仕事は息子のカールに引き継がれたが、カールはリンネの死からわずか5年後に急逝し、リンネの高弟であったカール・ツンベルクがその後を引き継いだ[30]

主な業績

1735年に出版した『自然の体系』(Systema Naturae

以下のような功績により、「分類学の父」と称される。

  • それまでに知られていた動植物についての情報を整理して分類表を作り、その著作『自然の体系』(Systema Naturae、1735年)において、生物分類を体系化した。その際、それぞれの種の特徴を記述し、類似する生物との相違点を記した。これにより、近代的分類学がはじめて創始された。
  • 生物の学名を、属名種小名(種形容語)の2語のラテン語で表す二名法(または二命名法)を体系づけた。ラテン語は「西洋の漢文」であり、生物の学名を2語のラテン語に制限することで、学名が体系化されるとともに、その記述が簡潔になった。現在の生物の学名は、リンネの分類体系をもとに、分類群によって国際動物命名規約国際藻類・菌類・植物命名規約国際細菌命名規約に基づいて決定されている[22]
  • 分類の基本単位である種のほかに、という上位の分類階級を設け、それらを階層的に位置づけた。後世の分類学者たちがこの分類階級をさらに発展させ、現代行われているような精緻な階層構造を作り上げた。これは現在でも「リンネ式階層分類体系」として広く用いられている[19]
  • カール・フォン・リンネの発案により、火星を表す惑星記号の「」を生物学で雄(オス)を表す記号として使い始めた。

後世の言及

  • 分類学 Taxonomy」という言葉を作ったオーギュスタン・ピラミュ・ドゥ・カンドールはリンネの分類を自然分類ではなく人為分類と評した[31]が、リンネは生殖こそが植物にとって元も重要であり、生殖形質に基づく分類こそが自然分類であると考えていた[21]
  • 学名の著者名として、動物では省略しないため[32]Linnaeusを用いる。植物ではL.(またはLinn.)と略記する[33]。一文字のみの略記を用いることができるのはリンネのみである。なお、息子の小リンネはふつうL.f.、またはL.fil.と略記される[34]
  • 2015年まで流通していた旧スウェーデン100クローナ紙幣にその肖像を見ることができる[35]
  • 硫化鉱物リンネ鉱Linnaeite、Co+2Co+32S4)は1845年にスウェーデンのバストネス鉱山 (Bastnäs Mines) で発見され、リンネの鉱物学への貢献を称えて命名された[36]
  • ジャン・ジャック・ルソーはリンネについて「地球上で彼ほど偉大な人物を私は知らない」と記している[5]
  • リンネの膨大な標本や資料は、死後6年経った1784年にリンネ未亡人のサラからイギリスの植物学者ジェームズ・エドワード・スミスへと売却された。スミスは1788年にロンドン・リンネ協会を設立したのちも個人でこのコレクションを保有していたが、スミス死後の1828年に協会へと売却され、その後はロンドン・リンネ協会にて保管されている[37]
  • リンネが管理していたウプサラ大学の植物園及び園長公邸はリンネ庭園として現存している[18]。また、1758年に購入し夏をすごしたハンマルビーの別荘は1880年にスウェーデン政府が買い上げ、記念館として公開されている[38][39]

脚注

  1. ^ a b c d 大場 2009, pp. 262–263.
  2. ^ 佐藤洋一郎『食の人類史 ユーラシアの狩猟・採集、農耕、遊牧』中央公論新社、2016年、175頁。ISBN 978-4-12-102367-4 
  3. ^ 特集:リンネ 植物にかけた情熱の人 2007年6月号 ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP”. natgeo.nikkeibp.co.jp. 2021年4月28日閲覧。
  4. ^ NHK. “リンネの「二命名法」”. NHK for School. 2021年5月15日閲覧。
  5. ^ a b チャールズ・フィリップス 2010, p. 22.
  6. ^ ハインツ・ゲールケ 1994, p. 25-27.
  7. ^ ハインツ・ゲールケ 1994, p. 37-42.
  8. ^ Anderson, Margaret J. (1997). Carl Linnaeus: Father of Classification. United States: Enslow Publishers. pp. 62-63. ISBN 978-0-89490-786-9. https://archive.org/details/carllinnaeusfath00ande 
  9. ^ Blunt, Wilfrid (2001). Linnaeus: the compleat naturalist. London: Frances Lincoln. p. 98. ISBN 978-0-7112-1841-3. https://books.google.com/books?id=N54GuRxlgrMC 
  10. ^ ハインツ・ゲールケ 1994, p. 42-44.
  11. ^ 『リンネとその使徒たち 探検博物学の夜明け』p29-30 西村三郎 朝日新聞社〈朝日選書〉1997年11月
  12. ^ ハインツ・ゲールケ 1994, p. 46.
  13. ^ 大橋広好 (2007). “木村陽二郎先生(1912.7.31 − 2006.4.3)業績と思い出”. Bunrui 7 (2): 85−88. ISSN 1346-6852. 
  14. ^ a b c Christenhusz, Maarten J.M. (2013). “Twins are not alone: a recircumscription of Linnaea (Caprifoliaceae)”. Phytotaxa 125 (1): 25-32. doi:10.11646/phytotaxa.125.1.4. 
  15. ^ ハインツ・ゲールケ 1994, p. 52-57.
  16. ^ ハインツ・ゲールケ 1994, p. 58.
  17. ^ ハインツ・ゲールケ 1994, p. 58-61.
  18. ^ a b ハインツ・ゲールケ 1994, p. 62-64.
  19. ^ a b c 大場 2009, p. 259.
  20. ^ a b c d e Schiebinger, Londa (1993). “Why Mammals are Called Mammals: Gender Politics in Eighteenth-Century Natural History”. The American Historical Review 98 (2): 382-411. doi:10.2307/2166840. 
  21. ^ a b c 馬渡 1996, pp. 14–15.
  22. ^ a b 巌佐ほか 2013, p. 1476.
  23. ^ Polaszek, Andrew (2009), Systema naturae 250: the Linnaean ark, CRC Press, p. 189, ISBN 978-1-4200-9501-2, https://books.google.com/books?id=ReWP31_IJSIC&pg=PA189 
  24. ^ Calisher, Charles H. (2007). “Taxonomy: What’s in a name? Doesn’t a rose by any other name smell as sweet?”. Croat Med J. 48: 268–270. PMID 17436393. 
  25. ^ Johnson, A.T.; Smith, H.A. & Stockdale, A.P. (2019), Plant Names Simplified : Their Pronunciation Derivation & Meaning, Sheffield, Yorkshire: 5M Publishing, ISBN 9781910455067 , p. v
  26. ^ Lind - Tilia cordata Mill.”. Den virtuella floran. Naturhistoriska riksmuseet (2009年). 2021年8月29日閲覧。
  27. ^ a b ICZN 日本語版追補 2005, p. 3, 条3.
  28. ^ 『リンネとその使徒たち 探検博物学の夜明け』p38 西村三郎 朝日新聞社〈朝日選書〉1997年11月
  29. ^ 『リンネとその使徒たち 探検博物学の夜明け』p38-41 西村三郎 朝日新聞社〈朝日選書〉1997年11月
  30. ^ 和田昭允「“ニュートンの林檎”,“メンデルの葡萄”そして“リンネの月桂樹”:物理学・遺伝学・生物分類学の邂逅」『生物物理』第42巻第3号、2002年、140-141頁、doi:10.2142/biophys.42.140 
  31. ^ 大場 2009, p. 276.
  32. ^ ICZN 日本語版追補 2005, p. 111, 付録B 一般勧告「12. 学名の著者の苗字(姓)は,略記するべきではない.」
  33. ^ Linnaeus, Carl (1707-1778)”. International Plant Names Index. 2021年8月29日閲覧。
  34. ^ Linnaeus, Carl (1741-1783)”. International Plant Names Index. 2021年8月29日閲覧。
  35. ^ チャールズ・フィリップス 2010, p. 59.
  36. ^ Linnaeite”. mindat. 2021年8月29日閲覧。
  37. ^ 『リンネと博物学 自然誌科学の源流(増補改訂)』p270-272  千葉県立中央博物館 文一総合出版 2008年2月10日初版第1刷発行
  38. ^ ハインツ・ゲールケ 1994, p. 74-76.
  39. ^ https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0706/feature04/_04.shtml 「リンネ 植物にかけた情熱の人」ナショナルジオグラフィック2007年6月号 2023年12月19日閲覧

参考文献

関連項目

外部リンク


リットル

((ℓ) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/03 22:25 UTC 版)

リットル
litre
litre

1リットルは1辺10 cmの立方体の体積である
記号 L, l
度量衡 メートル法
非SI単位
種類 SI併用単位
体積
SI 10−3 m3
定義 1 dm3
語源 フランス語 litronフランス語版 (≒ 0.78 L)
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リットル: litre, : litre[注釈 1], 単位記号: L, l)は体積非SI単位である。 その定義は1901年と1964年に2度変更された(後述)が、現在の定義は 10−3立方メートル (m3) = 1立方デシメートル (dm3) = 1000立方センチメートル (cm3) である[1]。すなわち、1辺が1デシメートル (1 dm = 10 cm) の立方体の体積である。

メートル法の古い単位かつ非SI単位であるが「SI単位と併用できる非SI単位」の一つである。

なお、リットルが容積の単位であるとされて液体を量る際に使われていた時代があったが、物理量としては「容積」は「体積」と同一であるので、現在では、リットルの定義において「容積」の語は用いられない。食品表示基準などでも同じである[2]

語源および表記

リットルの語源はフランス語litron であり、litronギリシア語: λίτρα およびラテン語: litra に由来する。

英語での発音: litre, [ˈliːtə(r)]:リーター)から、日本ではリッターと表記し発音されることがある。

日本では1952年昭和27年)2月29日まで漢字で(立突の略)と書かれていた。

ただし、1952年3月1日計量法施行後はリッターの表記も、(立突)の表記も法律上は認められていない。

英語表記

BIPMが発行するSI文書(フランス語版+英語版、および英語版)では、リットルの英語表記としてISO 31「量と単位」(Qunatities and Unites) に従い、一貫して、“litre” を使用している[3][4]。英国においても同じである[5]。liter の綴りが使用されることは全くない。

ただし、アメリカ合衆国においてのみ、例外的に“liter” を使用している。この理由は、合衆国政府印刷局のUnited States Government Printing Office Style Manual が “liter” を使用している[6]ことを根拠に[7]、アメリカにおいてSIを所管しているNISTがSI文書のアメリカ版である NIST Special Publication 330[8] において liter の綴りを採用しているからである。このためアメリカ国内では liter の表記が普通である。

アメリカが行っているその他の表記の変更事例[9]としては、メートルを metre → meter、デカを deca → deka、トンを tonne → metric ton がある[10](ただし、tonne については、SI文書でも「英語圏では通常 metric ton と呼ばれている」と注記している)。

SI文書の日本語版では、CIPMの決定に従って、それぞれ litre, metre, deca としている[11]。これは、JIS規格などの基準書類でも同じであり、liter と綴られることはない[12]

定義の変更による混乱

SIや他の国際標準では、リットル系と立方メートル系の使い分けについての明確な記述はないが、1964年の国際度量衡総会は「リットルという名称は、高精度の体積測定の結果を表すためには使用されないよう勧告する」としている。これは精度の問題ではなく、次項で述べるように、リットルの定義が2回変更されて混乱する可能性があったためである。1901年から1964年までのリットルの定義は 1.000028 dm3 であったので、NISTは、この間の精密なデータを扱う場合には、この点に留意するように注意を与えている[13]

歴史

1793年、リットルはフランスの「共和党法案」で、新しい公定単位の一つとして提案された。その定義は、1立方デシメートル (dm3) であった。名前は、フランスの伝統的な単位リトロンフランス語版 (litron) ≒ 0.78 L に因むもので、ギリシャ語からラテン語を経由してフランス語に取り入れられた。

1879年国際度量衡委員会 (CIPM) はリットルの定義および小文字の l(小文字のエル)をその記号とすることを採択した。

1901年、第3回国際度量衡総会 (CGPM) は、「1. 高精度測定のための体積の単位は,最大密度[注釈 2]で,標準大気圧の下にある1キログラムの純水によって占められる体積であり,その体積を「リットル」と称する.」と声明した[14]

キログラムの本来の定義によれば、これは1立方デシメートルと等しいはずである。しかし、実際にはキログラムの定義に使用されているキログラム原器が本来の定義よりも重くできてしまったため、1リットルは1立方デシメートルよりも少しだけ大きいことになった。そこで、国際度量衡局 (BIPM) が、1キログラムの水の体積を精密に繰り返して測定した。実際は1立方デシメートルの純水の質量を測定した。しかし条件を揃えたつもりでも、測定のたびに1ミリグラム台の差が出てしまった。先のリットルの定義では、最大密度であることと標準大気圧下であることを規定しているが、水の密度には他にも多数の条件が関わっており、それを全て揃えるのは非常に難しいためである。

測定者 測定値 L/dm3
ギヨーム 1.000029
シャピュイユ 1.000027
レピネーラ 1.000028

結局、1907年BIPMは表の3つの測定結果を示した上で「BIPMに課せられた水の1キログラムの体積を決定する仕事は、最高の精度をもって達せられた」と報告し、いわば「匙を投げた」状態となった。

そのため、各国で採用する値が異なるという事態を招いた。例えば日本では 1.000028 dm3 を採用し、アメリカでは 1.000029 dm3 を採用していた。このため、1960年の第11回CGPMは、CIPMにこの問題を検討するよう要請した[15]

この検討の結果、1964年の第12回CGPMは、1901年の定義を廃止して、メートルに基づいた元の定義の1リットル ≡ 1立方デシメートルに戻し、リットルは立方デシメートル (dm3) の別名称であることを声明すると同時に、高精度の体積測定の結果を表すためにはリットルを使用しないよう勧告した[16]

定義の変更による混乱を避けるために、新しい定義のリットルには「新リットル」という名称が与えられ、(旧)リットルと区別する必要がある場合に使われたが、現在は単にリットルと呼ぶ。

記号のゆれ

リットルの単位記号国際単位系 (SI) の規定では、大文字・立体の L または小文字・立体の l が正しい。日本の計量法上も同じである[17]

l から L へ

当初、リットルを表す単位記号は小文字・立体の l だけであった。SIにおいては、人名に由来する単位については記号の一文字目を大文字にし、それ以外の単位は全て小文字で書くことになっていたからである。しかし、多くのラテン文字を由来とする文字を使用する国では、筆記体アラビア数字の 1 を単に垂直の線のみで示すのが一般的であり、これとラテン文字の小文字の l とは酷似している[注釈 3]ため、誤認されることがあった。

1979年、第16回CGPMは、小文字・立体の l 以外に大文字・立体の L もリットルの新たな単位記号として用いることを採択した。また、将来この2つのうちのどちらか1つのみを正式なものとして選択されるべきであると表明されたが[18]、1990年の会議ではまだその時期ではないとされた[19]

したがって、現在でも l と L のどちらを用いても正しいが、日本では産業技術総合研究所が、大文字・立体の L を使用することを推奨している[20]。法令においても例えば農林水産省の「飼料及び飼料添加物の成分規格等に関する省令」は、「L」を用いることを規定している[21]

一方、アメリカ標準技術局 (NIST) は、SP811において、アメリカ合衆国では大文字 L を使用すると規定している[22]。このためSI文書のNISTバージョンであるSP330においてもリットルの記号として L のみを掲げている[23]。なお、合衆国政府印刷局のStyle Manualにおいても、大文字 L を使用すると規定している[24]

このような事情から、現在では日本においても、記号 L の使用が優勢となっている。

記号の由来についての冗談

リットルに大文字「L」を用いるのは、その由来がクロード・リットル (Claude Émile Jean-Baptiste Litre) という人名によるものである、という冗談をケネス・ウールナー (Kenneth Woolner) が1978年のエイプリル・フールのジョークとして教師向けの化学のニュースレターに載せ[25]、それが1980年に国際純正・応用化学連合 (IUPAC) の雑誌 Chemistry International[26] に事実として記載され、同雑誌の次号において撤回されるという事件があった[27]。詳細はクロード・リットルを参照のこと。

から L へ

リットルの単位記号として、小文字の l の活字体ではなく小文字・筆記体・立体の (U+2113) が日本をはじめとするいくつかの国で用いられることがある。日本の初等および中等教育でも を用いるように教えていた。しかし、前記の通り、国際度量衡局 (BIPM)、国際標準化機構 (ISO) やその他の国際標準機関においても、日本の計量法体系においても、この記号は認められていない。

また、筆記体のエルのほか、中学高校の教科書では斜体字のエル

豆類の販売にデシリットルが用いられている。

日本では、10分の1リットルであるデシリットル (dL) は、実生活ではあまり使われていない[注釈 4]。しかし小学校2年生の算数の教科書で教えられている[42]。これは水筒(0.8 L程度)やペットボトル(0.5 L程度)の体積を示して体積(「かさ」としている。)の単位を教えるのであるが、小学校2年生の段階では、小数点を習っていないため[注釈 5][43]、0.8 L、0.5 L とは教えず、8 dL、5 dL として教えるためである。

この単位は、主として豆や穀類を小売りする際に用いられている(2005年9月現在)。計量法の施行により、従来使われてきた尺貫法ベースの計量単位が商取引に使えなくなったため、1(約 1.8039 デシリットル)に比較的近い2デシリットルを販売の基準としている(写真参照)。また、血糖値の単位として mg/dL(ミリグラム毎デシリットル)が用いられる。

センチリットル

ヨーロッパでは100分の1リットル (10 cm3) であるセンチリットル (cL) が、飲料の容量などによく使われる。「EUにおける食品ラベルに関する表示規則(理事会指令76/211/EEC)」において、液体の容量表示は、「cL」と規定されている(ただしワイン類については附則でmL表示が認められている)[44]

その他の分量単位

生化学塗装印刷など微量の液体を扱う分野では、マイクロリットル (µL)、ナノリットル (nL)、ピコリットル (pL)、フェムトリットル (fL)、アトリットル (aL) も使われる。立方ミリメートル (mm3)、立方マイクロメートル (µm3) 等は、単位の間が9桁も開いていて使いづらいからである。これより小さなSI接頭語を付けた単位も一応は考えられるが、実際に用いられた例はない。

倍量単位

倍量単位としてはリットルの1000倍であるキロリットル (kL) がよく使われ、1立方メートル (m3) に等しい。これより大きなSI接頭語をつけることも許されているが、実用上メガリットル (ML) 以上はほとんど使われない。また10倍および100倍を表すSI接頭語であるデカおよびヘクトを付けた、デカリットル (daL) およびヘクトリットル (hL) といった単位も一応は考えられ、後述のようにこれらを表す漢字(和製漢字国字)も作られたが、これらも現実的には用いられていない。

倍量 名称 記号 SI単位 分量 名称 記号 SI単位
100 L リットル L 103 cm3(1 dm3)  
101 L デカリットル daL 104 cm3(101 dm3) 10−1 L デシリットル dL 102 cm3
102 L ヘクトリットル hL 105 cm3(102 dm3) 10−2 L センチリットル cL 101 cm3
103 L キロリットル kL 1 m3 10−3 L ミリリットル mL 1 cm3
106 L メガリットル ML 103 m3(1 dam3) 10−6 L マイクロリットル µL 1 mm3
109 L ギガリットル GL 106 m3(1 hm3) 10−9 L ナノリットル nL 106 µm3
1012 L テラリットル TL 1 km3 10−12 L ピコリットル pL 103 µm3
1015 L ペタリットル PL 103 km3 10−15 L フェムトリットル fL 1 µm3
1018 L エクサリットル EL 106 km3 10−18 L アトリットル aL 106 nm3
1021 L ゼタリットル ZL 1 Mm3 10−21 L ゼプトリットル zL 103 nm3
1024 L ヨタリットル YL 103 Mm3 10−24 L ヨクトリットル yL 1 nm3
1027 L ロナリットル RL 106 Mm3 10-27 L ロントリットル rL 106 pm3
1030 L クエタリットル QL 1 Gm3 10-30 L クエクトリットル qL 103 pm3

漢字

漢字圏では「立脱耳」や「立突」という漢字が当てられ、日本では「立」と略すようになった。それを使って下記のような国字が作られた。現在ではこれらの表記は計量法上は全く認められていない。

  • 竏 - キロリットル (kL)
  • 竡 - ヘクトリットル (hL)
  • 竍 - デカリットル (daL)
  • 竕 - デシリットル (dL)
  • 竰 - センチリットル (cL)
  • 竓 - ミリリットル (mL)
  • [注釈 6] - マイクロリットル (µL)

ちなみに、「立米」は「りゅうべい」と読み、立方メートルのことである。

中華人民共和国では、尺斤法が偶然にもほぼ1リットルだったため、尺斤法をメートル法で再定義する際、升を1リットルと定義し、リットルを表すにも升を使うようになった。

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+2113 1-3-63 &#x2113;
&#8467;
リットル
U+3395 - &#x3395;
&#13205;
マイクロリットル
U+3396 - &#x3396;
&#13206;
ミリリットル[注釈 7]
U+3397 - &#x3397;
&#13207;
デシリットル
U+3398 - &#x3398;
&#13208;
キロリットル
U+3351 1-13-40 &#x3351;
&#13137;
全角リットル

Unicodeには、リットルとその分量・倍量単位を表す上記の文字が収録されている。このうち、文字様記号である ℓ 以外はCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであって、使用は推奨されない[45][46]

JIS X 0213における図形文字「 」の追加は、リットルの記号として L や l の使用の制限を意図するものではない(#ℓ から L へ)。

脚注

注釈

  1. ^ 日本の基準書類においてliterと綴られることはない(リットル#英語表記)。
  2. ^ 最大密度となる温度は 3.98 °C である。
  3. ^ 手動式タイプライターの一部の機種では、数字「1」のキーを省略し、Lの小文字「l」のキーで代用したものがあったほどである(タイプライター#キーの省略)。
  4. ^ 第53回(令和3年度)宮崎県統計グラフコンクール審査結果 第1部(小学校1・2年生) 入選作品「かさしらべ」黒木志帆(宮崎市立東大宮小学校2年生)による調査結果[1]。「いえの中のL、dL、mLさがし」として、Lが4個、mLが11個に対して、dLは健康診断の結果(血糖値の単位と思われる。)のみに使われている。
  5. ^ 小数点をもつ数字は、小学校3年生の段階で学習する。
  6. ^ 「立+少」で組み合わされた字形。
  7. ^ http://www.unicode.org/versions/Unicode4.1.0/erratafixed.html Unicode4.0およびUnicode2.0の例示字形は誤って「Mℓ」の形になっていた。また、XP以前WindowsにバンドルされているMS明朝およびMSゴシックでも、字形が誤って M (メガリットル)の形になっており、Windows 10の後期で直るまでMS-IMEでは「みりりっとる」でなく「めがりっとる」でのみ当文字が変換できた。

出典

  1. ^ 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版 p.114 産業技術総合研究所、計量標準総合センター、「表8 SI単位と併用できる非SI単位」、2020年4月
  2. ^ 食品表示基準 第三条(横断的義務表示)、内容量又は固形量及び内容総量の欄、「内容重量、内容体積又は内容数量を表示することとし、内容重量はグラム又はキログラム、内容体積はミリリットル又はリットル、内容数量は個数等の単位で、単位を明記して表示する。」
  3. ^ The International System of Units (SI) (フランス語版+英語版) 8th edition 2006 の pp. 124, 130, 142, 146, 150, 151, 152, 159.
  4. ^ The International System of Units (SI) (英語版) 8th edition 2006 の pp. 124, 130, 142, 146, 150, 151, 152, 159.
  5. ^ RELEVANT IMPERIAL UNITS, CORRESPONDING METRIC UNITS AND METRIC EQUIVALENTS The Units of Measurement Regulations 1995, legislation.gov.uk における綴り。metre, litre, tonne となっている。
  6. ^ U.S. Government Publishing Office Style Manual U.S. Government Publishing Office, 2016 5. Spelling, p. 84, 最右欄
  7. ^ Interpretation of the International System of Units (the Metric System of Measurement) for the United States 28433ページの左欄 II. a.
  8. ^ The International System of Units (SI) pp. 32, 39, 51, 55, 60, 61, 69.
  9. ^ The International System of Units (SI), NIST Special Publication 330, 2008 Edition, p.iii, 第3段落。
  10. ^ Interpretation of the International System of Units (the Metric System of Measurement) for the United States 28433ページの左欄 II. b.
  11. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) p. 42、『5.1 単位記号』欄外など、p. 62。
  12. ^ 例えば、JIS Z8000-3 量及び単位-第3部:空間及び時間 p. 7、3-4.b リットル (litre) など。
  13. ^ Guide for the Use of the International System of Units (SI), NIST Special Publication 811, 2008 Edition, NIST, p. 51, 下欄注19 Between 1901 and 1964 the liter was slightly larger (1.000028 dm3); when one uses high-accuracy volume data of that time, this fact must be kept in mind.
  14. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) pp. 54–55、第3回 CGPM、1901年、『リットルの定義についての声明(CR, 38-39)』
  15. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) p. 63、第11回 CGPM、1960年、『立方デシメートルとリットル(CR, 88)』、決議13。
  16. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) p. 64、第12回 CGPM、1964年、『■ リットル(CR, 93)』、決議6。
  17. ^ 計量単位規則 別表第2(第2条関係) 体積・リットルの欄、「l又はL」となっている。
  18. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) pp. 72-73.
    リットルという名称は,国際単位系に含まれるものではないとはいえ,同単位系との一般的併用が認められなければならないことを考慮し,例外的な措置として,単位リットルに対して使用できる記号として,二つの記号 l と L を採用することを決定し,更に,将来二つの記号のうち一つだけを採用するべきであることを考慮し,国際度量衡委員会に二つの記号の使用についての普及状況を追跡させること,それに基づいて,二つのうち一つを排除する可能性についての意見を第18 回国際度量衡総会に提出することを要請する
  19. ^ 国際文書第8版国際単位系 日本語版 (2006) p. 73 欄外の注記。
  20. ^ 『国際単位系(SI)は世界共通のルールです』 (PDF) 、2010年2月、国際単位系 FAQ、「体積を表すリットルの単位記号として ℓ は使えますか。」に対する答えの最後の記述「数字の 1 との混乱を避けることを考えると、大文字の L を推奨します。」
  21. ^ 飼料及び飼料添加物の成分規格等に関する省令 別表第2(第2条関係) 1飼料添加物一般の通則、(3)主な計量の単位については、次の記号を用いる。  リットルには「L」を、ミリリットルには「mL」を用いるなどと規定している。
  22. ^ Guide for the Use of the International System of Units (SI) (PDF) , NIST Special Publication 811, 2008 Edition, NIST, p. 8 Table 6. Non-SI units accepted for use with the SI by the CIPM and this Guide, ('b') "Thus, although both l and L are internationally accepted symbols for the liter, to avoid this risk the symbol to be used in the United States is L."
  23. ^ The International System of Units (SI) (PDF) , NIST Special Publication 330, 2008 Edition, p. 32, 注 (f) Editors' note: Since the preferred unit symbol for the liter in the United States is L, only L is given in the table;
  24. ^ U.S. Government Publishing Office Style Manual U.S. Government Publishing Office, 2016, Abbreviations and Letter Symbols 9.56, pp. 236–237, 250. kL (kiloliter), mL (milliliter) などについても同様である。
  25. ^ Claude Émile Jean-Baptiste Litre (1716–1778) (PDF) reprinted from Chem 13 News, pages 1–3, April 1978
  26. ^ Chemistry International
  27. ^ New Scientist 4 Oct 1984
  28. ^ 小学校学習指導要領解説 算数編 (PDF) p. 41など
  29. ^ 教科書における単位記号の表記について 大日本図書 2011/06/01
  30. ^ 「リットル」の表記を「L」にするなど,単位記号の表記を変更した理由を教えてください。 東京書籍
  31. ^ 教科のQ&A 学校図書 Q2 リットルの単位の表記が大文字の「L」に変わったのはなぜですか?
  32. ^ 山梨県総合教育センター (PDF) (2014年6月2日時点のアーカイブ) p. 10、3 平成23年度使用教科書における計量単位の扱いについて。
  33. ^ 義務教育諸学校教科用図書検定基準 (2009年3月4日文部科学省告示第33号)別表 計量単位の項「(1) 計量単位及びその記号は、「計量法」(平成4年法律第51号)によること。ただし、当該計量単位の中に国際単位系(SI)の単位又はSIと併用される単位がある場合には、原則としてこれによること。 」
  34. ^ 義務教育諸学校教科用図書検定基準全部改正 新旧対照表 (最後にある)別表、計量単位の項
  35. ^ 藤井斉亮・真島秀行ほか84名、新しい算数2上、p.76、2019年3月5日検定済、2021年3月10日発行、東京書籍ISBN 978-4-487-10543-4、「mL の かわりに mlや m が つかわれて いたり, L の かわりに が つかわれて いたりする ものも あるよ。」
  36. ^ 日本規格協会、7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合 JIS X 0213:2000、付属書7(参考)面区点位置詳説、1.3.7 単位記号a) p.307 「なお、この図形文字の追加は、単位の“リットル”を L (1-3-44, LATIN CAPITAL LETTER L, ラテン大文字L)又は l(ラテン小文字L)の立体又は斜体などで記載することを制限することを意図するものではない。」
  37. ^ Letterlike Symbols (PDF)
  38. ^ Mathmatical Alphanumeric Symbol (PDF)
  39. ^ 酒類の表示に関する説明事項(各品目共通) 酒類の表示方法チェックシート、国税庁
  40. ^ 酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律 e-Gov法令検索
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  42. ^ 藤井斉亮・真島秀行ほか84名、新しい算数2上、p.70、2019年3月5日検定済、2021年7月10日発行、東京書籍ISBN 978-4-487-10543-4
  43. ^ 藤井斉亮・真島秀行ほか84名、新しい算数3下、p.4、2019年3月5日検定済、2021年7月10日発行、東京書籍ISBN 978-4-487-11543-3
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参考文献

関連項目

外部リンク

体積の単位
リットル 立方メートル
SI単位)
米液量オンス 米ガロン 英液量オンス 英ガロン
1 L = 1 = 0.001 = 33.8140 = 0.264172 = 35.1951 = 0.219969 = 0.554352
1 m3 = 1000 = 1 33814.0 264.172 35195.1 219.969 = 554.352
1 fl oz = 0.0295735295625 = 2.95735295625×10−5 = 1 = 0.0078125 1.04084 0.00650527 0.0163942
1 gal = 3.785411784 = 0.003785411784 = 128 = 1 133.228 0.832674 2.09845
1 fl oz = 0.0284130625 = 2.84130625×10−5 0.9607599 0.00750594 = 1 = 0.00625 0.015750848
1 gal = 4.54609 = 0.00454609 153.722 1.20095 = 160 = 1 2.52014
1 升 1.803907 0.001803907 60.9973 0.476542 63.4886 0.396804 = 1

ローマ数字

((ℓ) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/25 07:11 UTC 版)

ローマ数字(ローマすうじ)は、を表す記号の一種である。ラテン文字の一部を用い、例えばアラビア数字における 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 をそれぞれ I, II, III, IV, V, VI, VII, VIII, IX, X のように表記する。I, V, X, L, C, D, Mはそれぞれ 1, 5, 10, 50, 100, 500, 1000 を表す。i, v, x などと小文字で書くこともある。現代の一般的な表記法では、1以上4000未満の数を表すことができる。

ローマ数字のことをギリシャ数字と呼ぶ例が見られるが、これは誤りである。

表記法

古代ローマにおいて成立し、中世後期までヨーロッパで一般的に用いられていた表記法。ただしこれを規定する公式な、あるいは広く知られた標準となる表記法は存在していない[注 1]。 16世紀頃からはアラビア数字での表記が一般的になったが、特定の場面においては現代でも用いられている。

十進法に基づいている。 数を10の冪ごとに、つまり 1000の位の量 + 100の位の量 + 10の位の量 + 1の位の量 と分解し、左からこの順番に書き下す。この際、空位の0は書かれることはない。位ごとに異なる記号が用いられるが、記号の組み合わせのパターンは共通である。

ローマ数字の表記方法
ローマ数字 I V X L C D M
アラビア数字 1 5 10 50 100 500 1000

それぞれの位の量は更に上記の数字の和に分解され、大きい順に並べて書かれる。5未満は Iの繰り返しで表され、5以上は VIをいくつか加える形で表される。(画線法

また、小さい数を大きい数の左に書くこともあり、この場合右から左を減ずることを意味する。これを減算則という。

ローマ数字の表記方法(減算則)
ローマ数字 IV IX XL XC CD CM
アラビア数字 4 9 40 90 400 900

これらの数は減算則を使わず表現することも可能(例:4 を「 IIII」、9を「 VIIII」)だが、通常は減算則を用いて表記する。なお、減算則が用いられるのは4 (40, 400) と9 (90, 900) を短く表記する場合だけであり、それ以外で使うことは通常行われない(例外は#異表記を参照のこと)。つまり、8を「 IIX」と表記したり、位ごとの分離を破って45を「 VL」、999を「 IM」と表記することは基本的でない書き方とされる。

以上を踏まえると、1 から 9 とその 10 倍と 100 倍、および1000、2000、3000は以下のような表記となる。

表記法の表
×1 ×10 ×100 ×1000
1 I X C M
2 II XX CC MM
3 III XXX CCC MMM
4 IV XL CD [注 2]
5 V L D
6 VI LX DC
7 VII LXX DCC
8 VIII LXXX DCCC
9 IX XC CM

これらを組み合わせることで、1 から 3999 の値が表現できる。だが言い換えれば、(パターンを守ろうとすると)4000以上の数値を表すことは不可能である。また、0 を表す記号は存在しない。このため、 0 の値が入る桁の数値は表記せず、そのまま空位とする。

また、整数小数が一貫しておらず、整数が十進法(二五進法)である一方、小数には十二進法が適用され、1/12や1/144の小数が作られている。

小数は、3/12 (= 1/4)が「点3つ」、6/12 (= 1/2)が「S」、9/12 (= 3/4)が「Sに点3つ」として、で一旦繰り上がる方法で表記されている。

ローマ数字の並べ方の例

12 = 10 × 1 + 1 × 2
  = X + II
  = XII

24 = 10 × 2 + (−1 + 5)
  = XX + IV
  = XXIV

42 = (−10 + 50) + 1 × 2
  = XL + II
  = XLII

49 = (−10 + 50) + (−1 + 10)
  = XL + IX
  = XLIX

89 = 50 + 10 × 3 + (−1 + 10)
  = L + XXX + IX
  = LXXXIX

299 = 100 × 2 + (−10 + 100) + (−1 + 10)
  = CC + XC + IX
  = CCXCIX

302 = 100 × 3 + (10 × 0) + 1 × 2
  = CCC + + II
  = CCCII

493 = (−100 + 500) + (−10 + 100) + 1 × 3
  = CD + XC + III
  = CDXCIII

1960 = 1000 × 1 + (−100 + 1000) + 50 + 10 + (1 × 0)
  = M + CM + L + X
  = MCMLX

3999 = 1000 × 3 + (−100 + 1000) + (−10 + 100) + (−1 + 10)
  = MMM + CM + XC + IX
  = MMMCMXCIX

なお、手書きでは、大文字のローマ数字は上下のセリフをつなげて書くことが多い。「V」は上部のセリフをつなぎ、逆三角形(▽)のようになる。小文字ではセリフを書かない。

時計の文字盤での表記

時計の文字盤は伝統的に4時を「 IIII」と表記することが多い。その由来には下記のように様々な説が唱えられているが定説はない。なお、9時は通常表記の「 IX」の場合が多い。また、4時を通常表記の「 IV」と表記している時計も存在しており、この表記方法は絶対的な物ではない(同様に、9時を「 VIIII」と表記している時計も存在する)。

  • ローマ神話の最高神・ユピテル (IVPITER) の最初の2文字と重なるのを避けるため。
  • 4を「 IV」と書くと「 VI」と見分けにくいため。
  • IIII」ならば「 I」という刻印を4回押せば文字盤の文字が作れるが、「 IV」だと専用の型が必要になる。
  • 専用の文字を使うのは、ちょうど間が4時間おきになる VX だけのほうがいい。
  • IIII」にすれば左側の「 VIII」と文字数が釣り合い、見栄えがよい。
  • 特定の有力なローマの時計製造者が「 IIII」と書いた時計を作ったため、他の製造者もそれに倣った。
  • ルイ14世が、文字盤に「 IV」を用いることを禁じた。
  • シャルル5世が、「 IV」を用いることを禁じた。

異表記

古代ローマのセミスコイン。12を表す S の文字が刻印されている。
  • 減算の文字を複数並べる。(例)8 = IIX,80 = XXC
  • 500 に「 D」を使わない。(例)1611 = MCCCCCCXI
  • 減算を行わない。(例)1495 = MCCCCLXXXXV
  • 任意の自然数 n に対し、10n を表す文字の前に、5m10n − 2 (m = 0, 1) 以下を表す文字を使う。(例)490 = -10 + 500 = XD
  • 簡略表記。Microsoft Excel の ROMAN 関数で「書式4」を使用。(例)999 = IM

ローマ数字はもともと厳密な規則が定義されたものではなく、特に減算則に関しては様々な異表記が見られる。当初は減算則が存在しなかったため、4 を「 IIII」、9 を「 VIIII」と書いていた。「The Forme of Cury」(14世紀の著名な英語の料理解説書)は 4 = IIII、9 = IXと表記している一方で「 IV」と表記した箇所もある。

ほかに、80 = R、2000 = Zとする異表記もある。また、 12 = S112 = などとする分数の記号もあった。

4000以上の大きな数字

前述の通り、4000以上の数値の表記は、パターンに従った通常の方法では不可能であり、1 から 3999 の数値までしか表記できない。現代ではあまり使用されないが、4000以上の表記は下記の方法によって行う。

重ね表記

1000 を表すのに「M」ではなく「」または「CIↃ」を用いる場合もある。5000 を「」または「IↃↃ」、10000 を「」または「CCIↃↃ」で表した例もある。同様にして 50000 は「」または「IↃↃↃ」、100000 は「」または「CCCIↃↃↃ」となる。

基本数字 C| Ɔ (M) = 1,000 CC| ƆƆ = 10,000 CCC| ƆƆƆ = 100,000
+ | Ɔ (D) = 00500 C| Ɔ| Ɔ (MD) = 1,500 CC| ƆƆ| Ɔ = 10,500 CCC| ƆƆƆ| Ɔ = 100,500
+ | ƆƆ = 05,000 - CC| ƆƆ| ƆƆ = 15,000 CCC| ƆƆƆ| ƆƆ = 105,000
+ | ƆƆƆ = 50,000 - - CCC| ƆƆƆ| ƆƆƆ = 150,000
つなぎ表記
通常のローマ数字に上線を付加することで、1,000 倍を表現する。また二重上線では 1,000,000 倍となる。すなわちn重の上線は 1,000n (1,000のn)倍を表す。
  • 4,000 = IV = MV
  • 5,300 = VCCC
  • 6,723 = VIDCCXXIII = VMDCCXXIII
  • 9,999 = IXCMXCIX = MXCMXCIX
  • 51,200 = LICC
  • 99,999 = XCIXCMXCIX
  • 500,000 = D I
  • 921,600 = C I XXIDC
  • 3,000,000 = III
  • 9,125,334 = IX CCXXVCCCXXXIV
  • 91,200,937 = XCI CCCMXXXVII
  • 235,002,011 = CCXXXV IIXI
前後に縦線を付加することで、さらに 100 倍(都合 100,000 倍)を表す。
  • 800,000 = | VIII|
  • 1,040,000 = | X| XL (= 10 × 1,000 × 100 + (-10 + 50) × 1,000) = I XL (= 1 × 1,000,000 + (-10 + 50) × 1,000)

用途

東京競馬場ターフビジョン

現在、ローマ数字は序数、章番号、ページ番号、文章の脚注番号などに使うことが多いが、酸化銅(II)など一部例外がある[2]

ローマ数字の歴史

古代ローマ人は元々農耕民族だった。の数を数えるのにに刻み目を入れた。から1匹ずつヤギが出て行くたびに刻み目を1つずつ増やしていった。3匹目のヤギが出て行くと「III」と表し、4匹目のヤギが出て行くと3本の刻み目の横にもう1本刻み目を増やして「IIII」とした。5匹目のヤギが出て行くと、4本目の刻み目の右にこのときだけ「V」と刻んだ(∧と刻んだ羊飼いもいた)。このときの棒についた刻み目は「IIIIV」となる。6匹目のヤギが出て行くと、刻み目の模様は「IIIIVI」、7匹目が出て行くと「IIIIVII」となる。9匹目の次のヤギが出て行くと「IIIIVIIII」の右に「X」という印を刻んだ。棒の模様は「IIIIVIIIIX」となる。31匹のヤギは「IIIIVIIIIXIIIIVIIIIXIIIIVIIIIXI」と表す。このように刻んだのは、夕方にヤギが1匹ずつ戻ってきたときに記号の1つ1つがヤギ1匹ずつに対応していたほうが便利だったためである。ヤギが戻ると、記号を指で端から1個1個たどっていった。最後のヤギが戻るときに指先が最後の記号にふれていれば、ヤギは全部無事に戻ったことになる。50匹目のヤギはN、+または⊥で表した。100匹目は*で表した。これらの記号はローマのそばのエトルリア人も使った。エトルリアのほうが文明が栄えていたので、そちらからローマに伝わった可能性もある。1000は○の中に十を入れた記号で表した。

よく言われる「X」は「V」を2つ重ねて書いたもの、あるいは「V」は「X」の上半分という説は、誤りとは言い切れないが確たる根拠もないようである。

やがて時代が下り、羊以外のものも数えるようになると、31は単に「XXXI」と書くようになった。5はしばらく「V」と「∧」が混在して使われた。50は当初NИKΨ、などと書き、しばらく「⊥」かそれに似た模様を使ったが、アルファベットが伝わると混同して「L」となった。100は*だけでなくЖHなどと書いたが、*がしだいに離れて「>|<」や「⊃|⊂」になり、よく使う数なので簡略になり、「C」や「⊃」と書きそのまま残った(ラテン語の"centum=100"が起源という説もある)。500は最初、1000を表す「⊂|⊃」から左の⊂を外し、「|⊃」と書いた。やがて2つの記号がくっつき、「D」となった。「D」の真ん中に横棒がついて「D」や「Ð」とも書いた。1000は○に十の記号が省略されて「⊂|⊃」となった。「∞」と書いた例もある。これが全部くっついたのが「Φ」に似た記号である。これが別の変形をし上だけがくっついて「m」に似た形になり、アルファベットが伝わると自然と「M」と書かれるようにもなった(ラテン語の"mille=1000"からも考慮されている)。そのため、1000は今でも2つの表記法が混在している。

5000以上の数は100と1000の字体の差から自然に決まった。ただし、「」を上下逆に書いた形(X)で1000000 (100万)を表したこともある。

古代ローマ共和国時代の算盤では、記号の上に横棒を引いて1000倍を表したものもある。この方法では、10000は「X」の上に横棒を1本引いたもので表される。100000 (10万) や1000000 (100万) は「C」や「M」の上に横棒を1本を引いて表した。たとえば10000は「X」となる。

例:CCX[注 3] = 210000 (21万)

数字の上部分に「 ̄」・左右に「|」をそれぞれつけて10万倍を表すこともあった(上と左右の線をくっつけて表記することも多い)。たとえば10(X)を10万倍した数=1000000 (100万) は、「X」と表記する。

例:

  • |MCLII| XXXVII CCXXXII[注 4] = 115237232 (1億1523万7232)
  • |MMCCCXXII| LXXI CCXXXVIII[注 5] = 232271238 (2億3227万1238)

その後、他の文明との接触により変わった表記法が現れた。1世紀プリニウスは著書『博物誌』で83000を「LXXXIII.M[注 6]」と表記した。83.1000 (83の1000倍) という書き方である。同じ文書中に、XCII.M [注 7](92000)、VM [注 8](5000) という表記もある。この乗算則はしばらく使われたようである。1299年に作成された『王フィリップ4世の財宝帳簿』では、5316を「VmIIIcXVI[注 9]」と表した。漢数字の書き方によく似ている。ただしこれらの乗算則は現在は使われない。

1000を超える数の表記法に混乱があるのは一般人は巨大な数を扱う機会がなかったためと考えられる。

その他

  • Microsoft ExcelROMANという関数は 0 から 3999 までの数をローマ数字に変換する。範囲外の数ではエラー値「#VALUE!」が表示される。なお、0の場合はエラー値でなく空文字列を返す。
  • 英語で100 ドル札を「C-bill」や「C-note」と呼ぶのはローマ数字の C に由来する[要出典]

文字コードにおけるローマ数字

基本的には通常のラテン文字を並べてローマ数字を表現する。Unicode 以前から欧米で一般的に使用されている ISO/IEC 8859 などの文字コードは、ローマ数字専用の符号を持っていない。

JIS規格

日本で用いられる文字コードとしても、JIS X 0208 にはローマ数字専用の符号は定義されていない。これを拡張した Microsoftコードページ932 (CP932) や MacJapanese などにおいて、いわゆる機種依存文字として定義されており、追って JIS X 0213 にも取り入れられた。CP932 にあるのは大文字 I から X と小文字 i から x の合成済み 20 字 (1 から 10 に相当)、MacJapanese にあるのは 大文字 I から XV と小文字 i から xv の合成済み 30 字 (1 から 15 に相当)、JIS X 0213 は大文字 I から XII と小文字 i から xii の合成済み 24 字 (1 から 12 に相当) である。これらは縦書きの組版の際に縦中横を容易に実現するために用いられ(一般の組版ルールでローマ数字は縦中横である)、多くのフォントで全角文字としてデザインされる。

Unicode

Unicode は、JIS X 0213 などとの互換性のために上述の合成済みローマ数字を収録した上、その延長として Ⅼ, Ⅽ, Ⅾ, Ⅿ, ⅼ, ⅽ, ⅾ, ⅿ[注 10]、また通常のラテン文字にない Ↄ, ↄ, ↀ, ↁ, ↂ, ↇ, ↈ, ↅ, ↆ [注 11]も定義している。これらは U+2160 から U+2188 までの符号位置を割り当てられている。(Unicode 7.0.0 時点)〈登録領域〉Number Form(数字に準じるもの)

機械処理の注意点

ラテン文字と共通の符号を用いるため、「I」「V」「X」「L」「C」「D」「M」が機械処理の際にアルファベットそのものを表しているのか、数字の「1」「5」「10」「50」「100」「500」「1000」を表しているのか解釈を誤る場合がある。

符号位置

Unicodeに存在しないMacJapaneseのローマ数字 (XIII, XIV, XV, xiii, xiv, xv) は、Unicodeの私用領域Appleが独自に定義した制御文字の後ろに組文字を構成する文字を続けることで表される[3]

JIS X 0213Microsoftコードページ932・MacJapanese・Unicodeにあるローマ数字
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+2160 1-13-21 &#x2160;
&#8544;
U+2170 1-12-21 &#x2170;
&#8560;
ローマ数字1
U+2161 1-13-22 &#x2161;
&#8545;
U+2171 1-12-22 &#x2171;
&#8561;
ローマ数字2
U+2162 1-13-23 &#x2162;
&#8546;
U+2172 1-12-23 &#x2172;
&#8562;
ローマ数字3
U+2163 1-13-24 &#x2163;
&#8547;
U+2173 1-12-24 &#x2173;
&#8563;
ローマ数字4
U+2164 1-13-25 &#x2164;
&#8548;
U+2174 1-12-25 &#x2174;
&#8564;
ローマ数字5
U+2165 1-13-26 &#x2165;
&#8549;
U+2175 1-12-26 &#x2175;
&#8565;
ローマ数字6
U+2166 1-13-27 &#x2166;
&#8550;
U+2176 1-12-27 &#x2176;
&#8566;
ローマ数字7
U+2167 1-13-28 &#x2167;
&#8551;
U+2177 1-12-28 &#x2177;
&#8567;
ローマ数字8
U+2168 1-13-29 &#x2168;
&#8552;
U+2178 1-12-29 &#x2178;
&#8568;
ローマ数字9
U+2169 1-13-30 &#x2169;
&#8553;
U+2179 1-12-30 &#x2179;
&#8569;
ローマ数字10
JIS X 0213やMacJapanese・Unicodeにあるローマ数字
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+216A 1-13-31 &#x216A;
&#8554;
U+217A 1-12-31 &#x217A;
&#8570;
ローマ数字11
U+216B 1-13-55 &#x216B;
&#8555;
U+217B 1-12-32 &#x217B;
&#8571;
ローマ数字12
Unicodeにあるローマ数字
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+216C &#x216C;
&#8556;
U+217C &#x217C;
&#8572;
ローマ数字50
U+216D &#x216D;
&#8557;
U+217D &#x217D;
&#8573;
ローマ数字100
U+216E &#x216E;
&#8558;
U+217E &#x217E;
&#8574;
ローマ数字500
U+216F &#x216F;
&#8559;
U+217F &#x217F;
&#8575;
ローマ数字1000
U+2183 &#x2183;
&#8579;
U+2184 &#x2184;
&#8580;
ローマ数字逆100
記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+2180 &#x2180;
&#8576;
ローマ数字1000 C D
U+2181 &#x2181;
&#8577;
ローマ数字5000
U+2182 &#x2182;
&#8578;
ローマ数字10000
U+2187 &#x2187;
&#8583;
ローマ数字50000
U+2188 &#x2188;
&#8584;
ローマ数字100000
U+2185 &#x2185;
&#8581;
ローマ数字6 LATE FORM
U+2186 &#x2186;
&#8582;
ローマ数字50 EARLY FORM
Unicodeにないが、MacJapaneseにあるローマ数字
記号の再現 MacJapanese 記号の再現 MacJapanese 名称
XIII 0x85AB xiii 0x85BF ローマ数字13
XIV 0x85AC xiv 0x85C0 ローマ数字14
XV 0x85AD xv 0x85C1 ローマ数字15

脚注

注釈

  1. ^ 書き方ではなく読み方については以下の事例が参考になる――著作権法 (アメリカ合衆国)においてローマ数字による発行年表示が有効なものであるとされていて、不正なローマ数字は著作権表示を無効化しうる[1]。この際、下記のような書き方ルールに合致しているかどうかは問題とされない。
  2. ^ 詳しくは#4000以上の大きな数字を参照。
  3. ^ = [{(100 × 2) + 10} × 1000] = 210 × 1000 = 210000 (21万)
  4. ^ = [{1000 + 100 + 50 + (1 × 2)} × 100000] + [{(10 × 3) + 5 + (1 × 2)} × 1000] + {(100 × 2) + (10 × 3) + (1 × 2)} = 1152 × 100000 + 37 × 1000 + 232 = 115200000 (1億1520万) + 37000 + 232 = 115237232 (1億1523万7232)
  5. ^ = [{(1000 × 2) + (100 × 3) + (10 × 2) + (1 × 2)} × 100000] + (((50 + (10 × 2)) + 1) × 1000) + [(100 × 2) + (10 × 3) + {5 + (1 × 3)}] = 2322 × 100000 + 71 × 1000 + 238 = 232200000 (2億3220万) + 71000 + 238 = 232271238 (2億3227万1238)
  6. ^ = [{50 + (10 × 3)} × 1000] = 83 × 1000 = 83000
  7. ^ = [{(100 − 10) + 2} × 1000] = 92 × 1000 = 92000
  8. ^ = 5 × 1000 = 5000
  9. ^ = [(5 × 1000) + {(1 × 3) × 100} + (10 + 5 + 1)] = 5000 + 300 + 16 = 5316
  10. ^ 〔大文字〕U+216C, 216D, 216E, 216F〔小文字〕U+217C, 217D, 217E, 217F
  11. ^ (左から順に) U+2183, 2184, 2180, 2181, 2182, 2187, 2188, 2185, 2186

出典

  1. ^ Hayes, David P.. “Guide to Roman Numerals”. Copyright Registration and Renewal Information Chart and Web Site. 2021年11月29日閲覧。
  2. ^ 比留間直和 (2012年10月1日). “いつ使う?ローマ数字 - ことばマガジン”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2021年11月29日閲覧。
  3. ^ UnicodeコンソーシアムにあるMac OS Japaneseとの変換テーブル

関連項目

  • 数字
  • 画線法
  • ↅ (ローマ数字)ロシア語版 - 紀元初期から6世紀まで使われ、ↅⅠ(7)、ↅⅡ(8)、ↅⅢ(9)とも表記されていた。ギリシア数字のϚ(6)とも関連するとされる。
  • クロノグラム - 碑文の中にローマ数字を入れて、年代を表記する方法

側面開放

((ℓ) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/05 04:40 UTC 版)

Lateral release
◌ˡ
IPA番号 426
エンコーディング
エンティティ (decimal) &#737;
Unicode (hex) U+02E1

側面開放(そくめんかいほう、lateral release)は、子音発音時にの側面部分を開放して発音すること。

国際音声記号(IPA)では、これを ˡ という記号をつけることで表す。

関連項目


囲み英数字

((ℓ) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 07:52 UTC 版)

囲み英数字
Enclosed Alphanumerics
範囲 U+2460..U+24FF
(160 個の符号位置)
基本多言語面
用字 Common
割当済 160 個の符号位置
未使用 0 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
1.0.0 139 (+139)
3.2 159 (+20)
4.0 160 (+1)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
備考: [1][2]
テンプレートを表示

囲み英数字(かこみえいすうじ、英語: Enclosed alphanumerics)は、Unicodeの84個目のブロックであり、括弧で囲まれた英数字ピリオドつきの数字が収録されている。この他、Unicode バージョン 6.0で追加多言語面(SMP)に囲み英数字補助英語版ブロックが追加された。

目的

囲み英数字の多くは元々箇条書き用に使用されていた[3]。括弧で囲まれた形式は、歴史的に、丸囲みの文字をタイプライターで表現しようとした形に基づいている[3]。これらの役割は、 リッチテキストにおいてはスタイルやマークアップに置き替えられた。しかし、東アジアの既存の文字コードとの互換性や、テキストファイルでそのような記号が使用される場合のために、囲み文字がUnicode標準に含まれている[3]。Unicode規格では、著作権商標の記号として定義されている丸囲みのCPRアットマークなど、目的に特化した文字は囲み文字とは区別している[3]

英数字を囲むすべての文字がこの区間にあるわけではないことに注意。 Unicode区間装飾記号(Dingbat)では、U+2777からU+2793まで、数字1から10を囲む黒文字、数字1から10を囲む非セリフ文字、数字1から10を囲む非セリフ黒文字の順にある。

収録文字

本ブロックに含まれる囲み文字は基本的に手順の順序や教育における小問などの番号付きリストを形成するために用いられる。

コード 文字 文字名(英語) 用例・説明
丸囲み数字
U+2460 CIRCLED DIGIT ONE
U+2461 CIRCLED DIGIT TWO
U+2462 CIRCLED DIGIT THREE
U+2463 CIRCLED DIGIT FOUR
U+2464 CIRCLED DIGIT FIVE
U+2465 CIRCLED DIGIT SIX
U+2466 CIRCLED DIGIT SEVEN
U+2467 CIRCLED DIGIT EIGHT
U+2468 CIRCLED DIGIT NINE
U+2469 CIRCLED NUMBER TEN
U+246A CIRCLED NUMBER ELEVEN
U+246B CIRCLED NUMBER TWELVE
U+246C CIRCLED NUMBER THIRTEEN
U+246D CIRCLED NUMBER FOURTEEN
U+246E CIRCLED NUMBER FIFTEEN
U+246F CIRCLED NUMBER SIXTEEN
U+2470 CIRCLED NUMBER SEVENTEEN
U+2471 CIRCLED NUMBER EIGHTEEN
U+2472 CIRCLED NUMBER NINETEEN
U+2473 CIRCLED NUMBER TWENTY
括弧囲み数字
U+2474 PARENTHESIZED DIGIT ONE
U+2475 PARENTHESIZED DIGIT TWO
U+2476 PARENTHESIZED DIGIT THREE
U+2477 PARENTHESIZED DIGIT FOUR
U+2478 PARENTHESIZED DIGIT FIVE
U+2479 PARENTHESIZED DIGIT SIX
U+247A PARENTHESIZED DIGIT SEVEN
U+247B PARENTHESIZED DIGIT EIGHT
U+247C PARENTHESIZED DIGIT NINE
U+247D PARENTHESIZED NUMBER TEN
U+247E PARENTHESIZED NUMBER ELEVEN
U+247F PARENTHESIZED NUMBER TWELVE
U+2480 PARENTHESIZED NUMBER THIRTEEN
U+2481 PARENTHESIZED NUMBER FOURTEEN
U+2482 PARENTHESIZED NUMBER FIFTEEN
U+2483 PARENTHESIZED NUMBER SIXTEEN
U+2484 PARENTHESIZED NUMBER SEVENTEEN
U+2485 PARENTHESIZED NUMBER EIGHTEEN
U+2486 PARENTHESIZED NUMBER NINETEEN
U+2487 PARENTHESIZED NUMBER TWENTY
ピリオド付き数字
U+2488 DIGIT ONE FULL STOP
U+2489 DIGIT TWO FULL STOP
U+248A DIGIT THREE FULL STOP
U+248B DIGIT FOUR FULL STOP
U+248C DIGIT FIVE FULL STOP
U+248D DIGIT SIX FULL STOP
U+248E DIGIT SEVEN FULL STOP
U+248F DIGIT EIGHT FULL STOP
U+2490 DIGIT NINE FULL STOP
U+2491 NUMBER TEN FULL STOP
U+2492 NUMBER ELEVEN FULL STOP
U+2493 NUMBER TWELVE FULL STOP
U+2494 NUMBER THIRTEEN FULL STOP
U+2495 NUMBER FOURTEEN FULL STOP
U+2496 NUMBER FIFTEEN FULL STOP
U+2497 NUMBER SIXTEEN FULL STOP
U+2498 NUMBER SEVENTEEN FULL STOP
U+2499 NUMBER EIGHTEEN FULL STOP
U+249A NUMBER NINETEEN FULL STOP
U+249B NUMBER TWENTY FULL STOP
括弧囲みラテン文字
U+249C PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER A
U+249D PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER B
U+249E PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER C
U+249F PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER D
U+24A0 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER E
U+24A1 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER F
U+24A2 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER G
U+24A3 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER H
U+24A4 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER I
U+24A5 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER J
U+24A6 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER K
U+24A7 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER L
U+24A8 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER M
U+24A9 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER N
U+24AA PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER O
U+24AB PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER P
U+24AC PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER Q
U+24AD PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER R
U+24AE PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER S
U+24AF PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER T
U+24B0 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER U
U+24B1 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER V
U+24B2 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER W
U+24B3 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER X
U+24B4 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER Y
U+24B5 PARENTHESIZED LATIN SMALL LETTER Z
丸囲みラテン文字
U+24B6 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER A しばしば無神論(atheism)のシンボルとして用いられる。
U+24B7 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER B
U+24B8 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER C 拡張IPAでは不明瞭な子音(consonant)を表す。
U+24B9 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER D
U+24BA CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER E
U+24BB CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER F 拡張IPAでは不明瞭な摩擦音(fricative)を表す。
U+24BC CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER G 拡張IPAでは不明瞭な接近音(glide)を表す。
U+24BD CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER H 地図記号ではしばしばホテルを表す。

ヘリポートのある場所にはこの記号が地面に表示されている。

U+24BE CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER I
U+24BF CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER J
U+24C0 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER K
U+24C1 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER L 拡張IPAでは不明瞭な側面音(liquid/lateral)を表す。
U+24C2 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER M 地図記号ではしばしば地下鉄(metro)を表す。

絵文字が提供されている。

U+24C3 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER N 拡張IPAでは不明瞭な鼻音(nasal)を表す。
U+24C4 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER O
U+24C5 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER P 拡張IPAでは不明瞭な破裂音(plosive)を表す。
U+24C6 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER Q
U+24C7 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER R 拡張IPAでは不明瞭な流音(rhotic/resonant)を表す。
U+24C8 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER S 拡張IPAでは不明瞭な歯擦音(sibilant)を表す。
U+24C9 CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER T 拡張IPAでは不明瞭な声調(tone)を表す。
U+24CA CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER U
U+24CB CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER V 拡張IPAでは不明瞭な母音(vowel)を表す。
U+24CC CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER W
U+24CD CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER X
U+24CE CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER Y
U+24CF CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER Z
U+24D0 CIRCLED LATIN SMALL LETTER A
U+24D1 CIRCLED LATIN SMALL LETTER B
U+24D2 CIRCLED LATIN SMALL LETTER C
U+24D3 CIRCLED LATIN SMALL LETTER D
U+24D4 CIRCLED LATIN SMALL LETTER E
U+24D5 CIRCLED LATIN SMALL LETTER F
U+24D6 CIRCLED LATIN SMALL LETTER G
U+24D7 CIRCLED LATIN SMALL LETTER H
U+24D8 CIRCLED LATIN SMALL LETTER I
U+24D9 CIRCLED LATIN SMALL LETTER J
U+24DA CIRCLED LATIN SMALL LETTER K
U+24DB CIRCLED LATIN SMALL LETTER L
U+24DC CIRCLED LATIN SMALL LETTER M
U+24DD CIRCLED LATIN SMALL LETTER N
U+24DE CIRCLED LATIN SMALL LETTER O
U+24DF CIRCLED LATIN SMALL LETTER P
U+24E0 CIRCLED LATIN SMALL LETTER Q
U+24E1 CIRCLED LATIN SMALL LETTER R
U+24E2 CIRCLED LATIN SMALL LETTER S
U+24E3 CIRCLED LATIN SMALL LETTER T
U+24E4 CIRCLED LATIN SMALL LETTER U
U+24E5 CIRCLED LATIN SMALL LETTER V
U+24E6 CIRCLED LATIN SMALL LETTER W
U+24E7 CIRCLED LATIN SMALL LETTER X
U+24E8 CIRCLED LATIN SMALL LETTER Y
U+24E9 CIRCLED LATIN SMALL LETTER Z
追加の丸囲み数字
U+24EA CIRCLED DIGIT ZERO
黒丸囲み白数字
U+24EB NEGATIVE CIRCLED NUMBER ELEVEN
U+24EC NEGATIVE CIRCLED NUMBER TWELVE
U+24ED NEGATIVE CIRCLED NUMBER THIRTEEN
U+24EE NEGATIVE CIRCLED NUMBER FOURTEEN
U+24EF NEGATIVE CIRCLED NUMBER FIFTEEN
U+24F0 NEGATIVE CIRCLED NUMBER SIXTEEN
U+24F1 NEGATIVE CIRCLED NUMBER SEVENTEEN
U+24F2 NEGATIVE CIRCLED NUMBER EIGHTEEN
U+24F3 NEGATIVE CIRCLED NUMBER NINETEEN
U+24F4 NEGATIVE CIRCLED NUMBER TWENTY
二重丸囲み数字
U+24F5 DOUBLE CIRCLED DIGIT ONE
U+24F6 DOUBLE CIRCLED DIGIT TWO
U+24F7 DOUBLE CIRCLED DIGIT THREE
U+24F8 DOUBLE CIRCLED DIGIT FOUR
U+24F9 DOUBLE CIRCLED DIGIT FIVE
U+24FA DOUBLE CIRCLED DIGIT SIX
U+24FB DOUBLE CIRCLED DIGIT SEVEN
U+24FC DOUBLE CIRCLED DIGIT EIGHT
U+24FD DOUBLE CIRCLED DIGIT NINE
U+24FE DOUBLE CIRCLED NUMBER TEN
追加の黒丸囲み白数字
U+24FF NEGATIVE CIRCLED DIGIT ZERO

小分類

このブロックの小分類は「丸囲み数字」(Circled numbers)、「括弧囲み数字」(Parenthesized numbers)、「ピリオド付き数字」(Numbers period)、「括弧囲みラテン文字」(Parenthesized Latin letters)、「丸囲みラテン文字」(Circled Latin letters)、「追加の丸囲み数字」(Additional circled number)、「黒丸囲み白数字」(White on black circled numbers)、「二重丸囲み数字」(Double circled numbers)、「追加の黒丸囲み白数字」(Additional white on black circled number)の9つとなっている[4]

丸囲み数字(Circled numbers

この小分類には丸で囲前れた数字が収録されている。

括弧囲み数字(Parenthesized numbers

この小分類には括弧で囲まれた数字が収録されている。

ピリオド付き数字(Numbers period

この小分類にはピリオドの付いた数字が収録されている。

U+1F100(囲み英数字補助ブロック)から始まる同様のシンボルも参照すること[4]

括弧囲みラテン文字(Parenthesized Latin letters

この小分類には括弧で囲まれたラテン文字が収録されている。

U+1F100から始まる大文字セットも参照すること。括弧で囲まれたラテン文字には大文字と小文字のマッピングは存在しない[4]

丸囲みラテン文字(Circled Latin letters

この小分類には丸で囲まれたラテン文字が収録されている。

追加の丸囲み数字(Additional circled number

この小分類には丸囲みの0のみが収録されている。

黒丸囲み白数字(White on black circled numbers

この小分類には黒い丸に囲まれた白い数字が収録されている。

二重丸囲み数字(Double circled numbers

この小分類には二重丸に囲まれた数字が収録されている。

追加の黒丸囲み白数字(Additional white on black circled number

この小分類には黒丸に囲まれた数字の0のみが収録されている。

文字コード表

囲み英数字(Enclosed Alphanumerics)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+246x
U+247x
U+248x
U+249x
U+24Ax
U+24Bx
U+24Cx
U+24Dx
U+24Ex
U+24Fx
備考
1.^Unicode バージョン 9.0 現在

絵文字

このブロックには、1文字の絵文字(U+24C2)が収録されている[5][6]。これは丸囲みのMで、地下鉄(metro)を表す[7]。また、マスクワーク英語版(半導体デバイスのチップ上の配置)を表す[8]

この文字に対し2種類の異体字セレクタ、絵文字表示(U+FE0F VS16)かテキスト表示(U+FE0E VS15)が適用できる。デフォルトはテキスト表示である[9]

絵文字の異体字シーケンス
U+ 24C2
base code point
base+VS15 (text) Ⓜ︎
base+VS16 (emoji) Ⓜ️

履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID WG2 ID ドキュメント
1.0.0 U+2460..24EA 139 (to be determined)
L2/11-438[b][c] N4182 Edberg, Peter (2011-12-22), Emoji Variation Sequences (Revision of L2/11-429) 
3.2 U+24EB..24FE 20 L2/99-238 Consolidated document containing 6 Japanese proposals, (1999-07-15) 
N2093 Addition of medical symbols and enclosed numbers, (1999-09-13) 
4.0 U+24FF 1 L2/01-480 Muller, Eric (2001-12-14), Proposal to add NEGATIVE CIRCLED DIGIT ZERO 
L2/02-193 Muller, Eric (2001-12-14), Proposal to add Negative Circled Digit Zero 
  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。
  2. ^ L2/10-458, L2/11-414, L2/11-415, L2/11-429も参照。
  3. ^ 絵文字関連の追加の文書については、その他の記号及び絵記号履歴節を参照。

関連項目

出典

  1. ^ Unicode character database”. The Unicode Standard. 2016年7月9日閲覧。
  2. ^ Enumerated Versions of The Unicode Standard”. The Unicode Standard. 2016年7月9日閲覧。
  3. ^ a b c d The Unicode Standard, 6.0.1
  4. ^ a b c “The Unicode Standard, Version 15.1 - U2460.pdf” (PDF). The Unicode Standard (英語). 2024年11月18日閲覧.
  5. ^ UTR #51: Unicode Emoji”. Unicode Consortium (2016年11月22日). 2016年12月22日閲覧。
  6. ^ UCD: Emoji Data for UTR #51”. Unicode Consortium (2016年11月14日). 2016年12月22日閲覧。
  7. ^ Ⓜ️ Circled Latin Capital Letter M Emoji”. 2018年1月27日閲覧。
  8. ^ Federal Statutory Protection for Mask Works (Copyright Circular 100)”. 合衆国著作権局. pp. 5 (2012年9月). 2014年3月22日閲覧。
  9. ^ Unicode Character Database: Standardized Variation Sequences”. The Unicode Consortium. 2016年12月22日閲覧。

L$(リッドル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:46 UTC 版)

あんさんぶるスターズ!」の記事における「L$(リッドル)」の解説

ES内で流通しているお金で、仮想通貨のようなもの。相場は1L$=100円。ES周辺施設使用でき、日本円よりも安く物品購入できる。主にESから公式に発注され仕事をこなすことで稼げる。食事等は現金でもまかなえるが、レッスン代や衣装代はL$でのみ支払える他、ユニット設立当たってもL$でスターターキットを購入する必要がある。L$にはファン好意人気如実に反映されるため、L$を稼ぐ量でアイドルとして力量分かるとされている。

※この「L$(リッドル)」の解説は、「あんさんぶるスターズ!」の解説の一部です。
「L$(リッドル)」を含む「あんさんぶるスターズ!」の記事については、「あんさんぶるスターズ!」の概要を参照ください。

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