FXのピボットの計算方法と使い方 |
ピボット(PIVOT)は、前日の為替レートをもとに当日の為替レートを予測するFXのテクニカル指標です。主にデイトレード向きの手法で用いられています。
ピボットで求めるのは、基準となるPIVOT値と、サポートライン2本、レジスタンスライン2本と、高値のブレイクアウトポイント、安値のブレイクアウトポイントの7本です。これらの数値の計算方法は次の通りです。
前日の為替レートからピボットの各数値を求めた例です。
▼前日のUSD/JPYの為替レート(2012年5月1日)
▼ピボットの数値
ピボットの使い方は、まずチャート画面にこれらの数値に対応するラインを上から順に引きます。
・高値のブレイクアウトポイント(青色実線)
・レジスタンスライン(R2、青色点線)
・レジスタンスライン(R1、青色点線)
・PIVOT(黄色実線)
・サポートライン(S1、赤色点線)
・サポートライン(S2、赤色点線)
・安値のブレイクアウトポイント(赤色実線)
次のチャートは、MT4(Meta Trader 4)でピボットを描画したものです。

この日の為替レートは、あまり大きな値動きがなく、PIVOTとレジスタンスライン(R1)の間を推移しています。
左側の赤い色で丸く囲んだ部分が、レジスタンスライン(R1)を下から上へ突き抜けています。順張りの場合、この時点が買いのポイントになります。一方、逆張りの場合、この時点が売りのポイントになります。
ピボットでは、順張りの場合にはレジスタンスライン(R1)、レジスタンスライン(R2)、高値のブレイクアウトポイント(H)を下から上へ突き抜けた時が買いのポイントとされます。また、サポートライン(S1)、サポートライン(S1)、安値のブレイクアウトポイント(L)を上から下へ突き抜けた時が売りのポイントとされます。
逆張りの場合には、レジスタンスライン(R1)、レジスタンスライン(R2)、高値のブレイクアウトポイント(H)を下から上へ突き抜けた時が売りのポイントとされます。また、サポートライン(S1)、サポートライン(S1)、安値のブレイクアウトポイント(L)を上から下へ突き抜けた時が買いのポイントとされます。
ピボットで求めるのは、基準となるPIVOT値と、サポートライン2本、レジスタンスライン2本と、高値のブレイクアウトポイント、安値のブレイクアウトポイントの7本です。これらの数値の計算方法は次の通りです。
- PIVOT・・・基準値
- (前日の高値+前日の安値+前日の終値)÷3
- S1・・・サポートライン1
- PIVOT×2-前日の高値
- S2・・・サポートライン2
- PIVOT-R1+S1
- R1・・・レジスタンスライン1
- PIVOT×2-前日の安値
- R2・・・レジスタンスライン2
- PIVOT+R1-S1
- H・・・高値のブレイクアウトポイント
- R1-PIVOT+R2
- L・・・安値のブレイクアウトポイント
- S2-PIVOT+S1
前日の為替レートからピボットの各数値を求めた例です。
▼前日のUSD/JPYの為替レート(2012年5月1日)
始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|
79.811 | 80.300 | 79.640 | 80.088 |
▼ピボットの数値
PIVOT | 80.009 |
---|---|
S1 | 79.718 |
S2 | 79.349 |
R1 | 80.378 |
R2 | 80.669 |
H | 81.038 |
L | 79.058 |
ピボットの使い方は、まずチャート画面にこれらの数値に対応するラインを上から順に引きます。
・高値のブレイクアウトポイント(青色実線)
・レジスタンスライン(R2、青色点線)
・レジスタンスライン(R1、青色点線)
・PIVOT(黄色実線)
・サポートライン(S1、赤色点線)
・サポートライン(S2、赤色点線)
・安値のブレイクアウトポイント(赤色実線)
次のチャートは、MT4(Meta Trader 4)でピボットを描画したものです。

この日の為替レートは、あまり大きな値動きがなく、PIVOTとレジスタンスライン(R1)の間を推移しています。
左側の赤い色で丸く囲んだ部分が、レジスタンスライン(R1)を下から上へ突き抜けています。順張りの場合、この時点が買いのポイントになります。一方、逆張りの場合、この時点が売りのポイントになります。
ピボットでは、順張りの場合にはレジスタンスライン(R1)、レジスタンスライン(R2)、高値のブレイクアウトポイント(H)を下から上へ突き抜けた時が買いのポイントとされます。また、サポートライン(S1)、サポートライン(S1)、安値のブレイクアウトポイント(L)を上から下へ突き抜けた時が売りのポイントとされます。
逆張りの場合には、レジスタンスライン(R1)、レジスタンスライン(R2)、高値のブレイクアウトポイント(H)を下から上へ突き抜けた時が売りのポイントとされます。また、サポートライン(S1)、サポートライン(S1)、安値のブレイクアウトポイント(L)を上から下へ突き抜けた時が買いのポイントとされます。
(2012年05月15日更新)