ブリタニア皇族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 05:58 UTC 版)
「コードギアス 反逆のルルーシュ」の記事における「ブリタニア皇族」の解説
現ブリタニア皇帝シャルルは108人もの皇妃を持つため、皇子や皇女は母親の違いによってミドルネームが異なる。ミドルネームが同じならば母親も同じであり、子供は第11皇子ルルーシュ、皇女ナナリーなど数名の存在が明らかにされている(そのほか、登場する皇族についてはコードギアスシリーズの登場人物#ブリタニア皇族を参照)。
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ブリタニア皇族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 04:26 UTC 版)
「コードギアスシリーズの登場人物」の記事における「ブリタニア皇族」の解説
シャルル・ジ・ブリタニア 声 - 若本規夫 皇暦1955年8月4日生まれ(62-63歳)。神聖ブリタニア帝国第98代皇帝で、帝国の象徴といえる存在。他者の記憶を書き換えるギアスを持ち、普段は「黄昏の間」と呼ばれる空間に存在する、思考エレベーター「アーカーシャの剣」にその身を置いている。一人称は「ワシ」。 弱肉強食を唱える実力主義者で、「不平等においてこそ競争と進化が生まれる」という持論を持つ。妻は108人おり、皇位継承権を持つ皇子・皇女同士を競わせ、勝ち残った者を跡継ぎにするという方針をとっていた。しかし、心の内では人間の「嘘」を激しく嫌悪しており、双子の兄V.V.や マリアンヌのように志を共にする者のみを信頼している。マリアンヌは唯一恋をした相手でもあり、彼女との間に生まれたルルーシュやナナリーについては、自分なりの愛情を抱いていた。 幼少期は皇族間の帝位をめぐる争いの中で育ち、嘘による裏切りと暗殺で実母をも失ったために世界に絶望し、V.V.と「嘘のない世界」を創生することを心に誓う。その後はギアスに関わることとなり、「神を殺す、ラグナレクの接続」を最終目的とする。C.C.やマリアンヌらを計画の同志に迎え、第98代皇帝となって以降、神根島のような世界各地のギアス関連遺跡のある地域を狙って侵略・天領とし、人間の思考に干渉するシステムである思考エレベーターを作り出した。 マリアンヌをV.V.に殺されてからは、暗殺事件の目撃者に仕立て上げられたナナリーと、マリアンヌの意識が宿ったアーニャの記憶を書き換え、その後はルルーシュとナナリーをV.V.の矛先から守るため、「外交取引材料」との名目で日本へ送り逃がした。しかし、「命」を軽んじていたため、日本を侵略したことがルルーシュから憎悪される要因となる。 ラグナレクの接続のためにコードが2つ必要であることが分かってからは、マリアンヌにC.C.を説得させていた。それが進まなかったことから、ブラックリベリオンで捕えられたルルーシュの記憶をギアスによって改変し、C.C.を誘き出すための餌としてアッシュフォード学園に戻す。その中でV.V.が秘密裏にルルーシュ殺害を企てたことを知り、その「嘘」からV.V.を見限ってコードを奪い取り、自らが不老不死となる。 C.C.を誘き出すことに成功するも、彼女からコード譲渡を拒否されたうえ、思考エレベーターを破壊される。そのため、第二次トウキョウ決戦の最中に浮遊座乗艦グレートブリタニアで神根島の遺跡を訪れ、思考エレベーターを修復してラグナレクの接続を成し遂げようとした。だが、シャルルらの理想を拒否したルルーシュが集合無意識へギアスを掛けたことで思考エレベーターが崩壊し、最後はマリアンヌとともに消滅した。 その後、事情を知らないブリタニア当局内では行方不明として扱われたが、消滅から1か月後に帝都ペンドラゴンの宮廷の謁見の間で重大発表があるとの声明が出され、オデュッセウスをはじめとする皇族や貴族が集まり、テレビ中継されるそこに現れたルルーシュがオデュッセウスたちを前に「第98代皇帝、シャルル・ジ・ブリタニアは私が殺した。よって、次の皇帝には私がなる!」と言い放った結果、シャルルは世間一般から「皇位簒奪を図ったルルーシュの手で殺された」と認識され、ビスマルクを含むブリタニア内の一部勢力がルルーシュを敵視して反乱を引き起こす要因となった。【小説版】ザ・スニーカー連載時は名前が「ルイツ・ラ・ブリタニア」と表記されていた。 【反攻のスザク】日本に訪れた際に黒の騎士団に暗殺を計画されており、最終的にシュナイゼルに殺される。 シュナイゼル・エル・ブリタニア 声 - 井上倫宏 / 山寺宏一(ゲーム『Genesic Re;CODE』) 神聖ブリタニア帝国第2皇子で帝国宰相。皇暦1991年[要出典]1月12日生まれ(27-28歳)。一人称は「私」。異母弟・ルルーシュをも凌ぐ政治・軍事的策略と決断力を兼ね備える、皇帝に最も近い存在。父・シャルルとは異なり人心や大義名分を重んじた方針を唱え、それによりE.U.への侵略と中華連邦との宥和外交の双方を急速に進展させ、成果を上げ続けている。一方では独自にシャルルの動向を探っており、彼が王たる責務をないがしろにしていることに不信を募らせていた(言ってみれば、ルルーシュと同じ立場にいた)。シャルルの命により暗殺されたマリアンヌの遺体を回収していたことから、暗殺事件の真相を知るとされていた。 穏やかな笑みを絶やさない紳士的な人物であるがその本質はあらゆる欲望や執着心を持たない虚無的な性格で、他人はおろか自分の命にさえ執着しない冷徹さを併せ持ち、ルルーシュからは「あなたには勝つ気が無い。負けないところでゲームをしている」と評されている。 ゼロの正体を知った後、自ら外交特使として斑鳩に降り立ち、巧みな話術によりゼロから騎士団を離反させることに成功した。その後、第二次トウキョウ決戦の経過を「俗事」と軽視したシャルルを皇帝としてふさわしくないとし、クーデターを示唆する。 ルルーシュの皇帝即位後はカンボジアのトロモ機関へと身を移し、ブリタニアから離反。多数のフレイヤを搭載した天空要塞ダモクレスを起動させ、全世界をフレイヤの射程圏内におく作戦を計画し、人々を恐怖で従属させることで世界平和を実現する「神」になろうとした。身柄を確保していた異母妹・ナナリーを皇帝候補として擁立し、ルルーシュ率いるブリタニアに最後の決戦を挑むが、その思考の裏を突かれて敗北、ギアスをかけられ「ゼロ」の配下となり、ルルーシュに銃を向けたディートハルトを「ゼロ」を護衛する為に射殺してしまう。ゼロレクイエム後はギアスの効力により、「ゼロ(スザク)」に付き従っている。 『復活のルルーシュ』では、首席補佐官としてゼロ(スザク)のサポートを行っている。ルルーシュの復活は知らされていなかったが、ランスロットと紅蓮のフレームコートを届ける手はずを整えた後に艦隊を率いて、ジルクスタンへの上陸を指揮する。【小説版】優れた政治的、軍事的手腕を持つが、シャルルからはあまり信用されていない。また、ナナリーの総督就任を手助けしていたが、それは彼女の身体的ハンデを利用する意図があったからである。一方でブリタニア本国へ帰還したナナリーから、ブラックリベリオン以来行方不明となっているルルーシュの捜索を頼まれた際は、「下手に動けばかつて2人を守ろうとする意図の上とはいえ、アッシュフォード家が2人が消息不明になったかのように偽装したのが明らかになり、これに貴族たちが激怒して国を欺いたアッシュフォード家に厳罰をと騒ぎ出せば、皇帝と言えども厳しい処断を下さざるを得なくなる」と説き、加えてコーネリアを含む多くのブリタニア人が現地で消息不明になっていることから「ルルーシュ1人を探すのは、砂漠の中から一粒の砂を探すのも同じ」と極めて困難であるとして紳士的に断っている。 コーネリア・リ・ブリタニア 声 - 皆川純子 神聖ブリタニア帝国第2皇女で、異母弟・クロヴィスの死後エリア11総督を務める。皇暦1991年[要出典]1月13日生まれ(27-28歳)。一人称は「私」。 同母妹のユーフェミアを溺愛しており、エリア11を完全制圧した後には彼女に総督権を譲るつもりだった。自ら護衛隊長の地位を志願したほどにマリアンヌのことを最も敬愛しており、暗殺事件に関しても独自の調査を進めている。 「命を懸けて戦うからこそ統治する資格がある」という信念の下、専用のグロースターを駆り自ら先陣を切って闘う。その勇猛さと高い指揮能力、KMF操縦技術から「ブリタニアの魔女」の異名を持つ。その強さと、表面上厳しいが兵を深く思い遣る側面から、部下からは強く慕われている。自分達は統治者でナンバーズは守られるべき存在との考えから、「ブリタニア人とナンバーズを厳格に区別する」ブリタニアの国是に忠実だが、スザクの実力は認めていた。また、正体はおろか居場所すらわからないゼロを誘い出すための罠として、サイタマゲットーでの「ヤマト同盟」掃討作戦をかつてゼロがクロヴィスを殺害したシンジュク事変の再現にするべく、ナンバーズであるただの現地住民(住民の半数以上がヤマト同盟の協力者)を「反逆者を通報する義務を怠った」という名目で虐殺し、敗北を悟った「ヤマト同盟」の構成員の降伏を認めず殺害命令を下すという、目的達成のためなら思い切った手を打つ面も持つ。 ブラックリベリオンでは重傷を負い、ギアスによって襲撃の夜警備を手薄にした張本人がマリアンヌであることをルルーシュに語る。ゼロが神根島へ向かったことと戦況を悪化させないため自分の負傷を伏せるようスザクに伝えた後、彼に騎士候位を授けユーフェミアの汚名を雪ぐことを託す。 ブラックリベリオン後もユーフェミアを第一に考え、彼女の汚名を返上するべくギアスを調査するため、総督位を返上し失踪。ギアス嚮団に潜入するもV.V.に捕縛され、黒の騎士団による嚮団襲撃後は斑鳩内に拘束されていたが、第二次トウキョウ決戦時に脱出。以後は合流したシュナイゼルと行動を共にするが、シュナイゼルの語る恐怖政治に反発したことで銃撃されてしまう。一命を取り止めた後は、ギルフォードや黒の騎士団の残党を率いて、ルルーシュに捕らえられた黒の騎士団メンバーの救出に動き出した。また、「双貌のオズ O2」でこの際に障害となるダモクレスを叩く作戦をノネットと共に立案し、実行をマリーベルの元を離れていたグリンダ騎士団とオルフェウスのチームに依頼し、オルフェウスとオルドリンを疑う南を自らの名前を賭けても良いと制した。 『復活のルルーシュ』では、中将として黒の騎士団に在籍。ジルクスタンに潜入して、コーネリアと合流するためにやってきたルルーシュを過去の行いなどから当初は容認出来ず、再びルルーシュを殺そうとするが、「悪虐皇帝」としての汚名を背負い、世界と決別したルルーシュの覚悟を知り和解。妹であるナナリーを救う為に、共に戦う。また、妹の騎士であったスザクの無事も素直に喜んでいる。救出作戦ではクインローゼスに搭乗して、ギルフォードと共に首都への奇襲を行う。フォーグナーとの一騎打ちを制し、降伏させる。その後、ジルクスタン代表のフォーグナーとの会談に臨んでいる。【ピクチャードラマ DVD6巻】クロヴィスランドの落成式で、クロヴィスがデザインした露出度の高い水着に頭を抱えるが、ユーフェミアに強引に着せられて落成式に出席した。 【小説版】幼少時から、ダールトンと面識があった。その頃から歌やダンスよりも剣を好んでいたため母親からはいい顔をされず、淑やかな妹たちにコンプレックスを抱いていた。R2では本編同様にダモクレスとフレイアによる恐怖政治に反発するが、「ブリタニアがナンバーズに押し付けてきた政治と同じ」に過ぎないことを告げられ、ショックを受ける。 【ナイトメア・オブ・ナナリー】ホテルジャックの際、ユーフェミアが人質にいなかったため、人質に犠牲の出る作戦を強行しようとした。そのことをゼロに逆用され、黒の騎士団のデビューのダシにされてしまう。その屈辱を晴らすべく、サイタマゲットー掃討の名の元に大軍を動員し、ゼロに正面決戦を強要する。 ユーフェミア・リ・ブリタニア 声 - 南央美 皇暦2001年10月11日生まれ(16歳)。神聖ブリタニア帝国第3皇女で、コーネリアの同母妹。一人称は普段は「わたし」だが、皇女としての立場を意識している時には「わたくし」に変わる。愛称はユフィ。コーネリアとともにマリアンヌ母子とは親しい間柄にあり、ルルーシュの異母妹にあたる。元々本国にある学校に通っていた学生だったが、異母兄・クロヴィスの死に伴い学校を中退。姉と共にエリア11の副総督に就任。指揮能力や政治力はなく「お飾りの副総督」と呼ばれているが、前例や慣習にとらわれない柔軟な発想力と大胆な行動力を持つ。また、ゼロの正体が異母兄・ルルーシュであることにいち早く気付いていた。後に、周囲の反対をよそに名誉ブリタニア人の枢木スザクを自分の専任騎士へと任命する。 疑り深いルルーシュをして「彼女に仮面は不要」と言い張るほど、裏表がなく温厚で心優しい性格をしている。しかし、決して大人しいわけではなく無神経な行動がきっかけでイレヴンの集団に取り囲まれて危うくリンチにされかかったところを助けてくれたスザクに、礼も言わず侮辱したブリタニア人の学生を顔を引っ叩くなど、特権階級に縋って弱者を虐げる者には毅然とした態度で立ち向かう姉譲りの芯の強さや果敢さを覗かせる。また、意外と顔に似合わず頑固で負けん気が強く、神根島で初対面の紅月カレンの些細な罵声に頭に血を上らせて喧嘩に発展したり、幼少期もルルーシュをめぐってナナリーと(微笑ましいレベルではあるが)よく喧嘩をしていた。ルルーシュの初恋の人であり、「かつて大好きだった人」とされる。それに比してスザクは「今大好きな人」。 皇族でありながらブリタニアの侵略行為やナンバーズの差別に心を痛めており、皇族としては珍しい穏健主義である。自分の大切な人達が幸せになれる世界を願って「行政特区日本」を設立することを発案。自らの皇位継承権と引き換えにゼロの受け入れも認めさせていた。 自身の真意を伝えることでルルーシュと分かり合うが、彼のギアスの暴走による「日本人を殺せ」という命令に操られ、式典に集まった日本人の虐殺を命令し自らも虐殺を行う。その後ルルーシュに撃たれ、スザクに看取られる中、特区は成功したと信じながら息を引き取った。享年16。 その死にゼロが関わった事実は伏せられ、弱肉強食を国是とし侵略行為を良しとする神聖ブリタニア帝国もこれは最大級の不祥事と捉えたようで、皇籍抹消の上ブリタニアによって処刑が行われたと公式発表され、「虐殺皇女」の汚名を被りイレヴンからは憎悪の対象となる。その一方で、死後にエリア11において彼女の慰霊碑が建設されている。【Asuka版】エリア11の総督に就任。総督就任前、数日限定でアッシュフォード学園へ通う。そこでスザクと出会い、ルルーシュと再会。ホテルジャック事件後は、ルルーシュとナナリーをどうすれば救えるか悩み続ける。 【ナイトメア・オブ・ナナリー】自分の騎士であるスザクとダールトンの決闘の最中、2人を諫め決闘を止めさせる。スザクと共に「大望」を抱き努力しており、その実現までナナリーとの再会を避けている。後にシャルルが暴走した際、ブリタニア第99代皇帝となりブリタニア軍と黒の騎士団を率いる。アニメ版とは違い、暴力に対する最終手段として暴力を行使することを否定しない。 【DS版】2周目以降、パラックスに洗脳され虐殺を行う。自身の行動に心神喪失になるが、V.V.に周りの人間を昏倒させる「昏倒病ギアス」を与えられ、ルルーシュとスザクに襲い掛かる。3周目以降では白桃色の塗装がされた「ジークフリート改」に搭乗する展開がある。 クロヴィス・ラ・ブリタニア 声 - 飛田展男 皇暦1993年10月14日生まれ(24歳)。神聖ブリタニア帝国第3皇子で、エリア11初代総督。「総督は看板役者」という考えで、民衆に向けて派手なパフォーマンスを行っていた。考古学や芸術の分野においては優れた人間であり、公共事業として美術館や遊園地などの建設に力を入れていた。一人称は「私」。 生前のマリアンヌを敬愛しており、エリア11総督府屋上の庭園をルルーシュらの住んでいたアリエス宮の庭に似せている。年下ながら才能溢れるルルーシュをライバルとして尊敬しており、彼の元へ何度も行ってチェスの対戦を行っていたが勝てたことは一度もなかった。 本国に極秘でエリア11の遺跡の調査やC.C.の研究をしており、C.C.の入ったカプセルをテロリストに奪取される。シンジュクゲットーにおける戦闘で自ら直接指揮を取り、目撃者を消すべくゲットーを壊滅させ民間人を虐殺する命令を下すが、ルルーシュらの反撃に遭遇し戦力の大半を喪失する。最期は司令室に侵入したルルーシュのギアスの力でマリアンヌ暗殺について知っていることを自白させられた後、殺害された。享年24。 アニメ本編では、家族は父シャルルとルルーシュやナナリーら異母兄弟姉妹しか登場していないが、『R2』の小説版では母親のガブリエッラ(詳細は後述)が、ソーシャルゲーム『コードギアス戦渦の天秤』には、メインキャラとして同母妹であるライラ・ラ・ブリタニア(ライブラ)が登場している。【ドラマCD「帝国 の 兄妹」】器ではないと自覚しながらも、エリア11の総督に志願。勝てそうだったが打ち掛けとなってしまったチェスの対戦を思い出し、かの地の平定はルルーシュが自分に残した課題ではないかと、決意の理由を述べた。 【ナイトメア・オブ・ナナリー】ナナリーに自らが指揮する部隊を壊滅させられ、自室に侵入してきたゼロによって暗殺される。 オデュッセウス・ウ・ブリタニア 声 - 山野井仁 神聖ブリタニア帝国第1皇子。 ブリタニア皇族の中では珍しく善良、温厚な性格で、政略結婚の際には怯える天子に気を使ったり、ナナリーを蔑むカリーヌを窘めたりしている。一人称は「私」。 次期皇帝の最有力候補であり、シャルル不在時にはブリタニア国政の最高責任者となるが、能力的には凡庸で実務はシュナイゼルに任せきりである。 『R2』では、シュナイゼルの画策により中華連邦懐柔策の1つとして天子と政略結婚することになるが、婚儀は破談となる。シャルルの死後、皇帝として現われたルルーシュにギアスで支配下に置かれ、貴族制撤廃によって皇族の地位を追われてブリタニア軍の兵卒にされる。その後、ペンドラゴンに投下されたフレイヤの爆発に巻き込まれるという最期を迎えた。【小説版】ブリタニアの行政府からも政治能力を疑問視されているが、その穏やかな気質なため、他者から恨まれることが皆無な善良な人物と記述されている。また、その善良な人柄ゆえに、貴族出身の皇妃の多くが庶民出身のマリアンヌを嫌い、その母親の影響を大なり小なり受けていた皇子や皇女も「マリアンヌの子」という理由だけでルルーシュやナナリーを嫌うものが少なくない状況下において(ただしクロヴィスのように、初対面から次第に関係が改善された例も少なからずあるが)、当初から2人に親しく接していた数少ない人物であった(彼以外でこのような例は、誰に対しても紳士的に接するシュナイゼルだけだった)。 【双貌のオズ】中華連邦における人民の環境を聞いて「民がかわいそう」という政界に身を置く人間らしからぬ理由で、内政の改革や民間人の生活環境の改善を主張した。しかし、稚気ではあっても実際に人民の支持を得るという意味でも有効な手段であったこと、E.U.方面は『ユーロ・ブリタニア』の動向も警戒しなければならなかったために、ブリタニアは中華連邦との関係の改善を図ることとなる。 ギネヴィア・ド・ブリタニア 声 - 麻見順子 神聖ブリタニア帝国第1皇女。コーネリアと違い前線に赴くタイプではなく、皇族としての権力を振るうことを好む。一人称は「私」。 母親がマリアンヌを「成り上がり者の庶民」として嫌っており、ギネヴィア自身もマリアンヌと、その子であるルルーシュとナナリーを嫌っている。 ルルーシュの皇帝即位時、シャルルを殺したと公言したルルーシュを痴れ者と罵って「皇帝を弑逆した大罪人」と断じ、衛兵に命じて殺そうとするもスザクに阻止された上にギアスで支配下に置かれ、貴族制撤廃によって皇族の地位を追われてカリーヌ共々皇宮就きのメイドにされる。その後、ペンドラゴンに投下されたフレイヤの爆発に巻き込まれ死亡した。 カリーヌ・ネ・ブリタニア 声 - 本井えみ 神聖ブリタニア帝国第5皇女。一人称は「私」。活発だが非常に残虐で、殺戮行為に対して嬉々として話すほど。母親がクロヴィスの母と懇意だったこともあり、ギネヴィア同様にマリアンヌとルルーシュ・ナナリー親子を嫌っている。特に自分と同い年のナナリーのことは毛嫌いし、小説版ではナナリーに面と向かって「役立たずの皇女」と罵っている。『コードギアス 双貌のオズ』では、香港租界を統治していることが語られている。 ルルーシュの皇帝即位時に、皇帝シャルル殺害を告げた彼を真っ先に罵るがギアスで支配下に置かれ、貴族制撤廃によって皇族の地位を追われて皇宮就きのメイドにされる。その後ペンドラゴンに投下されたフレイヤの爆発に巻き込まれ死亡したと思われたが、フレイヤ投下前に専任騎士のダスコ・ラ・クレルモンによって秘かに連れ出され、記憶を失いながらも生き延びていた。 マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア 声 - 百々麻子 皇暦1980年11月22日生まれ(享年30)。神聖ブリタニア帝国皇妃の1人で、ルルーシュとナナリーの実母。庶民出身だが、ガニメデのテストパイロットとしてアッシュフォード家のKMF開発計画で重要な働きを示し、この功績により騎士候に叙せられた後にシャルルに嫁ぐ。シャルルの皇妃は多くいるが、相思相愛なのはマリアンヌのみである。そのためか生前のヴィ家の様子には子ども達に加えシャルルの姿も時々あり、幸福な家族の時間があったことが窺える。一人称は「私」。 現役時代はその卓越した操縦技術により「閃光のマリアンヌ」の異名を持ち、ナイト・オブ・ラウンズ第6位の冠(後にアーニャが継ぐ『ナイト・オブ・シックス』)を戴いていた。その実力は現ナイト・オブ・ワンであるビスマルク・ヴァルトシュタインでさえ、ギアス(未来予知のギアス)を使っても苦戦する程である。 イタズラ好きで破天荒なエピソードが絶えなかったが、コーネリアやジェレミアのように彼女を慕う者も多かった(特にコーネリアは自ら志願してマリアンヌの護衛隊長になり、ジェレミアはマリアンヌの護衛が貴族としての初任務であったことを誇りにしていた)。だが、逆に皇族や貴族からは嫌われており、特にギネヴィアとカリーヌの母親からは蛇蝎の如く嫌われていた(ギネヴィアとカリーヌはマリアンヌが死した後もこき下ろしたほど)。 シャルルの計画の同志の1人であり、C.C.と契約したがギアス能力を持つことは叶わなかった。ルルーシュが10歳のとき、V.V.の策略に嵌まって銃撃を受け肉体が死亡した時に「他者の心を渡るギアス」が目覚め、居合せたアーニャへ意識を転送していた。その死は公式にはテロリストによる犯行として片付けられる。アーニャの中に宿った後も、意識を表層化することでC.C.と交信ができ、コードをシャルルに渡すよう度々説得を行っていた。 ルルーシュの黒の騎士団放逐後に覚醒し、C.C.のコードと記憶を蘇らせ彼女と共に神根島へと向かい、ルルーシュと再会し全ての真実を語る。しかし自分とシャルルが作り上げる世界を「(他者にではなく)自分に優しい世界」だと非難したルルーシュに拒絶され、スザクには死者と再会できると新世界の素晴らしさを説くも不要と切り捨てられてしまい、最期はシャルルとともに消滅した。【ナイトメア・オブ・ナナリー】アーニャに撃たれるが、死の際にC.C.と契約、ギアス「ザ・ソウル」によりアーニャに憑依し生きながらえる。 【小説版】シャルル以上にエゴに満ちた思考や、目的の為には倫理や道徳をも平気で無視する醜悪な有様などについてが、より詳しく描かれている。 シャルルと同様、アーカーシャの剣が神を殺す計画に賛同していたマリアンヌは、自らがギアス能力の発現において重要となる「R因子」の素質が低いことから、C.C.に内密でギアス嚮団の研究員に協力させ、自らの身体の卵細胞に遺伝子改造を施し、シャルルとの間にギアス能力の高い素質を持った子供が生まれるようにしている。その結果、生まれた二人の子供が、ルルーシュとナナリーの二人であった。 自分の子供として生まれてくるにも拘らず、マリアンヌはC.C.やV.V.の持っている「コード」の適応力が高い「モノ」であるのならば、それ以外のことはどうでも良いと言っており、マリアンヌの卵子の遺伝子的改造に関わっていた研究員は、倫理を無視しすぎていることから、遺伝子改造の計画を実行に移す前から、計画の再考を促していたのだが、マリアンヌ自身はまったく意に返さないどころか、我が子が世界を救う英雄になるのを望むことの何がいけないのかと言っている。そして、実際にルルーシュとナナリーの二人が生まれているが、二人が平均以上ながらも、自分の予想を下回るR因子の数値であったことから、「拍子抜けした」と早々に見切りを付けるかのような反応を示し「ラグナレクの接続を実行する為の保険」とまで評しており、とても母親が子供を見て言うとは思えない発言に研究員も呆れるほどである(内心では、二人を実験用マウスのように口にしていると評されている)。更にはよりギアス能力者としての能力を高める子を生み出す為に、R因子の数値が一応平均以上であるルルーシュとナナリーが成長したら、近親婚をさせてナナリーにルルーシュの子を産ませようとしたことさえもある。 ナナリーの目が見えなくなっているのは、シャルルのギアスの影響であるのだが、ナナリーから視力を奪うことをシャルルに示唆したのはマリアンヌの方である。シャルルは、V.V.によってナナリーがマリアンヌ殺害の仮の目撃者にされているとはいえ、ナナリーから本来の記憶を改竄するだけでなく視力まで奪ってしまうことには抵抗感を持っていたが、マリアンヌの強い押しがあったことで、やむなくギアスで記憶の改竄と視力を奪っている。マリアンヌがここまでしてナナリーから視力を奪ったのは、彼女のみに特別植え付けていたC.C.の遺伝子にも含まれていた因子である「C感応因子」の力を促進させようとしたためであり、これによって、成長したナナリーはやがて、精神接触能力を覚醒させ、他人の心の中や記憶が読める(嘘を見抜ける)ようになっている。ナナリーが赤ん坊のころ、彼女がこの要素を持っていることを知っていたマリアンヌは「視覚や聴覚といった生きていく為に必要な五感の内のどれかを、わざと潰してしまえば、五感以外の感覚を無意識に鍛え始めるのではないか」とすら言い出しており、この時はさすがに研究員にも止められ、マリアンヌ自身もナナリーやルルーシュを気に入っていたシャルルに咎められることを望んでいなかったため、実行はしなかった。 シュナイゼルを「自分」が存在しない人格であることを見抜いており、毛嫌いしていた模様(C.C.曰くはマリアンヌはその正反対で「自分」しかないとのこと)。また、シュナイゼルの言葉を全面的に受け入れて、目先の問題を解決する前にルルーシュを追放した黒の騎士団を馬鹿にしている。 【小説版「ナイトオブラウンズ」】ナイトオブシックスの地位にいた頃、「血の紋章事件」と呼ばれるシャルルを殺害するため、一部のナイトオブラウンズも加わった反乱事件でシャルルを救った。計画を遂行するためならば、2人の子供すら犠牲にする冷徹さを秘めていた。 ガブリエッラ・ラ・ブリタニア 『R2』の小説版に登場する神聖ブリタニア帝国皇妃の1人で、クロヴィスの実母。貴族出身の皇妃であり、その出自から同じく貴族出身の皇妃(特にカリーヌの母)と親しい関係である一方で庶民出身のマリアンヌを嫌っており、その子であるルルーシュとナナリーを嫌っていた。特にルルーシュに対しては、クロヴィスより年下の身でありながら聡明な頭脳を持ち、それ故にクロヴィスがルルーシュと比較されることがあったため一際嫌っており、その憂さ晴らしのためにルルーシュにとって大切な妹であるナナリーに冷たく接することで「ナナリー本人はともかく、それ以上にマリアンヌやルルーシュを苦しめる」という醜悪で傲慢な考えを持っていた。 シンジュクゲットーでの戦闘によってクロヴィスが死亡してからはこれに心が耐えきれずに壊れてしまい、自らが暮らすウォリック宮の居室にこもったまま実年齢以上に老けたかのような姿で、それほど立派な作りではない人形を抱きしめて「クロヴィス」と呼び、まるで母親が赤子を抱きしめて語りかけるかのような振る舞いを延々と続けており、彼女を気の毒に思ったナナリーがアーニャと共に見舞いに行った際も彼女の事に興味が無いかのようにただ人形に語りかけるだけであった。
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