グリンダ騎士団
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「コードギアス 双貌のオズ」の記事における「グリンダ騎士団」の解説
トト・トンプソン 声 - 和氣あず未(Genesic Re;CODE) 16歳。ジヴォン家にメイドとして仕えていた少女で、オルドリンやマリーベルとは、友人としての付き合いも長い。グリンダ騎士団では、グランベリーのKMFオペレーターを担当する。身分上は名誉ブリタニア人であるが、ジヴォン家の威光で名誉騎士章を持っているのでKMFにも搭乗する事が出来、スポーツ用に回収されたグラスゴーやグロースター・グリンダに搭乗している。 普段は温和な性格をしているが、芯は強い。オルドリンこそが正当なジヴォン家の後継者であると認めており、彼女についていく形で自ら軍に入っている。スタジアムの占拠事件時には人質にされた上、マリーベルの判断によって命の危機に陥るが、レオンハルトの到着で命を拾った。 実はギアス嚮団から送り込まれたオルドリンの監視役であるギアスユーザー。しかし、監視対象であるオルドリンを始めグリンダ騎士団の面々に強い感情移入もある。オルフェウスやその恋人のエウリアとも顔見知りで、エウリアの事は「お姉様」と深く慕っていた。かつては彼やエウリア、クララと共に嚮団から脱走した事もあったが、クララが裏切って嚮団に密告するのを止める事が出来ず、結果的にプルートーンの襲撃でエウリアが死んでしまった為、負い目を感じている。 シュナイゼル暗殺未遂事件の際は、グロースター・グリンダに搭乗してオルドリンの後を追い、彼女とオルフェウスと激突して真実を知ってしまう事を止めようとしたが、V.V.に心臓を撃ち抜かれて致命傷を負わされる。かつてクララを止められなかった事をオルフェウスに謝罪しつつ、最後の力を振り絞って自らの記憶操作のギアスでオルドリンとオルフェウスの記憶を消して死亡し、二人の運命を大きく変えてしまうきっかけを作った。 彼女の眼鏡は記憶を失ったオルドリンがお守りとして持ち続けており、二人が記憶を取り戻した後、トトの墓標として龍門石窟に供えられた。 ソキア・シェルパ 声 - 渡部優衣(スーパーロボット大戦X-Ω) 16歳。元競技KMFリーグのスタープレイヤーである、グリンダ騎士団所属の少女騎士。その容姿から、スポーツ用品メーカーで専属モデルを務めてもいたが、当時は連続でクラッシュを引き起こしていた為に、「クラッシャーソキア」の異名で呼ばれており、オルドリンもファンであったらしく、『亡国のアキト』の小説版では佐山リョウの仲間の中に彼女のファンがいる。 明朗活発で表裏の無い性格をしており、KMFリーグでの経験から、高度な戦略と情報分析能力を持っているが、同時に思って事をそのまま口に出してしまう迂闊な考え無しでもある。前述の情報分析能力からドルイドシステムの適性も高く、情報分析など電子戦を視野に入れたKMFに搭乗するようになる。 競技とは全くレベルの違う実戦に初めて赴いた際には、ほんの僅かな被弾で恐怖心に支配されてしまい、CSRの初期症状で、身動きが出来なくなってしまう。その次の戦闘では待機命令が下され、ランスロットでの出撃に反対されていたオルドリンに、自らのサザーランドの承認キーを手渡しそうになるが、彼女からは諭される形で拒否されている。 「02」では、筆頭騎士であるオルドリンを見捨てて出自の分からないライアー(オルフェウス)を新たな筆頭騎士に据えたマリーベルのやり方が許せず、ブリタニア軍を除隊。かつてのチームメンバー達と共に、中華連邦でオルドリンの行方を捜し続けている。地下KMF闘技場や大道芸で生計を立てているほかに「スケアクロウ」というあだ名で裏の情報屋も営むようになり、大陸の反対側に存在するエリア24にもその名が届き、ブリタニア諜報機関のブラックリストにまで載っている。 龍門石窟での戦闘後にグリンダ騎士団に復帰し、マリーベルから離反する自分達を「第二のユーロ・ブリタニア」と表現する。 ゼロレクイエムの後はリーグに復帰しながらも、「グリンダ騎士団」の活動を続けている。 搭乗機は、サザーランド・グリンダ→サザーランド・アイ→シェフィールド。 レオンハルト・シュタイナー 18歳。グリンダ騎士団に所属する若き騎士の一人で、ナイトオブラウンズの一人ジノ・ヴァインベルグの出身である「ヴァインベルグ家」に仕える、技術系貴族「シュタイナー家」の出身。愛称はレオン。 普段は温和で紳士的であるが、戦闘時には勇猛果敢さと高い戦闘力、柔軟性を見せる熱血漢でもある。ただし、女性に対しては非常に奥手であり、オペレーターのトトに好意を寄せているが、騎士団の女性達にからかわれてうまくいっておらず、本人からも気付かれていない。「マリーカ・ソレイシィ」という親の決めた婚約者がいるが、トトとはまた違った形で彼女を大切に思っている。 ベジャイア基地を襲撃した白炎との戦闘の際には、ティンクと連携をとって挑むものの、戦闘経験の差が大きく出てしまい、また白炎の複合武装も予測しきれず、逆に返り討ちになってしまった。 少年時代は体を動かすよりも本を読むことを好むナイーブな人間であったが、そのためジノと剣を合わせた時はあっけなく敗れている。その後は家柄の関係もあって騎士の道を歩むも実力が追い付かず、周囲からは「家柄だけで騎士になった」と嘲笑の眼で見られたが、その分騎士道精神に傾倒し、なおかつ実力も実績もある婚約者のマリーカに相応しい本物の騎士になろうとしていた。そのため、白炎との戦いに敗れて重傷を負い、実戦に出られる状態ではないことが誰の目にも明らかであったにもかかわらずブラッドフォードで出撃して、ウィルバーの凶行からブリタニアを守ろうと奔走する。そのために自分の命を失う危険すら覚悟して戦う姿は兄キューエルを殺された心の傷が残るマリーカばかりか、皇族への憎しみに心を縛られていたウィルバーの心までも救い、結果としてそのウィルバーに助けられる形で生還を果たした。 「02」では、新たに大グリンダ騎士団の「グリンダ天空騎士団」の団長に就任しているが、徐々に過激化の一方を辿る騎士団の方針や、行方不明になったトトだけでなくオルドリンまで見捨てて出自の分からないライアー(オルフェウス)を新たな筆頭騎士に据えているマリーベルのやり方に、不満や苛立ちを募らせている。また、自分より遥かに高い戦闘力を誇るライアーの存在も気に食わず辛辣な態度に出る事も多いが、ほとんど相手にされていない。 第二次トウキョウ決戦でマリーカの危機を救い、告白。婚約者という立場に関係なく結ばれることとなり、ゼロレクイエムの後にマリーカと結婚した。 彼もトトから忘却のギアスをかけられて一部の記憶が欠落しているが、時間の経過に伴いギアスの効果が弱まっている。また、当時トトからは直感的に異質なもの(ギアス)を感じ取っており、現在のマリーベルからも同様のものを感じている。 搭乗機は、サザーランド・グリンダ→ブラッドフォード。 ティンク・ロックハート 18歳。グリンダ騎士団に所属する若き騎士の一人で、苗字に似合う巨漢。元・皇立KMF技研所属のテストパイロット。マリーベルからは、機体特性を引き出すプロと評されている。 技研時代の事故で左腕をはじめとした身体の一部を欠損しており、身体の3割ほどが義肢や人工皮膚などのサイバネティック技術で補われている。 基本的に仲間想いな性格をしているが、相手の気持ちまでは考えられない無神経さの持ち主で、裏目に出てしまう事も多い。 ウィルバー率いる「タレイランの翼」の決起に際しては、ベジャイア基地の戦闘で自分以上に重傷を負っていたレオンハルトが無理を押して出撃しようとするのを案じ、ブラッドフォードの元へ向かおうとする彼に自らも同行する。そして、ブラッドフォードを巡ってレオンハルトとマリーカが押し問答を繰り広げる中、敵のミサイル攻撃から機械化された自らの体を盾にして2人を守った。 「02」では新たに大グリンダ騎士団の「グリンダ重装騎士団」の団長に就任しているが、徐々にやり方が過激化していく騎士団の方針に、レオンハルトと同様に不安を覚えている。また、自分以上に苛立ちを抑えられないレオンハルトの愚痴を聞く役目を受ける一方、出自の分からないライアーに疑念を抱きながらも、高い戦果を上げる彼の実力を認め、仲間として扱っている等、潤滑油的な役割も担っている。マリーベルからライアーと共にラクシャータ・チャウラーの捕縛を命じられてリビアへ向かった任務の後、既にラクシャータがいなかった上にトラップが待ち構えていた事実に疑問を覚えており、マリーベルが全てを知りながら自分とライアーを向かわせて捨て駒にしようとしたのではないかと考えている。 記憶を取り戻したオルフェウスがオルドリンになりすました時、生身の右目ではオルドリンが、左の義眼ではライアーが映りレオンハルトの目にはオルドリンに見えている差異に気づく他、表には出していないが軍事力や政治力とは違う力(ギアス)を得たマリーベルの異変にも気付いていた。 搭乗機は、サザーランド・グリンダ→ゼットランド。 KMFでの戦闘時には、拠点防衛能力や後方支援等において能力を発揮する。 マリーカ・ソレイシィ 14歳。レオンハルトの許嫁で、『反逆のルルーシュ』にて戦死したキューエル・ソレイシィの妹。彼女自身も、名称自体は『反逆のルルーシュR2』などに登場している。コーネリアの侍従、ブラッドフォードのテストパイロットを経て、グリンダ騎士団と行動を共にしている。KMFの操縦技術は優秀ながら、実戦経験には乏しい。 ペジャイアで負傷したレオンハルトの代わりに「タレイランの翼」との戦闘に参加しようとするが、彼の決意を聞きブラッドフォードを引き渡した。その後、レオンハルトの復帰までの間はグリンダ騎士団の所属となる。 第二次トウキョウ決戦では、戦列に加わるレオンハルトが気がかりになりルキアーノに出撃を止められるが食い下がり、兄の恨みを焚き付けられて出撃する。その後、アニメ通りにカレンに撃墜されるが機体のコクピットから放り出され、駆けつけたレオンハルトによって命を救われ、同時に結ばれる。 以後は再びグリンダ騎士団の所属となるが、搭乗機を失ったためにブリッジで指揮官として活動する。しかし、ルルーシュの世界掌握後はギルフォードの元から送られたガレスでダモクレスへの強襲作戦に参加した。尚、この機体がグラストンナイツのクラウディオの搭乗機かは不明。 ゼロ・レクイエムの後にレオンハルトと結婚した。 ヨハン・シュバルツァー 伯爵にしてグリンダ騎士団の戦略顧問を務め、「ブリタニアの猛禽」の異名を取る程の将軍。軍人としても人間としても厳しい人物で、心身共に未熟である若き騎士達には頭を抱えており、しっかり手綱を握らねばならないと考えている。特にマリーベルの筆頭騎士を務めるオルドリンに対しては、厳しい指導を行っている。 KMFのパイロットとしても優秀で、サザーランド・スナイパーに搭乗する。 「02」でもエリア24の総督に就任したマリーベルに付き従っており、グロースター・グリンダに搭乗しテロリスト殲滅部隊の前線指揮官を務めている。しかし、マリーベルのギアスで冷酷な戦略を持って民間人の犠牲も厭わない殲滅戦を行わせる等、騎士団のメンバーであるティンクがテロ殲滅を名目に行き過ぎた戦い方をする事に進言しても、聞く耳を持たなくなっている。ギアスをかけられた事で人間味を失った変化は、グリンダ騎士団の面々はもちろん、カノンにすら疑いをもたれていた。 テロ組織である「マドリードの星」を殲滅すべく、ベンタス・ゲットーの無差別攻撃を行うが、敵の指揮官機であるアマネセールと交戦。相手がかつて自身の指導したオルドリンだと気付かないまま、撃墜される。そして、ダモクレス攻防戦でもマリーベルの人形としてヴィンセント・グラムノワールで出撃するが、オルドリンに撃墜され戦死する。 ドメニティーノ・デッラ 子爵にして、グリンダ騎士団の技術顧問を務める老人。若干スケベであり、ロイドと共に視察に訪れたセシルの手を握っている。 マーシル・マラーホフ グリンダ騎士団の整備士長。おっとりとした口調の中年男性。ベジャイア基地の戦いに際して、ランスロット・グレイルの整備が終わっていないことに文句を言うオルドリンに、「機体性能の良し悪しと整備効率の良し悪しは別」という整備畑のプロとしての意見を主張する。 エリシア・マルコーア 戦略オペレーターを勤める少女。ツインテールの髪型が特徴。明るい性格。 元アイドルであり、「タレイラン・チルドレン」の事件では余興のパフォーマンスを行っていた。 「O2」ではソキアと同様マリーベルに着いて行けなくなったことで除隊し、アイドルに復帰していた。その後、エリア24での慰問活動の合間にグランベリーを見に来ていた所を、ノネットに軍人と勘違いされて連れて行かれ、成り行きで「グリンダ騎士団」に戻ってくる。 エリス・クシェシスカヤ 艦内オペレーターを務める少女で、黒髪のストレートヘアーが特徴。冷静沈着に任務を遂行する。 年の近いエリシアとは仲が良く、「O2」では彼女のCDを購入していた。
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