牛丼
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飲食店における牛丼価格の変遷
各チェーン店の牛丼販売価格は物価の上昇や景気の動向、そしてBSE問題によって値上げと値下げを繰り返してきた。とくに、値下げに関しては1社が先行して値下げを行うと他社も後から追随する構図が繰り返されている。
- 1989年以前
- 1990年代
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)
- 3月1日 - 神戸らんぷ亭、店内食の牛どん(並)も400円→290円に値下げ[60][61]。
- 3月5日 - すき家、牛丼(並)を400円→280円に値下げ[59][60][61]。
- 4月 - 吉野家、期間限定で牛丼(並)通常400円から値引きを行った、250円セール開催[60]。
- 7月26日 - 吉野家、西日本地区(愛知、岐阜、富山の3県を含む)の店舗にて牛丼(並)400円→280円に値下げ[59][60]。
- 8月1日 - 吉野家、東日本地区(静岡、長野、新潟の3県を含む)の店舗にて牛丼(並)400円→280円に値下げ[59][60]。
- 8月 - 神戸らんぷ亭、牛どん(並)を更に290円→270円に値下げ[60]。
- 8月 - なか卯、牛丼(並)400円→280円に値下げ[60]。
- 時期不明 - 小規模牛丼チェーンの牛丼太郎(並盛250円→200円)も値下げ競争に追随する。
- 2002年(平成14年)
- 2004年(平成16年)
- 2000年代中盤
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 4月23日 - すき家が牛丼(並)350円・カレー(並)380円から、両方とも通常価格330円に、恒常的な値下げ。これに伴い、豚丼を休止[67]。すき家が2008年9月に、それまで店舗数業界最大手の座に君臨し続けた吉野家を店舗数で上回ったこと[50]、2009年時点で割安な豪州産牛肉を使用[53]、2001年のデフレ時に比べ同業他社以外のライバルが多数増え圧倒的に競争が厳しい[52]、などの要因などから、店舗数第一位やグループ多業態化成功のバイイングパワーを活かして[51]攻勢に出た[50]。同業他社は2009年5月時点では静観の構えだが[64]、この値下げが呼び水となって、再び値下げ戦争が起こるのではと見る向きもあった[68]。2009年5月時点における、主な同業他社の牛丼並盛りの価格は、吉野家380円、松屋380円、なか卯390円であった。
- 11月26日・12月3日 - 松屋が牛めし(並)を320円に、豚めし(並)を290円に、恒常的な値下げすると11月26日発表、12月3日より実施[69]。牛丼の価格としては、すき家の(並)330円を下回り、大手チェーン店では当時最安値だった。キャンペーン以外での同社の値下げは約4年ぶり。
- 12月7日 - 11月20日から12月7日まで期間限定キャンペーン(牛丼〈並〉299円)としていたすき家にて、期間中に客足が2〜3割伸びたことから、牛丼(並)の通常価格を330円から恒常的に280円へ値下げと発表、同日午前7時より実施、同時に品質アップも実施[70]。これにより、先行して値下げした松屋は、大手チェーン店最安値の座をたった1週間足らずで明け渡すことになり、すき家がその座に返り咲くことになった。また、吉野家は、これらの動きに対して、牛肉仕入れのコスト高、品質を維持すること、主力の牛丼を値引きしても以前と異なり大幅な集客アップは望めず逆に採算が悪化する予測、現在の設定価格は採算ギリギリのライン、などの要因から「現状では追随しての(恒常的な)値下げは考えていない」とコメントし、当面は静観する構えを見せた[50][51][52]。
- 松屋とすき家が通常価格を恒常的に値下げした要因としてデフレの他に、既存店の売上が苦戦していた実情もあった[71]。
- 12月21日 - なか卯、同日11時から一部商品の価格改定を行い、牛丼(並)の通常価格を390円から350円に値下げ[72]。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 吉野家が牛丼並を280円に値下げ。これに伴って牛鍋丼の販売を終了。
- 2014年(平成26年)
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- ^ “焼き牛丼”が大手チェーンを脅かす!? 「東京チカラめし」が急拡大中〔2〕 - 日経トレンディネット 2011年9月6日
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- ^ ゼンショー通販ショップ
- ^ 牛丼、3カ月食べ続けたら… 吉野家が研究結果を公表:朝日新聞デジタル
- 1 牛丼とは
- 2 牛丼の概要
- 3 主な牛丼店・牛丼取扱飲食店
- 4 牛丼屋におけるBSEの影響
- 5 飲食店における牛丼価格の変遷
- 6 調理
- 7 人体への影響
固有名詞の分類
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