煮込み
煮込み(にこみ)または煮込み料理(にこみりょうり)とは、煮汁を十分に入れて長時間弱火で煮る料理法とその料理[1]。英語ではシチュー(stew)とひとくくりに表現されるが、フランス、イタリアでは煮込みの手法、鍋の種類、材料により異なる表現をされる[2][3]。 調理用の鍋としては煮崩れにくい、蒸発量が少ない、温度が均一に伝わる、といった条件を満たすものが好ましい。すなわち熱伝導率が高く、形状は厚手の鍋がよいとされる[4]。
煮込み料理の例
日本

中国
インド

- カレー - もともと現地では細かく分類して呼び分けていて「カレー」という総称は無かった。 「カレー」という表現はインドにやってきた西洋人が現地の人々のように細かい区別が分からずまとめて大雑把に呼んでそれが広がった。インドの「カレー」料理は世界各地に広がっている。
中東から東欧

西ヨーロッパ

- イタリア
- オッソ・ブーコ - 仔牛すね肉の煮込み
- フランス
- イギリス
北欧

- マックレーリ・トマート(no:Makrell i tomat)[注釈 1] - ノルウェーの鯖のトマト煮。缶詰製品にもなっており世界中に輸出されている。
- カロップス(Kalops) - スウェーデンの牛肉スライス、玉ねぎ、人参の煮込み
- ディルショット(Dillkot) - スウェーデンのディル風味の肉の煮込み。(kotは肉という意味)
北米、南米
- チリコンカーン(チリコンカルネ) - メキシコ料理でありアメリカ料理。ひき肉、玉ねぎを炒め、いんげん豆やトマトそしてチリペッパーなどの香辛料を加えて煮込んだ料理。
- フェイジョアーダ - ブラジルの豆と肉の煮込み。
調理器具の例
脚注
注釈
- ^ 「鯖とトマト」という意味の表現。ノルウェー語で鯖は「マックレール」で、「および」は「i(イ)」と言い、音が結合して「鯖と」の部分がマックレーリという音になっている。
出典
- ^ “煮込み”. コトバンク. 朝日新聞 (n.d.). 2013年8月17日閲覧。
- ^ 宇田川 et al. 2007, p. 272
- ^ 宇田川 et al. 2007, p. 446
- ^ 辰口 & 渋川 2000, pp. 164–165
参考文献
- 宇田川政喜; 遠藤智子; 加藤綾子; 橋村弘美 著、日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年。ISBN 978-4-560-09202-6。
- 辰口直子; 渋川祥子「材質及び厚さの異なる鍋の調理適性に関する研究」『日本調理科学会誌』、一般社団法人日本調理科学会、157-165頁、2000年。ISSN 13411535 。
関連項目
外部リンク
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煮込む
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/04 14:25 UTC 版)
フランス料理の代名詞ポトフに似た料理、オーヴェルニュ風ポテがある。ポテはキャベツの入った豚肉を使うポトフである。塩抜きした豚の脂身、ソーセージ、キャベツ、ジャガイモ、ニンジンを煮込んで調理される。また、キャベツがメインのスープ・オ・シュー(キャベツスープ)というものもあり、かつて貧しい人々の日常食であったという。羊を利用した名物料理としてトリプーという煮込み料理があり、これは羊の胃袋(牛の場合もある)に肉や香草を詰めて長時間煮込んだ料理である。 ロールキャベツもあるが、この地方のものはfr:Maôcheという、言うなら逆ロールキャベツである。豚の胃袋を下ごしらえしその中に豚肉、キャベツ、ニンニクなどを入れて煮込んだものである。
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