スカートステーキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 23:54 UTC 版)
スカートステーキ(英語: skirt steak)は、アメリカ合衆国における牛肉の部位の名称、およぶその部位を用いたステーキの名称。日本の部位ではハラミ、および牛ばら肉に相当する[1]。
名称と細分

以下に、スカートの細分類と、日本、アメリカ合衆国、オーストラリアにおける部位の名称を記す[1]。
日本 | アメリカ | オーストラリア |
---|---|---|
ばら | インサイドスカート | インサイドスカート |
ハラミ | アウトサイドスカート | シンスカート |
サガリ | ハンギングテンダー | シックスカート |
メキシコではアラチェラ(スペイン語: arrachera)と呼ばれ、人気が高い[2]。
インサイドスカート
インサイドスカート(inside skirt)は、アメリカ合衆国、オーストラリアにおける牛肉の部位の名称[1]。日本における分類では、牛ばら肉の中のともばら、その中でも下側となるそとばらに含まれる[3]。
「インサイドスカート」は「腹横筋」の意であり、そのまま部位の名称ともなっている[3]。日本語ではウチハラミとも呼ばれるが、インサイドスカートの名称を使用することのほうが多い[3]。
日本では、インサイドスカートとして市販されるよりも、牛ばら肉の一部として販売されることのほうが多い[3]。
ハラミの近くの部位であり、味や食感はハラミと似ている部分も多い[3]。コクがあり赤身肉のうま味が強いのが特徴となっている。ばら肉共通の特徴として脂身は多いが、他のばら肉の部位と比べるとインサイドスカートは赤身が多い[3]。
アウトサイドスカート

アウトサイドスカート(outside skirt)は、アメリカ合衆国における牛肉の部位の名称[1]。同じ部位をオーストラリアではシンスカート(thin skirt)と呼ぶ[1]。
日本での分類だとハラミに相当し、正肉ではなく、もつ(バラエティミート)に分類される[1][4]。
ハンギングテンダー
ハンギングテンダー(hunging tender)は、アメリカ合衆国における牛肉の部位の名称[1]。同じ部位をオーストラリアではシックスカート(thick skirt)と呼ぶ[1]。
横隔膜の筋肉部分のうち腰椎寄りの部分を指す[4]。アウトサイドスカート(シンスカート)と比べると、ハンギングテンダー(シックスカート)のほうが厚みがある[1]。
日本での分類だとサガリに相当し、正肉ではなく、もつ(バラエティミート)に分類される[1][4]。
出典
- スカートステーキのページへのリンク