紅しょうがとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 紅しょうがの意味・解説 

べに‐しょうが〔‐シヤウガ〕【紅生×姜】

読み方:べにしょうが

ショウガを、赤ジソ食紅加えた梅酢漬けたもの。

紅生姜の画像

紅しょうが(べにしょうが)

※「ラーメン用語辞典」の内容は、2013年時点の情報となっております。

紅しょうが

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/13 17:46 UTC 版)

牛丼店に備え付けられている千切り紅しょうがの一例
平切りの紅しょうが

紅しょうが(べにしょうが)は、ショウガの根茎を梅酢に漬けた漬物の一種。

由来

生姜の日持ちをよくするために古くから酢漬けが行われていたが、関東では主に甘酢が使われてガリとなり、関西では主に梅酢が使われて紅しょうがとなった[1]

江戸時代後期の風俗を説明した文献『守貞謾稿』には、寿司の添え物として京阪は梅酢漬を用いた紅生姜を使う、と記述が残ることから江戸時代後期には関西地方で作られていたことが窺える[2]

作り方

根生姜(ねしょうが)を塩で下漬けまたは天日干しで脱水した後、梅酢(梅干しを漬けた後に残る漬け汁)で数日間漬けこむ。カビ防止のため、基本的には水分の少ないヒネ生姜で作る。新生姜で作る場合は水分が多いので薄切りにしてから脱水することもある。

この際の梅酢は、赤紫蘇入りの赤梅酢を用いると(紫蘇の色が移って)濃い赤紫色になる。赤紫蘇を除いたあとの赤梅酢の場合はやや薄くなる。シソを用いていない白梅酢を用いた場合でも、新生姜であれば茎に近い部分にアントシアニン系色素が含まれているため、梅酢の酸と反応して淡い薄紅色に漬けあがる。また赤を際立たせるため赤系の食用色素を用いた、濃い紅色の紅しょうがも作られる。

なお工業的に製造する場合は、食用色素赤色2号[3]赤色3号[3]赤色102号[3]赤色104号[3])で着色した梅酢入りの調味液に、あらかじめ細切りにしておいたショウガを漬け込む製法が多い。

利用法

そのまま食べることもあるが、基本的には色取り・あしらい・口直し・付け合わせとしての性格が強い。

形態としては、お好み焼きたこ焼きなどに用いるみじん切り紅生姜焼きそばなどに添えられる千切紅生姜などに分けられる。寿司などに添えられる平切紅生姜ガリ)の代用にもされる。

牛丼博多ラーメン沖縄そばの店のほとんどは、紅しょうがを入れた器を客席に置いており、客が自分でトッピングするようになっている。

紅しょうがを使った料理

  • 天ぷら串カツ - 近畿地方では、薄くスライスして天ぷら、縦に切って串カツにしたものが古くから親しまれている。

紅しょうがを付け合せにする料理

脚注

  1. ^ 紅しょうがってなんで赤いの?紅しょうが赤いワケ - ウェイバックマシン(2018年7月25日アーカイブ分)
  2. ^ 守貞謾稿 第二十八編 食類 - ウェイバックマシン(2023年7月22日アーカイブ分)
  3. ^ a b c d 外食店の紅生姜・ガリにご注意!”. 金沢オーガニッククラブ. 2025年3月14日閲覧。

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「紅しょうが」の関連用語

紅しょうがのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



紅しょうがのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ぐるなびぐるなび
Copyright(C)1996-2025 GOURMET NAVIGATOR INC. All rights reserved.
ぐるなびラーメン用語辞典
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの紅しょうが (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS