藤女生徒会執行部メンバー
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「恋愛ラボ」の記事における「藤女生徒会執行部メンバー」の解説
倉橋 莉子(くらはし りこ) 声 - 釘宮理恵 / 沼倉愛美 通称「リコ」。本作の主人公。2年3組の女子生徒。生徒会会長補佐。4月3日生まれ。身長155cm。血液型はO型。座右の銘「なせばなる!」。 公立の小学校出身。奇人変人ばかりの生徒会執行部内では一番の常識人。小学5年まで男子に混じってサッカークラブに所属するなど、運動神経は抜群。一方で中学受験で藤女に入学したわりに勉強は苦手。特に数学は絶望的で、計算に手の指を駆使するほど。料理も苦手で、マキの指導を受ける以前に作ったクッキーの出来栄えは「石?」(サヨ)「発掘したばかりの化石」(マキ)「クッキーという名の石炭」(レン)とまで言われるほど。性格は男勝りかつ男前で、意地っ張りで見栄っ張りで負けず嫌い、加えて人の期待を裏切れない性格。御転婆キャラ。他の生徒からは、裏で「ワイルドの君」という「男キャラ」のあだ名で呼ばれて憧れの的となっているが、本人は自分のワイルドな性格を気に入っている訳でなく、学内で(女生徒からの)匿名ラブレターを受け取ったときにはショックを受け、ショートだった髪を伸ばしている。また髪留めのゴムもそのデザインを毎回変えている。当初は「ワイルドの君」が自分につけられた呼称だと気づかず、むしろつけられている人物を哀れんでいたのだが、後にナナから「ワイルドの君」がリコ自身であることをバラされて大きなショックを受けた。一時期は「盛り髪」での登場が多かった。 生徒会長のマキが「恋愛の練習」と称し、抱き枕のダッキーを抱えてキスの練習をしていた所を目撃したことがきっかけでマキと知り合い、「『会長補佐』という名目だけで何もしなくていい」という条件付きで生徒会役員に加えられる。当初サヨ以外のメンバーには「モテモテで恋愛経験豊富」な「恋愛の達人」と思われていたが、実際には男勝りな性格が災いしてか失恋の連続で恋愛経験はなく、それを隠して漫画などで得た妄想上の恋愛指南をしては自分の首を絞めるような展開が続き、リコが恋愛下手なのを見抜いていたサヨにいじられたり真面目に忠告された際も負けず嫌いな性格が悪い方向に作用して否定したり誤魔化したり聞く耳を持たなかった。そのうち自己嫌悪に陥ることも多くなり、一連の嘘を謝罪しようとするも、意地っ張りの見栄っ張りな性格が邪魔をしてタイミングを失い、ついに他人の口から事実がマキにバレ、とうとう嘘をつき続けることも誤魔化すことも不可能な状況に陥ってしまう。最終的にマキが初期のころ、彼と知り合うきっかけのために作った住所入りハンカチを手掛かりにマキの家へ行き、そこでマキに一連の嘘を謝罪。マキはこれを受け入れ、後に他のメンバーも謝罪をして受け入れられている。 幼馴染みのナギに対しては、かつて告白され振った相手であるにもかかわらず、母親の話と昔のアルバムを見るまで名前すら忘れていた。最初はそのことに罪悪感を抱いていたが、その後のナギがムキになって言った一言に腹をたててしまい、互いに良くない印象を抱いてしまう。しかし、窮地に陥ったときに助けてくれたことや、彼のやさしい面を見ていく内に徐々に異性として意識していき、生徒会交流会での一件で自分はナギのことを好きなのだと自覚する。その後は生徒会メンバーの協力を経て積極的にアピールをするようになり、お互いの絆を徐々に取り戻してきた。そして合同文化祭においてかつての告白に気づけなかったことを謝罪するとともに「ヒデエ告白」(本人談)を敢行、結果的に形振り構う必要がなくなったと開き直ることができ、積極的に感情を伝えるようになった。後にナギが生徒会長になったことを知り、(学校間交流等で会う機会を増やすために)「今度はちゃんとした形で生徒会役員になる」ことを目標にした。 自宅は『みそララ』の主な舞台であるマース企画の近くにあり、藤女にはバスで通っている。乙女リコ 自身が「ワイルドの君」などと女性に似つかわしくない男キャラ扱いされていたことに加え、自分の心情を理解してもらえなかったナナから指摘されたことにショックを受けたリコが意図的に演じて作り上げたエセ乙女(=ぶりっ子)キャラ。別名「マイルドの君」。登場時には、いきなりの変貌により、生徒会を大混乱させた。髪の両サイドをリボンのついたゴム紐で縛っている。 手を挙げるときは力を加えずに脱力した状態で擬音を叫ぶなどリコにとって理想の(客観的には間違った意味での)「乙女」な行動をとり、あまりの違和感によって生徒会、特にサヨに悪寒を味わわせる。本人が言うには、これらの口調や仕草は恋愛研究時のマキをそのまま真似たものであるため、研究中の自分の姿を客観的かつ強制的に見せられたマキもショックを受けた。 マキオ(後述)の激甘セリフで口説かれるという憂き目の果てに一度は封印されたものの、ナギから「清楚に振舞うマキ」に好印象を持つという話を聞いてその封印は再び解かれてしまった。しかし再びナギに会った際に「全然合ってない」「中身通り男らしくしとけ」とダメ出しを受けたことから、彼をボコボコにした上で元に戻った。 その後、マキによる振る舞いの指導を受けた上で、他校との交流会では「エセ乙女」ではなく「清楚な中学生」を演じようとする。 真木 夏緒(まき なつお) 声 - 堀江由衣 / 赤﨑千夏 通称「マキ」。2年2組の女子生徒。生徒会会長。8月23日生まれ。身長154cm。血液型はB型。座右の銘「敢為邁往」。 もともとは副会長だったが、エノが職務放棄をしたために生徒会長に。 藤女幼稚舎から持ち上がりのお嬢様。小学校の時には既に児童会会長職をこなし、1年生時には書記を務める。2年生首席と学業優秀で教師からの信頼も厚く、清楚で美しい容姿と優雅でしとやかな立ち振る舞いから他生徒からは「藤姫様」と呼ばれて尊敬されている。料理も得意で(本人の言によればマグロの解体もできる)手先も器用と万能ぶりを示すが、絵心だけは致命的に欠けている。髪型は黒髪のストレートで、マキは「ぬばたまの髪」と称しており、これがリコのアンケートで男子に人気があるということがわかると、この点を重要アピールポイントにしている。マナーは幼少時から祖母や叔母などから厳しくしつけられており、洋菓子も食べる際に崩れやすいミルフィーユ一択で鍛えられていたが、食べ過ぎたため苦手になってしまった。 だが清楚な見た目とは裏腹に実際はかなりのボケキャラ。本人もそれを自覚しており、有能であると思われたり、言われることに喜びを感じている。 また、今まで恋愛経験どころか異性との関わり自体がほとんどなかったために、特に恋愛に対する妄想が激しい。生徒会活動は彼女の意向により通常の業務に加え、「恋愛の研究」および「恋愛の練習」を行なう場としているが、恋愛の考え方が独特で、時にとんでもない方向に行ってしまうことがあり、その度にリコやヤン(恋愛研究については知らないが)から突っ込まれる。さらに生徒会予算から恋愛研究用に「文化祭用」と称して学生服(学ラン)や各種衣装を購入するという一面も持つ。これらの「恋愛研究」に関係する部分は、マキ本人のイメージダウン防止、また校則で「異性との交際は禁止」となっていることもあり、教師や他の生徒には隠している。そのため、研究は生徒会室の内部のみでこっそり行われることが多い。フィクションに影響された妄想からスタートしている上に、「計算高い上に計算式も答えも間違う」(リコ談)マキの導く結論が突飛なものであるため、研究の成果はほとんど上がっていないに等しく、実際、現在のところ作中でマキがまともに会話できている「同世代の異性」はヤン、ナギおよびレンくらいである。なお恋愛以外のことに関しては常に冷静・的確な判断を下しているが、的確すぎてリコから「気持ち悪い」と言われることもある。 普段は怒ることは滅多にないが、本気で怒ると恐いようであり、常に強気の立場であるリコが怯え、口の悪いヤンに対して自分も言い返して彼に敗北感を味わわせたりしている。 「人の頼り方を知らない」ため、なんでも一人でやって(やろうとして)しまう性格で、リコ加入以前の生徒会活動は事実上彼女一人で行なっていた。人を頼ることができるようになった現在も、可能な限りどこもかしこも全力で取り組むため、リコやヤンは感心しつつも心配している。また、小学校時代から他人との友人関係を構築することもあまり得意ではなかった。お互いに親友だと認め合っているリコへの信頼は非常に高い。ただし馴れ合いの関係ではなく、リコのダメな部分に対してさり気なくキツいツッコミを入れることが多い。 興奮すると話の主語を省略するようになり、聞き方によっては大変恥ずかしい内容になる。上目遣いや流し目などの「目」の使い方が物凄い下手で見る者に恐怖を感じさせるほど。 有名下着メーカー「トゥルーツリー社(苗字である「真木」の直訳)」の令嬢で、自宅はとても大きな家だが、ある理由(真木正信の項参照)から、彼女の前ではランジェリーの話題は禁句となっている。 リコの幼なじみのナギに対してはすぐに嫌みを言うヤンとは対照的なやさしい一面に好印象を持っている。しかし、ナギへの感情はあくまで友達としてであり、リコがナギのことを好きと自覚してからは二人の仲を応援している。また、親しくなってからは女の子みたいで可愛いと想うなど、昔のリコと似た感情を抱いている。 最初は悪印象だったヤンに対しては「(ヤンの勘違いではあるが)名前で呼び捨てにされる」「初ツーショットを撮られる」「階段から落ちそうになったのを助けてもらう」など自分の恋愛妄想シチュエーションをクリアされまくること(初めて話をした男子もヤンである)で苦手意識と対抗意識を持つ反面、「成り行きで『自分がそうだ』と言いそびれているうちに『藤女生徒会長』へのほぼ手放しの賛辞を聞かされ続ける」「さんざんイヤミな態度を取られながら、最後の最後で褒められる」「自分の写真を見て微笑まれる」などの言動で顔を赤くするなど徐々に彼のことを意識していく描写が見られ、文化祭準備のころにはリコがヤンの(あるいはその逆の)ことを話したり、二人が親しく会話する光景を見る度に「のどに魚の小骨が刺さった感じ」になった。南中と藤女の文化祭の会議でヤンが自分の視線を逸らしたり、南中の生徒会書記の工藤に二人の仲を茶化された際にヤンが大げさに否定したことから彼に対して頑なな態度を取るが、後にその誤解も解消。その後は「自分ではヤンの欠点を論いながら、他者に同じようなことを言われると機嫌を損ねて擁護する」など、無自覚ながら彼に好意を抱くようになり、リコもそのことに気付いている描写がある。しかし、その言動は後に仇となり、共同文化祭の会場準備で偶然ヤンに聞かれてしまい、彼を傷つけてしまう。その後の合同文化祭本番でも感情が安定しなかったが「ヤンが南中の面々から評価されないことに苛立つ」「ヤンが評価されたことが『自分のこと』のように嬉しい」と気づいたことで彼への好意を自覚。ただしそれまで描いていた「理想の彼氏像」と正反対の性格であることから「今までの恋愛研究が全くの無駄に」と嘆いていた(リコには「それは最初からだ」とツッコまれた)。マキマキオ マキが学生帽・学生服を着て男装したキャラクター。ダッキーに着せる南中の学生服を予算で購入したことに怒ったサヨの入れ知恵によって誕生した。マキ自身の妄想力の具現化であるため、彼女の理想の男性像である「王子様キャラ」を完璧に演じきる。 初登場時には学業が苦手なリコにマンツーマンで勉強を教えるものの、王子系キャラが苦手なリコの趣味には合わなかった(ただしこれを逆用して「成績が上がらなければいつまでも付き纏われる」という恐怖心から必死に勉強させることには成功した)。一方でこのタイプが理想のエノやスズには好評であった。テストへの対策勉強中に「学内に美少年の幽霊が出没するらしい」という噂が流れるようになったため、テスト終了後はリコに「マキオ禁止」を命じられた。 このように封印されたはずの存在だったが、その後も度々登場。時に乙女リコを封印するための切り札として、時にサヨの彼氏の身代わりとして登場する。サヨの彼氏の身代わりとして登場した際にはマキとしてのロングヘアを短髪ウィッグの下に隠す進化形フォームで登場した。さらにはマキが自らの髪を後ろ手にアップにして一時的に演じる簡易版も存在する。その後「瞬時にマキオに変身し、すぐマキに戻る」ことまでできるようになる。 棚橋 鈴音(たなはし すずね) 声 - 新谷良子 / 水瀬いのり 通称「スズ」。1年2組の女子生徒。生徒会書記。1月6日生まれ。身長138cm。血液型はA型。座右の銘「一日一歩」。 ショートボブの髪型の眼鏡っ娘で、天然のドジっ娘。何もないところで転ぶのは日常茶飯事で「テニスでサーブを空振りし頭にボールがぶつかる」というベタなものから「チョコムースを作っていて足を挫く」という聞いただけでは因果が分からない(真相は「デコレーション型が作業台から落ちるのを受け止めようとして転んだ」)ものまで様々なドジを実践する。本人にも自覚はあり、交流会前に「(最大級にテンパったら)会場を破壊するかも」と発言したり、弓道部のデモンストレーションを「見学者に当ててしまうかも」と辞退するなどの描写がある。 もともと生徒会内では存在感が薄く、姿を見せずに仕事をこなすので「妖精」とリコに呼ばれていたが、ひょんなことからマキ達の「恋愛の研究」を知ることとなる。マキに「ドジの師匠」とされてからは生き生きとし始めた。実際マキがやると勘違いとわざとらしさも相まって恐怖すら覚える恋愛テクニックも、スズがやると可愛い仕草になってリコやマキを驚かせるが、サヨはそんなスズの仕草に悪寒を走らせるほど苦手にしており、エノも「スズってサヨの彼にちょっと似てるわ」と思っている。 学業優秀で1年生首席でもあるが、体育が苦手。中学からの入学で、学費は兄が半分出している。性格は純粋で一途。極度の人見知りかつ恥ずかしがり屋で、特に男子は苦手。注目されるとパニックを起こす。かつてボールが頭に当たって気絶した際、5人がかりで運ばれた経験があることから、体重や体型にコンプレックスを持っており、体重や体型絡みの話題になると人格が豹変し、ボソボソと呟く自虐キャラとなってしまう。なお、後述のモモとは体型ネタについて意気投合したりしている。以前からワイルドなリコに憧れていて、ワイルドのきみを略して密かに「ワキ」と呼んでいたが、本人の前ではリコ先輩と呼んでいる。 ハリセン作りが得意で、それをリコがマキへのツッコミの道具として使っているほか、サヨ専用のベニア板を仕込んだタイプや当たり具合が柔らかいタイプなどその域は職人レベル。兄は『みそララ』に登場する棚橋裕也。兄に似てやや変人、かつかなりの天然ボケなところがある。兄の超シスコンほどではないが、ブラコンを思わせる描写がある。なお兄の他には結婚した姉・牧野紘佳がいるが、もともとスズが生徒会書記に立候補したのは「これまで心配してくれた姉を安心させたい」思いからであった。 リコの弟であるレンに対しては、出会った当初は「リコと違い意地悪な人物」との印象を抱いていた。しかし、スズが悪口を言い返す言葉がうまく出て来ない際、それを察して悪口が出てくるまで待ってくれた、星見会で隠し撮りされているところを守ってくれた、夏祭りでリコ達とはぐれそうになったところを助けてくれた、彼女が手柄を立てたときに素直に褒めてくれたなど優しい態度を取られたこと、そしてそれらが(あくまでマキが本命である)レンの「格好をつけていない素の姿」であると理解することで、徐々に好意を抱くようになる。 テレビアニメ版の声優を担当した水瀬は、「もし受からなかったらこれで最後にしよう」という思いでオーディションを受けたと語り、これが初レギュラー作となった。 榎本 結子(えのもと ゆいこ) 声 - 広橋涼 / 佐倉綾音 通称「エノ」。3年1組の女子生徒。生徒会副会長。10月9日生まれ。身長152cm。血液型はA型。座右の銘「食べるために生きるな、生きるために食べよ」。 藤女幼稚舎からの持ち上がり。容姿・学力・人当たりなど全てにおいて「まずまず」な人物。チャームポイントは「砂糖菓子のようなふわふわの髪」。「結子の髪は砂糖菓子みたいだね」と褒められるのが夢で手入れは欠かさない。無意識に髪をたくし上げる癖がある。眉が幅1.5cmと他のキャラクターより太い(濃い)点も特徴。努力家で責任感も強く、面倒見も良いのだが、反面思い込みも強く、すぐに感情的になる(泣くことも多い)ため周囲からは誤解されやすい。後述する職務放棄のエピソードでも分かる通りツンデレの傾向があり、リコに内心で「現実のツンデレって面倒くせえよな」と呆れられている。 もともとは生徒会長だったが、当時副会長だったマキが仕事を一人で終わらせてしまうために仕事が全然回ってこないほどの能力や人気に嫉妬し、「だったらマキが生徒会長もやればいい!」と激昂して職務放棄。本心ではマキが困ったところで颯爽とフォローしようと考えていたのだがその機会がまったくなく、その後マキがリコを会長補佐に据えたことを「自分以外の人間を頼った」と誤解し激怒。元会計のサヨと組み「生徒会と各委員会による委員会集会の席上で生徒会が行なっていた『恋愛研究』を暴露し、マキを失脚させて自らは会長に復帰する」計画を企む。サヨの諌めにより計画を止めようとしたが手違いで作戦は実行されてしまい、さらに『恋愛研究』をしていたのが「生徒会会長」であることになっていたためリコに「『恋愛研究』をしていたのは(この時点ではあくまで会長代理の副会長である)マキではなくエノだ」と事実を曲げた発言をされ集中砲火を浴びる。だがエノは反論せず陰口の矢面に立ち、それがリコにエノを認めさせるものとなった。この騒動の後に和解。改めて副会長として生徒会に復帰する。 「恋愛研究」を口ではバカにしているが、恋愛に関する思考はマキと同レベルの「少女漫画脳」で内心はやる気マンマン。その様子を見ているリコからは、「実は仲良いだろう」と言われている。王道の(悪く言えばベタな)シチュエーションが大好きだが、それに浸りすぎて結果的に自分で台無しにしてしまうことが多く、王道が好きなはずのマキでさえ「めんどくさい」と感じてしまうことがある。理想の男性タイプは、マキ演じる「マキマキオ」のような王子様キャラ。スズも同じようなタイプが好きなため、意気投合することも多い。 裕福な家庭で育っており、典型的なお嬢様気質。叔父はテレビ局のプロデューサーをしており、彼が手がけたドキュメント番組「ドキュメント起業人」によって、マキの家の秘密を知ることになる。苦手なものは「車輪で走る乗り物」で、すぐに車酔いしてしまう。ただし自家用車のマイクロバスではなんとか平気。このバス酔いがきっかけでハルと「運命の出会い」をすることになる。ただし前述の少女漫画脳に加えて異性に免疫がないことから実際に会う機会ができるたび「妄想→赤面&興奮→知恵熱でダウン」のコンボに陥るため、しばらくは面と向かってまともに会話ができなかった(交流会の時はお互い一方的にしか言葉を発しておらず、共同文化祭の準備会合でも会話はしていない)。後に偶然ハル個人のメールアドレスを知ることができ、兄のタブレットを使ってメールのやりとりができるようになったことで「リコとマキに比べて出会いの機会が少なかったにも関わらず、男子との仲が二人よりも進展している」状況になっている。 共同文化祭の会場準備で偶然2人きりになったことからようやっと会話が成立したが、その際にヤンへのコンプレックスをこぼすハルにかつての自分と同じ「優秀な後輩に嫉妬する」姿を見たことで頭に血が上ってしまい「人望では(自分より)恵まれている」という点を怒り交じりの言葉でぶつけてしまう。本人は「やっちゃった」と落ち込んでしまったがハルにとってはヤンに対するスタンスを変えるきっかけとなった。 水嶋 沙依理(みずしま さより) 声 - 渡辺明乃 / 大地葉 通称「サヨ」。3年1組の女子生徒。生徒会会計。2月4日生まれ。身長165cm。血液型はAB型。座右の銘「一銭を笑うものは一銭に泣く」。 白い真四角の太いフレームの独特な眼鏡をかけている。この眼鏡は小学校からの親友であるエノとの友情の証でもあるが、この眼鏡を調整に出して普通の眼鏡にした際にはリコに「メガネがウケ狙いじゃねぇ」、マキやスズには「メガネが普通」と言われた上、当のエノにすら「変なアレじゃない」とビックリされている。なお眼鏡を外し、髪を下ろした状態だと特徴が無くなってしまい、リコには「眼鏡が本体」と称されている。眼鏡以外は服装については「飾り気ないのがいい」(ただしリコからは「飾る気ないだけだろ」とツッコまれている)という以外にこだわりはなく、後述するデートの際も、男子のいとこから貰ったパーカーを平気で着ていくほど。スカートも制服以外皆無で、かつ制服スカートの下も短パン装備である。 常に冷静沈着だがお金に目がなく、ゲーム機の名前を呟きながら生徒会費を数える所を目撃したマキに「金銭管理を任せたらマズい」と誤解され生徒会を出入禁止処分にされた。エノに付き合わされる形で生徒会の秘密を暴こうとしたが、それは卑怯だと諌めエノを制止した。しかし手違いで『恋愛研究』は暴露され、リコの嘘により『恋愛研究』をしていた人間はマキではなくエノだということになりエノが責められることとなる。中傷はエノだけには収まらずマキも協力していたはずだとマキにも話がおよんだためリコが『恋愛研究』の弁護をし始めた際にはフォローをさりげない形で行い、結果的に恋愛研究はバレずに済んだ(恋愛研究は生徒の依頼のためということになり、趣味でしているのではないという意味)。エノが副会長として復職したついでに、自らも会計に復帰する。数字を「円」のつもりで計算するため、数学の成績は学年一である。身長は生徒会で一番高いが、バストに関してはスズに「胸がない同志」扱いされている(一応気にはしているらしく、スズにこのネタを振られると問い質すことがある)。 他のメンバーを生暖かい目で観察しており、頭の回転は速い。髪型はある人気漫画に登場するヒロインの女の子を模したお下げ髪だが、理由は「幼少時をこの漫画と過ごした者は、この髪型が一番かわいいと刷り込まれている」からとか。エノとは幼馴染の間柄で、現在でも榎本家の家族旅行に同行することがある。小学4年生の時、家の経済事情により公立小に転校、その後受験し藤女中に入り直した過去がある。 メンバー中ただ一人の彼氏持ちでありながら、恋愛には淡白。メールのやりとり(藤女は携帯所持禁止なのでPCを使用)こそしていたものの、交際半年記念日や誕生日などのイベントごとは全てスルー、それどころか直接会うことすら半年間まったくしなかった。その結果「通学路で待ちぶせしていい?」というメールが届いたことから観念して半年振りのデートに赴くが、その帰りにナナに現場の写真を押さえられ、それを理由に生徒会を辞めようとしたことがある。それ以後も交際は続いているようだが直接会うことはほとんどなく、学生服を借りる際も最初は送料相手持ちの宅配便で済ませようとした。ただし嫌っているわけではなく、むしろリコに告白(見方によってはノロケ)したように「直接会うと調子狂うから」極力会うのを避けているだけであり、ユウが他の女子と一緒にいる姿を見た時は、表面的にはいつも通りをであるものの心中は思い切り混乱していた。 交流会で面識を得て以来、エノの代わりとしてハルと会話する機会が増えたが、そのことでヤンに「(マキが言っていた)会長(ハル)に好意を抱いている藤女生徒会役員」だと勘違いされ、合同文化祭の場でその件についてヤンに問い詰められたこともあって、不本意ながらモモの画策で合同文化祭に来場したユウのことを「今カレ」だと公言するハメになった。 生徒会メンバーの弱点を良く把握しており、常に淡々とメンバーをからかう。持ち前の洞察力で、リコが実は恋愛初心者であることを早い段階で見抜いており、たびたびツッコミを入れるが、実はそれはリコに「本当のこと」を言わせるキッカケを与えるため。弱点として、1つ目は彼氏のユウ。2つ目はスズ(の純粋さ)。3つ目は乙女リコ。ベタ甘な状況も苦手で、エノにハルへの学生服返却に付き添ってほしいと頼まれた際にはリコ共々「そんな(王子と乙女の邂逅なんて)砂吐きそうな場にいたくない」と拒否したが、エノが知恵熱でダウンしたため代理としてハルと一対一で会う羽目になった。その際はエノの乙女発言を伝言させられたこととハルの王子キャラに中てられたことで調子を崩した挙句、偶然その場を通りかかったユウに止めを刺されてダウンした。 特技は「声マネ」。
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