内臓食とは? わかりやすく解説

もつ

(内臓食 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/25 14:38 UTC 版)

もつとは、鳥獣肉の臓物(ぞうもつ=内臓)のこと。


注釈

  1. ^ 語源についてはホルモン焼きの記事を参照。
  2. ^ 畜産業界が定めた呼称で、生肉処理の段階で副次的に産出される肉類を指す学術的な観点から作られた造語である[1]
  3. ^ 一般的には小腸をホルモンと呼ぶ
  4. ^ スジ肉にはハラミの一部も使われているが、本来はの部分を指すことから、もつとは区別される場合もある。日本畜産副産物協会ではアキレス腱も畜産副生物として扱っている。

出典

  1. ^ 日本畜産副産物協会 畜産副生物とは
  2. ^ 社団法人 日本畜産副産物協会 副生物の呼び名
  3. ^ 食肉の熟成について
  4. ^ 副生物がお店に並ぶまで 中央畜産会
  5. ^ 下島優香子、井田美樹 ほか、「東京都内に流通する牛内臓肉からの糞便系大腸菌群,ベロ毒素産生性大腸菌,Campylobacter jejuni/coli, SalmonellaおよびListeria monocytogenes検出状況」『日本食品微生物学会雑誌』 32巻 4号 2015年 p.209-214, doi:10.5803/jsfm.32.209
  6. ^ 矢崎弘志, 平野浩, 富田薫 ほか、「北海道北見市に於ける散発性E型肝炎の5症例」『日本内科学会雑誌』第95巻第11号、2006年、2295–2297頁、doi:10.2169/naika.95.2295ISSN 0021-5384 
  7. ^ 『万葉集』3885
  8. ^ 牛肉・食肉の歴史 奈良・平安時代の牛肉食”. 相州牛推進協議会. 2023年1月21日閲覧。
  9. ^ a b 長濱宗佶『非常時に於ける栄養食に就いて』、1933年12月29日発行、日本児童協会
  10. ^ 『国民百科大辞典』、1935年、冨山房
  11. ^ 佐々木道雄『焼肉の文化史』明石書店、2004年、ISBN 4-7503-1956-2
  12. ^ 岡田哲『とんかつの誕生』、2000年、講談社、ISBN 4-06-258179-5
  13. ^ a b エドワーズ 2015, pp. 19–26.


「もつ」の続きの解説一覧

内臓食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 05:22 UTC 版)

日本の獣肉食の歴史」の記事における「内臓食」の解説

肉だけでなく、内臓食されていた。内臓の量は精肉6分の1程度発生量多く無かった。ただし、保存性低くまた、食品化するに際して下処理が必要でそれに伴う廃棄率も高いため、屠畜段階から精肉とは流通経路異なる。明治期神戸の牛屠畜従事者回顧によれば屠畜場残され内臓肉は彼らの重要な副収入であったとしており、また、1906年明治39年)の神戸新聞には屠畜場周辺地域において、粗末な大鍋切り刻んだ臓物煮込んだものが一皿1銭で出されており、その新聞記者にとっては店の前を通っただけで異臭がするものであったが、夕方からは千客万来であった報告されている。やがて内臓肉専門業者通して流通するようになり、都市部では屠畜場周辺以外にも低価格肉料理として広がりはじめるが、内臓食は決し一般的ではなかった。 1920年代には一時的にだが「精力増進する料理」という意味の「ホルモン料理」の店ができ、卵、納豆山芋などと並んで動物内臓を出す店ができた。1930年代になると、一般向けにも広まった例え大阪難波の店「北極星」を営む北茂男は1936年昭和11年)頃に牛の内臓フランス風洋食ホルモン料理」として提供し1937年昭和12年)には「北ホルモン」の名で商標登録出願している。また、料理の友』には1936年昭和11年)から年1度ペース内臓料理が「ホルモン料理」として特集された。1940年昭和15年2月号では牛や内臓のバター焼きなどの調理法掲載されている。また、1936年昭和11年)には日本赤十字社主催で「ホルモン・ビタミン展覧会」として講演料理実演が行われている。また、1920年代には東京豚の内臓を串に刺してタレ焼いたやきとり」が売られ出し1940年頃には労働大衆の食として人気博した

※この「内臓食」の解説は、「日本の獣肉食の歴史」の解説の一部です。
「内臓食」を含む「日本の獣肉食の歴史」の記事については、「日本の獣肉食の歴史」の概要を参照ください。

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