樟とは? わかりやすく解説

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くす【×樟/×楠】

読み方:くす

くすのき


くす‐の‐き【×樟/×楠】

読み方:くすのき

クスノキ科常緑高木暖地自生し、高さ約20メートルにもなり、長命卵形表面つやがある5月ごろ、黄白色の小花密生し、実は熟す黒色全体香りがあり、樟脳(しょうのう)をとる。クスノキ科双子葉植物は約2500種が熱帯から暖帯分布しは主に常緑で、香りのあるものが多く、タブノキ・ニッケイ・クロモジなどが含まれる。くす。

樟/楠の画像

クスノキ

別名:樟
【英】:Cinnamomum camphora
(クスノキ科)


本州中、南部四国九州、さらに台湾中国分布します。木材およびから樟脳油採取するために造林されています。木材の利用はむしろ主目的ではないでしょう。かって樟脳衣服防虫剤として広く用いられ箪笥の臭いの主でした。近年防虫剤合成化学製品です。縁日小さなセルロイド製の舟を売っていたことがありますが、その後部に小さな樟脳のかけらをつけて浮かす生き物のように小さな舟が動いたのを記憶している人がいるのではないでしょうか

木材
この木材のもっとも特徴的な性質は、強い樟脳香りがあることです。この香り防虫効果があるため、箪笥などの家具類に利用され来てます。心材の色はどちらかといえば、不安定で、黄褐色、紅褐色部分的に緑色帯びた褐色などです。辺材淡色ですが、心材との境ははっきりしません。年輪はかなりわかります。肌目は粗く木理交錯していることが多いですまた、幹の形が悪かったり、凸凹があるため、板にすると種々の美しい“もく”が出て来ます。気乾比重は0.41~0.52(平均値)~0.69で、やや軽軟ないし中庸で、仕上がり中庸です。

用途
器具家具建築社寺など)、楽器、箱、彫刻ひきもの木魚などがあります美術展覧会など行かれたとき、木材彫刻作品のおいてある部屋で、強い芳香に気が付かれることがあるでしょう。これはクスノキで作った作品中にあるからです。最近でもときどき洋服箪笥などで、その扉を開けると樟脳芳香のするもので出会うことがあります。これは内貼りにクスノキの板あるいは合板貼っているものです。これによって、防虫効果期待しているのでしょう


くすのき (樟)

クスノキのほかの用語一覧
シロダモ:  犬樫  白だも
タブノキ:  椨の木
ニッケイ:  樟  肉桂  藪肉桂
ハマビワ:  ばりばりの木

読み方
くす
くぬぎ
さお
たびのき

クスノキ

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 07:21 UTC 版)

クスノキ(樟、楠[2]学名: Cinnamomum camphora)とは、クスノキ科ニッケイ属の常緑高木である。別名クス。暖地に生え、古くから各地の神社などにも植えられて巨木になる個体が多い。材から樟脳が採れる香木として知られ、飛鳥時代には仏像の材に使われた。


  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Cinnamomum camphora (L.) J.Presl”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2020年5月31日閲覧。
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  7. ^ a b c d 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 65.
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  10. ^ a b c d e f g 西田尚道監修 学習研究社編 2000, p. 44.
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  18. ^ 林将之 2008b, p. 26.
  19. ^ 笠井 (2006) なお、この時点ではフシダニの種名は確定していないらしく、ダニ室内外の種をそれぞれフシダニsp.1、フシダニsp.2と記するのみである。
  20. ^ a b 辻井達一 1995, p. 164.
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  23. ^ 「針葉樹 都会では枯死 明治神宮、クスの森に」『朝日新聞』昭和48年(1973年)1月4日朝刊
  24. ^ 香田徹也「昭和15年(1940年)林政・民有林」『日本近代林政年表 1867-2009』p420 日本林業調査会 2011年 全国書誌番号:22018608


「クスノキ」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2018/07/06 01:55 UTC 版)

発音(?)


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