ヘンルーダとは? わかりやすく解説

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ヘンルーダ【(オランダ)wijnruit】

読み方:へんるーだ

ミカン科多年草。高さ約1メートル羽状細かく裂けていて、強い匂いがある。初夏黄色い花が咲く。南ヨーロッパ原産で、香草日本には明治初年渡来香(うんこう)。

ヘンルーダの画像
撮影広瀬雅敏

ヘンルーダ 【wijnruit オランダ】


ヘンルーダ

ヘンルーダ
科名 ミカン科
別名: ルー
生薬名: ウンコウ芸香
漢字表記 -
原産 南ヨーロッパ原産
用途 草本の多年草ですが、下部木質化することもあります淡緑色で全に強い香りがあり、初夏黄色の花が咲きます開花した時のウンコウ芸香」といい、通経・駆風・ヒステリー症などに用います
学名: Ruta graveolens L.
   

ヘンルーダ

Ruta graveolens

Ruta graveolens

Ruta graveolens

Ruta graveolens

南ヨーロッパ原産です。わが国へは江戸時代中頃渡来しました。高さは60センチほどになり、5月から6月ごろ、黄色小さな花を咲かせますヨーロッパではむかし、魔除け興奮剤などの薬用に、またその臭いから虫よけにも使われいました。いまでもお茶入れられたり、調味料として使われりします。またフラボノイドルチンRutin)が含まれるため、毛細血管丈夫に保つ効果があるといいます。英名のまま「ルー」とも呼ばれるます。
ミカン科ヘンルーダ属の常緑小低木で、学名Ruta graveolens。英名は Rue
ミカンのほかの用語一覧
サンショウ:  山椒  烏山椒  犬山椒
ヘンルーダ:  ヘンルーダ
ボロニア:  ボロニア・ピナータ  ボロニア・ピローサ
ミカン:  しーかーしゃー

芸香

読み方:ヘンルーダ(henr^uda), ウンコウ(unkou)

ミカン科多年草薬用植物

学名 Ruta graveolens


ヘンルーダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 03:36 UTC 版)

ヘンルーダ
開花時の様子
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: ムクロジ目 Sapindales
: ミカン科 Rutaceae
: ヘンルーダ属 Ruta
: ヘンルーダ R. graveolens
学名
Ruta graveolens L.[1]
和名
ヘンルーダ[1]
英名
Common Rue

ヘンルーダオランダ語: wijnruit [ˈʋɛinrœyt])は、ミカン科の常緑小低木。日本語の「ヘンルーダ」はオランダ語に由来する。「ルー」(rue)あるいは「コモンルー」(common rue)とも呼ばれる。学名はRuta graveolensで、1753年リンネの『植物の種』で記載されたものである[2]

地中海沿岸地方の原産で、樹高は最大1.メートル強位。葉は、青灰色を帯びたものと黄色みの強いもの、斑入り葉のものなどがあるが、対生し、二回羽状複葉で、サンショウを少し甘くしたような香りがある。丸みを帯びたなめらかな葉がレース状に茂り「優雅なハーブ」と呼ばれる[3]。花は夏咲きで、黄色の4 - 5弁の花で、あまり観賞価値はない。

江戸時代に渡来し、葉に含まれるシネオールという精油成分が通経剤・鎮痙剤・駆虫剤などに利用され、料理の香りづけにも使われていたが、ウルシのように接触するとかぶれる[3]など毒性があるとされ、今はほとんどその目的には使われていない。精油として採取されたルー油はグラッパなどの香り付けに使われている[4]

漢字では芸香(うんこう)[5]と書き、しおりに使うと本の虫食いを防ぐと言われた[6]。古くは書斎を芸室(うんしつ)ともいった。この名前は本種の中国名に由来しており[7][8]、生薬名にも使われている[6][7][9]

「眼鏡のハーブ」と呼ばれるほど視力を高める効果があると信じられていた。そのため、古代ローマでは、画家はこれを大量に食べたという[10]。しかし、紀元1世紀にディオスコリデスは妊娠中の内服の危険性について警告している。

ヘンルーダは、春の彼岸過ぎにタネをまいて育てる。乾燥に強いが、半耐寒性で、高温多湿にもやや弱い。

なお、ミカン科はラテン語でRutaceaeといい、ヘンルーダ属(Ruta)が科を代表する属(模式属)になっているため、かつては日本語でも「ヘンルーダ科」と呼ばれていたが、日本人にとってはヘンルーダよりみかんの方が身近な植物であるため、1960年代半ばから、ミカン科と呼ぶようになった。

オーストラリアでは除けのハーブとして知られている。

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Ruta graveolens L.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年9月16日閲覧。
  2. ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 383. https://www.biodiversitylibrary.org/page/358402 
  3. ^ a b サンティッチ,ブライアント 2010, p. 269.
  4. ^ 武政三男 『スパイス&ハーブ辞典』、文園社、1997年、p214
  5. ^ 三省堂百科辞書編輯部 編「ヘンルーダ」『新修百科辞典』三省堂、1934年、1893頁。 
  6. ^ a b ヘンルーダ”. 学校法人 東邦大学 薬学部付属薬用植物園. 東邦大学. 2023年8月14日閲覧。
  7. ^ a b ヘンルーダ”. 熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース. 熊本大学. 2023年8月14日閲覧。
  8. ^ ヘンルーダ - 生薬の玉手箱”. 株式会社ウチダ和漢薬. 2023年8月14日閲覧。
  9. ^ ヘンルーダ”. 松山大学 薬学部 医療薬学科. 松山大学 (2009年6月). 2023年8月14日閲覧。
  10. ^ 基本ハーブの事典 東京堂出版 北野佐久子 2005年p214-217

参考文献

  • バーバラ・サンティッチ; ジェフ・ブライアント 著、山本紀夫 訳『世界の食用植物文化図鑑』柊風社、2010年。ISBN 9784903530352 

関連項目


ヘンルーダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 01:50 UTC 版)

クリスタル☆ドラゴン」の記事における「ヘンルーダ」の解説

「緑の原の一族」の族長末娘しっかり者負けん気が強い。生き残ったアリアンロッドとともに一族再建を誓う。真実の名は「フェリシア(「幸福」の意)」。ソリル結ばれて事実上夫婦になり息子身籠るが、胎児だった息子はバラーに押しつけられた魔を身代わり引き受けて死を選んだため、出産することなく息子失った

※この「ヘンルーダ」の解説は、「クリスタル☆ドラゴン」の解説の一部です。
「ヘンルーダ」を含む「クリスタル☆ドラゴン」の記事については、「クリスタル☆ドラゴン」の概要を参照ください。

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ヘンルーダ

出典:『Wiktionary』 (2021/07/29 12:26 UTC 版)

名詞

ヘンルーダ

  1. ムクロジ目ミカン科 (wp)ヘンルーダ属に属す多年生草本一種学名: Ruta graveolens

語源

オランダ語 wijnruit転訛[1]

発音

類義語

翻訳

脚注

  1. 牧野, 富太郎「へんるうだ (芸香)」『牧野日本植物圖鑑北隆館1940年、390頁。
  2. 「ヘンルーダ」『大辞林松村明 編、三省堂1988年 ISBN 4-385-14000-6

「ヘンルーダ」の例文・使い方・用例・文例

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