マサラ
英語:masala
「マサラ」とは、インドをはじめとする東南アジアの料理でよく用いられる、さまざまな種類の香辛料を調合して作られる粉末状の調味料の総称である。インド料理に欠かせないスパイスとしてよく知られている。「ガラムマサラ」もマサラの一種である。
マサラの作成に用いられる主な香辛料としては、ナツメグ、シナモン、クミンなどが挙げられる。その種類や分量に決まりはなく、人それぞれであり、各家庭のマサラはいわゆる「おふくろの味」でもある。
「マサラ」の語源・由来
「マサラ」はヒンディー語の「マサーラー(masālā)」に由来する言葉であり、Oxford Learner's Dictionaries によれば語源はアラビア語に求められるとされる。もともとは「材料・原料」という意味らしい。「マサラ」と「カレー」の違い
「マサラ」は、東南アジアでさまざまな料理に用いられる、複数の香辛料やハーブからなるミックススパイスの総称である。「カレー」は、多量のスパイスを味付けに用いるインド料理の総称、あるいは特に、そのようなスパイスを使用して調理された煮込み料理やソース(カレーソース)のことである。
一言でいえば「マサラ」は原料であり「カレー」は料理である。カレーの原料にはマサラも含まれることになる。
一般的には、「マサラ」には3種類以上程度の香辛料やハーブを混ぜて作られる。「カレー」は普通およそ20種類前後のスパイスやハーブから作られる。
いわゆる「カレー粉」は、伝統的なインド料理にはなく、インドのスパイス文化がイギリスに伝来してイギリスで定式化されたミックススパイスである。
「マサラ」と「ガラムマサラ」の違い
「ガラムマサラ」は、基本的には煎ってから挽いて作られる細粉状のマサラである。主に料理の仕上げ段階で香り付けのために用いられる。「ガラム(garam)」はヒンディー語で、英語の hot に近い意味合いがあるが、必ずしも辛味が主体であるとは限らない。ガラムマサラも十数種類のスパイスを混ぜ合わせて作られることが多い。用いられる香辛料の数や種類は、人それぞれである。
マサラ【(ヒンディー)masala】
マサラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/25 07:32 UTC 版)
マサラ(ヒンディー語: मसाला、masālā、マサーラー)は南アジアの料理における用語で、様々な香辛料を粉状にして混ぜ合わせた物を指す[1]。様々な料理用のマサラが存在する。「マサラ」は日本独自の発音である。
このマサラは他国でも販売されており、様々な料理に使用される事がある。
マサラの種類
種類は多数存在する。いくつかの例を示す。
- ガラムマサラ
- 干した香辛料を混ぜ合わせたもので、基本的なマサラとされている。
- カルダモン・マサラ、コリアンダー・マサラ、チャナ(ヒヨコマメ)・マサラ
- 一つの香辛料の風味を強調したもの。
- チャート・マサラ Chaat masala चाट मसाला
- 上に同じく一つの香辛料の風味を強調したもので、ミントを配合するため特に塩気が強いとされている。普段、生野菜(主にキュウリやニンジン等のスティック野菜)に少量振りかけて食すためにある[2]。
なお、基本的には伝統的なインド料理でのマサラは、各家庭、各料理店において、主婦・料理人が配合するものである。イギリスにおいてカレーの材料として、マサラを予め混合して市販したものが、カレー粉のルーツともされている。
現在ではインドに逆輸出され、インドでもカレー粉や予め混合済みのマサラを用いるようになったが、インスタント食品的な位置づけである。
脚注
関連項目
「マサラ」の例文・使い方・用例・文例
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