マサヤ・イチ
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マサヤ・イチ
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MASAYA ICHI
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生誕 | 市川 允也 1980年4月19日(45歳) 奈良県 |
出身校 | 京都芸術大学美術工芸学科 |
著名な実績 | グラフィックアート |
公式サイト | www |
マサヤ・イチ(MASAYA ICHI、本名:市川 允也〈いちかわ まさや〉 1980年4月19日 - )は、日本のグラフィックデザイナー、グラフィックアーティスト、AIクリエイター、実業家。
合同会社MONJU市、株式会社アニマリアル(ANIMAREAL)代表取締役。
概要
奈良県出身。奈良女子大学附属中等教育学校、京都芸術大学美術工芸学科卒業。
3歳の頃から絵画を学び、小学校に入学する頃は油画を描いていた。
大学では油画を専攻したが、在学中に友人から頼まれてイベントフライヤーをiMacで制作したという体験から、グラフィックデザイナーを志すようになる。
2011年にデザイン会社であるMONJU市を設立し、2014年に株式会社アニマリアルを設立。
Photoshopを中心としたグラフィック技術に長けており、CDジャケットやポスターをはじめとしたグラフィックデザイン以外に、漫画をモチーフにしたグラフィックアートを多数制作[1]。
2023年にグラフィックアーティストの育成を目的としたスクール型のギルド「Graphic Artist Guild」を設立[2]。
現在は画像生成AIを活用したグラフィック制作手法を確立し、高い評価を得る[3]。
経歴
多岐にわたる漫画の公式アートを制作し、多くの雑誌表紙を飾る。
「月刊FT」では13か月『FAILY TAIL』のグラビアを連載し、「月刊少年チャンピオン」では6か月に渡り『クローズ』のグラビアを連載した。また、ZOIDS FIELD OF REBELLIONのコンセプトアートを担当し、以来ゾイド関連のビジュアルに携わるようになる[4]。
2014年にはパリで行われたJapan Expoに招聘、2016年にはメルボルンで行われたANIMAGAに招聘、どちらも現地で展覧会を行なった[5]。
日本では2016年に東京ゲームショウにて作品展示を行った。
ももいろクローバーZの15thシングル「Zの誓い」3rdアルバム『AMARANTHUS』のアートワークを手掛け、渋谷パルコ、札幌パルコ、名古屋パルコにてアルバムアートワーク展が開催され好評を博した[6]。
マンガ大賞を受賞した『響〜小説家になる方法〜』の実写映画では、主演を務める平手友梨奈からの指名で映画ポスターのアートワークを担当した[7]
2018年にパイインターナショナルから出版したアートブック『ART OF ANIMAREAL』には兼ねてより交流があったMARVELヒーローの生みの親であるスタン・リーから激励の帯コメントが送られた。
2019年にUUUMとYouTube活動における専属クリエイター契約を交わす。
『クローズ』30周年記念として、劇中に登場するバイクチーム「武装戦線」を題材とした写真集『武装戦線 THE REAL』を秋田書店から出版。スポーツ界からは朝倉未来や稲垣啓太、俳優界からはやべきょうすけや深水元基、板尾創路、音楽界からはTAKUMA(10-FEET)やダイスケはん(マキシマムザホルモン)、AK-69など多くの著名人が撮影に参加した[8]。
2021年まで京都芸術大学と大阪成蹊大学にて講師をつとめる。
2022年から東京ゲームショウの主催者企画の包括的なデザインに携わる。
東京おもちゃショー2023のタカラトミーエリアに多数展示されたグラフィック作品[2]や、『宇宙兄弟』15周年を記念して制作したコラボアートは画像生成AIを巧みに活用し、話題を呼んだ[9]。
2023年にグラフィックアーティストの育成を目的としたスクール型のギルド「Graphic Artist Guild」を設立[2]。
ZOIDSやTRANSFORMERSといった多くのロボット玩具のアートワークが高く評価され、2024年にタカラトミーが展開するハイターゲットブランドであるT-SPARKにブランディングデザイナーとして包括的に携わる[10]。
主な作品
- クローズ
- ゾイド
- ZOIDS FIELD OF REBELLION
- ティザービジュアル[16]
- メインビジュアル
- コンセプトアート
- ZOIDS WILD
- ZOIDS 40周年
- ZOIDS FIELD OF REBELLION
- ももいろクローバーZ
- 「『Z』の誓い」
- ジャケットアートワーク
- 広告ビジュアル
- 『AMARANTHUS』
- ジャケットアートワーク
- 広告ビジュアル
- 展覧会ビジュアル
- 「『Z』の誓い」
- 響~小説家になる方法~
- ビッグコミックスペリオール 表紙ビジュアル[20]
- 映画『響-HIBIKI-』ポスタービジュアル[21]
- FAIRY TAIL
- 月刊FT グラビアビジュアル[22]
- トランスフォーマー
- ルナクルーザープライム ビジュアル
- X-MEN:ダーク・フェニックス
- ドラゴンクエスト
- ドラゴンクエスト ユア・ストーリー Tシャツビジュアル[24]
- NARUTO -ナルト-
- 20周年 新宿駅広告ビジュアル
- 銀魂
- 『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』プロモーションビジュアル
- 『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』DVD付属ポストカードビジュアル
- 機動警察パトレイバー
- 攻殻機動隊
- GHOST IN THE SHELL : 2045 AKIHABARA PREMIUM COLLECTION Ultimate Art Series 広告ビジュアル[27]
- 宇宙兄弟
- るろうに剣心
- ジャンプSQ 付属ポスタービジュアル[30]
- いぬやしき
- 鬼灯の冷徹
- 血の轍
- ビッグコミックスペリオール 表紙ビジュアル
- GIGANT
- ビッグコミックスペリオール 表紙ビジュアル[35]
- アニマギア
- ティザー広告ビジュアル
- グラップラー刃牙
- 花山薫 アートパネル
- 花山薫 Tシャツビジュアル
- いくさの子 織田三郎信長伝
- 展覧会 作品
- テンプリズム
- ビッグコミックスピリッツ 広告ビジュアル[36]
- 東京ゲームショウ
- バイラルムービー
- グッズデザイン
- フォトブースデザイン
- 作品展示
書籍
- 『アート・オブ・アニマリアル = THE ART of ANIMAREAL : ゲーム・マンガ・アニメを実写化するためのテクニック』(2018年2月、パイインターナショナル、ISBN 9784756249425)
- 『武装戦線THE REAL : クローズ生誕30周年記念写真集』(2020年12月、秋田書店、 ISBN 978-4-253-01107-5)
脚注
- ^ “風を知るひと #84 時代とともに変化し続け、“ファンアート”の可能性を追求する”. アネモメトリ -風の手帖-. 京都芸術大学 (2019年1月10日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ a b c 「世界的に有名なグラフィックアーティスト マサヤ・イチが、AIを駆使したデザイン教育機関「Graphic Artist Guild」を開校」(プレスリリース)、合同会社MONJU市、2023年6月15日。2024年9月8日閲覧。
- ^ “マーベル作品の生みの親も絶賛。一流のグラフィックデザイナーは、いかにAIと共存するのか?”. GOETHE[ゲーテ]. 幻冬舎 (2023年6月30日). 2023年7月20日閲覧。
- ^ “新作MOBA『ZOIDS FIELD OF REBELLION』が配信開始!リアルに描かれる新たな『ゾイド』”. Appliv Games. ナイル (2017年4月18日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “ANIMAREAL: your favorite characters come to life!” (英語). www.japan-expo-paris.com (2014年6月24日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “ももクロ、渋谷パルコで展覧会 会場限定グッズ公開”. ORICON NEWS (2016年2月4日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “平手友梨奈が自ら発案 主演映画「響」で原作表紙を完全再現したビジュアル作成”. 映画ニュース. 映画.com (2018年7月24日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「クローズ」武装戦線を“リアル化”した写真集、AK-69やダイスケはんもメンバーに”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年12月8日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “途方もない夢を叶えたあの奇跡の瞬間がアート作品に!マサヤ・イチ×『宇宙兄弟』「Casual Promise」ができるまで”. 『宇宙兄弟』公式サイト (2023年6月30日). 2023年7月20日閲覧。
- ^ “タカラトミーよりハイターゲット向け新ホビーレーベル「T-SPARK」誕生!2024年夏から順次予約開始”. アキバ総研. カカクコム (2024年5月8日). 2024年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月8日閲覧。
- ^ “CROWS”. Creator Store. MUUU. 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「クローズ」「WORST」武装戦線と格闘家・朝倉未来のコラボグラビアが月チャンに”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年12月4日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「クローズ」「WORST」武装戦線×ラグビー日本代表・稲垣啓太のグラビアが月チャンに”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年10月6日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「クローズ」30周年4大特報!イベント開催、スピンオフ新連載「ゼットン先生」など”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年6月5日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「クローズ」武装戦線を“リアル化”した写真集、AK-69やダイスケはんもメンバーに”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年12月8日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “ゾイドの新プロジェクトはスマホ向けMOBA。「ZOIDS FIELD OF REBELLION」で事前登録の受付とAndroid版を対象にしたCBTの参加者を募集開始”. 4Gamer.net. Aetas (2016年10月20日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「ゾイドワイルド」最狂ゾイド・デスレックスをANIMAREALがリアルに再現”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年9月22日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「ANIMAREAL」コラボビジュアル第2弾が公開!”. アニメ「ゾイドワイルド」公式HP (2018年11月17日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “ゾイドと「北斗の拳」、「パトレイバー」、「白上フブキ」さんとのコラボレーションが決定”. Hobby Watch. インプレス. 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「響~小説家になる方法~」天才少女・響がスペリオールに!ANIMAREALコラボ”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年8月9日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “映画「響-HIBIKI-」平手友梨奈が原作5巻までの表紙を完全再現”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年7月24日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “FAIRY TAIL、DVDとファンブックが毎月刊行”. コミックナタリー. ナターシャ (2014年7月14日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “『X-MEN:ダーク・フェニックス』“えなこ”が公式コスプレイヤーに就任、週刊文春シネマ特別号が6.11発売”. 映画ランドNEWS (2019年6月10日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」とグラフィックアートプロジェクト集団「アニマリアル」のコラボTシャツが発売”. 4Gamer.net. Aetas (2019年8月2日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「機動警察パトレイバー30周年記念展」の詳細が公開!新作『PATLABOR EZY』の新ビジュアル公開や、冨永みーなさんら声優陣のトークイベントに注目”. 電撃ホビーウェブ. KADOKAWA (2018年12月5日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “『機動警察パトレイバー EZY』のポップアップイベントが渋谷で開催!「ANIMAREAL」「BE@RBRICK」とのコラボグッズ販売や、立体モデル展示などを実施!”. 電撃ホビーウェブ. KADOKAWA (2019年4月30日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ ““Ghost in the Shell: SAC_2045” Ultimate tech coat 全世界限定・先着100着”. AKIHABARA PREMIUM COLLECTION. 2023年6月8日閲覧。
- ^ “15周年のコラボアートを66枚限定販売!グラフィックアーティスト マサヤ・イチ×宇宙兄弟 特設サイト|小山宙哉”. 『宇宙兄弟』公式サイト. 2023年7月20日閲覧。
- ^ “『宇宙兄弟』モチーフのグラフィックアート、「Last Rocket Road」はいかにして生まれたか?”. 『宇宙兄弟』公式サイト (2019年6月30日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「るろうに剣心」新章・北海道編1巻が本日発売!ドSな斎藤の“るろ検”も”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年9月4日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “奥浩哉「いぬやしき」特集、ANIMAREAL・市インタビュー - コミックナタリー 特集・インタビュー”. コミックナタリー. ナターシャ. 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「いぬやしき」獅子神が渋谷に出現!古谷実の新作へ16人の作家がエール”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年4月25日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “「鬼灯の冷徹」をANIMAREALがリアル化したビジュアルがモーニングに”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年7月20日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “JR新宿駅構内に「鬼灯の冷徹」巨大ポスター出現!特製缶バッジは持ち帰り自由”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年7月24日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “奥浩哉「GIGANT」のパピコをANIMAREALが再現、横槍メンゴの読み切りも”. コミックナタリー. ナターシャ (2019年2月22日). 2023年6月8日閲覧。
- ^ “曽田正人のファンタジー「テンプリズム」の主人公、超リアルなCG作品に”. コミックナタリー. ナターシャ (2014年11月10日). 2023年6月8日閲覧。
外部リンク
- マサヤ・イチ | グラフィックアーティスト - 公式ウェブサイト
- Animareal (ANIMAREAL.jp) - Facebook
- masaya.ichi (@animareal_ichi) - Instagram
- MASAYA ICHI (@ANIMAREAL_ichi) - X(旧Twitter)
- ANIMAREAL / アニマリアル - YouTubeチャンネル
- GAG - Graphic Artist Guild
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