オールスパイスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 植物 > フトモモ科 > オールスパイスの意味・解説 

オールスパイス【allspice】

読み方:おーるすぱいす

フトモモ科常緑高木また、その果実ジャマイカ原産で、果実古くから香辛料として利用され、ナツメグ・クローブ・シナモンを合わせたような香味がある。ピメント


オールスパイス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/06 15:57 UTC 版)

オールスパイス
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ類 malvids
: フトモモ目 Myrtales
: フトモモ科 Myrtaceae
: オールスパイス属[1]
Pimenta[1]
: オールスパイス[2]
P. dioica [2]
学名
Pimenta dioica
(L.) Merr. (1947) [2]

オールスパイス (allspice, Pimenta dioica) は、フトモモ科の植物で、果実または葉が香辛料として用いられる。名前の由来は、シナモンクローブナツメグの3つの香りを併せ持つといわれることから(「スパイス各種を混ぜ合わせたもの」ではない)。

別名をジャマイカペッパーといい、クリストファー・コロンブスによってジャマイカからヨーロッパに持ち帰られた。東洋では百味胡椒、三香子とも呼ばれる[3]

オールスパイスは現在でも中南米が産地であり、果実を未熟なうちに収穫し乾燥させて作られる。普通はパウダーで使われることが多いが、ピクルス液などではホールでも使われる。一般には食卓用というより調理中に使われる事が多い。クローブやシナモンと同じくオイゲノールが主成分のため、似た傾向のスパイシーな味と香りを持つ。トマトとの相性がよく、ハンバーグソーセージなどの肉料理、ピクルスやソースに用いられる。甘い料理やデザート、果実にも向いている。また、上記のシナモン・クローブ・ナツメグと併用すると香りが調和しマイルドになる[4]

オールスパイスは、生か加熱調理後かにかかわらずα-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼに顕著な阻害作用を示し、糖尿病予防に利用できる可能性が示唆されている[5]

脚注

出典

  1. ^ a b 米倉 2009.
  2. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pimenta dioica (L.) Merr.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月18日閲覧。
  3. ^ 成美堂出版編集部 編『ハーブ・スパイスの事典』成美堂出版、2013年3月6日、25頁。ISBN 978-4415314914 
  4. ^ 青山スパイスクラブ 編『かんたんスパイス40』同文書院、1996年9月、12-13頁。 ISBN 4810373460 
  5. ^ 三浦理代、五明紀春「市販香辛料のα-アミラーゼ活性およびα-グルコシダーゼ活性に及ぼす影響」『日本食品科学工学会誌』第43巻第2号、日本食品科学工学会、1996年、157-163頁、doi:10.3136/nskkk.43.157 

参考文献

関連項目

  • バニラ - 同じくコロンブスによって持ち帰られた香辛料。

「オールスパイス」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オールスパイス」の関連用語

オールスパイスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オールスパイスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
文部科学省文部科学省
食品成分値は文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会報告「五訂増補 日本食品標準成分表」、 科学技術庁資源調査会編「改訂日本食品アミノ酸組成表」によります。 食品成分値を複製又は転載する場合は事前に文部科学省への許可申請もしくは届け出が必要となる場合があります。 連絡先:文部科学省科学技術・学術政策局政策課資源室 電話(03)5253-4111(代)
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオールスパイス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS