オイゲノールとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 化合物 > 香りの分子 > オイゲノールの意味・解説 

オイゲノール【(ドイツ)Eugenol】

読み方:おいげのーる

丁子(ちょうじ)油などに含まれる香気のある淡黄色液体香料化粧品歯科消毒剤用いる。ユージノール化学式C10H12O2


オイゲノール

分子式C10H12O2
その他の名称オイゲン酸、オイゲノール、カリオフィル酸、アリルグアイヤコール、Eugenol、Eugenic acid、Allylguaiacol、Caryophyllic acid、4-Allyl-2-methoxyphenol、NCI-C-50453、2-Methoxy-4-(2-propenyl)phenol、エンゲノール、Engenol、4-アリルグアイアコール、4-Allylguaiacol、ユージノール、p-オイゲノール、p-Eugenol、2-Methoxy-4-allylphenol
体系名:2-メトキシ-4-アリルフェノール、4-ヒドロキシ-3-メトキシ-1-アリルベンゼン、3-メトキシ-4-ヒドロキシ-1-アリルベンゼン、2-メトキシ-4-(2-プロペニル)フェノール、4-アリル-2-メトキシフェノール


オイゲノール

名称オイゲノール
英名eugenol
別名4-アリル-2-メトキシフェノール
化学式C10H12O2
香りチョウジ
状態l(無色淡黄色
融点-9.2
沸点255
比重1.0644(d20/4)
性質有機溶媒に易溶/不溶
用途食品香料,花,東洋調の調合香料
有機性200
無機137
分子データ
» 「動く分子事典」の分子モデル表示の特性について、「生活環境化学の部屋」より補足説明をいただいております。

オイゲノール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/22 20:53 UTC 版)

オイゲノール
識別情報
CAS登録番号 97-53-0
KEGG D04117
特性
化学式 C10H12O2
モル質量 164.20
外観 無色または淡黄色液体
密度 1.066, 液体
融点

−12 から −10

沸点

253

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

オイゲノール (eugenol) はグアイアコールアリル基が置換した構造を持つ、フェニルプロパノイドの一種である。無色から淡黄色の油状液体で、クローブなどの精油に含まれている。水にはわずかに溶け、有機溶媒にはよく溶ける。刺激のある快い芳香を持つ。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[1]

存在

天然にはクローブ(精油70–95%)、ピメント(精油60–90%)、ローリエ(精油50–60%)、シナモン(皮油5–10%、精油90%以上)などに含まれる。そのほかバジリコバナナナツメグにも含有される。これらの精油から5%水酸化カリウム溶液で抽出される。

用途

香水、香料、精油、殺菌剤麻酔薬などの医薬品に用いられる。かつてはバニリンを合成する際の中間体であるイソオイゲノールの製造に用いられていたが、のちにバニリンはフェノールリグニンから作られるようになった。

酸化亜鉛と練和した酸化亜鉛ユージノール (zinc oxide eugenol, ZOE) は歯科領域で歯の仮封、歯髄の鎮痛消炎や補綴(ほてつ)に使われる。

オイゲノールを含むメトキシフェノールの誘導体は、香料や医薬品のほか、昆虫の誘引剤、紫外線吸収剤、殺生物剤、消毒薬、さらには合成樹脂やゴムの安定化剤・抗酸化剤の製造に利用される。クローブ油は熱帯魚用の麻酔薬としても使われるようになってきている。

オイゲノールはMDMAなどのフェネチルアミン類の密造にも使用される。また、クレテック(チョウジタバコ)の活性成分はオイゲノールとニコチンである。

毒性

過剰に摂取すると、血尿・痙攣・下痢・吐き気・意識喪失・めまい・動悸などの症状があらわれる。皮膚に触れるとアレルギー反応により皮膚炎を起こすことがある[2]

参考文献

  1. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
  2. ^ Eugenol Oil Overdose, New York Times Health Guide

「オイゲノール」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



オイゲノールと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オイゲノール」の関連用語

1
ユージノール デジタル大辞泉
100% |||||


3
丁子油 デジタル大辞泉
58% |||||



オイゲノールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オイゲノールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
生活環境化学の部屋生活環境化学の部屋
Copyright © 2025 Home Page for Learning Environmental Chemistry, All rights reserved.
Jmol is a free, open-source software licensed under the GNU Lesser General Public License
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオイゲノール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS