設定・制作秘話
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オープニング・クレジットの映像は、新シーズンの映像を使って一部作り直されている。 ジョンが書いた設定のブログには、本エピソードと同名の記事が存在するが、内容は全くの別物である。また、ジョンが「犯人は双子」説を唱える、シャーロックが「犯罪がバロック過ぎる」と呟く(前作のシャーロックが「ゴシック過ぎる」と指摘されたことに基づく)など、前話『忌まわしき花嫁』のセルフパロディも含まれている。 このエピソードの撮影はサザーク区のバラ・マーケット、ヴォクスホール橋、ロンドン水族館(英語版)で行われたほか、モロッコでもロケが行われた。バラ・マーケットでは犬とのシーンが撮影されたが、この犬がキャストの思い通りに歩かず難航したことが明かされている。 シャーロックが子どもの頃恐れていた話として登場する『サマラの約束』(英: Appointment in Samarra)は、元々サマセット・モームが採話したメソポタミアの作品である。この作品はジョン・オハラ(英語版)の同名作品 (Appointment in Samarra) でタイトルとして使われている。 シャーロックがウェルズバラ邸でサッチャーグッズに気付いて呟く "By the pricking of my thumbs" は、シェイクスピアの『マクベス』からの引用で、アガサ・クリスティーの小説『親指のうずき』のタイトルとしても使われている。 By the pricking of my thumbs, / Something wicked this way comes.ぴくぴく動くよ 親指が / 邪悪な何かがやってくる。 — 第2の魔女、第4幕第1場 ジョンがエリザベスと話すバス停には、第2話の黒幕であるカルヴァートン・スミス(演:トビー・ジョーンズ)の広告ポスターが貼られている。視線を向けられていたのが、娘をあやすために耳に刺した花のせいだったと気付くエピソードは、元々ゲイティスの友人に起こった実話である。 メアリーが偽名として用いる「アシュダウン」(英: Ashdown)という名字は1970年の映画『シャーロック・ホームズの冒険』でホームズが用いる偽名だが(またガブリエルという登場人物も存在する)、脚本のゲイティスはこの作品をお気に入りに挙げている。
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設定・制作秘話
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トビー・ジョーンズが悪役として登場することは比較的早くから公開され、彼の演じるカルヴァートン・スミスは、シリーズ史上「最もダークな」(英: darkest)な悪役と報じられた。スミスの人物造型については、イギリスの司会者で性犯罪を犯していたと報じられたジミー・サヴィルとの関連を指摘する声も多い。またスミス自身が言及するH・H・ホームズは、19世紀末のシカゴでホテルを経営し、宿泊客を殺したと伝わる連続殺人犯である。また彼はスウィーニー・トッドにも言及する。ここでスミスに関するニュースを報じているジャーナリストの名前「ハロルド・チョーリー」は、1968年に放送された『ドクター・フー』のエピソード "The Web of Fear" (en) の登場人物と同じである。また脚本のゲイティスは、スミスの病院に勤務する看護師で、ジョンのブログを批判するコーニッシュについて、コーンウォールの船頭がドイルに対し「大空白時代」後の話の書き方を批判した逸話に由来すると明かしている。 シャーロックがフェイスに扮したユーラスと散歩するシーンでは、ヘリコプターを見たフェイスが「ビッグ・ブラザーが見ているわ」と述べるが、この台詞は兄マイクロフトだけでなく、ジョージ・オーウェルの『1984年』も想起させると指摘されている。ロケには『死を呼ぶ暗号』にも登場したハンガーフォード橋が使われ、カンバーバッチとブルックが撮影に挑む様子が2016年6月に目撃されている。 ハイになったシャーロックがフラットを歩き回るシーンは、実際にセットを傾けて撮影されている。このシーンでシャーロックが話しているのは、『ヘンリー五世』からの引用であり、最後はドイルが『修道院屋敷』などで引用している "The game is afoot!"(意味:獲物が飛び出したぞ!)という台詞で締められる。また劇中登場するハドスン夫人の愛車は、アストンマーチンであることが明かされている。 ホームズ家としてマイクロフト、シャーロックに加え3人目の妹としてユーラスが登場したことには、シャーロックがジョンの姉を兄と取り違えて推理するシーンがある『ピンク色の研究』との対比ととらえる指摘もある。彼女の名前である「ユーラス」(英: Eurus)は、ギリシャ神話のアネモイである東風エウロスに由来している(但し、エウロスは男神である)。シーズン4ではシャーン・ブルックがユーラス・エリザベス(ジョンとバスで出会う女性)・ジョンのセラピスト・偽フェイスの全てを演じている。ブルックは当初ユーラスが扮する人物に対し別々のオーディションを受け、後から全てユーラスというひとつの役だったと聞かされ驚いたという。ブルックはまた、カンバーバッチがタイトルロールを演じた『ハムレット』でオフィーリアを演じていた人物でもある。脚本を担当するモファット・ゲイティスは、ホームズ兄弟に3人目となる妹を出すことに対し、『最後の誓い』撮影中から検討していたと答えている。 過去のシーズンでは、最終話がクリフハンガーで終わることが通例だったが(『大いなるゲーム』、『ライヘンバッハ・ヒーロー』、『最後の誓い』)、シーズン4では第2話がクリフハンガーとなった。 放送に先立ち、ベーカー街221Bやワトスン家のセット映像が公開された。また2017年1月10日には、BBC OneのTwitter公式アカウントで、シャーロックがアカウントを乗っ取ったという筋書きの謎解きイベントが行われた。
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設定・制作秘話
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「ライヘンバッハ・ヒーロー」の記事における「設定・制作秘話」の解説
冒頭シャーロックは、ターナーがライヘンバッハの滝を描いた絵を取り返す。この絵は実在し、ベッドフォードのヒギンズ美術館(英: The Higgins Art Gallery & Museum, Bedford)に所蔵されている。 モリアーティがロンドン塔で聴いているのは、ロッシーニのオペラ『泥棒かささぎ』序曲である(中盤部から)。このシーンは、当初実際にロンドン塔で撮影する予定だったが、モリアーティが宝冠を盗み出すという脚本に職員が難色を示し、急遽カーディフ城(英語版)で撮影されたという。 シャーロックが参考人としてモリアーティの裁判に向かうシーンのBGMは、ニーナ・シモンの『Sinnerman(英語版)』(訳:罪人)である。 シャーロックのファンを装って取材に来たキティ・ライリーは、"I love SHERLOCK"(訳:シャーロックが大好き)と書かれた缶バッジを付けている。同じデザインのキーチェーンが、『忌まわしき花嫁』の劇場公開に際して、AXNミステリーからグッズとして販売されている。また、ライリーはタブロイド紙のひとつザ・サンの記者との設定である。ジョンはディオゲネス・クラブで、ライリーの記事を読んでいるマイクロフトに驚くが、これは英国の階級社会において、マイクロフトクラスの官僚がタブロイド紙を読むことが稀であるためである(イギリスの新聞一覧#概説参照)。 モリアーティの裁判で彼の弁護士を演じているのは、イアン・ハラード(英語版)である。彼は、本シリーズの脚本・制作総指揮を務めるマーク・ゲイティスのパートナーである。 モリアーティがベーカー街221Bを訪れた際にシャーロックが弾いているのは、バッハの『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ』第1番である。この曲のバッハ作品主題目録番号(BMV)は1001で、バイナリ・コードのようになっている。一方本作では、モリアーティがバイナリ・コードでコンピュータ暗号を伝えていたのではないかと、シャーロックが疑うシーンがある。また、モリアーティはこれがバッハの『パルティータ第1番』に合わせて刻んでいただけだと答えるが、この作品はBMV 1002で、ソナタ第1番の次に来る作品である。 同じシーンで、シャーロックは、モリアーティが階段を上がってくるのを察知してヴァイオリンを弾き止める。それに気付いたモリアーティは足を止めるが、シャーロックが再び弾き始めたことで歩き出す。これは、ベイジル・ラスボーン版の映画『緑の女』(原題:The Woman in Green)中のシーンにオマージュをかけたものである。 作中、ディオゲネス・クラブの会員としてカメオ出演しているダグラス・ウィルマー(英語版)は、かつてBBCで放送されていた、『シャーロック・ホームズ(英語版)』でホームズ役を演じていた。このシリーズでは、ウィルマーの降板後、ピーター・カッシングがホームズを演じている。また、クラブに着いたジョンへ、マイクロフトは「1972年を繰り返したくない」と述べるが、この年は血の日曜日事件をきっかけに、北アイルランド紛争が激化した年である。 駐米イギリス大使の子供が誘拐された事件では、誘拐された少女の持ち物として、グリム童話が見つかる。事件に際して221Bの玄関先にパンくずの入った封筒が置かれていたり、誘拐された姉弟がお菓子の廃工場に軟禁されていたりなど、『ヘンゼルとグレーテル』が強調されている。モリアーティは、本作を通じておとぎ話を強調している設定である。 ライリーの自宅壁に書かれている"Make believe"との単語は、「見せかける」との意味の成句である。また、モリアーティがライリーの前で使っている偽名「リッチ・ブルック」(英: Rich Brook)は、作中で指摘される通り、『最後の事件』でホームズとモリアーティが決闘する、ライヘンバッハ(独: Reichenbach)を英語に転記したものである。 バーツ屋上でモリアーティが聴いているのは、『ベルグレービアの醜聞』での着信音と同じく、ビージーズの『Stayin' Alive』である。 脚本で制作総指揮のマーク・ゲイティスは、今作について「まさか6話目でライヘンバッハの滝に行くとは思っていなかった」とコメントしている。シャーロックの偽装自殺のトリックについてはファンの間で議論が起こり、タイムズ・ガーディアンなどは特設ページを作ってまで手立てを予想した。オンライン上でのファンの予想は、一部が『空の霊柩車』の冒頭で取り入れられているという。なお、自殺シーンのロケ地は、当時建築中だったザ・シャードを使う予定だったが、ザ・シャードでの撮影上の困難とバーツの手頃さから、場所が変更されている。 『シャーロック・クロニクル』に掲載されたシャーロックの墓の写真から、彼が1977年1月6日生まれであることが読み取れる。誕生日は、シャーロキアンの間で唱えられているホームズのものと合致しているほか、シャーロックの年齢は、彼を演じるベネディクト・カンバーバッチとほぼ同じである。 シャーロックはバーツの屋上から飛び降りる。 メディアを再生する バーツ屋上でのシーンを撮影中のカンバーバッチとスコット(動画)。 同じくバーツ屋上でのシーンを撮影中のカンバーバッチ・スコット。 バーツ屋上での撮影に同行したマーク・ゲイティス。
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設定・制作秘話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 02:46 UTC 版)
冒頭、アンダーソンの推理するシャーロックの偽装自殺計画には、実際のメンタリスト(催眠術師)ダレン・ブラウンが本人役で登場している。 ジョンがメアリーにプロポーズしようと予約するレストラン・ダフォディル(英: The Daffodil)は、映画館を改装してレストランにした店である。このレストランの外観には、実際にメリルボーン通りに面するランドマークホテル・ロンドン(英: The Landmark London)が使われている。メリルボーン通りは、シャーロックとジョンの下宿があるベーカー街に程近い場所に位置する。 本作で初登場するメアリー・モースタン役のアマンダ・アビントンは、ジョン役のマーティン・フリーマンにとって、実際のパートナーでもあった。また、シャーロック・マイクロフトの両親として登場するティモシー・カールトン、ワンダ・ヴェンサムは、シャーロック役のベネディクト・カンバーバッチにとって実の両親である。 マイクロフトとシャーロックが興じているゲームは、チェスとオペレーション・ゲーム(英語版)である。推理ゲーム中に、マイクロフトは帽子をアルパカ毛でアンデス産のチューヨ(英語版)、シャーロックはアイスランド産のウールだと推理する。 劇中切り裂きジャックを模した事件が発生するが、この事件はホームズシリーズ連載中の1888年に起きており、ホームズと切り裂きジャックの対決自体は何度も題材にされてきた(切り裂きジャックを扱った作品参照)。一方で、原作のドイル自身が、この題材について扱ったことは無い。 ジョンはガイ・フォークス・ナイト(英語版)のガイ人形中で燃やされかける。11月5日に行われるこの行事は、ジェームズ1世らを殺そうと、ガイ・フォークスらが計画した火薬陰謀事件に基づく祭りである。モラン卿が国会議事堂の真下に爆弾を仕掛ける筋書きは、この事件に由来する。またジョンが詰め込まれたガイ人形は、セント・ジェームズ小教会(英語版)に設置された設定である。字幕では、英語の「セント・ジェームズ」がイエスの使徒ヤコブを指すことから、「聖小ヤコブ教会」とされている。モラン卿が爆弾の遠隔操作キーとして入力する「051113」は、英国式の日付で2013年11月5日を指し、エピソードの年代設定がこの前後だと分かる。 スマトラ通りの廃駅は、廃駅になっていたオールドウィッチ駅(英語版)を使って撮影された。実際の地下鉄車両が使えなかったため、撮影にはジュビリー線の車両レプリカが用いられている。 本作で、アンダーソンのファーストネームが「フィリップ」だと初めて明かされる。シャーロックの偽装自殺に付けられたコードネーム「ラザロ」(英: Lazarus)は、イエス・キリストによって蘇生したラザロを指すものである。 マイクロフトが両親を連れて行くミュージカルは、『レ・ミゼラブル』である。実際にマイクロフトが辟易してシャーロックに電話を掛けてくるシーンでは、後ろで『民衆の歌』が歌われている。 ラストでシャーロックがジョンに言う、「僕は不死身だ[から生還した]」との台詞は、ゲイティス・モファットによれば、ジョン・ネヴィル主演のホームズ映画 "A Study in Terror" からの引用である。 シーズン3最終話『最後の誓い』のメイキングで、メアリー役のアビントンは、本作と次作『三の兆候』では、『最後の誓い』での展開を知らずに演じていたと語っている。そのため、最終話での展開に、自宅で一緒に読み合わせをしていたフリーマン共々驚いたという。
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設定・制作秘話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 08:39 UTC 版)
マグヌセンのミドルネーム"Augustus"は、英語読みでは「オーガスタス」だが、彼を演じたデンマーク人のラース・ミケルセンは、これを「アウグストゥス」と読んでいる。ローマ帝国初代皇帝の名前がアウグストゥスと読まれるように、ミケルセンの母国語デンマーク語や、近縁のドイツ語・ラテン語などでは、英語と同じスペルで「アウグストゥス」と読むのが一般的である。一方で、英語圏のシャーロックなどは、彼の名前を「オーガスタス」と発音している。また、マグヌセン自体は、デンマーク系の名字の1つである。 この作品は、マグヌセン役のミケルセンにとって、初めて英語で演じた作品である。 マグヌセンの邸宅「アップルドア」とされているのは、グロスターシャーのスウィンヘイ・ハウス(英語版)である。 シーズン2第2話『バスカヴィルの犬(ハウンド)』では、ジョン役のフリーマンが運転免許を持っていなかったため、シャーロック役のカンバーバッチの運転へシーンが差し替えられている(コメンタリーで言及がある)。本作でも、メアリー役のアビントンの運転シーンは存在するが、よく見るとフリーマン自身の運転シーンは撮られていない。 本話のメイキングで、モリー役のブリーリーの目が上手く距離感を捉えられないため、モリーがシャーロックを平手打ちするシーンの前に、彼女がカンバーバッチの手を借りて何度か練習したことが語られている。 シャーロックはマグヌセンの秘密収集庫をアレクサンドリア図書館に例えるが、これは世界中の文献を収集することを目的として、プトレマイオス1世により紀元前のプトレマイオス朝エジプトの都市アレクサンドリアに建てられた図書館である。 マグヌセンのスキャンにより、ジョンが総合診療医(G.P.)であること、マイクロフトが正式にMI6に所属していることが分かる。 シャーロックがジャニーンへの婚約指輪を買いに向かうハットン・ガーデンは、セント・ポール大聖堂などに程近い宝飾店街である。マグヌセンの自宅フロアで気絶している警備員は、14 Wordsのタトゥーを入れていることから、シャーロックに人種差別主義者だと推理される。 メアリー役のアビントンは、本話のメイキングなどで、メアリーの正体について第3話の脚本を貰うまで知らなかったと述べている。また、本作でシャーロックを撃つシーンが1番のお気に入りと答えている。 マグヌセンはメアリーに銃を向けられながら、デンマーク語で"No!"にあたる"Nej!"と喋っている(b:デンマーク語/基本表現参照)。 メアリーに撃たれたシャーロックが後ろに倒れ込むシーンは、カンバーバッチの体型を採寸して作った装置を後ろに倒して撮影されている。カンバーバッチは、本話のメイキングでこの装置は、『バスカヴィルの犬(ハウンド)』で使われたベッドが起き上がってくる仕掛けを参考にしているのではないかと語っているが、特撮担当のダニー・ハーグリーヴズも、このシーンのオマージュとして作ったことを明かしている。またこのシーンでは、自転車の車輪に木材とカメラを付けて、回転撮影が行われている。 マインドパレス中のシーンで、幼少期のシャーロックを演じているのは、脚本のモファット・制作のスー・ヴァーチュー夫妻の息子、ルイである。彼は『大いなるゲーム』でも、人質に取られる子供の声を担当している。 メアリーに撃たれたシャーロックのマインドパレスには、モリー、アンダーソン、マイクロフト、モリアーティが現れる他、「赤ひげ」(英: Redbeard)の正体としてセッター犬が登場する。 シャーロックがメアリーを呼び出す、レンスター・ガーデンズのファサードは実在するものである。 本作でも、カンバーバッチの実の両親であるティモシー・カールトンとワンダ・ヴェンサムが、ホームズ兄弟の両親として登場している。 ホームズ兄弟の会話で、マイクロフトはシャーロックを「竜退治の英雄」に例えている。一方、ジョン役のフリーマンが主演した映画『ホビット』では、シャーロック役のカンバーバッチが、フリーマン演じるホビット・ビルボらに退治される竜、スマウグを演じている。 シャーロックが飛行場でジョンに明かすフルネーム「ウィリアム・シャーロック・スコット・ホームズ」(英: William Sherlock Scott Holmes)は、シャーロキアンのW・S・ベアリング=グールドが書いた、ホームズの伝記『シャーロック・ホームズ ガス燈に浮かぶその生涯』で示されたものである。この作品は小林司によって邦訳され、現在では河出文庫版が入手できる。なおこれは飽くまで1人のシャーロキアンの「学説」であり、ドイルによって公式に示された設定ではない。 最終シーンでレストレードがいるパブは、ミニエピソード『幸せな人生を』で、彼がアンダーソンと会ったパブである。
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設定・制作秘話
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原題の"The Great Game"(グレート・ゲーム)は、中央アジアを巡る19世紀後半の英露関係を表す歴史用語である。 本作ではベーカー街221Bの地下として「221C」が登場するが、本来221BのBとは、フランス語で「第二の」を表す"bis"の略称で、同じ番地に2つ目の住所が必要になったことを示す。よってハドスン夫人が"221A"に住んでいる訳ではなく、「C」という表記が正しいとも言えない。また本来ドアに"221B"と書かれているのもおかしなことだが、脚本のモファットはシーズン1のコメンタリーにて、「どうしても付けざるを得なかった」と答えている。 ジムの初登場シーンで、シャーロックはモリーに「彼はゲイだ(から、付き合ってもモリーが不幸になる)」と一蹴するが、演じるアンドリュー・スコット自身は後に、ゲイであることをカミングアウトしている。また、今作の脚本マーク・ゲイティスも自身がゲイであることをカミングアウトしている。 第1の謎で人質に取られた女性が乗っている車は、シーズン2エピソード2の『バスカヴィルの犬 (ハウンド)』のコメンタリーで、製作のスー・ヴァーチューのものだと明かされている。 第2の謎で出てくるレンタカー会社の社名は「Janus cars」(ジェイヌス・カーズ)であるが、これはローマ神話に現れ、2つの顔を持つとされるヤーヌス神(Janus)を示唆している(ジェイヌスはヤーヌスの英語読みである)。 フェルメールの贋作の謎を解くシーンで人質に取られている子どもは、脚本のスティーヴン・モファット、プロデューサーのスー・ヴァーチュー夫妻の息子ルイである。彼はS3E3『最後の誓い』にも出演し、シャーロックの子ども時代を演じている。 最終シーンは、ベッドミンスター (Bedminster, Bristol) のブリストル・サウス・スイミングプールで撮影された。この場所は、ゲイティスが子どもの頃に通ったことのあるプールだった。シーズン2の撮影に入る1年間に、プールの改装工事が行われてしまい、クリフハンガーにもかかわらず、モリアーティの正体を隠そうと現場写真を撮影していなかった美術スタッフは大いに慌てたという。
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設定・制作秘話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 01:09 UTC 版)
「バスカヴィルの犬(ハウンド)」の記事における「設定・制作秘話」の解説
モファットとゲイティスは、2人とも本作の脚本を担当したがったという。結局はゲイティスの熱意勝ちとなったが、彼は後に「罰が当たったと思うくらい、大変な仕事だった」と語っている。 冒頭、幼少期のヘンリーとして登場するサム・ジョーンズは、ヘンリーを演じたラッセル・トーヴィの実の甥である(コメンタリーで言及)。 ヘンリーが幼少期に書いた魔犬とされる絵は、脚本のスティーヴン・モファット・製作のスー・ヴァーチュー夫妻の息子が描いたものである。 魔犬伝説についてシャーロックに語る若者は、フレッチャー・ロビンソンという役名である。これはダートムーアの魔犬伝説をドイルに教えた友人の名前から取られている。ドイルはこの話を聞いて、『バスカヴィル家の犬』のプロットを思いついたとされている。 バスカヴィルには英国軍の生物化学兵器研究所があるとされるが、実際の化学兵器研究所としては、ポートンダウン(英語版)が有名である。 今作では、ダートムーアに着いたシャーロックが、ジョンを助手席に乗せて運転するシーンがある。ゲイティスは元々、ジョンが運転するつもりでシーンを書いていたが、ジョン役のマーティン・フリーマンが運転できないという理由で、差し替えになったとコメンタリーで語っている。 ヘンリーの自宅に着いたジョンが「金持ちなのか?」と尋ね、ヘンリーが「ああ」と答えるシーンは、ゲイティスが『ジョーズ』からの借用だと答えている。 劇中、ダートムーアにやってきたレストレードが日焼けをしているのは、演じているルパート・グレイヴスがグアドループで別ドラマの撮影をしていたためである。ゲイティスとヴァーチューは、「あまりに焼け過ぎていたので台詞に入れた」とコメントしている。 劇中の光るウサギは、下村脩の発見したGFPで発光している設定である。 コメンタリーでは、「犬がホームズを演じた話」として、宮崎駿らが制作したアニメ『名探偵ホームズ』への言及がある。
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設定・制作秘話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/21 06:27 UTC 版)
シャド・サンダーソン投資銀行のシーンは、ロンドンの高層ビル・タワー42で撮影された。また、「ガーキン」の愛称で知られる30セント・メリー・アクスも登場する。また、トラファルガー広場や大英博物館なども映像中に登場するが、これは「ロンドン的」なビジュアルを求めて行ったものであることが、シーズン1のメイキングで語られている。ハンガーフォード橋でも撮影が行われた。 美術品のオークションサイトとして、ロンドンのオークションハウス・クリスティーズに名前のよく似た「クリスピアンズ」というサイトが語られる。スーリンやアンディが勤めていた「国立古美術品博物館」(National Antiquities Museum) は架空の博物館であり、撮影はカーディフのカーディフ国立博物館で行われた。 スーリンは中国出身でトン (Tong (organization)) と呼ばれる組織に属していたことが語られるが、シャン将軍が裏切り者の印として作っている折り紙自体は、日本の文化である。また、密輸組織の「黒い蓮」は、文化大革命時に隠匿された骨董品を密輸している設定である。 元々の稿には、ジョンが銀行からの解決報酬を使って、彼女の勤めていた博物館にスーリン名義で寄付するシーンが含まれていたが、削除されている(脚本131ページ、場面122〜123)。また、同様に削除されたシーンから、盗品の翡翠のピンは則天武后の所有品だったことが示唆される(脚本131ページ、場面121)。 ジョンが投げたペンをシャーロックが受け取るシーンでは、カンバーバッチはフリーマンの方向を見ずに受け取っている。ふたりは1回目の撮影で成功させたが、技術的問題でミステイクとなり、その後失敗を重ねてようやく成功した。
※この「設定・制作秘話」の解説は、「死を呼ぶ暗号」の解説の一部です。
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設定・制作秘話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 14:13 UTC 版)
当初衣装チームは、結婚式でジョンに軍服を着せる予定だったが、除隊後の彼が結婚式で軍服を着ることは無いと分かり、衣装をモーニングコートに変更したという。そのためか、ショルトー少佐は劇中で、除隊後も特別に軍服を手元に置いていると語っている。 メアリー用のウェディングドレスは、撮影が行われた9日間、型崩れを直すために毎日縫い直されていたことが明かされている。 ジョンとメアリーの結婚式では、シャーロックがベストマン(花婿側の付添人代表)、ジャニーンがメイド・オブ・オナー(花嫁側の付添人、ブライズメイドの代表)を務めている。ベストマンは、結婚式の手配をする上で重要な役割を果たす。結婚式のシーンで、シャーロックとジョンを引き合わせたスタンフォードの欠席が伝えられるが、彼を演じたデイヴィッド・ネリストは、『戦火の馬』に出演するため参加できなかったと語っている。 マイクロフトが自宅のトレッドミルでトレーニングをしているシーンは、元々前話『空の霊柩車』にあったものだが、このエピソードの脚本へ移稿された。またこのシーン後のホームズ兄弟の通話で、2人の間の符牒「赤ひげ」(英: Redbeard)が初登場する。 ベインブリッジの依頼を受けたシャーロックが言う「女の子は水兵好き」との曲は、1909年に作られた英国の曲である。またベインブリッジの職場は、ロンドン中心部・ウェストミンスター寺院に隣接する、ウェリントン兵舎で行われた。 作中、ジョンとシャーロックがメスシリンダーを使ってはしご酒をするシーンに因み、早川書房併設のカフェ・クリスティでは、メスシリンダー入りのビールが提供されたことがある。このメニューは、特別企画「パブ・シャーロック・ホームズの帰還」の一環で提供された。 本作では、シャーロックのマインドパレス中のシーンで、アイリーン・アドラー役のララ・パルヴァーが再登場する。 結婚式後の舞踏会では『美しく青きドナウ』が使われている。また、シャーロックがワトスン夫妻に贈ったワルツは、『忌まわしき花嫁』でも再使用されている。
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設定・制作秘話
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「ベルグレービアの醜聞」の記事における「設定・制作秘話」の解説
タイトル中のベルグレービアはロンドン中心部の高級住宅街であり、本作ではアイリーン・アドラーの家が所在する設定になっている。彼女の邸宅の外観は、実際のベルグレービアにあるイートン・スクエア、内装はウェールズ・ニューポートで撮影された。 プールサイドのシーンは、ベッドミンスター (Bedminster, Bristol) のブリストル・サウス・スイミングプールで撮影された。シーズン1・シーズン2の2回の撮影間にプールが改装されてしまい、制作陣が慌てたというエピソードがある。改装は結局軽微なものだったが、モリアーティの正体を隠そうと、前シーズン撮影時にはシーンの記録写真を撮影しておらず、美術班は再現に苦労したという。この場所は少年時代のゲイティスが通ったプールでもあった。 プールサイドで流れる、モリアーティの携帯の着信音は、ビージーズの「Stayin' Alive」である。プロデューサーのスー・ヴァーチューが参列した葬儀中に、参列者の着信音としてこの曲が流れたエピソードに由来し、この話の場違い感からこの曲が採用された。 モファットは「死者のフライト」シーンについて、映画『女王陛下の007』でお蔵入りになったシーン(地下鉄に死体が並んでいるシーン)から着想を得たとコメンタリーで言及している。本話では他にもボンド作品へのオマージュがあり、チャーター機のコードには「007」、作戦名には「ボンドエア」の名が当てられている。また、相手の爆弾テロ作戦が分かっていながらフライトをさせたのは、第二次世界大戦中、イギリス軍がエニグマ暗号を解読していながら、ドイツ軍にコヴェントリー爆撃をさせた逸話に由来する(台詞で言及がある)。 作中バッキンガム宮殿内とされたのは、ロンドン大学のゴールドスミス・カレッジである。 シャーロックの自室には、元素周期表と日本語で書かれた免状が貼られている。後者は『空き家の冒険』で、大陸でホームズの命を救った日本の武術「バリツ」にオマージュをかけたものである(モファットがコメンタリーで「バーティツ」と明言している)。マーク・ゲイティスはコメンタリーで、この部屋にはエドガー・アラン・ポーの写真も飾られていると明かしている。 ベーカー街221Bにマイクロフトがやってきたシーンで、シャーロックの持っている新聞には、病院(=バーツ)改修の記事が載っている。これはシーズン2第3話『ライヘンバッハ・ヒーロー』の伏線である。 クリスマス・パーティのシーンでジョンの彼女ジャネットを演じているのは、チャールズ・チャップリンの孫・ウーナ・チャップリンである。 アイリーンとジョンが対峙(たいじ)するシーンでは、バタシー発電所がロケ地になったが、この発電所は放送後に再開発が始まっている。なお撮影に使われたスイッチルームが、モンティ・パイソン『人生狂騒曲』や『英国王のスピーチ』でも登場するなど、バタシー発電所は英国の様々なポップカルチャー作品でも使われている施設である。 作中で新年を迎えた際に、シャーロックが「オールド・ラング・サイン」(蛍の光の原曲となったスコットランド民謡)を弾いているが、英国では新年を祝う曲としてポピュラーなものである。 撮影には影響しなかったものの、本作のロンドンロケ中には、ロンドン暴動が起きていたことがコメンタリーで語られている。
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