トリックについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 21:59 UTC 版)
作品の冒頭、作者自身をモデルとする話者が推理小説のトリックについて論じるシーンがあり、密室殺人・一人二役・顔のない死体を指して三大トリックであることなどという下りがある。そこでは、この3つのうち、一人二役は読者にばれれば終わりのトリック、あとの2つは最初から読者に示されるトリックであること、また「顔のない死体」は、ほとんどの場合、被害者と犯人の入れ替わりになっていることを横溝が金田一に述べる。それに対して、金田一が「顔のない死体で、入れ替わりではなくて、おもしろい事件があるかもしれない」といって、そういう事件に遭遇した場合には知らせることを約束する。この事件は、それに対する答えとして送られてきたという設定になっている。
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