黒猫亭事件
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『黒猫亭事件』(くろねこていじけん)は、横溝正史の短編推理小説。「金田一耕助シリーズ」の一つ。1947年(昭和22年)12月『小説』誌にで発表された。角川文庫『本陣殺人事件』に収録されている。
注釈
- ^ このときの受賞作は 山田風太郎の『虚像淫楽』であった[1]。
- ^ a b 『本陣殺人事件』で曲がりなりにも「密室殺人」を書くことができた、今度はどうしても「顔のない死体」を書きたい、それも犯人と被害者の入れ替わりという公式的な結末以上の結末となる作品を書きたい、と作品冒頭に横溝が金田一に語ったこととして記されている。
- ^ a b 作品のラストで金田一から横溝への手紙という形で記されているとおり、「顔のない死体」のトリックとしては従来の公式に大きくはずれるものではなく、他のトリックを組み合わせたことで複雑になったものである。
- ^ コスプレイベント「1000人の金田一耕助」の中の小イベントとして、金田一が作者を訪れる小芝居が演じられるのが恒例となっている[3]。
出典
- ^ 第2回 日本推理作家協会賞 短編部門 日本推理作家協会公式サイト参照。
- ^ 大坪、(1973)、p.414
- ^ 黒猫亭事件 金田一耕助 横溝正史を訪ねる (YouTube). 横溝正史疎開宅. 2016年12月13日.
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