かもじとは? わかりやすく解説

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か文字

読み方:かもじ
別表記:母文字

「かかあ」の意味用いられる語。おっ母。「御か文字」と言う場合もある。

か‐もじ【母文字】

読み方:かもじ

《「か」は「かか(母)」の頭音》母。また、妻。

高綱のお—」〈浄・近江源氏


か‐もじ【×髢/髪文字】

読み方:かもじ

《「か」は「かみ(髪)」「かずら(髢)」などの頭音》

(髢)婦人が髪を結うとき添える毛。そえがみ。そえげ。いれがみ

髪をいう女房詞おかもじ

和船舳先(へさき)に、房のように垂れている飾り。さがり。


かもじ

京ことば意味
かもじ  添髪

かもじ

大阪弁 訳語 解説
かもじ かみ(髪)、入れ毛 髢。日本髪。「かみ」の「か」の「文字」。あんたはん毛ぇ短いのやさかい、かもじ付けなはれや。女房言葉


かもじ

  1. 掲示ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・福井県

分類 福井県


か文字

読み方:かもじ

  1. 女の頭髪のことをいふ。髪「かみ」の「か」に文字をつけたのである

カモジ

読み方:かもじ

  1. 建築現場で用ひる下縄。

分類 ルンペン大阪


書文字

読み方:かもじ,かもず,がもじ,がもつ

  1. 筆ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・島根県
  2. 手紙ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・三重県
  3. 手紙ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・福岡県
  4. 毛筆。〔第七類 雑纂
  5. 文字。〔第七類 雑纂
  6. 文字-〔東北地方〕。〔第七類 雑纂
  7. 文字毛筆書籍等を云ふ。「かもじが明るい」と云へば読書きの出来る事を云ふ。又は掲示を云ふ。
  8. 文字、「かもじ」の転訛。〔東北地方
  9. 文字毛筆書籍等をいう。「かもくじ(※「かもじ」か)が明るい」といえば読み書き出来ることをいう。

分類 三重県島根県東北地方福岡県


書文字

読み方:かもじ,がもじ

  1. 戸籍九州地方〕。〔第七類 雑纂
  2. 戸籍。〔九州〕 「かもじ(書文字)」より。

分類 九州九州地方


母文字

読み方:かもじ

  1. 母親を云ふ。〔女房詞

分類 女房詞

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加文字

読み方
加文字かもじ

(かもじ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/26 05:23 UTC 版)

髢をもつ女性。歌川国貞「江戸名所百人美女 大音寺まへ」(1858年)より

(かもじ・髪文字)とは、を結ったり垂らしたりする場合に地毛の足りない部分を補うための添え髪・義髪のこと。

概要

今日では、日本の女性がいわゆる日本髪を結う際に用いることが多い。人毛のほか、の尻尾の毛が使われる。

頭部全体にかぶる「かつら」とは別物であるが古くは両者に明確な区分はなかったと言われ、語源としては「かつら」の女房言葉表現として用いられた髪あるいはかつらに“文字”を付け加えた「か文字」という言葉に由来していると言われている。そのため、今日でも「髪文字」という当て字表現が用いられる場合がある。

古来より髪を結う際に形を整えるために用いたと言われており、記紀においては天鈿女命天岩戸の前で神がかりを行うために「真拆の葛」(テイカカズラと言われている)を頭部にまとったのがかもじ・かつらの原型であるとも言われている。律令制で六位以下の女性の服制にあった「義髻(ぎけい)」と呼ばれる義髪もかもじの一種であるとされている。平安時代では女性が髪を垂らすためにかもじを補ったとされる。後においては結髪・垂髪両方に用いられるようになり、結髪においてはの根元部分に用いた「根髢(ねかもじ)」やを補うために用いた状の「鬢蓑(びんみの)」などがよく知られ、垂髪においては宮廷で行われたおすべらかしにおいて髪を後ろに垂らすために用いた「長髢(ながかもじ)」や前髪を平額にするための「丸髢(まるかもじ)」などが用いられていた。

江戸時代には髢を専門に扱う「髢屋」が現れた。風でクルクル回る大きな筆看板が目印で、女性が売った髪や、洗髪で抜け落ちた髪をまとめ買いする「漉き髪買い」が集めた人毛が用いられた[1]

昭和に入ると、日本髪の減少とともにかもじも用いられなくなり、一般においては日本髪にする際にもかつらが代わりに用いられる場合が多い。ただし、神社巫女などの場合、長髪の女性でもより黒く豊かに見せるためにかもじを付ける場合がある。

大相撲床山力士の髪を結う時に使うの一つである梳き櫛にはフケなど髪の毛に付いた細かい汚れを取るため髢が取り付けられている。

関連項目

外部リンク

  1. ^ 杉浦日向子監修『お江戸でござる 現代に活かしたい江戸の知恵』株式会社ワニブックス、2003年9月10日、p.63



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