記録写真
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 19:57 UTC 版)
「マンザナー強制収容所」の記事における「記録写真」の解説
マンザナー収容所のほとんどの写真は収容者の一人であった宮武東洋とアンセル・アダムズによって撮影された。アダムズはヨセミテの大自然を収めた写真で知られているが、収容所を訪れる内に宮武と親しくなり、彼を手助けした。宮武はロサンゼルスを中心に活躍した写真家であるが、レンズ、フィルム、フィルムホルダーを隠して持ち込み、後で収容所内の職人に扉のついた木箱を作らせ、その中にレンズを隠した。 宮武の持ち込んだカメラは結局見つかり没収されたが、収容所長は彼を所内の公式カメラマンに指定したため、自由に写真を撮ることができるようになった。当初は宮武自身がシャッターボタンを押すことは許されておらず、この単純な作業を収容所の職員が代行していた。最終的に所長はこの専門的作業を問題なしと判断し、宮武が単独で撮影することを許可した。1973年に収容所での出来事を基にした小説『マンザナールよさらば』Farewell to Manzanar が発表され、これに基づいた1976年の同名のテレビ映画(1978年になり、日本国内でもNHKにより『さらばマンザナール収容所』の題でテレビ放映された)では、パット・モリタがZenahiro(宮武に基づく登場人物)役を演じている。
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