記録内容・事件反応と加害者擁護批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:57 UTC 版)
「弘大日本人女性暴行事件」の記事における「記録内容・事件反応と加害者擁護批判」の解説
暴行が記録された映像には、加害者が「チョッパリ」など韓国語でいわゆる「ヘイトスピーチ」を行う場面、撮影する被害者女性の右腕をたたいて、被害者女性が髪の毛を掴まれたことでスマホが揺れる様子が映っていた。そのため、反日的な機運が高まっている韓国だが、今回の一件については罪もない観光客の日本人に対しての同情が寄せられた。だが、韓国のインターネット上には「安倍の放った日本人右翼が、韓国のイメージダウンを狙って放った刺客ではないか」「捏造だ」という陰謀論も一部で展開された。東亜日報は「ネット大炎上 弘益大、日本人女性暴行映像」と「“反日の嫌悪犯罪はいけない”と警戒の声」との見出しで事件を報じた。 この事件について、2019年8月27日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』で、ジャーナリストの青木理は、「邦人保護の対象となるような人が、怪我をしたとか行方不明になったというならわかるけど、はっきり言えば今回のケース、僕がソウル特派員で普段の時にいたら多分書かない」「ニュースにならないニュースがこういう形で大きく注目されるって言うことが、今の日韓関係をさらにまた悪化させていく原因」と主張している。加害者男性が被害者女性に対して韓国において日本人を侮蔑するときに用いられる「チョッパリ」という差別用語を発していたことから通常の暴行事件と背景が異なるとする同席したコメンテーターの玉川徹の指摘には、「別にその今の時期じゃなくても日本人の悪感情を呼ぶ時には必ず使うものなんですよ」と説明している。また、同席した弁護士の菅野朋子も、「酒を飲んでいたんですよ」「これくらいのことは頻繁にある」と大したことない犯罪だとコメントしている。上記の彼等の事件に対する発言報道記事を引用した被害者女性は「こんなにも心無い言葉を言われたのが非常に残念すぎる」とツイートした。一連の青木のコメントには石平太郎は、「青木さんからすれば、日本人女性が暴行されてもニュースになる価値はないし、韓国人が日本人に差別語を浴びせてもそれは差別ではない。」「彼らは結局、韓国人にはどこまでも優しいが、日本人にはどこまでも冷酷だ。彼らが普段に言っている『反差別』も『女性の人権』もただの嘘だ」と猛批判している。 2021年7月に青木は、以前から「韓国の回し者」とか「韓国の代弁者」などの批判を受けていたこと、『週刊文春』による読者アンケートで「好きなキャスター&コメンテーター」とか「嫌いなキャスター&コメンテーター」3位を取っていること、弘大日本人女性暴行事件でのコメントでテレビ局に猛烈な批判が殺到したことを明かした。「日本人女性が被害を受けたのに、お前はそれを大したニュースじゃない、報じるに値しないと言うのか」という批判であったと述べている。しかし、2021年7月時点でも青木は「こうした事件が起きてしまったのは、韓国内で日本への反発が強まっている証左」「もちろん大怪我をしたり亡くなったり、特殊な犯罪に巻き込まれたら別ですが、世界中で起きるこの程度の事件をすべて報じていたらキリがない」と当時と同じ見解を示している。 診断・起訴 女性は暴行で吐き気と寒気、右腕の痛みを感じて、病院で脳震とうなどの診断を受けた。加害者は事件後に韓国メディアに対して「反日感情に伴う行為ではない」と主張していたが、事件を担当したソウル西部地検は2019年9月30日に加害者を暴行・侮辱容疑で逮捕・拘束起訴したと発表した。
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