北陸地方 行政機関等の管轄

北陸地方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 02:48 UTC 版)

行政機関等の管轄

ここでは北陸地方を管轄する主な官公庁の出先機関を取り上げる。

総合通信局総務省
財務局財務省)・国税局国税庁
地方整備局国土交通省
地方運輸局(国土交通省)
経済産業局(経済産業省
  • 関東経済産業局:新潟県
  • 中部経済産業局:富山県・石川県、福井県の一部(電気事業のみ、北陸電力の営業区域に準ずる)
  • 近畿経済産業局:福井県(電気事業を除く)
地方厚生局厚生労働省
地方農政局農林水産省
海上保安本部海上保安庁
管区警察局警察庁
高等裁判所高等検察庁

北陸3県について

北陸地方の各県の経済動向や人的動向、交通網をみると、東部の新潟県が関東地方長野県方面との結びつきが大きいのに対し、西部の3県(富山県・石川県・福井県)はこの3県での結びつきや近畿地方中京圏とのつながりが大きく、現代において4県の一体性は必ずしも高くはない。そのためこの西部3県のみを指して「北陸3県」と称する例が見られる。

富山県・石川県・福井県においては、単に北陸と言う場合、北陸3県を指すことも多く、「北陸初」や「北陸最大級」といった表現における北陸とはこの3県のみを指す例が多い[† 3][† 4][† 5]

以下では、この北陸3県(富山県・石川県・福井県)のつながりについて特筆する。

概要

北陸3県では、県庁所在地である富山市金沢市福井市が、それぞれの県での中心都市となっている。富山は重工業を中心として経済力が発達しており、金沢は観光と商業が発達、福井は軽工業が発達している。

全国から企業が進出し、北陸3県内で物販・サービスなどの業務を集約する場合は金沢市あるいは富山市に拠点を置く場合が多い。業種によっては他に拠点を置くこともあり、福井市には旭化成東レ飛島建設などが拠点を置いている。また、北陸3県の主要企業である北陸電力北陸銀行は富山市に本店を置いている。

北陸3県を統括する行政機関(各省庁)の地方支分部局北陸農政局北陸総合通信局名古屋高等検察庁金沢支部金沢国税局など)は金沢市に集中し、日本銀行の支店も金沢市にある(福井市と富山市には金沢支店が管轄する事務所を設置)。

電話番号の市外局番は富山・石川が076台で、福井が077台。

また北陸3県振興の試みとして、富山県・石川県・福井県と、各県での最有力紙である北日本新聞北國新聞福井新聞が共同で「ネクスト北陸キャンペーン実行委員会」を組織し、毎年3県全てでパネル討論会などを行っている。同様に北陸3県と北陸経済連合会北陸電力が北陸イメージアップ推進会議を設立し、対外的な北陸のイメージアップの調査・実践を試みている。

メディア

富山県・石川県・福井県でそれぞれテレビ、新聞、雑誌などのメディアが分かれていて、北陸3県全体を対象にする媒体はあまり多くないものの、様々な形態で番組の共同制作や企画ネットが行われている。

新聞

全国紙は地理的な関係で多くは大阪本社製作のものが配送されているが、読売新聞のみ東京本社(実際の発行所は北陸支社高岡市 福井県は大阪本社管轄)の分が使われている。また朝日新聞1989年9月から2011年3月までは富山県に限り東京本社(実際の印刷は名古屋本社が担当)の管轄だったが、2011年4月より大阪本社管轄に変更となった。

ラジオ局・地上波テレビ局

北陸3県を対象とする番組および番組内の企画として以下のようなものがある。

この他、フジネットワーク(FNS)加盟の北陸3県の3局(富山テレビ石川テレビ福井テレビ)が共同制作する番組も不定期に放送されている。

情報誌

北陸3県をエリアとする雑誌として『自然人』(橋本確文堂)が2017年12月まで年4回発行されていた。No.55で休刊。

金融機関

北陸3県全地域共通の銀行サービスは、長い間北陸銀行のみであったが、2005年9月26日に、富山第一銀行北國銀行福井銀行が、3行間でのATMCD利用手数料無料提携及び3行とのビジネスマッチング、ビジネスセミナー[14]などを行う業務提携、FITネットを開始した[15]。2007年10月には、FITネットが時間外、休日を含め完全無料化することに対抗し、2007年5月22日に福邦銀行と北陸銀行は、同10月を目処にATMの相互無料開放をすると発表した[16][17]

北陸銀行は2003年5月30日、北陸3県に本社を置くまたは進出する企業の株式投資をする金融商品、北陸3県応援ファンドを開始した[18]。これに対し福井銀行、北國銀行、富山第一銀行は、FITネット・三県応援ファンドの募集を2005年11月15日から開始した[19]。FITネット・三県応援ファンドは、80%がソブリン債など、20%が北陸3県に本社を置くまたは、進出などで雇用を創出している企業に投資される[20]

電力

北陸3県は発電所の建設に適した立地に恵まれ発電所が多く存在している。その内、関西電力は黒部川庄川を中心に北陸3県では25か所の水力発電所(富山県24・福井県1[† 7])と、福井県の若狭地方にある美浜高浜大飯の各原子力発電所を運営している。

若狭地方は、上記の関西電力の3つの原子力発電所の他、敦賀市に日本原子力発電敦賀発電所や、日本原子力研究開発機構の有する高速増殖炉もんじゅ新型転換炉ふげん(現在は運転終了・廃炉作業中)などがあるため、別名「原発銀座」とも言われている。また、北陸電力も石川県に志賀原子力発電所を運営している。

この他、日本で唯一市営の発電事業を行う金沢市企業局犀川水系で、電源開発手取川九頭竜川水系で水力発電を行っている。

北陸電力の電気料金は日本でもトップクラスの安さで(電力小売り自由化以前は、最安値[13])、アルミ産業をはじめとする製造業が北陸に拠点を置く理由となっている。一般家庭の電気消費量も高く、富山が全国1位となっている。さらに余剰電力を隣接する関西電力と中部電力に売却している。

雇用

有効求人倍率・女性就業率が高く、通勤時間が短い傾向にある[21][22][23]

経済団体

宗教

一向一揆の拠点であった北陸3県では浄土真宗浄土宗系への信仰心が際立って高く[24]、「真宗王国」とも呼ばれる[25]

かつて全国有数の人口があった理由として、信仰熱心な影響で北陸3県・新潟では間引きが少なかったことが挙げられる[26]

年齢構成

年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
総計 [単位 千人]

年齢 人口
0〜4歳 144
5〜9 149
10〜14 149
15〜19 168
20〜24 169
25〜29 208
30〜34 221
35〜39 189
40〜44 185
45〜49 192
50〜54 247
55〜59 234
60〜64 200
65〜69 181
70〜74 174
75〜79 142
80歳以上 172

年齢5歳階級別人口
2003年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 千人]

年齢
74 0〜4歳 70
76 5〜9 73
77 10〜14 72
86 15〜19 82
89 20〜24 80
107 25〜29 101
112 30〜34 109
94 35〜39 95
92 40〜44 93
95 45〜49 97
122 50〜54 125
116 55〜59 118
97 60〜64 103
83 65〜69 98
78 70〜74 96
59 75〜79 83
54 80歳以上 118

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ a b c d 統計日は、新潟県が2021年9月1日、富山県が2021年9月1日、石川県が2021年9月1日、福井県が2021年9月1日。
  2. ^ 実際の管轄範囲は、地方支分部局#地方支分部局の一覧に記載されている各地方支分部局のリンク先を参照。
  3. ^ 新潟県には日本三大花火大会長岡まつりがあるが、石川県川北町の川北まつりでは打ち上げ花火10,000発程度の時代(2004年まで 川北まつり資料参照)からすでに「北陸最大級」の表現を使用している。
  4. ^ 新潟県のアルビレックス新潟Jリーグに参加しているにもかかわらず、北陸3県で初めてのJリーグクラブとなったカターレ富山は、Jリーグ公式サイトや地元紙の北日本新聞で「北陸初」と言及されている(新規入会クラブ紹介:2009シーズン Jリーグ公式サイト 2009年作成 2009年7月18日閲覧)(Jに挑む カターレ富山の戦士(特集:富山) 北日本新聞社 2008年作成 2009年7月18日閲覧 2008年6月10日時点のアーカイブ)。
  5. ^ 同様に北陸3県で初めてのプロスポーツチームとなった富山グラウジーズは、bjリーグ公式サイトなどで「北陸初」と言及されている。
  6. ^ 北陸地方にあるNHKの各放送局では、各地域のローカルニュースを融通し合っており、朝や夕方の時間帯の番組で近県のニュースを伝えている。
  7. ^ 九頭竜川水系の市荒川発電所(福井県吉田郡永平寺町

出典

  1. ^ a b 『日本地名大百科』、小学館、1996年、p.1041 ISBN 4-09-523101-7
  2. ^ 北陸で 夏本番 川辺に笑顔! /新潟(毎日新聞、2016年7月23日)
  3. ^ 中川正「関東における北陸人集落の繁栄」『とやま経済月報』平成14年3月号
  4. ^ 明治25年至同29年府県別北海道移住者人員この4年間で35% 道庁殖民部拓殖課『明治29年来住戸口表』
  5. ^ 山陰中央新報社|第1部 格差の象徴 (1)プロローグ 山陰中央新報社
  6. ^ 都道府県の人口一覧
  7. ^ 北陸新幹線、いくらかかった? 知っておきたい「そもそも」のこと ハフポスト
  8. ^ 山陰中央新報社|第1部 格差の象徴 (2)絵に描いた餅 山陰中央新報社
  9. ^ 住友陽文「戦後日本政治史のなかの原発問題
  10. ^ 本間伸夫、新宮璋一、石原和夫、佐藤恵美子「東西食文化の日本海側の接点に関する研究(III) : 年取り魚と昆布巻」『県立新潟女子短期大学研究紀要』第27巻、1990年3月、 75-82頁。
  11. ^ 平成19年度県民経済計算
  12. ^ World Economic Outlook Database
  13. ^ a b 電気料金(一般電気事業者間比較) (PDF) 電気事業便覧
  14. ^ 「FITネットビジネスセミナー」の三行共同開催について 福井銀行 2007年2月20日(2007年9月28日時点のアーカイブ
  15. ^ 富山第一銀行・北國銀行・福井銀行の「FITネット」業務提携の締結について 北國銀行 2005年9月26日(2005年11月27日時点のアーカイブ
  16. ^ 福邦銀行発表 2007年5月22日。閲覧:2007年8月9日(2007年8月20日時点のアーカイブ
  17. ^ 福邦銀行(福井)とATM提携 北銀・10月めど相互無料化 北日本新聞 2007年5月23日付(2007年7月5日時点のアーカイブ
  18. ^ 「「北陸3県応援ファンド」の窓口販売開始について」北陸銀行 2003年5月16日
  19. ^ 福井銀行の現況 2010.3 (pdf)”. 福井銀行. p. 4. 2014年1月25日閲覧。
  20. ^ 投資家の皆様へ FITネット・三県応援ファンド(毎月分配型) (pdf)”. 大和投資信託. 2014年1月26日閲覧。
  21. ^ 厚生労働省:都道府県別有効求人倍率の推移[季調値](含パート)」、厚生労働省、2005年
  22. ^ 平成16年版 働く女性の実情」、厚生労働省、2005年
  23. ^ 「平成15年住宅・土地統計調査」、総務省統計局、2004年
  24. ^ 図録▽都道府県民の信仰(都道府県宗教マップ) 社会実情データ図録
  25. ^ 【石川】真宗王国「御影」が礎 教如、北陸に大量授与:北陸中日新聞Web
  26. ^ なぜ新潟や石川が「人口日本一」だったのか? 都道府県の人口推移から見る、日本近代化の歴史(2/4) | ねとらぼ調査隊:2ページ目


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