わじまぬりとは? わかりやすく解説

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わじま‐ぬり【輪島塗】

読み方:わじまぬり

輪島市から産する漆器江戸中期以後発達特有の地の粉(こ)を用いた堅牢(けんろう)なもので、沈金(ちんきん)・蒔絵(まきえ)、特に沈金特色とする。


輪島塗

【工芸品名】
輪島塗
【よみがな】
わじまぬり
【工芸品の分類】
漆器
【主な製品】
什器装飾品家具
【歴史】
輪島塗で最も古いものは、室町時代作られた「朱塗扉(しゅぬりとびら)」ですが、遺跡調査等により、鎌倉時代漆器道具が見つかり、さらに古い時代にも漆器作られていたことがわかってます。江戸時代には、堅牢な漆器として全国農家商人の家で使われいました
明治時代になると料理屋旅館等でも使われるようになってだんだんと豪華な沈金蒔絵付けられるようになりました
【主要製造地域】
石川県
【指定年月日】
昭和50年5月10日
【特徴】
完成品からはわかりませんが、壊れやすいところに布を貼り、何回も漆を塗り重ねてあります。そこに沈金蒔絵豪華な模様つけられます。また、傷んだ漆器修理して、再び新品のように使うことができます

輪島塗

名称: 輪島塗
ふりがな わじまぬり
芸能工芸区分 工芸技術
種別 漆芸
認定区分 保持団体認定
指定年月日 1977.04.25(昭和52.04.25)
解除年月日
指定要件 一木地は、次のいずれかによること
 1木地は、地元産の材であること 
 2指物木地は、地元産のあて材であること
 3曲物木地は、地元産のあて材であること 
 4朴木地は、材であること

二 伝統的な製法と製作用具によること
 1挽物は、横挽きであること
 2接着部には刻苧づめを施すこと
 3布着せには麻布用いること
 4下地には地元特産地の粉用い、箆付で一辺地、二辺地三辺地を行い、各下地塗りごとに地縁引きを施すこと
 5中塗り小中塗り上塗りを施すこと

三 天然の漆液を使用すること
四 加飾をする場合は、伝統的な沈金または蒔絵技法等によること
五 伝統的な輪島塗の作調品格等の特質保持すること
備考
解説文: 輪島塗は、輪島特産の地【じ】の粉【こ】を用い漆塗りのみでも三十工程に及ぶ入念な作業により、堅牢で漆独自の色彩光沢発揮した美し漆器製作する技術として高く評価されている。文明八年一四七六)の輪島市内の重権現講堂棟札塗師の名が列記されていることから、当時すでに輪島漆工業が発展していたことが知られる輪島における漆器生産拡大は、次第生産体制分業化おしすすめ江戸時代にすでに六職に分れていた。現在、輪島塗の技術者は、木地部門木地【わんきじ】・曲物まげもの】・指物さしもの】・朴木地【ほおきじ】の四職に、髪漆【きゆうしつ】部門塗師【ぬし】・蠟色【ろいろ】の二職、加飾部門では沈金ちんきん】・蒔絵【まきえ】の二職、計八職に分業している。
工芸技術のほかの用語一覧
染織:  宮古上布  小千谷縮・越後上布  結城紬
漆芸:  輪島塗
陶芸:  小鹿田焼  柿右衛門  色鍋島



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