北奥羽方言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/03 06:43 UTC 版)
北奥羽方言(きたおううほうげん)または北奥方言(ほくおうほうげん)とは、東北方言のうち、青森県・岩手県中北部(旧南部藩領)・秋田県・山形県庄内地方・新潟県阿賀北地域(北越)で話される日本語の方言の総称である[1][2]。南奥羽方言と比較した場合に、東京式アクセントであり[3]、シとス、チとツ、ジ(ヂ)とズ(ヅ)の発音がシ・チ・ジになる[4]という特徴がある。また、逆接の接続助詞に「ども」またはその変種が用いられる[5]。北越・庄内・秋田県由利や青森県南部地方・岩手県北東部で近畿方言の影響を受けて理由の助詞「さかい」[6]に由来する「さげ」「すけ」などが使われる[7]。
下位方言
- 津軽方言(青森県津軽地方)
- 南部方言(青森県南部地方および、岩手県中北部)
- 秋田方言(秋田県)
- 庄内方言(山形県庄内地方)
- 北越方言(新潟県下越地方北部。東蒲原方言は、現在の東蒲原郡阿賀町が会津藩領だった歴史的経緯から会津弁の影響を強く受けており、南奥羽方言に含まれることもある)
- 大鳥方言・三面方言 -山形県大鳥集落・三面地域の方言で山形県庄内や下越等の近辺周囲とは特徴が異なる言語島である。
脚注
参考文献
関連項目
北奥羽方言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 09:18 UTC 版)
津軽方言(青森県津軽地方。旧弘前藩領) 南部方言(青森県南部地方・岩手県中部および北部。旧南部藩領。下北方言を南部方言から独立させる場合がある)下北方言(南部地方北部) 上北方言(南部地方中部)野辺地弁(野辺地町) 三八方言(南部地方南部) 岩手県中部方言(岩手県中部)盛岡弁(盛岡市中心部) 岩手県北部方言(岩手県北部・西部) 岩手県沿岸方言(岩手県沿岸部のうち釜石市以北) 秋田弁(秋田県)鹿角方言(旧南部藩領) 県北方言 中央方言(旧久保田藩領) 南部方言(旧久保田藩領) 由利方言 山形県沿岸部方言(庄内弁)(山形県庄内地方・西置賜郡小国町。旧庄内藩領)南部方言鶴岡弁 田川弁(鶴岡市・藤島地区・羽黒地区・櫛引地区・朝日地区・庄内方言温海地区・立川地区・余目地区・三川町) 北部方言酒田弁 飽海弁(酒田市・八幡地区・松山地区・平田地区・遊佐町・) 小国方言(西置賜郡小国町) 北越方言(新潟県阿賀野川以北。「岩船・北蒲原方言」と「東蒲原方言」に分かれ、そのうち「東蒲原方言」は東蒲原郡阿賀町が旧会津藩領であったことから南奥羽方言に分類されることもある) 大鳥方言・三面方言(山形県鶴岡市大鳥集落、新潟県村上市三面地区。特殊な音声が存在するなど他の東北方言からは孤立した言語島である。)
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