シラビーム方言とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > シラビーム方言の意味・解説 

シラビーム方言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 21:38 UTC 版)

シラビーム方言(しらびーむほうげん)とは日本語の方言のうち、モーラ(拍)の独立性が弱く、音節の長さを測る単位となる方言をいう。

概要

東北北部や九州南部では、促音・撥音・長音をアクセントの単位として独立して数えず、モーラ(拍)ではなく音節を単位とし、例えば「学校新聞」は「ガッ・コー・シン・ブン」と4つの単位に区切られる。

このような方言は柴田武により、シラブル(syllable)とフォニム(phoneme)からシラビーム方言と命名された。

一方で、モーラ方言に属する共通語では促音(ッ)・撥音(ン)・長音(ー)をアクセントの単位として独立して数え、モーラ(拍)を単位とし、例えば「学校新聞」は「ガ・ッ・コ・ー・シ・ン・ブ・ン」の8拍として捉えられる。

音節モーラ方言()、シラビーム方言(音節音素)比較の例
単語 音節区切り

(音声学上の単位)

モーラ(拍)方言での区切り

(いわゆる東京弁。現代の俳句短歌での「七五調五七調」の数え方)

シラビーム(音節音素)方言での区切り

東北方言などに見られる)

さる(猿) サ|ル サ|ル サ|ル
かっぱ(河童) カッ|パ カ|ッ|パ カッ|パ
チョコレート チョ|コ|レー|ト チョ|コ|レ|ー|ト チョ|コ|レー|ト
がっこうしんぶん(学校新聞) ガッ|コー|シン|ブン ガ|ッ|コ|ー|シ|ン|ブ|ン ガッ|コー|シン|ブン
がっきゅうしんぶん(学級新聞) ガッ|キュー|シン|ブン ガ|ッ|キュ|シ|ン|ブ|ン ガッ|キュー|シン|ブン
かんそく(観測) カン|ソ|ク カ|ン|ソ|ク カン|ソ|ク
かあさん(母さん) カー|サン カ|ー|サ|ン カー|サン
にいさん(兄さん) ニー|サン ニ|ー|サ|ン ニー|サン

シラビーム方言の例




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「シラビーム方言」の関連用語

シラビーム方言のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



シラビーム方言のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシラビーム方言 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS