伊豆方言とは? わかりやすく解説

伊豆方言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 07:59 UTC 版)

伊豆方言(いずほうげん)は、静岡県伊豆地方で話されている日本語の方言。旧駿河国沼津市御殿場地域でも同じような方言が話される。 伊豆半島沿岸部では漁師町が多いため、浜言葉との類似性が高い。東京都に属する伊豆諸島北部(大島支庁三宅支庁管内)は「北部伊豆諸島方言」とされ、伊豆方言と類似性が高い言語とされる。

音声

アクセント中輪東京式。第二拍に撥音引き音・連母音後部iが来る「金・銀・用・塔・貝・杭」などを、伊豆半島南部では尾高型に発音する[1]

音韻は他の東海東山方言と共通だが、母音の無声化が起こり、西関東方言的な特徴も併せ持つ。

また連母音の融合が広く聞かれる。

主な文法

  • 断定の助動詞は東日本方言の特徴である「だ」であり、打ち消しは「ない、ねえ」を用いる。
  • 活用はワ行五段動詞、形容詞連用形とも東日本方言の特徴である促音便となるが、サ行五段動詞はイ音便である。例)うついた(写した)
  • 命令形は富士川を境に、東側は「…ロ」である。(富士川以西は「…ョー」)
  • 推量は「ずら、ら」を用いるが、一部地域は「ベー」も用いる。意思、勧誘は主に「…う」と「…べー」が用いられる。

関連項目

脚注

  1. ^ 『講座方言学6中部地方の方言』p.157。

参考文献





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