名古屋弁とは? わかりやすく解説

名古屋弁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 04:11 UTC 版)

名古屋弁(なごやべん)とは、日本愛知県西部(尾張国)で話される日本語の方言である。岐阜県美濃弁などと同じく東海東山方言岐阜・愛知方言(ギア方言)グループに属している。


注釈

  1. ^ 「なーし」「なし」「のもし」「のんし」などとも言う。
  2. ^ 全国に広がったことのあるなもし言葉の変形。「な」はいまの「ね」にあたる終助詞+「もし」は電話の「もしもし」でも使われる疑問形。丁寧語。【例】「それはイナゴぞなもし(それはイナゴではありませんかね?)」
  3. ^ 「なも」からの派生語。《語尾の子音が"え"の場合》+《なも》→《えも》となる。【例「こっちぃ来やーせ」⇒「こっちへ来やーせえも」また、「ありがとえも(ありがとね)」、「あのえも(あのね)」と丁寧かつフランクな場面に用いられる。
  4. ^ 問いかけの言葉。【例】「ほい、これやる」「わかったぞ、ほい」
  5. ^ 問いかけの言葉。【例】「やい、てめー」「するんじゃねーぞ、やい」

出典

  1. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.1
  2. ^ 日本放送協会編、日本放送出版協会刊『全国方言資料 第三巻東海・北陸編』でも同じ表記法を採用している
  3. ^ a b 名古屋ことば”. 名古屋市 (2010年10月15日). 2023年3月30日閲覧。
  4. ^ JA東海支部 中部文化論 第1回  尾張名古屋文化論”. 安田文吉(南山大学人文学部教授). 2023年3月13日閲覧。
  5. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』泰文堂、1971年1月1日。 
  6. ^ 管理人「名古屋弁の構造」”. 藤井ひろき. 2023年4月16日閲覧。
  7. ^ 「名古屋ことばプロジェクト概要」『ことば研究年報』2017年第4号。 
  8. ^ 昔の名古屋の「ことば」は?”. 名古屋市観光文化交流局文化歴史まちづくり部文化芸術推進課企画事業係 (2010年4月22日). 2023年3月30日閲覧。
  9. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.139
  10. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.139-140
  11. ^ 愛知県教育委員会(1989)、51頁。
  12. ^ 愛知県教育委員会(1989)、56頁。
  13. ^ a b 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.187
  14. ^ a b c 愛知県教育委員会(1989)、52頁。
  15. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.185-186
  16. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.179
  17. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.239
  18. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.238-239
  19. ^ a b 愛知県尾張方言における終助詞の記述的研究―「ンダッテ」を中心に―” (PDF). 高見あずさ (2010年1月1日). 2023年5月30日閲覧。
  20. ^ 方言の萎縮”. 名大社 (2020年6月30日). 2023年5月30日閲覧。
  21. ^ 札埜和男『大阪弁「ほんまもん」講座』2006年、新潮社、p124
  22. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.145
  23. ^ 飯豊毅一・日野資純・佐藤亮一編『講座方言学 6 中部地方の方言』国書刊行会
  24. ^ 平山輝男編『現代方言大辞典第一巻』
  25. ^ 日本放送協会編『全国方言資料 第三巻東海・北陸編』日本放送出版協会
  26. ^ 小学館辞典編集部編『お国ことばを知る 方言の地図帳』小学館、2002年
  27. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年
  28. ^ a b c d e f 飯豊ほか編(1983)、216-218頁。
  29. ^ 平山輝男「全日本の発音とアクセント」NHK放送文化研究所編『NHK日本語発音アクセント辞典』日本放送出版協会、1998年4月。
  30. ^ 金田一春彦「音韻」『金田一春彦著作集第8巻』玉川大学出版部。
  31. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.117
  32. ^ a b c d e f 愛知県教育委員会『愛知県の方言』1989年、29-30、33-37頁。
  33. ^ a b c d e f 山口幸洋『日本語東京アクセントの成立』港の人、2003年、123-126頁。
  34. ^ 『うんちく名古屋』115頁棚園正一
  35. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.313
  36. ^ 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p.326
  37. ^ 管理人「名古屋弁の構造」”. ふじいひろき. 2023年4月16日閲覧。
  38. ^ テレビ愛知「サンデージャーナル」2020年3月8日放送分
  39. ^ 和楽web 名古屋、最強にロックだぜ!「やっとかめ」から尾張名古屋300年の芸能文化を紐解く!”. 黒田直美 (2021年10月17日). 2023年3月30日閲覧。
  40. ^ 平成21年度第3回市政アンケート(調査結果) 名古屋市
  41. ^ 平成21年度第3回市政アンケート・名古屋のことばについて (PDF資料) 名古屋市
  42. ^ 「名古屋弁『使わない』が6割 時代の流れでやむを得ぬ…市民アンケート実施結果」 中日新聞 2009年12月3日。
  43. ^ ドデスカ!あらゆるサーチ「名古屋弁の生存率を大調査」”. 名古屋テレビ放送株式会社 (2023年4月5日). 2023年4月21日閲覧。
  44. ^ 名古屋弁の方言一覧!語尾や例文
  45. ^ プロフィール 川上ミネ
  46. ^ 石井健 (2021年12月27日). “「開いた天井を探した時代」浅井慎平×山下洋輔”. 産経新聞. https://www.sankei.com/article/20211227-Z6MF2U6AA5KVNHJ46ATBMRJJPY/2/ 2023年4月21日閲覧。 



名古屋弁

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エビフリャー」の記事における「名古屋弁」の解説

詳細は「名古屋弁」および「非円唇前舌狭めの広母音」を参照 愛知県西部使われている名古屋弁には英語のcanの母音長く言った、「えぁあ」 ([æː])という長母音があるが、これは日本国内では名古屋のみで確認できる事例である。主に標準語「あい」([ai])または「あえ」([ae])と発音する連母音同化して「えぁあ」 ([æː])と変化する例えば、否定語尾の「〜ない」を伝統的には「〜ねぇあ」と発音するまた、「〜しましょう」という勧誘の意味を持つ「〜まい」や、「〜まえ」の音を「めぇあ」と置き換えることが多い。この置き換えエビフライの様な新しい語彙には必ずしも適用されないが、適用して地元では容易に理解される1960年代発売されタバコハイライトは「ヘェアレァアト」と発音される場合もある。 否定語尾の「〜ねゃあ」([næː])や勧誘の「めぇあ」は、この母音持たない他地域の人には「〜にゃー」([ɳjaː])や「〜みゃー」([mjaː])に聞こえ鳴いたような音が耳に付くことから、タレントタモリ関心示し嘲笑対象となった。その一方でテレビの普及に伴う標準語浸透により、2000年代頃から母音「えぁあ」を使用する機会減少傾向にあると言われている。また、名古屋人自身が名古屋弁の有する語感恥ずかしいもの、垢抜けないものと見做し他地域に出ると使用控え傾向にあるが、三河地域方言である三河弁については、柔らかい語感を持つことから肯定的に受け入れられている。

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「名古屋弁」を含む「エビフリャー」の記事については、「エビフリャー」の概要を参照ください。

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