ず・す、ら・ずらとは? わかりやすく解説

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ず・す、ら・ずら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/14 10:11 UTC 版)

長野・山梨・静岡方言」の記事における「ず・す、ら・ずら」の解説

推量・意志・勧誘助動詞として「未然形+ず・す」、「終止形+ら・ずら」はナヤシ方言特徴づける最大文法要素である。 推量は広い地域で「…ずら」「…ら」が用いられる。「ら」は「らむ」に由来するが、「ずら」の語源不明である。「ずら」は用言体言両方用いるが、「ら」は用言のみに用いる。「だろう」は「ずら」、「赤いだろう」は「赤いずら」「赤いら」、「行くだろう」は「いくずら」「いくら」となる。長野県北信では「…ずら」は用いられず「…であらむず」が変化した「…だらず」を用いる。(「だらず」「行くだらず」)。静岡県富士川以東では関東要素の「…だべー」を併用し(「だべー」)、伊豆方言では「…だろう」を多く用いる(「だろう」)。近年はこれらの表現共通語化が進んでおり、静岡県の中若年層では「…ずら」に代わって三河方面から広がった「…だらあ」が多用される意志は「…むず(か)」が変化した形を用いる。例えば「行こうと思う」という場合長野県で「いかずと…」や「いかっと…」、山梨県で「いかっかと…」、静岡県で「いかず(か)と…」「いかす(か)と…」「いかっ(か)と…」となる。ただし静岡県富士川以東では「…べー」を併用し(「いくべーと…」)、伊豆方言では「…う」を用いる(「いこうと…」)。 勧誘基本的には「…むず(わ/か)」が変化した形を用いる。「行こう(か)」は「いかざあ」、「いかず(か)」、「いかっ(か)」などとなる。長野県で「いかず(か)」、山梨県では「いかざあ」や変化したいかだあ」を専ら用い傾向がある。ただし静岡県富士川以東では「いくべー」を併用し伊豆方言では「いこう(か)」を多く用いる。西遠方言南信方言では岐阜・愛知方言特徴的な…まいか」を用いる。(「いかまいか」)。また長野県では「いかんか」「いかねか」「いくじゃねーか」などともいう。

※この「ず・す、ら・ずら」の解説は、「長野・山梨・静岡方言」の解説の一部です。
「ず・す、ら・ずら」を含む「長野・山梨・静岡方言」の記事については、「長野・山梨・静岡方言」の概要を参照ください。

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