上がり目の位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 13:59 UTC 版)
共通語を含む東京式アクセントの地域の大半では、「かぜが」のように頭高型を除いて語の2拍目は1拍目より高くなる。一方、北奥羽方言の地域や鳥取県東部・中部では、「いもうとが」のようにアクセント核のみ一拍が高く、それ以外は低く発音される。これを卓立調または一拍卓立調といい、広島県西部にもこの傾向がある。また北奥羽方言では、平板型の語は音の上昇がなく、全て低く平らに言う傾向が強く、尾高型の語とは助詞を付けずに区別することができる。また名古屋市や岐阜市などでは、3拍以上の語で「ともだち」のように上がり目が後にずれた発音がある。兵庫県の但馬南部、広島県の福山市、尾道市 などでは、平板型で「さくらが」、尾高型で「あたまが」のように、高い拍から始まる無上昇の音調がある。 また、ほとんどの地域で、ピッチが下がった後に一語内で再び上がることはない。しかし、鳥取県鳥取市西端・湯梨浜町付近 や高知県旧中村市 など全国各地に、3拍以上の文節で「かぜが」「おとこが」「ともだちが」「みずうみが」のように、文節の1拍目が高くなりいったん下降したあと再び上昇するような音調を持つ地域がある。これを重起伏調または連動卓立調、初拍卓立調という。 主要都市の二拍名詞のアクセント 語例東京など多数 倉吉長野/豊橋/大分盛岡札幌/新潟秋田松江福岡第一類庭が・鳥がにわが にわが にわが にわが にわが にわが / にわが にわが、 とりが にわが、 とりが 第二類川が・石がかわが かわが かわが かわが かわが かわが / かわが かわが、 いしが かわが、 いしが 第三類山が・犬がやまが やまが やまが やまが やまが やまが やまが、 いぬが やまが 第四類第五類笠が・猿がかさが かさが かさが かさが かさが、 さるが かさが、 さるが かさが、 さるが かさが
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