庄内地方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 04:47 UTC 版)
庄内地方(しょうないちほう)は、庄内平野を中心とした山形県の日本海沿岸地域である。鶴岡市と酒田市が二大都市として並立している。
注釈
- ^ 現在の日本の字体の規範では「荘」が標準字体であり、常用漢字表に含まれる。『康煕字典』などで規範化された字体では「莊」で、「莊・荘」はいわゆる「旧字・新字」の関係にあたる[4]。「俗字」は、漢字の字体の規範が意識されるとともに「正字」に対して用いられるようになった概念で、「正字」ではないものの社会一般に用いられる字体を指すが、字体の規範とともに変動し得るものである[5]。
- ^ 大泉荘・遊佐荘のほかに「櫛引荘」という荘園もあり「三荘」と総称された(『来迎寺年代記』の記述による)ともされるが[8]、「櫛引荘」という荘園は確認されない[8]。ただし、戦国期から江戸時代初頭まで「櫛引郡」という地域名称が使われたことがあり、これはおおむね近世の東田川郡域に重なるとされる[9]。
- ^ 江戸時代中期の享保年間に庄内藩士の小寺信正がまとめた『荘内物語』に「庄内は大泉荘の内たることに由来する」とあり、これが定説化している[3]。
- ^ 酒田県(第1次)の管轄地域(明治3年(1870年)9月の山形県への引き渡し地域)には羽前・羽後にあった諸藩旧飛び地領を含み、飽海郡・田川郡内341町村(村高は約10万1500石)のほか、村山郡内138町村(10万8000石)、置賜郡内41村(4万1500石)、現在の秋田県内に当たる由利郡・仙北郡内で31村(約9000石)であった[15]。
- ^ 最終的には裁判闘争となり、西南戦争後の1878年(明治11年)に児島惟謙による判決が下され、農民側は還付金を獲得した[19]。
- ^ 三島のワッパ騒動への対応は、端的には「農民を弾圧」という言葉で語られる[21]。
- ^ なお、新たな山形県の県令となったのは、旧鶴岡県令の三島通庸であった。
出典
- ^ a b 令和2年国勢調査人口等基本集計報告書 統計表1 (PDF) (山形県)
- ^ 庄内の魚、内陸部で販路拡大へ 県漁協、山形に直売コーナー開設(山形県 2016年3月12日)
- ^ a b c d e f g h i “「荘内」と「庄内」”. 荘内日報社. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b 安岡孝一. “第122回 「庄」と「荘」と「莊」”. 人名用漢字の新字旧字. 三省堂. 2023年2月13日閲覧。
- ^ “俗字”. コトバンク. 2023年2月14日閲覧。
- ^ “遊佐荘”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ “大泉荘”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “庄内”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ “櫛引郡”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b c “酒田(中世)”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g “酒田(近世)”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ “庄内地域の概況”. 山形県. 2023年2月14日閲覧。
- ^ “戦国の庄内 ―大宝寺・上杉・最上 争乱の果て―”. 致道博物館. 2023年2月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “庄内藩”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g “酒田県”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ “松山藩[東北地方]”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b “明治2年(1869)”. 酒田市立図書館/光丘文庫デジタルアーカイブ 酒田市史年表(ADEAC所収). 2023年2月18日閲覧。
- ^ a b “山形県”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b c 堀司朗. “わっぱ騒動”. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2023年2月14日閲覧。
- ^ 堀司朗. “森藤右衛門”. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2023年2月14日閲覧。
- ^ 大日方純夫. “三島通庸”. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2023年2月14日閲覧。
- ^ a b c “鶴岡県”. 角川日本地名大辞典. 2023年2月13日閲覧。
- ^ a b 全国幹線旅客純流動調査(国土交通省)
庄内地方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 17:12 UTC 版)
(域内人口:32万人) 山形県 庄内地方(酒田市、鶴岡市。域内人口:32万人) - 庄内空港 庄内地方は、出羽山地と日本海に挟まれているため、同じ近隣の日本海沿岸である新潟県下越地方(新潟、村上など)や秋田県南西部(秋田、由利本荘など)との交流が深い。これら2地域とは国道7号・羽越本線で繋がっている。他の交通網でも、庄内空港で直接東京と繋がっているのみならず、戊辰戦争前の海運の歴史から秋田県や下越地方に限らず日本海沿岸の諸地域との交流も深い。山形県内陸部との連絡線では、同じ最上川流域である新庄から陸羽西線が通じている。 ただし、近年は、山形自動車道の開通によって、山形県内陸中部や宮城県との交流も増えており、仙台や山形との間で高速バスの本数が増えてきている。庄内地方側の各バス停には、合計200台分の駐車場が併設されており、パークアンドライドもできる。その一方、羽越本線と並行する日本海東北自動車道は未完成であり、新潟や秋田との間には高速バス路線が無い。 鶴岡からの都市間交通網(料金は、往復割引片道分) 秋田へ:羽越本線・特急 3往復/日、片道4220円、104分〜110分、約130km 新潟へ:羽越本線・特急 7往復/日、片道4530円、105分〜128分、約140km。快速 1往復/日、片道2520円、114分。 仙台へ:高速バス 16往復/日、片道2550円、140分程度、約150km 山形へ:高速バス 11往復/日、片道2150円、90分程度、約100km
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庄内地方
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「山形県の市町村章一覧」の記事における「庄内地方」の解説
櫛引町役場『広報くしぶち 昭和57年3月号』山形県東田川郡櫛引町、1982年3月1日。 大山町役場『大山町史』山形県西田川郡大山町、1969年1月。
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