VOCALOID-flex
VOCALOID-flexとは、ヤマハが開発した「VOCALOID」シリーズ製品のうち、人間の話し声を生成する音声合成ソフトウェアの名称である。
VOCALOIDは、歌詞とメロディーの入力によって歌声を作成するソフトウェアであるが、しゃべり声は歌声に比べて、音の微細な変化が要求されるため再現が難しいとされる。VOCALOID-flexでは、母音の無声化や母音の脱落化、子音の長さや音の高さ、強さの調整など、音声の細かな編集を可能としたことで、より人間らしい発話を実現している。また、話し声の細かいニュアンスや、方言のアクセントやイントネーションも再現できいるという。
VOCALOID-flexは2010年2月に発表された。発表時には、ゲーム「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」のキャラクターの音声制作に採用されることが発表され、また、2010年8月には「ガチャッポイド」の購入特典として、ガチャピンの声でVOCALOID-flexによる音声合成機能が一般ユーザー向けの提供されることが発表されている。
参照リンク
ヤマハが歌声合成ソフトVOCALOID(ヴォーカロイド)の新バージョン 表現豊かにしゃべる機能を付加したVOCALOID-flexの提供を開始 - (ヤマハ株式会社プレスリリース)
DTMソフト: | 巡音ルカ ミュージ郎 VOCALOID VOCALOID-flex VOCALOID 3 VOCALOID3 Library ZOLA PROJECT |
Webブラウザ: | マーク・アンドリーセン |
VOCALOID
(VOCALOID-flex から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/20 09:22 UTC 版)
VOCALOID(ボーカロイド)とは、ヤマハが開発した音声合成技術、及びその応用製品の総称である[1]。略称としてボカロという呼び方も用いられる。メロディーと歌詞を入力することでサンプリングされた人の声を元にした歌声を合成することができる。対応する音源については、主にヤマハとライセンス契約を締結した各社がサンプリングされた音声を収録した歌手ライブラリを独自に製作し、ヤマハ製のソフトウェア部分と組み合わせて製品として販売されている[2]。なお、VOCALOIDを使用した楽曲はボカロ曲、VOCALOIDを使用して楽曲を作る作曲家はボカロPと呼ばれる。「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標である。
- 1 VOCALOIDとは
- 2 VOCALOIDの概要
VOCALOID-flex
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 01:11 UTC 版)
「VOCALOID」の記事における「VOCALOID-flex」の解説
VOCALOID-flex(ヴォーカロイド フレックス)は2010年2月に企業向けの提供が発表された、話し言葉の表現にも対応したバージョン。音符の入力を元にしてピッチの変化などを作るのではなく手動で直接ピッチの変化や音素の長さを入力し、それによって話し言葉、特にテキスト入力による音声合成とは異なる細かな抑揚の表現なども可能にしている。音声のライブラリについてはパソコン向けのバージョンと同じものが使用できる。用途は動画コンテンツのアフレコへの利用の他、ロボット、キャラクター玩具、工場現場や緊急時などのアラート音声といったものへの利用が考えられている。2010年10月にはアプリケーションの開発コンテスト「Mashup Awards 6」にあわせ、VOCALOID-flexをWebサービスとして使用するためのAPIである「NetVOCALOID-flex API」が期間限定で開発者向けに無償で公開され、同技術を使用したアプリケーションの一般公募も行われている。音声の制作にVOCALOID-flexを使用した一般市場向けの製品としては、2010年4月に発売されたゲームソフト『メタルギアソリッド ピースウォーカー』における、ゲーム中の音声の例がある。一般ユーザーへの音声合成のサービス提供については、インターネットがガチャピンの声質でしゃべり声を作成できるサービス「V-Talk」を2010年10月18日に開始している。
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