ちょう‐げんじつしゅぎ〔テウ‐〕【超現実主義】
シュルレアリスム
【英】:SURREALISM
【別称】:超現実主義 シュールレアリスム
超現実主義。20世紀の芸術思潮のひとつ。1924年にアンドレ・ブルトン(フランスの詩人、1896〜1966)の「シュルレアリスム第一宣言」により「シュルレアリスムとは口頭、記述、その他あらゆる手段で思考の真の過程を表現しようとする純粋な心的オートマティスムである」と定義された運動。美術、詩、文学、政治など広い範囲にわたって、想像力の解放と合理主義への反逆を唱え、人間自体の自由と変革を目指した。初期は、ダダを受け継ぎ、フロイトの心理学の影響を受け、オートマティスムの方法で夢、幻覚などに現われる意識下の非合理な領域に踏み込んだ。この時期を代表する画家にコラージュ、フロッタージュ、デカルコマニーの手法で不安な幻覚を定着したエルンストがいる。1930年頃から、政治への参加をめぐって運動は分裂する。後期の代表的作家には、偏執狂的批判的方法で幻想の即物的な表出を表現したダリがいる。また、第二次大戦中アメリカに亡命したシュルレアリストたちは、抽象表現主義の誕生に影響を与えた。
シュルレアリスム
(超現実主義 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/09 18:54 UTC 版)
シュルレアリスム[注 1](仏: surréalisme[注 2]、英: surrealism[注 3])は、戦間期にフランスで起こった作家アンドレ・ブルトンを中心とする文学・芸術運動である。すでに1919年から最初のシュルレアリスムの試みである自動記述が行われていたが、1924年にブルトンが『シュルレアリスム宣言』を発表し、運動が本格的に始まった。ブルトンはこの宣言でシュルレアリスムを「口頭、記述、その他のあらゆる方法によって、思考の真の動きを表現しようとする純粋な心的オートマティスム。理性による監視をすべて排除し、美的・道徳的なすべての先入見から離れた、思考の書き取り」と定義した[1]。シュルレアリスムはジークムント・フロイトの精神分析とカール・マルクスの革命思想を思想的基盤とし、無意識の探求・表出による人間の全体性の回復を目指した。ブルトンのほか、ルイ・アラゴン、ポール・エリュアール、フィリップ・スーポー、バンジャマン・ペレらの詩人を中心とする文学運動として始まったが、ジョルジョ・デ・キリコ、マックス・エルンストらの画家やマン・レイらの写真家が参加し、1920年代末頃からスペインやベルギーからもサルバドール・ダリ、ルイス・ブニュエル、ルネ・マグリット、カミーユ・ゲーマンスらが参加。分野もダリとブニュエルの『アンダルシアの犬』に代表される映画などを含む多岐にわたる芸術運動に発展した。
- 1 シュルレアリスムとは
- 2 シュルレアリスムの概要
「超現実主義」の例文・使い方・用例・文例
- 彼の作品はフランスの超現実主義の流れを受け継いでいる
- フランス人の作家で、文学に超現実主義を広めた(1897年−1982年)
- 米国の時には超現実主義的であった記事の著者(1931年−1989年)
- イタリア人の画家(ギリシア生まれ)で、深い影と不毛な風景が超現実主義者に強く影響を及ぼした(1888年−1978年)
- 超現実主義の影響を受けたフランスの映画制作者
- ベルギーの超現実主義者画家(1898年−1967年)
- スペインの超現実主義な画家(1893年−1983年)
- フランスの詩人で、作品が超現実主義者に影響を及ぼした(1854年−1891年)
- 米国の超現実主義者の画家(フランス生まれ)(1900年−1955年)
- 超現実主義という芸術運動
- 彼は色使いからそれが有名なスペインの超現実主義者サルバドール・ダリの作品であると考えた。
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